山本幸久のレビュー一覧
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桃餐(とうさん)プロ? まるで倒産寸前みたいなプロダクションに所属する女性漫才コンビ「アカコとヒトミ」。初ライブで、客席が失笑から無反応へ、終いには凍りつくという盛大なスベりの場面から物語は始まります。
二人は共に28歳・独身。大学時代からの腐れ縁でお笑いの道へ進んだのでしたが、当然いい時も悪い時もあります。互いの境遇の相違と嫉妬、すれ違い、喧嘩‥。それでもそれらを乗り越え、真摯に笑いを追求する姿は、一見無謀に思えても尊く、明るい未来を予感させます。
物語の展開、登場人物の対話にリズムがあり、読みやすいです。筆者のノリに引き込まれるように、ライブ会場でネタを共有している感覚になります。 -
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な~~~んと、山本幸久が時代小説。
「何でまた?」と読んでみれば、確かにある意味立派な娯楽時代小説ですね。それにしてもこのキャストは。。。
歴史的人物として若き日の勝海舟、鳥居耀蔵、島津斉彬、岩瀬忠震、講談・浪曲の世界からは平手造酒、国定忠治、鼠小僧(いずれも実在)。これらを互いに絡ませて話を進めちゃうんですからね、ちょっと無謀(笑)。平手造酒とか忠治と若い人は知らないでしょうね。ただ登場人物の絡み合いで笑わせてくれるのは山本さんの得意技ですね。
表紙に描かれる3人の主人公、お人好しで失敗ばかりの幸之進、草花や獣にしか興味のない福助、可愛いけど男勝りの藩主の妻・小桜。そこに駱駝、豆鹿、羊、山鮫 -
Posted by ブクログ
明日町のこんぺいとう商店街を舞台にした群像劇の体裁で、商店街の7つの店舗の人々を7人の作家が描くアソート短編集。シリーズ4作目。
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寺地はるなさんと山本幸久さんが決め手となって読むことにしました。
自分のペースで楽しく読めたのは前川ほまれさんの「インドカレーママレード」です。タイトルの伏線回収も含めて好きな作りでした。
大島真寿美さんの「カフェスルス」もいつもの (?) にぎやかな関西弁によく合った世界でおもしろかった。
そして山本幸久さんの「おもちゃ屋『うさぎや』」。本巻の7店舗の人たちを見事に巻き込み、ほっこりするハーモニーを聴いているような