山本幸久のレビュー一覧

  • 店長がいっぱい

    それもきちんと話そう。背中にではなく、面とむかって。

    友々家という他人丼チェーン店の店長達の物語。老若男女色んな人生を送っている店長が日々のトラブルなどを乗り越えながら店を支える物語。
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    各キャラクターが丁寧に描かれてて、店長になった背景がリアル。自分よりも歳上の人に指示しないといけない気...続きを読む
  • ジンリキシャングリラ
    北陸の或る都市の鷭高と言われる高校にある人力車部に所属することになった「浅間雄大」が主人公。どんどん読み進み最後はどうなるのか?と思うのですが、著者の山本幸久さんは作品を文庫化する際に必ずといって良いほど短編を収録するので、この物語もそれを読むと「どうなるのか?」がわかります。でも、もしこの続編が数...続きを読む
  • ある日、アヒルバス
    厚めの本に最初こそびびりましたがまったくの取り越し苦労でした。既に数年前にスピンオフドラマが放送されたそうですが、むしろこのまま余計な脚色をせずに作ってほしいと強く思いました。楽しいだけに終わらないのがまた良い爽やかなお仕事小説でした。
  • 店長がいっぱい
    小さい頃「店長」と聞いて思い浮かべるのはスーパーの店長か喫茶店の店長だった。今はフランチャイズ店の休めない店長。この本の店長達もそれぞれ問題・悩みを抱えて大変そう。でも創業者の会長や社長、本社社員も悩んで苦しで模索している。会長のオムライスを社長に食べてもらいたかった。霧賀さん、仕事仕事だと思ったら...続きを読む
  • 店長がいっぱい
    うまい表現ができないのですが、あたたかくていい小説だと思いました。
    他人丼のチェーンのいろんな店舗を舞台に、各話主人公(店長)が変わる、形式としては連作短編集なのですが、各話バラバラなのではなく、有機的につながった独特の構成で、それが物語に強さと深みを与えています。文庫で読んだ感じ、計算は全く感じさ...続きを読む
  • 店長がいっぱい
    いわゆる他人丼を提供する外食チェーンの店長たちを描いた連作短編集。
    同じチェーンだから単調になるかと思ったが、結構バラエティーに富んだ話になっていた。しかも、共通の登場人物もいたりして、ちゃんとした群像劇になっている。
    バイトの人間関係に悩み、売上に苦しみ、夢や家族など自分の問題にも振り回される店長...続きを読む
  • 店長がいっぱい
    短編のようであるが、各章で共通の登場人物が出てくる
    読み進める程に、面白い作品。
    いずれ再読するだろうし、続編がでたら必ず買うと決めました。
    エィエィイオー!
  • 店長がいっぱい
    国内外に百二十七店舗を展開する他人丼チェーン店『友々家』を舞台に、いろんな店長の様々なトラブルを描く、元気がもらえるお仕事小説。
    ちょうど年末年始のチェーン店のカフェ で読むことになった。レジの不具合や客とのトラブルなど、ここでも頼りになるのは店長でした。全国どこでも同じような店構えのチェーン店でも...続きを読む
  • 笑う招き猫
    今まで何度も本屋で手にとっていたのだけど、なんとなく買わずにいた本。
    もっと早く読めばよかった! 大傑作です。笑えるような、泣けるような・・・。いや、泣けましたよ、実際。
    (もっと早く読めばよかったとは思うけど、本ってやっぱり「読みたくなるタイミング」みたいなのがあるので、この時期に読んでいなか...続きを読む
  • ウチのセンセーは、今日も失踪中
    富山と東京、この距離をバスと新幹線を使い分けて、上手いなぁ。最後のまとめも、景色と意気込み、上手いです。
    所々に、職業意識の大切な要素も語られていて、読んで良かった。
  • エール!(2)
    坂木司 「ジャグジー・トーク」(スイミングインストラクター)
    水生海 「五度目の春のヒヨコ」(社会保険労務士)
    拓未司 「晴れのちバイトくん」(宅配ピザ店店長)
    垣谷美雨 「心の隙間を灯で埋めて」(遺品整理会社社員)
    光原百合 「黄昏飛行」(コミュニティFMパーソナリティー)
    初野晴 「ヘブンリーシ...続きを読む
  • エール!(1)
    大崎梢さん、平山瑞穂さん、青井夏海さん、小路幸也さん、碧野圭さん、近藤史恵さん。
    どれも初めての作家さんだったけど、それぞれ小さい苦労をしながら頑張っている女性たちが描かれていて、たくさんの元気がもらえた感じ。
    中でもスポーツライターの話は好きだったかな。
  • 凸凹デイズ
    再読。
    著者との出会いとなった大好きな作品。

    ナミと大滝、黒川の今の凹組もいいけど、ゴミヤ、オータキ、クロの凹組が切なくて好きです。

    ストーリーの各所に散らばった伏線が、少しずつ回収される展開に、ページを何度も戻したり、読み終えてからも更にパラパラ戻ったりと、しばらく楽しみました。

    10年経っ...続きを読む
  • カイシャデイズ
    ココスペースはリフォームなどを手掛ける内装会社です。その会社で働く人々それぞれの視点で描いています。どの人もそれぞれいい味があり、楽しく読めました。仕事をお金を稼ぐ手段と考えず、自分の最大限の物を創る社員達を見て温かい気持ちになります。読み終わったら、仕事っていいなと思います。嫌な人が出てこないお仕...続きを読む
  • ある日、アヒルバス
    お仕事に対して、まっとうにがんばる人たちのお話。みんな、自分の長所と短所をかかえながら、きちんと自分の道を進んでいくのが眩しい。
    いろんなことが辛くなったら読みたい本。
  • 床屋さんへちょっと
    父親と娘の関係を中心に、家族の歴史を時を遡りながら描く連作小説。お仕事小説プラス家族小説の傑作。
    全てのシーンが映像で脳内再生されるかのように、会話のテンポや場面のシチュエーションが素晴らしい。無駄な登場人物が存在せず、全員が愛すべき人々である。そして、区切りの時に出てくる床屋さん。本当におはなしの...続きを読む
  • エール!(1)
    働く女子へのエールを描いた小説。

    凹んだり、働くって大変そうだなって
    思った時にそんなことないよと
    背中を押してくれる読後感の良い小説。
  • ある日、アヒルバス
    バスガイドのデコこと秀子は、東京の観光スポットをめぐるバス会社に就職して5年。彼女の毎日がおもしろ可笑しい。私が山本幸久にハマるきっかけとなった1冊。

    ちなみに『ある日、アヒルバス』は、NHK BSプレミアムにてつい先日まで放映されていました。放映前、藤原紀香が出演すると聞き、へ~、誰の役なのかな...続きを読む
  • ある日、アヒルバス
    バスガイドさんの奮闘記。
    文句なしに応援したくなるし
    捕物帖まででてきて面白い。
    思わず肩入れしたくなっちゃう主人公とともに巻き起こるドタバタ劇がクセになりそう。
    小田切くんとの今後がとっても気になる。
  • ある日、アヒルバス
    バスツアーって、楽しそうであこがれる。そしてやっぱりガイドさんって凄いんだなあ。登場人物がみんな個性的で生き生きしていて、読み終わった後元気になれました。仕事と家庭の両立についても考えさせられる場面が多くて、同じ女性として応援したくなりました。