山本幸久のレビュー一覧
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働く女性をテーマにした短編集、全6編。
・原田マハ「ヴィーナスの誕生」
→美術品輸送・展示スタッフ。元美大生。
・日明恩「心晴日和」
→災害緊急情報センター通信員。
消防士として現場でホースを握りたかったのに、119の電話を受け付ける係に任命され、内心不服だったのだが……。
・森谷明子「ラブ・ミーテンダー」
→未婚ベビーシッター。かつては、体操選手としてオリンピックを目指す中学生だった
・山本幸久「クール」
→89歳、ひなびた田舎でひとり働く農家。
・吉永南央「シンプル・マインド」
→イベント会社契約社員。40代未婚。元バンドの人気者
・伊坂幸太郎「彗星さんたち」
→新幹線清掃スタッフ。内気 -
Posted by ブクログ
中学生という若さで子供の父親となった静男。
母親は生後5ヶ月の子供を置いて出て行ってしまった。
静男の両親は離婚しており、一緒に暮らしている父親も滅多に家には帰ってこない。
現実的に考えたら、中学生の男の子が一人で子供を育てるのはムリがありますよね。
実際の子育ても、やはり周りの人たちの支えがあって成り立つモノだと思います。
物語の中の静男も最終的には沢山の人たちの協力のもと、子育てをしていくわけですが…。
母親が出て行った理由が最後までわからずモヤモヤです。
お腹を痛めて産んだ我が子を置いて出て行く理由。。
余程の事があったのだと私は思いたい。 -
Posted by ブクログ
単行本で読んだことのある本ですが、文庫化に際し書き下ろし短編を収録ということで、再読。
父が興した会社を倒産させてしまった宍倉勲と、その娘・香を、時間をさかのぼって描く連作になっています。
父親の会社を見学に来た小学生の香、家出をした中学生の香、女性の社会進出を阻む世の中に憤慨する高校生の香、会社を興そうとする23歳の香、その時々の香と絡ませながら、誠実に働く勲の姿が描かれていきます。
その節目節目に、“床屋さん”があるんですね。
“会社を倒産させた”とあったし、階段も上れない老人としての勲が最初に出てきたこともあって、何だか冴えない爺さんだなぁ、と感じていたのですが、読んでいくうちに勲がど