感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2023年11月24日
面白かったです!
華道部だったので、花ってやっぱりいいなと改めて思わせてくれるような物語でした。
川原崎花店の店頭に置いてある黒板の看板に、その日イチオシの花にまつわる詩とか短歌、俳句などが書かれてあるのはいいな〜と思いました。
紫陽花だったら、正岡子規の「紫陽花や 昨日の誠 今日の嘘」。
向日葵...続きを読むは、寺山修司の「列車にて 遠く見ている 向日葵は 少年のふる 帽子のごとし」。
菊は、紫式部の「菊の花 若ゆばかりに 袖ふれて 花のあるじに 千代はゆづらむ」。
スズランは、日野草城の「すずらんの リリリリリリと 風に在り」
など。
花にまつわる豆知識や、同じ花でも色や本数によって花言葉が変わることとか、重陽の節句、スズランの日など知らなかったことが読みながら楽しく知れて面白かったです。
家族や友達に花を贈ってみたくなりました。
話の内容だけでなく、登場人物も魅力的で良かったです。
ラストは、キクちゃんのコンペと恋の行方が気になりました!
キクちゃんの事務所「ワンダフル・フレンド」も実現するのかドキドキします!
最後まで楽しく読めました!
あらすじ
24歳、ブラック企業勤務。身も心も疲れ果てていた紀久子が深夜のファミレスで出会ったのは、外島李多と名乗る女性だった。彼女は「川原崎花店」という花屋さんを駅前で営んでいるらしく、酔っ払った勢いで働くことに。やたらカレー作りがうまい青年や、おしゃべり好きの元教師、全体的に適当な李多。バラエティに富んだ従業員と色とりどりのお花に囲まれながら、徐々に花屋さんの仕事に慣れていく。花を求めるお客さんの事情はそれぞれ。誰かを祝う花もあれば、少し切ない花もある。いろんな想いが詰まったお花を届けているうちに、紀久子は自分の心にもう一度向き合いはじめ―。
古典や、歌、花言葉、友情と恋……。
絶妙にミックスされた花束のような物語。
Ⅰ 泰山木
Ⅱ 向日葵
Ⅲ 菊
Ⅳ クリスマスローズ
Ⅴ ミモザ
Ⅵ 桜
Ⅶ スズラン
Ⅷ カーネーション
今年、栄東中、本郷中、田園調布学園中の入試に出題された本。花屋さんの話ってあまり興味がなかったのだけど、読み始めたら面白いのなんのって。花びらと思っている所は実はガクだったり、節句の話や花言葉、和歌や俳句など花にまつわる様々な蘊蓄を交えながら心温まるストーリーが紡がれていく。ブラック企業を辞めて花屋...続きを読むのバイトを始めた主人公が、花を通して仕事の楽しさや自分の生き甲斐を見出していく。花屋を取り巻く様々な人たちによって人情溢れる人間関係の輪が広がっていく。そして、恋も。なんと幽霊までも。「満天星」読めないよ~。
Posted by ブクログ 2023年07月27日
とても素敵な小説でした。
『スズラン』のお話が1番好きで、特に李多の母とキクコちゃんの会話が胸に響きました。人との繋がりの中で、ご縁が繋がり、発展していく。
「みんなが私を必要としてくれて、私もみんなが必要なんだって、気づくことができました。」
人との繋がりの温かさは当たり前にあるようでも、目も...続きを読む心も開いていないと見えないもの。キクコちゃんの言葉を、私も大事にしたいです。
Posted by ブクログ 2023年07月11日
久々に山本幸久さんの読んでほんわかしました。紀久子さんに関わる人達がとても良い人ばかりか、李多さん他からの仕事の伝手で良い方向に行っていると思い、後は恋と自分の事務所が持てると良いと思いました。
Posted by ブクログ 2023年06月20日
嬉しい時も悲しい時も
どんなときも
日常がすこしぱっと鮮やかになって
癒される
お花にはそんなパワーがある。
わたしの憧れの職業 お花屋さんでの
人間模様が 柔らかに描かれていて
とっても読みやすくてあたたかい本でした。
やっぱり
お花が だいすきだなあ。
Posted by ブクログ 2023年06月19日
ブラック企業で働いていたグラフィグデザイナー志望の主人公が花屋でアルバイトをしながら、人の縁を紡いでいく物語。
花言葉って素敵ですよね。英語とかもあるんだなと初めて知りました。知らない花もあって、それを写真か絵が付いてたらいいのになってちょっと思いました。
Posted by ブクログ 2023年06月10日
2023/6/10
ワクワクする!ワクワクした!
