山本幸久のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「川原崎花店」でアルバイトをしている美大生のミドリは金沢の画材メーカー内定をもらったものの、この先絵を描くかどうか悩んでいたが…。
『花屋さんが言うことには』の続編。主人公は前作の紀久子から今作は美大生のミドリに。ミドリは前作にも出てたよねと、前作を読んでから4年近くが経ち、すっかり内容を忘れてしまっていたが、読んでいるうちに何となく思い出してきた。
コロナ禍の話。もう5年も前なのかとしみじみ。生花店もかなり影響が出たんだなぁ。
前作もそうだったけど、パート店員さんの光代さんが黒板の立て看板に毎日書く花にまつわる一言と、編の最後の花言葉。有名な花しか知らない私には、毎回勉強になる。
出てくる人たちみんなが前向きに進んでいく話だから、読んでて心地よい。
花を眺めたり、プレゼントされたり、プレゼントをすると心が暖かくなる。まさに、そんな物語だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレムロツヨシ主演で映画化された小説。
牧師である御堂一男は、中学生の娘・ひかりと2人暮らしだが、牧師だけでは食べていけず、ガソリンスタンドでアルバイトをしている。妻は8年前に他界。男手ひとつで娘を育てているが、ある日突然ひかりが倒れ、白血病との宣告を受ける…
一男はこの事実に真摯に向かい、娘を助けるためにドナーを集めるが、なかなか適合する人は見つからない。この小説はこの親子を支える、周りの人が皆んないい人。
神様を信じる牧師だから、周りの人に愛され、ハッピーエンドで物語は終わる。
映画も配信で見たが、ムロツヨシがいい演技をしていた。ややベタなストーリーではあるが、子を思う(たとえ実の子ではなくとも)親の一途な気持ちにグッとするものがあった。
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Posted by ブクログ
料理の描写が丁寧で、読んでいるだけで美味しさが伝わってくる作品。
社員食堂という舞台設定も新鮮で、食を通じて人や組織が変わっていく様子が心地よい。
郷力さんという、いわゆる女帝・お局的な存在の描写がとてもリアルだった。
管理者としていくつかの職場を見てきた身として、「こういう人いるよな」「こういう人がいる職場はやりづらいよな」と思いながら読んだ。だからこそ、少しずつ彼女が味方になっていく過程には説得力があり、みなほの接し方や人柄の大切さがよく伝わってくる。
上に立つ人間として、部下とどう向き合うべきかを考えさせられる一面もあった。
この物語を通して改めて考えさせられたのは「何のために仕事をするのか」という問い。
お金や出世のためという理由ももちろんある。けれど、それ以上に、共に働く仲間や環境、そして身の回りの人たちが、自分の仕事によって喜んでくれること――それこそが、仕事をするいちばんの目的なのだと感じさせてくれる一冊だった。