山本幸久のレビュー一覧

  • 誰がために鐘を鳴らす

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    廃校が決定している三流高校の男子高校生が、動機不純ながらも一念発起でハンドベルに挑戦。ふぞろいの男たちが奏でる、笑えて泣ける青春物語。
    お仕事小説が多い山本作品だが、情熱を傾ける青春ものも原理は同じなので魅力溢れるストーリーになっている。ハンドベルの演奏が、いかにチームワークという一体感が大切なのかがよくわかった。キーマンとして登場する友々家の霧賀さんの存在感がとても魅力的だ。

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    2020年02月10日
  • あっぱれアヒルバス

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    アヒルバスのバスガイドになって12年、いつしかベテランになった"デコ"こと高松秀子。充実しない恋と仕事の日々とトラブルメーカーの出現で四苦八苦の彼女に幸せは訪れるのか?
    相変わらずのデコさんの姿に何故か癒しを感じる。前半で登場するアカコや凸凹デイズの人たちに懐かしさを覚える一方、本多氏登場からのドタバタぶりは、あまりのっていけなかった。

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    2020年01月22日
  • ウチのセンセーは、今日も失踪中

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    富山から東京の出版社に漫画の持ち込みに行った青年が、失踪癖のある大御所漫画家のアシスタントをするはめに!漫画業界の真実が垣間見れる痛快エンターテインメントお仕事小説。
    山本幸久さんには珍しくラノベ寄りの作品。それでも登場人物の個性は、いつもより過激でイメージしやすい。ただ残念なのは、文庫版のお楽しみであるスピンオフ短編が、電子書籍だけというところ。出版社にもいろいろ戦略はあるでしょうが、紙媒体の読者も大切にしてほしいなあ。

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    2019年11月19日
  • 美晴さんランナウェイ

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    ほんわかする話。
    美晴さんという伯母さんが自由奔放に生活し、それに翻弄される家族を描いた話。
    こんな人がいたら、周りがたいへんだなぁと思いながらクスッと笑いながら読む話でした。

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    2019年11月07日
  • 芸者でGO!

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    東京八王子の置屋『夢民』の個性的な芸者たち。彼女たちは人生の逆境を乗り越え最高の芸を見せることができるのか。そして恋の行方は?
    お仕事小説と言えば山本幸久というぐらい、あらゆる職業を題材にする著者。本作では芸者の世界が舞台だが、各々が特殊な感情を抱いている訳ではなく、仕事もプライベートも悩みどころは私たちと一緒だ。個人的には、アヒルバスのガイド・デコの相変わらずの元気な姿が嬉しい。

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    2019年10月20日
  • 店長がいっぱい

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    色んな店長のオムニバス。
    表紙のイラストのせいか、店長ばかりが集められたところでの話かなー、と思って読み始めてしまったので、少し期待とは違っていました。
    まあ、あるあるです。

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    2019年07月09日
  • 凸凹デイズ

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    デザイン事務所の楽しい話。
    弱小のデザイン事務所で働く、キャラクターデザイン好きの女性と、一緒に働く天才的な人と実直な人を中心に展開する話。
    自分の周りには誰もいない広告デザイン関係の仕事の話なので、楽しく読めました。

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    2019年05月30日
  • 寿フォーエバー

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    ネタバレ

    山本幸久お得意の、肩ひじ張らないユルーいお仕事小説。
    今回のお仕事は結婚式場。式場で働くアラサー女子の主人公を中心に寿組4人の活躍を、ユルーく描く。山本小説のだいご味はこのユルさだと俺は思っている。池井戸潤でもなく城山三郎でもなく三浦しおんでもないお仕事小説。

    なんだか冴えてもないしカッコよくもない、山本幸久作品に出てくる登場人物たちが「あぁ、こんな俺でも頑張ろ」って癒し励ましてくれるのが、気持ちエエねんなぁ。

    凸凹デイズの連中が出てきます。ってことは、今後アヒルバスとの絡みも出てくる可能性あり?ってクロスオーバーもユルくていいねんなぁ。マーベルでもなく辻村深月でもない。ついつい忘れてしま

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    2019年03月06日
  • 笑う招き猫

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    女性コンビの漫才師の話。
    プロダクションのマネージャーや元アイドルや他の漫才師などとのやりとりなど、楽しく話は進んでいく。
    二人は笑いに関してかなりシビアに考えて、マジメに取り組んでいる様子も伝わる。
    マネージャーの存在やファンの存在など、色々背中を押してもらえるんだなと思えて楽しく読めました。

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    2019年02月14日
  • 笑う招き猫

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    28才の女漫才コンビ「アカコとヒトミ」。
    テレビよりも舞台でずっと漫才していたいという二人だけど、その道のりは険しい。
    先輩芸人のセクハラにパンチで返したり、初ライブも全くうけず。
    でも、二人の絆は強かった!
    ちょっとホロッとするけど、元気が出る!

