山本幸久のレビュー一覧

  • 笑う招き猫

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    作者はお笑い芸人と生の繋がりがある方だそうで、アカコとヒトミやその周りの業界の人々は生き生きとキャラを作ってありました。…が、生々しくはない。読んでいて、字面を追っているだけで、お話に入り込むことなく読み切ってしまった感じが、私にはあります。芸能界なんてものは、もっと大変で、もっとシビアな世界だと想像するのに、サラッとトントン、そこに生きる人たちが、としの割に幼過ぎるような気がしてなりませんでした。次の一冊は読み友さんにイチオシをリサーチてからにしたいな。

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    2013年09月06日
  • 床屋さんへちょっと

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    単行本で読んだことのある本ですが、文庫化に際し書き下ろし短編を収録ということで、再読。

    父が興した会社を倒産させてしまった宍倉勲と、その娘・香を、時間をさかのぼって描く連作になっています。
    父親の会社を見学に来た小学生の香、家出をした中学生の香、女性の社会進出を阻む世の中に憤慨する高校生の香、会社を興そうとする23歳の香、その時々の香と絡ませながら、誠実に働く勲の姿が描かれていきます。
    その節目節目に、“床屋さん”があるんですね。
    “会社を倒産させた”とあったし、階段も上れない老人としての勲が最初に出てきたこともあって、何だか冴えない爺さんだなぁ、と感じていたのですが、読んでいくうちに勲がど

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    2013年08月18日
  • 笑う招き猫

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    大失敗の初舞台を経て、少しずつ着実に成長していくアカコとヒトミ。個性的な二人の友情が良かった。漫才のネタを文章で読むのは何だか空々しい気がするけど、実際に舞台で見たらこの二人は絶対面白いと思う。続編でその後のアカコとヒトミ(その時は実力派中堅漫才師になってる)を見てみたい。

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    2014年08月25日
  • 美晴さんランナウェイ

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    携帯がなかったころの家族の話。
    美晴さんという個性的な女性に振り回される家族。
    悲しいけど一話目がいちばんすき。

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    2013年06月25日
  • 男は敵、女はもっと敵

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    山本さんの描く女の人はなぜ、こんなにもリアルなんだろうと思う。実は山本さん女??と思ってしまうくらい。
    ただ、今回のお話は私的には共感できる登場人物がいなかったし、心が晴れ晴れするような、また癒されるような感じはなかったので、ちょっと残念・・・

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    2013年06月22日
  • 床屋さんへちょっと

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    宍倉家の話を時間軸を遡りながら綴られていく連作集。
    夫婦揃ってのテクノカットを見た時の娘・香の反応が読んでみたかった。

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    2013年05月06日
  • 凸凹デイズ

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    大人の青春物語みたいな感じのストーリー。つまづいたり立ち止まったりしつつも、それぞれが前に進んでいく姿は心地よい。

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    2013年05月05日
  • ヤングアダルト パパ

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    「笑う招き猫」の著者,山本幸久さんの作品.生後5ヶ月の優作を置いて母親は失踪.父親として子を守る為,必死で奔走する少年静男の物語.
    最初は,夢のある微笑ましい育児物語かと思ってたら,ちょっとヘビーな内容にビックリ.昔「14歳の母」ってドラマがあったけど,あれの父親版って感じ.息の詰まりそうな切ない物語だが,最後まで一気読みでした.文庫書き下ろしの「かぶになれ」がちょっと救い.ガンバレ静男!!

