【感想・ネタバレ】凸凹デイズのレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2018年09月02日

再読。
著者との出会いとなった大好きな作品。

ナミと大滝、黒川の今の凹組もいいけど、ゴミヤ、オータキ、クロの凹組が切なくて好きです。

ストーリーの各所に散らばった伏線が、少しずつ回収される展開に、ページを何度も戻したり、読み終えてからも更にパラパラ戻ったりと、しばらく楽しみました。

10年経っ...続きを読むてナミが現れ、そのおかげで本来の凹組が復活するラストに、やっぱり今回も鼻の奥がツンとして仕方がなかったです。

あー楽しかった。
これからも何度も手にする作品になると思っています。


追記、
文庫に未名未コーポレーションの磐井田を中心にした書き下ろし短編があると知り、ファンとしては外せない!と、文庫を手に入れ読みました。ゴミヤが戻った凹組は、相変わらずナミ以外の3人が揉めることは多くとも、細々と仕事を続けている様子。仕事の内容も、変わらずポスターやパンフ作成などの、大きなお金の動かないようなものが多いようではあるけれど、旅館の蔵を改装したチャペルを作るなんていう楽しそうなものもあるようで、その仕事ぶりは、想像するに楽しそうで仕方がありません。磐井田も、魂の糧である銅版画の個展を続けていたことが嬉しい。この先も、凹組の面々と、著者の作品で出会いたいと思わされるつなぎの物語でした。

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Posted by ブクログ 2015年06月12日

やりたい事と現実との違い。人を羨ましくなったり、自分はなんで…と後ろ向きになったとしても毎日、仕事している主人公。働いている人みんながどっかで共感できる気持ちを持っている人たちが出てくる本。

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Posted by ブクログ 2016年05月06日

二つの時代が交差するストーリー。
そしていつしか交わる。。。

変わらなくては前に進めないと思う者
現状と現実を必死に守る者。
でも、人は根本ではなかなか変わらない。

社会とは仕事とは結局どちらも正しく
信念をどこに持ち貫き通すかって事が
一番大事だって伝えている作品。

ただ。。。業界が分からな...続きを読むいと読者はついて来れるのかな?
って感じるところもある(笑)

作品間リンク------------------------------------------
男は敵、女はもっと敵:デンパクドー
はなうた日和:世田谷もなか
ある日、アヒルバス:アヒルのグッズ
カイシャデイズ:醐宮とクロの変わった同級生(隈元歳藏:クマ)

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Posted by ブクログ 2013年02月18日

★こんな人にオススメ
人との関わりが好きな人

★内容
デザイン事務所にいる三人の凹組の話

★この本を読んで
この作品に関わらず山本幸久さんの本には街があります。
それを存分に楽しめる

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Posted by ブクログ 2012年11月07日

グラフィックデザイン会社の話。自分も同じ仕事をしているだけに、頷けるところが多かった。最後の部分は、仕事について考えさせられた。慣れてきた今の仕事をもう一度見つめ直すいい機会になった。

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Posted by ブクログ 2018年12月28日

九品仏のアパートの1室で、たった3人でやっているデザイン事務所凹組(会社名)。遊園地の広告デザインのコンペで勝ち残ったものの、条件は凹組とは腐れ縁の醐宮を擁する別の事務所との共同制作であった…。

本当にデザイン会社のお仕事小説といった感じ。ご都合主義で現実離れしているというと、ご近所の知り合いばか...続きを読むりで仕事が回っていることくらい。デザイン業界の内情は知らないけれども、多分そういう感じなんだろうなーと思わせるリアリティがあるのも魅力である。

また、この作品の魅力は、極限まで絞り込んで、余計なところまで強烈にキャラクター付けをした登場人物たちであろう。この本を渡して「これで漫画を書いてみな」と言われたら、余計な設定など考えなくても、一読で書けてしまうのではないか。

この手のお仕事小説の定番パターンである、新入社員の視点で物事を書くというのは、我々素人目に見たときに、余計な説明が無理なく行えるという点では優れているのだろう。しかし、だいたいパターンは決まってきて、その新入社員が、自分の意図しないところから才能を発揮して活躍するという点にある。

本作もその新入社員パターンの例に漏れずであるが、大活躍前夜祭程度に抑えているのは良かったのか悪かったのか。

また、おまけ小説(はやってんの?)で、出入りのクライアント社員視点でゴニョゴニョやっているのは、作品を分けず、事情も聞き出す形でできなかったかなあ。日常系の作品に多いけど、全体に作品の印象を悪くする方向にしか作用しないんだけど。

