山本幸久のレビュー一覧

  • 床屋さんへちょっと

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    ネタバレ

    社長という役職に縁のある父娘の、
    人生の断面毎に起こる些細な出来事を
    短編集にしたもの。

    話は徐々に過去に遡り、
    各話では「床屋さん」が登場する。

    表題作まで読み進めたとき、
    些細な出来事ばかりであった
    これまでの話が素敵なものに見えてくる。

    起伏の激しい話ではないけど、良い話。

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    2015年04月07日
  • 寿フォーエバー

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    ウェディングプランナーが主人公の話、ということで手にとった。寿々殿よく潰れないなぁ…と心配になったけど、私ももう少し頑張ろうと思える話だった。伏線拾えてない所もあったけど、最後は泣きました。

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    2015年02月18日
  • カイシャデイズ

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    内装会社の社員のそれぞれから見た視点で章を分けて書いてある。
    会社での上司や同僚との関係や仕事に対する思い等、読んでいてこんなに仕事を楽しめるって!と羨ましくなる。

    2015.2.17

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    2015年02月18日
  • エール!(3)

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    伊坂さん目当てで購入。

    最初、どこか伊坂さんぽくないなぁと思ったのは、女性が主人公だからかな。何人かの語り手のなかに女性がいるパターンはあったけど、完全に女性が主人公と言うのは、伊坂さんでは珍しい気がします。設定もぶっ飛んでなくて、どうなのかなーと思い始めた頃に楽しませてくれるあたり、さすがですね。今回は他の作家さんの話とリンクしてたりして、この遊び心溢れるところが、やっぱりこの人が好きだと思わせてくれる。

    他の作家さんもとても良かったです。皆さん職業のチョイスがいい。華やかさはないけど、裏方で大事な役割を果たしてるような、普段全く意識したことないような仕事が多くて。こんな仕事もあるのか、

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    2015年02月05日
  • カイシャデイズ

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    凸凹デイズも好きだったが、個人的には
    カイシャデイズに一票。

    登場人物全員に魅力がある。
    飲食店をメインにした内装業者ココスペースの話。
    短編で一人一人に焦点をあてているので
    すんなりと読み進められる。

    ただ、もう少し主役たちを掘り下げて貰いたかった。
    高柳の部下たちの成長過程はもっと細かい描画が見たかった。
    そこが少し物足りなかった。

    ミスドのドーナツが食いたくなります。

    作品間リンク------------------------------------------
    凸凹デイズ:黒川

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    2016年05月06日
  • 凸凹デイズ

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    よくあるお仕事小説かと思って読み始めた。結構、引き込まれるようなリズムと面白さ。あちこちでとっ散らかったエピソードを投げ捨てて疾走する軽い感じが、かえって良いみたいだ。
    デザイン屋の夜昼無い生活が、まあ、そんなものだろうなんだろうな、とよく分かる。

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    2018年10月19日
  • 床屋さんへちょっと

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    「床屋さんへちょっと」

    軽いタイトルの割に、書かれた内容は一人の男の人生と、その家族の物語。
    でもやっぱりどこか飄々として、それでいて人生の厳しさと温かさと寂しさと…人生そのもののような味わいを感じさせてくれる。

    冒頭の「桜」では自分の墓を下見にいく老年の男性が、次の「鋤き鋏」では娘の婚約者と行動を共にしている。そして「マスターと呼ばれた男」では海外出張に出かけた先での話で…

    そう、この物語は主人公である「宍倉 勲」の人生の一場面一場面をカットした作品だ。
    当然ながら、一つ一つの話にはつながりがあり、「あそこで書かれていたことはこういうことだったのか」という伏線を読み解くような楽しみ方も

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    2014年12月08日
  • 凸凹デイズ

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    社員が3人しかいないデザイナー会社
    「凹組」に勤める若手女性社員、凪海と
    彼女の上司、大滝の過去の視点で
    交互に物語が進む。

    登場人物のキャラが立っている、
    というか変人が多い。

    喜怒哀楽を笑いだけで表現する
    磐井田が個人的には好き。

    なんとなく「大東京トイボックス」を
    思い出した。

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    2015年03月12日
  • 男は敵、女はもっと敵

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    ネタバレ

    連作短編集。
    映画の宣伝マン藍子、36歳。
    最初のストーリーで、藍子は不倫をしていて、仕事でも成功しているような感じではなく思えたのに。
    最初は藍子の目線でのストーリーだからかな。連作なので、ほぼ全員がこの後のストーリーで出てくるし、特に藍子は毎回出てくるので、そういう意味でもおもしろい。

    藍子のポリシーは憧れるよね。まぁかなりの美人ってところがポイントなんだけどね。

    個人的に最後のショートが好き。不倫相手の子供が出てくる回ですな。彼女の人を惹きつける理由が全編を通してわかるし、ダメな部分もわかる。
    彼女のまわりの人間もいい人・悪い人ってことでなく、人間として扱われていて読んでいて不快感が

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    2014年10月13日
  • エール!(3)

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    森谷明子「ラブ・ミー・テンダー」 が個人的に一番すき。
    伊坂幸太郎「彗星さんたち」 はさすがだった。

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    2014年09月25日
  • 寿フォーエバー

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    周りから見たら馬鹿らしいけど当人たちは本気のどたばた。面白い。

    結婚式場がテーマの本を読むたびに思うのは、わたしは本当にブライダルという業界が好きなんだなということ。

    曲がりなりにも就けてる今の立場を誇りに思ってやっていこう。

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    2014年09月22日
  • 寿フォーエバー

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    先日は津村記久子さんの『ワーカーズ・ダイジェスト』を読みましたが、今度はこれもお仕事小説の山本さんです。
    押し潰されかけ、ヘトヘトになりながら何とかこなして行くという現実の「お仕事」の世界を描いた津村さんに比べ、軽くてノリノリで楽しい山本さんです。まあ、おとぎ話のような物ですが、最近はこういう肩の凝らない物語の方が気楽でいいですね。
    『凸凹デイズ』の凹組の面々が脇役で出て来るのも楽しい。
    舞台になる結婚式場の寿樹殿って雅叙園のこと?
    タンパンマンってアンパンマンのパクリ?