人生捨てたもんじゃないよな。
こういうのを摂取して私は生きています。どうもありがとう。
他の話と繋がってたりするからな。
戸部ボクシングジム、おなじみの流珈琲は名前だけ。
デザイン事務所の話もあったけどそれとは違う?
記憶力皆無な私がこうも頑張って考...続きを読むえるのは、どの本を読んでも「彼らにまた会いたい」と思って本を閉じるから。
今回もこの本に出てきたみんなにまた会いたい。
この人の本読むと明日からも頑張ろうと思えて大変健康にもよいな。
Posted by ブクログ 2023年05月22日
花は全く詳しくないけれども、読み終わったあとには花屋さんを覗いてみたいなと思いました。
花言葉にちなんだそれぞれのお話しはどれも温かく、出会えて良かったと思える一冊でした。
Posted by ブクログ 2023年04月06日
ブラックな会社を辞めて花屋で働き出し、でもグラフィックデザイナーを諦めたわけじゃないキクちゃん。
花屋で色んな事情のお客様やスタッフと出会い、どんどん活き活きとしてくる彼女が素敵だった。李多さんや花屋のお客様との縁でグラフィックデザインの仕事にも繋がっていく。
元気が出る爽やかな読後感で、こういう...続きを読む物語はとても好み。花屋で働いている気分になるし、花言葉とストーリーがリンクしていて面白かった。
Posted by ブクログ 2023年04月02日
心を穏やかにしたいときにうってつけの1冊。
花言葉だけでなく、花が登場する短歌や和歌も沢山登場するのでその花がどんな花なのか見てみたくなる。ブラック企業に勤めていた時は寝るためだけだった街が、花屋さんで働くことで周囲の人と関わりが生まれ自分の心安らぐ街へと変化し、それによって自分のやりたいことにチャ...続きを読むレンジ出来るようになっていく。そんな主人公に羨ましさを感じた。花を通して人と人が繋がっていく物語。
Posted by ブクログ 2023年02月14日
ブラック企業勤めで心身ともに疲れ果ててしまった 25 歳の女性が、花屋でのアルバイトを通して自分を見つめ直し、人生をプロデュースしていけるようになるまでを描く再生物語。
8章からなり、各章題には花名がつけられている。
* * * * *
好きな仕事に就き能力を発揮する。理想的で...続きを読むすが、それにはいくつかの条件が必要です。
その仕事に対しての適性があることはもちろんだけれど、それだけでは足りない。
人は仕事ぶりや実績を正当に評価され認められることで、モチベーションが上がり視野は広がり能力も磨かれます。つまり誰と出会うかが大切なのです。
美大のデザイン科を卒業した紀久子には適性はあるはずです。けれどその能力を発揮し始めたのが川原崎花店に勤めてからというのが象徴的でした。
李多、光代、芳賀。3人とも紀久子をきちんと評価し、信頼を寄せてくれました。やはりこれが大きい。結果、デザイナーとして生きていく決心をするまでになったのですから、2年間の遠回りも悪くなかったと言えます。
良禽は木を選ぶ。自分の力を発揮できるよき居場所を見つけよう。
そんなメッセージが、山本幸久氏らしい軽みのあるハッピーファンタジーで描かれていました。
さらに章題となった植物の花言葉のほか句歌や古典をうまく織り込んだ構成にも感心するばかりでした。読後感のよさはまったく心ニクイほどです。「幸久」の名に相応しい作風だと感嘆しました。
Posted by ブクログ 2024年02月25日
いわゆるブラック企業から、偶然の出会いでお花屋さんへ転職し、新しい環境での人との出会いや学び、胸キュンあり(ほっこり)なストーリーです。
I泰山木、II向日葵、Ⅲ菊、Ⅳクリスマスローズ、Ⅴミモザ、Ⅵ桜、Ⅶスズラン、Ⅷカーネーションの8章から成っており、各章のタイトルの「花言葉」で繋がっていきます。...続きを読む同じ花でも、色や本数でも意味が異なっていたりと、愛でるだけではない花の楽しみ方にワクワクしました。
森教授の存在が好きです。
Posted by ブクログ 2024年02月23日
ブラック企業を辞めて花屋でバイトを始めて成長していく物語。