余談。
本当にキャラクターが強すぎて、5人が実在の俳優で脳内再生されてしまうので、本当に困った。例えばウラハラナミは高畑充希なんだなあ。

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Posted by ブクログ 2018年07月02日

タイトルからは殆ど内容の見当がつかなかったけど、小さなデザイン会社のメンバーが、デカ男2人と小柄女1人で、それが並んで凹の字に、ってことだった。それにまつわる下心やら嫉妬やらが、過去と現在を行きつ戻りつしつつ、会社の浮沈も含めて語られていく。基本、淡々とした日常譚なんだけど、ちょっとしたトラブルとか...続きを読むをまぶすことによって、膨らみのある物語に仕上げられている。初挑戦の作家だったけど、楽しんで読めました。

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Posted by ブクログ 2017年05月10日

『ある日、アヒルバス』が気に入って、昨年「大人買い」した山本幸久。これまた元気をもらえる本です。

凪海(なみ)はデザイン事務所“凹組(ぼこぐみ)”に勤める新米デザイナー。凹組は、30代半ばの共にデブの男2人、大滝と黒川と、凪海を含めて、社員はたったの3人。ある日、給料かつかつの生活から脱却するチャ...続きを読むンスが訪れる。寂れた遊園地が大々的にリニューアルするため、ロゴマークとイメージキャラクター案を募集しており、凹組がそれに応募したところ、採用されたのだ。ただし、今回採用されたのは、凪海がデザインしたイメージキャラクターのほうだけ。ロゴマークは別のデザイン事務所“QQQ”が応募した案の採用が決まり、本来なら1社で請け負うべきところ、クライアントの要望で2社で分け合ってほしいと言う。QQQの美人女社長である醐宮(ごみや)は、かつて大滝と黒川の同僚。何やらワケありの関係らしいのだが、凪海は凹組からQQQへ出向という形をとることになり……。

凪海の視点で語られる現在についての章と、大滝の視点で語られる過去についての章が交互に登場します。

山本幸久の作品は、奥田英朗の軽めのタッチの小説と似ているように思います。どちらも男性作家なのに、どうして女性の気持ちをこんなに上手く表現できるのでしょう。奥田英朗のほうが引き出しの数は多く、さまざまなタイプの小説を書いているのに対して、山本幸久はたいていがこの路線。たまにシリアスなものを書くと『ヤングアダルトパパ』のようなちょっと気持ち悪い設定の話になってしまうこともありますが、この手の「お仕事小説」ならば山本幸久は抜群の安定感。笑えてちょっぴりしんみりという毎度の展開ながら、間違いなく楽しませてくれます。これだからやめられない。

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Posted by ブクログ 2016年06月17日

小さな広告プロダクションで働く、若手のデザイナー・ナミを取り巻く物語。大滝と黒川。個性的な2人の30男と3人きりで細々とデザインの仕事を続ける彼女。エロ雑誌やスーパーのチラシなど、様々。あるクライアントからのコンペでの結果によって、ナミの人生が少しずつ変わっていく。
同じ広告業界ということもあり、「...続きを読むあるある」と思う部分も沢山。しかしクライアントとの距離の取り方が現実的じゃないな、とは思ったけど。磐井田みたいなキャラクターのお客さんはなかなかいないでしょう。
私と同年代でもある女性のデザイナー・醐宮には親近感と羨望を感じた。
取り分け天才肌の黒川の存在感が、私には大きく感じた。
美術の予備校に通っていた頃、やはり異質な才能を持つ同級生たちは何人かいた。デザインって努力もあるけど、やっぱセンスって、生まれ持ったものなんだよな。
私はいわゆる天才肌じゃないけど、自分だけにしか出来ない分野を探って人が幸せになれる作品を作りたいな。せっかくこの道に進んだんだから、クリエイター人生は一生続けたいね。

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Posted by ブクログ 2016年01月30日

3人しかいないデザイン事務所『凹組』で働く凪海。
あまりお金にならない仕事ばかりだったけど、リニューアルする遊園地のキャラを請け負うことに。
でも何やら過去のごたごたとか色々あって…
でも、山本さんのお仕事小説は楽しくて好き!!

2016.1.29

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Posted by ブクログ 2015年07月21日

初めはどの主人公もあまり好きじゃないなと言うのが正直な感想だったが、読みおわった時には全員が良いキャラだなと思いました。

個人的にはゴミヤさんがとても好きでした
いつもは女社長として、テキパキと仕事をこなしているのに、凪海と飲みに行くときは普通の女の子で、そういうところに惹かれました。

クスッと...続きを読む笑えるところが多くて、
心がほっこりする作品でした

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年06月24日

山本作品の特徴、軽くて読みやすい。それは良くも悪くもあるんだけど、広告やらデザインやらを世界を舞台にして小難しい小説書かれると、多分ウザったいものになりそうなので、この作品はこの軽さ読みやすさがばっちりハマっている。