    ちょっと(と言うか、かなり)やりすぎの面はありますが、笑えて泣けて、気持ち良い話でした。

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    2016年05月29日
  • 凸凹デイズ

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    【再読】
    やっぱりこの話好き。
    社会人2、3年生の頃、なんとなくしんどくなるとこの本を読んで、気持ちが軽くなっていたような気がする。職種も全然違うし共感すると言うよりかは、なんとなく楽しい気持ちをもらえて、スッとする感じがその頃の私には良かったのかも。

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    2024年09月07日
  • エール!(3)

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     心晴日和がよかった。消防士になって現場で働きたいのになかなっ叶わず、悶々としている主人公。さえない男の意外な一面を見て、自分の情けなさに気づく。実際は、人を見て自分の愚かさに気づくの難しいし、その後の自分を変えるのも難しいけれど、そういう人でありたいものです。

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    2014年07月27日
  • エール!(3)

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    ネタバレ

    そもそもこのシリーズを読み始めたのが、この伊坂先生の短編が読みたかったからなのだけれど
    思いの外どの話も面白くて表題通り元気が出るので1から順番に来て、
    遂にこの3冊目。
    いろんな職種の女性が描かれていて、本当にとても興味深い。

    『ヴィーナスの誕生』
    美術品展示と一口に言っても、華やかな表舞台だけでなく
    作業着に身を包んでトラックで運んでくれる人もいてこそ。
    両極端の場所にいるように見えるふたりの学生時代からの共通の夢が
    叶うというのがとても良かった。

    『心晴日和』
    考えてみれば当たり前なのに、消防というと消防車に乗って現場へ駆けつける
    というイメージが強く、電話を受けてくれる人にまで目が

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    2014年07月20日
  • 一匹羊

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    短編集。

    職場や現状に対する鬱屈とした主人公の苛立ちと、
    その中で起きる事件によるちょっとした心情の変化
    について書かれる構図が多い。
    (そして個人的には好みの構図である。)

    「どきどき団」、「テディベアの恩返し」
    あたりが面白かった。

    著者はお水の人となんかあったのか、
    と思うくらいお水関係の人が良く登場する。

    あとがきの解説がたまたま最近読んだ本の
    著者だったので、あわせて応援したくなる。

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    2015年03月12日
  • 凸凹デイズ

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    『笑う招き猫』に続けて再読。これも5年ぶり。
    お仕事小説の山本幸久の面目躍如といった作品です。
    前回も書いているようにキャラが良くて一気に読ませます。軽くて痛快。とにかく登場人物の一生懸命な姿が気持ち良い。風邪でちょっと調子が悪いベッドの中で読むのにはもってこいといった作品でした。
    主人公の凪海ちゃんは阿佐ヶ谷のアパートに住むイラストレーターという設定。実は結婚前の娘と同じでした。もっとも娘が阿佐ヶ谷に移り住んだのは、前回この作品を読んだ後だったので、初読の時には気付くはずもなく。娘の所に行った時に立ち寄った西友なんかも出て来て、今回はさらに親近感が湧きました。

    =============

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    2016年05月29日
  • 笑う招き猫

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    GWに行った北京のあちこちで何故か見かけた招き猫のせいという訳でも無く、体調を崩してたベッドの中で何か軽くて元気な本を読みたいと手に取った本です。
    ちょっと意外なことに5年ぶりの再読でした。
    前回は結構厳しめの評価をしていますが、今回はワンランクアップ。
    確かに頼子さんや永吉をうまく扱えばもっと面白くなったようには思いますが、これがデビュー作、そこまで要求するのは酷な気もします。むしろアカコとヒトミに焦点をきっちり当てて、その
    勢いで読ませるのも結構良いなと。
    アカコの歌も最高ですし。

    =============
    09-032  2009/04/02  ☆☆☆

    元気は良いんですけどね。

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    2016年05月29日
  • ある日、アヒルバス

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    高松秀子はアヒルバスに入社して5年。
    大好きだった先輩が辞めてしまいさみしい日々を送っていたところ、
    その先輩の後釜として、新入社員の研修を任せられます。
    そこでいろいろな珍事件が起こります。


    登場人物のキャラも濃く、次から次へと変な出来事が起こるので
    ついつい読みながら笑ってしまいます。
    荻原浩さんが好きな人は、楽しく読めるかもしれません。


    女性が働きやすい会社にしようと出来ることを始めてみたり、
    ツアーの企画を考えたりと、愚痴を言いつつも楽しく仕事をしているところがいいなぁと思いました。


    働いてお金を稼ぐって大変だけど、その中にもやりがいや楽しさがないと、続けられないのかもしれ

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    2017年09月05日
  • 凸凹デイズ

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    仕事を一生懸命やろう!
    そんな気分にさせてくれる。

    好きを仕事をする。
    よく言われる言葉ですね。
    幸いに私は好きを仕事にできました。

    しかし,好きを仕事にしても,少しずつブレるものですよね。
    でも,この小説を読むと,頑張ってみよう!と思わされます。

    才能がある人もない人も,みんな頑張れます。
    「働く」ってなんだかわかるはずです。

    元気のもらえる1冊ですよ。

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    2013年10月15日