「話の流れが順調すぎる」という感想が多くて驚いた。それだけ厳しい現実世界と戦っている人達が多いのだろう。
主人公なりに花屋で働く世間のイメージとのギャップに驚きつつも努力した上で、持っていた特技が生かせて良い物語だと思った。
今までの...続きを読む人生に後悔があっても今の自分がそこそこ幸せならそれでいい、そう思える1冊でした。
ただ、たしかにキクコの口の軽さは…うーんとなりました。笑
良くも悪くもファンタジーと思って読むのが良さそう。
Posted by ブクログ 2023年11月30日
お花や植物が出てる小説を探していてたどり着いた本。
沢山のお花や花言葉も出てきてとても楽しかった。
お花屋さんのお仕事小説でもあり、バックヤードについて知れたり、季節のお花についても勉強になった。
物語としても楽しくて、続きがあれば読みたいくらい。
お花が好きな人にオススメの本です。
Posted by ブクログ 2023年10月05日
ブラック企業に嫌気がさし退職した紀久子はひょんな出会いをキッカケに花屋でバイトをはじめる。
花屋に通う小さい男の子蘭くんの言葉が可愛く、
すごく刺さる。
ストーリーの終わり方も個人的に意表をつかれた終わり方で印象に残った。
Posted by ブクログ 2023年07月23日
読みやすく、あたたかな気持ちにさせてもらえる物語だった。
ブラック企業勤めで辞めようと思っていたところで、偶然にも花屋の李多に出会い、今まで気づいていなかった輪が広がっていく様子がほっこりして良かった。身近なところにも発見や大切にすると良いものが散らばっていると実感出来た。ずっとなりたかったグラフ...続きを読むィックデザイナーの道も切り開きつつ、バイトの身でありながら仕事を真面目にこなす様子が、現実を生きる上で大切にしたいと改めて考える機会となった。
花言葉にちなんだ物語の進み方で、知識も増えながら読み進められて素敵でした。私は好きな本でした。
Posted by ブクログ 2023年07月02日
相変わらずの優しくてあったかい山本幸久。
出てくる人々は相変わらずあったかくて可愛くて、幸せな世界。
あったかいコミュニティを作っていく物語って、読んでて幸せになります。
花屋のメンバーはもとより、地元の友達の瑞穂や、蘭くん、千尋ちゃん、馬渕先生、もちろん伊福部くん。それぞれがそれぞれに心持ちが...続きを読む良くて、温かい人々。
みどりちゃんも好き。
ちょっと恋愛も絡むが、そのちょっとさも良い。
蘭くんの芳賀くんへの言葉、瑞穂と紀久子の高校時代を表す文章が印象に残った。
“汗と涙もなければ、色恋沙汰も皆無だった、しょぼくてイケてない青春だったけど、それでも私たちは輝いていた”
Posted by ブクログ 2023年06月06日
お花に興味がない人も、一度はお花屋さんに立ち寄ってみたくなるような本。
花屋さんで働いていた時の事を思い出して、こんなお仕事あったなーと懐かしくなった。
世の中にはいい人ばかりじゃないし
自分の気持ちを素直に表現できる人もいれば
不器用な人もいる。
何がきっかけで人生が変わるかはわからない。
Posted by ブクログ 2023年05月25日
花言葉 花にまつわる俳句や短歌 フレーズ
知っていたら
もっと花を愛でることができるよね。
それぞれの章で
ほわっとしたり涙が出たり、、
スズランの章が好きかな。
Posted by ブクログ 2023年04月30日
行きつけの美容院、みたいに、行きつけの花屋さんに出会いたくなりました。お花の知識も、それだけにとどまらず、お花への興味までもが増えました。お花のテーマだけってわけでもなくて、若い女性が、立ち上がって人生に小さな花を咲かせていく姿にほんわかしていき、読後感ハナマルです。
Posted by ブクログ 2023年04月25日
こちらの本は紀久子という25歳の
女性が主人公。グラフィックデザイナー
を目指して美大に行ったものの、
就職活動がうまく行かず、結果
ブラック企業で2年働いていた。
ひょんなことから花屋の季多と出会い、
花屋のバイトをするところから
物語は始まる。
.