主要登場人物の醐宮を上手く使ってるのも良い。彼女の立ち位置がこの小説の核心になっ...続きを読むていて、その核心と周囲をどう絡ませるか山本小説の軽さがここでも際立つ。立つ瀬ない状態にするわけでもなく、かといってエエ奴にしてしまうのでもない。

「峰不二子にもツラいことはあるのよぉ」こんなの書かせたら抜群に上手いよなぁ。

星評価には影響させてないけど、巻末の三浦しおんさんの解説もいいぞ。お仕事小説の匠が書いているからこそ納得できる名解説です。

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Posted by ブクログ 2018年10月19日

よくあるお仕事小説かと思って読み始めた。結構、引き込まれるようなリズムと面白さ。あちこちでとっ散らかったエピソードを投げ捨てて疾走する軽い感じが、かえって良いみたいだ。
デザイン屋の夜昼無い生活が、まあ、そんなものだろうなんだろうな、とよく分かる。

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Posted by ブクログ 2015年03月12日

社員が3人しかいないデザイナー会社
「凹組」に勤める若手女性社員、凪海と
彼女の上司、大滝の過去の視点で
交互に物語が進む。

登場人物のキャラが立っている、
というか変人が多い。

喜怒哀楽を笑いだけで表現する
磐井田が個人的には好き。

なんとなく「大東京トイボックス」を
思い出した。

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Posted by ブクログ 2016年05月29日

『笑う招き猫』に続けて再読。これも5年ぶり。
お仕事小説の山本幸久の面目躍如といった作品です。
前回も書いているようにキャラが良くて一気に読ませます。軽くて痛快。とにかく登場人物の一生懸命な姿が気持ち良い。風邪でちょっと調子が悪いベッドの中で読むのにはもってこいといった作品でした。
主人公の凪海ちゃ...続きを読むんは阿佐ヶ谷のアパートに住むイラストレーターという設定。実は結婚前の娘と同じでした。もっとも娘が阿佐ヶ谷に移り住んだのは、前回この作品を読んだ後だったので、初読の時には気付くはずもなく。娘の所に行った時に立ち寄った西友なんかも出て来て、今回はさらに親近感が湧きました。

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09-025  2009/03/12  ☆☆☆☆

極端なキャラを立てて、物語の進行はキャラ任せと言った雰囲気の作品を最近良く見かけます。連載マンガの影響(というか手法)を受けてるのでしょう。ただ読んでいるときは面白くても、後に残らない作品が多いように思います。
この作品も、主人公の4人がそれぞれに強烈なキャラを持っています。でもキャラで話ができて言った感じはなく、その逆に物語の為にキャラが作られているように感じます。
裏表紙のあらすじを見たときは「オロロ畑・・」のノリかと思ったのですが、もう少し大人しくて、なかなか爽やかで気持ちの良いお話でした。
なんか好きだな、こういうの。

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Posted by ブクログ 2013年10月15日

仕事を一生懸命やろう!
そんな気分にさせてくれる。

好きを仕事をする。
よく言われる言葉ですね。
幸いに私は好きを仕事にできました。

しかし,好きを仕事にしても,少しずつブレるものですよね。
でも,この小説を読むと,頑張ってみよう!と思わされます。

才能がある人もない人も,みんな頑張れます。
...続きを読む「働く」ってなんだかわかるはずです。

元気のもらえる1冊ですよ。

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Posted by ブクログ 2013年05月18日

山本幸久さんの本、二冊目。
この人の好きだな。
超弱小デザイン事務所でのお仕事小説。
登場人物たちの人間模様が味あってよい。
人はだれかとつながっていたくて仕事をするのかも、という三浦しをんさんのあとがきに納得。

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Posted by ブクログ 2013年04月15日

山本幸久のお仕事小説。デザイン事務所で働く人たちのドタバタ喜怒哀楽。文庫の解説を三浦しをんが書いているのだけど、いいこと言ってるなって思った。働くっていうことは、人との繋がりを実感するということだと。他の人に必要とされたり、人に認められたりすることが働くことの価値なんじゃないかなって思う。

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Posted by ブクログ 2012年07月09日

 デザイナーって、大変だよなぁ…ととっっっても思うけど、でもやっぱり楽しそう! 憧れ。
 サラリと読みやすいし、よーし、仕事するぞーって気持ちになる。

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Posted by ブクログ 2012年06月05日

最近まで山本幸久という作家の存在すら知らなかったのですが、雑誌(確かダヴィンチ)の紹介記事が興味深かったので読んでみました。
大きな事件が起きるわけでも、起承転結がはっきりしているわけでもない、ただ読んでいるだけで温かく前向きな気持ちになれる作品です。
著者やデビュー当時からのファンには失礼な表現で...続きを読むすが、今回はとても良い「発掘」でした。

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