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    2013年04月23日
  • 幸福ロケット

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    山本幸久お得意の、いつものほっとあたたか切ない、よくできたお話。
    今回は珍しくも小学生が主人公。

    家族の話や、恋の話、友情、よくある素敵な題材が、小学生という不器用な年代を主人公にすることでまた、新しくて、あたたかくて、ほろり。とします。

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    2013年03月21日
  • 笑う招き猫

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    女性のお笑い芸人のお話。
    とても読みやすくて共感出来る所もあった。 読み終わって私も何か誇れるなにかを見つけて全力でやってみたいと思った。

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    2013年03月09日
  • 笑う招き猫

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    新人漫才師・アカコとヒトミの物語。
    アカコの突拍子のなさに振り回されるヒトミの視点で物語が進むので
    感情移入がしやすい。
    二人の魅力も欠点も判りやすく描かれている。
    お笑いに生きる、舞台にかける。
    生活の安定からはかけ離れた人生になるが、それでもその道を選んだ二人に
    エールを送りたい。
    マネージャーと元アイドルの絡みはちょっと余分な気も?
    漫才だけでなく、二人のテーマソングをぜひ生で聞いてみたいな~。

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    2013年01月24日
  • 凸凹デイズ

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    社員三人の弱小デザイン事務所。
    大きな企画が舞い込みそれぞれに張り切るが、どうも雲行きが怪しい。
    現在と10年前が交互に語られ、事務所の成り立ちと彼らのこれまでが判るとともに
    それが現在にどう影響するかが楽しめる。
    それにしてもデザイン業界、本当にあんな風なら面白いけど大変だろうなぁ(笑)

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    2013年01月23日
  • 美晴さんランナウェイ

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    一見すると自由奔放に生きているように見えて実は意外とナイーブで、ここ一番の場面ではいつも逃げてしまう叔母を、少女の視点で描いた作品。
    山本氏の作品に対してよく言われる「男性が書いたとは思えない」観察力は健在であるものの、いまひとつパワーに欠ける作品でした。

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    2013年01月09日
  • 床屋さんへちょっと

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    宍倉勲の人生を遡る短編集。そして亡くなった後の娘、香と孫、勇の日常。
    読者側も勲が亡くなったのが判り、少しさみしい。そんな魅力ある方。成り行きで夫婦揃ってテクノカットだなんて…思わず顔の弛む。

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    2013年01月04日
  • 男は敵、女はもっと敵

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    W不倫とか色々だけれどドロっとした雰囲気はなく軽く読める。
    縛られてないけど自由ってわけでもない、わかるわぁ〜。

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    2012年12月17日
  • 笑う招き猫

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    女の子の漫才コンビの話。
    二人のブレなさ加減、逞しさにすっきりした。
    驕れるものは久しからずっていうところもあり、ふふと笑った。

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    2012年11月24日
  • 床屋さんへちょっと

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    折角4代に渡る親子の話なのだから、最後に『ああ!あの時の父(或いは祖父)の言いたかった事はコレか!』となる様な布石等があってもよかったと思います。
    最後の歯医者さんの話は完全な余談となってしまっている気がします。

    読み終えてみて、ちょっと残念な気がしました。

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    2012年11月08日
  • 美晴さんランナウェイ

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    わがままだけどすれてなくてかわいい美晴さん。他の人生も送れるなら美晴さんの人生を一回くらい送ってみたいな。

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    2012年11月06日
  • 床屋さんへちょっと

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    『「働く」ことでつながる、父と娘の物語』
    という素敵な帯広告。
    中身は割と淡々としていて、感動!とか、エキサイティング!すっきり!とかいうわけじゃない。
    だけど、嫌いじゃない。
    特に、アジアへの出張を描く『マスターと呼ばれた男』『丈夫な藁』『床屋さんへちょっと』がいい。
    父さんの真摯さや、個性がないんじゃない、誠実な、真っ直ぐな、真摯な人なんだ、ってのか、人間味溢れて、苦悩の中の幸せな感じが、温かくて、リアルで、良かった。

    時代の移り変わりも、よく描けてて、面白い。

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    2012年09月20日
  • 美晴さんランナウェイ

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    天真爛漫・自由奔放に生きる美晴さん。気ままな彼女の行動に振り回される世宇子の家族。時代設定を1980年代にしたのも、血縁関係が濃かった最後の時代だからだろう。
    後日談も味わい深い。山本さんの作品の文庫版はこれがあるから好き。

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    2012年07月12日