    2018.8.23

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    2018年08月23日
  • 一匹羊

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    読後、「明日、今までやらなかったことを1つやってみようかな。」と思う。「現実的な前向き」とのレビューに同感!
    無理はしてないけど、誠実な登場人物達にキュンとしました。

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    2018年08月15日
  • 男は敵、女はもっと敵

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    タイトルの"男は敵、女はもっと敵"でも女は味方になれば最強!読み終わった後にそんな事を感じる本でした。短編で少しずつ話が繋がっていく話です。山本さんの本は大好きです。毎回、男性なのにどうしてこんなに女性の気持ちや気持ちの変化が分かるのだろうと不思議です。山本さんが実は女性でした~!だと納得できますが、男性なんですよね。すごい!!!是非、女性に読んで欲しい本です

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    2018年07月29日
  • GO!GO!アリゲーターズ

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    アラサー・バツイチ・シングルマザーである茜のお仕事は球団マスコットの中の人。それも地方独立リーグ弱小球団。悪戦苦闘の日々のなか、突然奇跡が起こる。山本幸久版「野球狂の詩」。
    野球というスポーツの醍醐味のひとつが逆転劇。ひとつの試合にも、プロリーグのシーズンにもその奇跡は起こりうる。人生のたとえに野球がよく用いられる所以でもある訳だが、本書の逆転劇もなかなかの痛快である。お馴染みの文庫版のお楽しみ、書き下ろし短編も味わい深い。

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    2018年07月07日
  • ヤングアダルト パパ

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    ネタバレ

    中学生が突然父親、それもシングルファーザーになったら…、という設定なのだが、どうにも後味が悪い。一応ハッピーエンドなんだけど、なんて後味の悪いハッピーエンド。

    主人公の境遇があまりにも孤独すぎて。いや、悲惨な境遇の主人公ならもっとえげつない設定の小説はなんぼでもあるんだが…。両親や彼女…こういう連中が世の中をダメにしてるんだろうな、と思えるくらいに俺のキラいなタイプ。

    このキラいなタイプが悪役で出てこない(山本小説の特徴なんだが)のが、なんとも不愉快で、結局最後まで入りきれなかった。好みの問題だとは思うが残念。

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    2018年06月21日
  • 店長がいっぱい

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    丼チェーン店【友々屋】を舞台に様々な事情を抱えながらも懸命に働く店長たちの姿を描いた連作短編集。装幀のポップなイラストに相反しどの話もほろ苦いが、もがき苦しみながら奮闘する彼ら彼女らの姿に共感を抱かずにはいられない。海外進出店舗が舞台の「夢から醒めた夢」は特に秀逸で、ダメダメな二代目社長を母である前社長目線で追う「寄り添い、笑う」も感慨深いが、いまいち活かされないまま終わる設定がちらほらあるのは少し勿体ない。『仕事の効率が上がるほど多忙になり幸せを感じられない』という台詞は現代を象徴しているように思えた。

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    2018年06月20日
  • 男は敵、女はもっと敵

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    ネタバレ

    きれいな女の人は性格がよければよいほど、
    欠点がなければないほど、憎まれるのかなぁと思った。

    全編違った人の視点で書かれているけど、
    全て繋がっている作風で面白かった。

    個人的には知らない単語がちょくちょく出て来たので
    調べて新しく意味を知るのも楽しかった一冊。

    最後の子供が誰とのって言うのは消去法で
    1人に絞ったけど、中途半端な候補が多くて
    ちょっとだけ、この人であってるのか不安、、、

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    2018年05月27日
  • ウチのセンセーは、今日も失踪中

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    ネタバレ

    安定の面白さとテンポの良さ。
    漫画家デビューを目指す青年が、あれよあれよと有名漫画家のアシスタントになって重要な絵を任されて、一方で持ち込んだ自身の作品が新人賞に選ばれて…。
    こういう漫画家や作品はいっぱいあるんだろうな。漫画家先生が亡くなって尚続く作品もあるし。
    主人公の青年が流されやすいようで、最後はしっかり筋と芯のあるところを見せてくれたのが良かった。
    こういう一見地味で脇役にしかなれないキャラにスポットを当てて盛り上げてくれる山本さんが好き。

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    2018年05月18日
  • はなうた日和

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    世田谷沿線を軸にした短編集です。少しずつ話が繋がっています。ほのぼのしていて癒される一冊です。辛い事もあるけど、のんびり頑張っていこう~と思えます。 最後には、あのアカコとヒトミが!旧友に再会したような感覚です!笑う招き猫を読んだ後にこれを読むと、二度面白いですよ^^山本幸久さんの本は全て読んでみたいな~と思います。

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    2018年04月15日
  • ある日、アヒルバス

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    デコが可愛くて、楽しく読めました。バスガイドの仕事って大変そうだなと思いますが、デコや同僚や先輩が個性的で面白くて楽しそうだなと思いました。一緒に働きたいです!!!山本幸久さんのお仕事小説を読むと、仕事はしんどい事も辛い事もあるけれど、働くって良いなと思えるので、大好きです。登場人物のみんなが色々な事を乗り越えて成長していくので、読んでいて明るい気持ちになれます。もっと他のお仕事小説も読んでいきたいです。

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    2018年04月15日
  • 一匹羊

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    短編集。
    モヤモヤした気分がスッキリするような話が多かったような気がする。
    私の気分に合っていたのかも。
    山本さんの作品は別の作品の登場人物が出てくるのが、密かな楽しみ。

    2018.2.11

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    2018年02月14日