山本幸久のレビュー一覧
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背表紙より抜粋。
『定年間近の平凡な会社員・虹脇は、突然部下の美人OLから飲みに誘われる。
手を握られながら「副社長を殴ってほしい」と頼まれて――。(「ハッピーバースデイ」)。
売れないアイドルのミドリは、今日もオタク相手に撮影会。しかしその帰り、子連れの元カレと再会し……(「五歳と十ヶ月」)。
さえない日常の中にある、小さな幸せときらめきを描いた短編集。文庫化に際し、書き下ろし短編を特別追加!』
表紙にひかれた。
子どもが春色の光に向かって飛んでいるような絵。
開いてみると、同世界ののほほんとした日常をジョキジョキ切り取って、貼り合わせたような作品。
登場人物や小道具が、「こ -
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ネタバレ伊竹市銀座商店街でおでん屋台「かいっちゃん」を営む静香。経営は常にギリギリだが、店には今宵も個性(と悩み)あふれる常連客が訪れる。
静香は元々東京の商社でバリバリ働いていたが体調を崩してUターンしてきた。
時期的に寒くなってきたしピッタリかな~と思って読み始めてみた(*^^*)おかげでおでんが食べたくて仕方ない!!(単純)
この本のお品書きには出てこないのもあるけど、私のTOP3はこんにゃく・牛すじ・たまごかなぁ⟡.·
10月10日(いいおでん)や2月22日(ふーふーふ)はおでんの日らしい。
百貨店の催事で九州フェアのようなものがあり、鉄板焼きが出てきてまた食べたくなった(笑)あれは食 -
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「お仕事」アンソロジー小説。
伊坂幸太郎、原田マハという文字に惹かれて読んだらまさかの3でしたが、アンソロジーなので問題なし!
原田マハさんの美術品を運ぶスタッフの話、
伊坂幸太郎さんの新幹線の清掃スタッフの話が特に読みやすくて面白いな〜と思ったけど、そのほかにも
日明恩さんの救急情報センターの通信員の話
森谷明子さんのベビーシッターの話も面白かった!
ラブミーテンダーの曲、聴きたい。
アンソロジーは知らない、読んだことのない作家さんの本も読めてとても良いし、短編でさくっとよめるのもありがたい。
ラブミーテンダーの中で、働いてるお母さんが話していた言葉が残ってる
「主人のお給料だけでも -
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ほっこり短話集。
ブラック企業に勤める主人公紀久子が、花屋の女性店長に誘われて花屋のアルバイトを始め、たくさんのバイト仲間やお客さんを通じて少しずつ成長していくお話。
それぞれ一つの花をテーマにした9つの章(文庫版)で構成されており、短話集のようになっている。
各章の最後は決まってその花の花言葉で締めくくられ、最後にタイトル回収される映画のような粋な演出。
1冊を通してストーリーの起伏は少ないが、穏やかでほっこりした気持ちで読める本。
花そのものはもちろん、花屋や生産者の仕事まで細かくリアルに表現しており、執筆にあたってかなり調べていることがわかる。また、登場人物の設定も作り込まれてい