山本幸久のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
凪海(ナミ)が働くデザイン事務所、「凹組(ボコぐみ)」をめぐる物語。
お仕事小説でもあり、『遅く訪れた青春』小説のようでもあり。
何だか楽しい読み心地。トラブルやハプニングも起こるのだけれど、あまり心を乱されずに読めた。
凪海(ナミ)視点の時にも大滝視点の時にも、語り口がちょっと呑気だからかも。
この作品だけで完結なのかな。シリーズで読みたいような気持ちもある。ゴッサム・シティやQQQのこともあまりわからないままだったし、それぞれの恋愛模様もほぼ見えてこなかったし。
短編の「凸凹ホリデー」は、ちょっと不完全燃焼。なんか、切ない気持ちになったなあ。もう少し報われる感じが欲しいと思ってしま -
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Posted by ブクログ
連作長編。9つのお話が入っている。
ひとつの話ごとに、時間が過去に戻る。前に読んだこれとは関係ない2冊も時間が遡っていくところがあったので、あれ?また?と思ってしまった。
でもこの手法自体は割と好き。前のあれはここからこうなったんだーと知るのが楽しい。
毎回、床屋さんがちらりと出てくる。ちょっと無理にでも床屋さんを絡めてきているのかな、なんて思う部分もあった。
勇が年齢に対して大人すぎるのと、登場人物たちの会話がたまに不自然なのとが気になった。こんな話し方はしないだろうなとか、こんなやり取りはしないよね、とか。
どの章も最後はちょっといい風に終わるので悪い感じはしないのだけれど、腹立たし -
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Posted by ブクログ
ネタバレスカイツリーを見上げる下町のかたすみに、
ひっそりと息づく商店街がありました。
それがー『明日町こんぺいとう商店街』
こんべいとうの角は、24個って知っていましたか?
戦後の焼跡に、24軒のお店が集まって歩きだしたこの小胆がは、
だから明日町こんぺいとう商店街。いつまでも味が変わらない。
ひとつとして同じ形がないこのお菓子には。
「商店街の永年の繁盛、お客様の健康長寿」を祈り、
「個性のある商店街づくり、店づくり、そして人づくり」という
願いが込められています。
さあ、今日も店がひらきます。
明日町商店街シリーズもこの本で第4弾です。
それぞれのお店の話を、違う作家さんが書かれているアンソ -
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