物語は毎回花の名前で区切られていて、
花言葉...続きを読むで締められている。
紀久子はバイトを始めてから、
今までずっと住んでいた町なのに
知らないことがたくさんあったことに
気づく。
たくさんの人と知り合い、
それぞれの人たちから
色々なことを知る。
そうやって成長して、夢に近づくお話。
.
この本を読んでいると、植物学的な
花のことやお世話の仕方、花言葉、
花を詠んだ歌や文学を知ることが
できる。
物語を楽しみながら知識を得られる
面白い本だ。
Posted by ブクログ 2023年04月07日
ブラック企業を辞めて、お花屋さんで働き始めた主人公。
お花屋さんだけに、いろんな花や花言葉が出てくる。
これってどんな花?と調べながら読むのが楽しかった。
それにしても、川原崎花店のスタッフさんのポテンシャルの高さと営業努力がすばらしい!
こんなお花屋さんが近くにあったら行ってみたいなぁ。
Posted by ブクログ 2023年03月29日
ブラック企業を辞めて、ひょんなことから花屋さんにアルバイト。そこから自分の夢に少しずつ向かっていく主人公の物語。花言葉や短歌などを楽しみながら、素敵な人たちに出会えた気持ちを読み進めながら主人公と味わっていく感じ。
Posted by ブクログ 2024年04月26日
久しぶりにこういうお仕事小説読んだな。
爽やかで読みやすかった。テレビドラマっぽい感じ。
ちょいちょい登場人物に
おじさんが描いた女性だな~と感じることがあって気になったかな…
Posted by ブクログ 2024年04月12日
偶然の出会いから、勤めていたブラック企業を辞めてお花屋さんでアルバイトを始めた紀久子。
覚えることがたくさんで意外と重労働、一筋縄ではいかないお花屋さんでの業務に奮闘しつつ、お花を通じて周囲の人との交流を深めていきます。
仕事、恋愛、夢、自分のやりたいことに向けて1つずつ着実に前進していく紀久子の...続きを読む奮闘記に、自分もやりたかったことや新しいことに挑戦したいなという活力をもらえた1冊でした。
お花に関する豆知識や、古典文学、節句のお話などもたくさん出てきてとても興味深かったです。
9月9日の重陽の節句の話は最近読んだ『和菓子のアン』シリーズにも出てきたなぁ。
和菓子とお花って勉強したら結構関連するところが多くて面白そうかも。
あと「満点星」を「ドウダンツツジ」って読むの知らなかった〜。初見だとなかなか読めないですよね。勉強になりました。
読み終わった今日は4月の2週目、外に出れば桜が満開だし、これからいろんなお花が見頃を迎える季節なので、自然の中で見つけるお花を楽しみつつ、お花屋さんにも行ってみたいなと思います(^^)
Posted by ブクログ 2024年03月14日
お花屋さんに行きたくなるようなお話。とても面白かった。ほっこりしたし、何時からでも挑戦してみてもいいんだって思えた。花言葉とか花に関した俳句とかも出てきて勉強にもなった。
Posted by ブクログ 2023年03月20日
はっぴぃな気分になれる小説久しぶり(^^)
でも、うまく回り過ぎで悔しくなっちゃう
ユーレイの森教授と花に詳しすぎの蘭くんが
キャラが立ってて好きです!