山本幸久のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
主人公は美術館の学芸員で、大学の応援団出身というちょっと変わった設定です。美術館の仕事や厳しい懐事情もよくわかりますが、仕事に情熱を傾けるとはどういうことかを改めて考えさせてくれる作品です。通常のお仕事小説なら一つの職場だけが定点観測のように描かれるのかもしれませんが、この作品は美術館に軸足を置いた上で、様々な人との関係を通して仕事とは、働くとはどういうことか、好きな仕事に就けたらそれでいいのか、というところまで書いているので、いま現在働いている人はもちろん、将来のことを考え始めた中高生にもふさわしい内容だと思います。文庫版書き下ろしの短編もとても素晴らしく、読み終えて幸せな気持ちになりました
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Posted by ブクログ
【本の内容】
定年間近の平凡な会社員・虹脇は、突然部下の美人OLから飲みに誘われる。
手を握られながら「副社長を殴ってほしい」と頼まれて―。
(「ハッピー・バースディ」)。
売れないアイドルのミドリは、今日もオタク相手に撮影会。
しかしその帰り、子連れの元カレと再会し…(「五歳と十ヵ月」)。
さえない日常の中にある、小さな幸せときらめきを描いた短編集。
文庫化に際し、書き下ろし短編を特別追加。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2時間ほどでサクッと読めるし、小学生たちの物語だし、こりゃジュブナイルやな。
…と思わせておいて、実は大人読者を視野においてるあたりが、なんともニクい小説である。
まず何よりも香な子やコーモリの目を通して見る大人のカッチョ良さは大人だからこそ味わえるように書かれている。香な子の両親なんかは典型的だし、そうでなくても、モデルあがりの担任のツンデレ魅力やコーモリのお母さんの「女は努力すればきれいになれる、男は苦労してカッコ良くなる」なんて言葉もそう。
そして、香な子の読むダールや、極め付きは香な子のお父さんの蔵書、ウルフガイにヨコジュンに半村良にかんべむさしって…こりゃもう絶対確信犯。
ラス -
Posted by ブクログ
二つの時代が交差するストーリー。
そしていつしか交わる。。。
変わらなくては前に進めないと思う者
現状と現実を必死に守る者。
でも、人は根本ではなかなか変わらない。
社会とは仕事とは結局どちらも正しく
信念をどこに持ち貫き通すかって事が
一番大事だって伝えている作品。
ただ。。。業界が分からないと読者はついて来れるのかな?
って感じるところもある(笑)
作品間リンク------------------------------------------
男は敵、女はもっと敵:デンパクドー
はなうた日和:世田谷もなか
ある日、アヒルバス:アヒルのグッズ
カイシャデイズ:醐宮とクロの変わった同 -
Posted by ブクログ
ネタバレ小説すばる新人賞獲得した小説。
お笑い界で特に厳しい女芸人。お笑いライブを観るのって女子高生くらいの若い女の子がほとんどだから、同姓を観るシビアさがある。
本書のお笑いコンビ、アカコとヒトミも例に漏れず、女子高生の評価に喜んだり凹んだり・・・。わりとシビア。実際のお笑い界を知っている私としては、その世界でのアルアルを存分に楽しめた。インディーズ芸人からTVへの登竜門の1つNHKの「オンバト」出演。事務所の社長、マネージャーとの関わり。事務所お笑いライブの感じとか。モデルとなっている人物がいるであろうと思って読んでいた。あとがきでその本人が語っていてやはり~とも思った。もっとお笑いに力を入れ