【感想・ネタバレ】花屋さんが言うことにはのレビュー

あらすじ

24歳、ブラック企業勤務。身も心も疲れ果てていた紀久子が深夜のファミレスで出会ったのは、外島李多と名乗る女性だった。彼女は「川原崎花店」という花屋さんを駅前で営んでいるらしく、酔っぱらった勢いで働くことに。 やたらカレー作りがうまい青年や、おしゃべり好きの元教師、全体的に適当な李多。バラエティに富んだ従業員と色とりどりのお花に囲まれながら、徐々に花屋さんの仕事に慣れていくが――。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ほっこり、とはこのことか、読後にふと漏れた。人と花と、古代からの言葉を交えた語らいは風のように心を吹き抜ける。そんなお話でとても心地よかった。

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2025年12月16日

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花言葉にまつわるショートストーリーですが、心がジンワリポカポカ温まる話でとても良かった。個人的にも花が好きだし、花言葉が好きで、花屋の仕事にかかわりたいとも憧れていましたが、自分の憧れがこの本にギュッと凝縮されていて、特に共感できた。
色々な花や花言葉をスマホで同時に検索したりして勉強にもなりました。もっともっと花を知りたくなりました。
とてもおすすめの一冊です。

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2025年12月08日

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大学の授業の合間など、結構暇な時間があるなあと思って駅の本屋さんで表紙とあらすじを読んでパッと手に取った本です。
お花についてはあまり詳しくないですが、どんなお花なのかや、花言葉なども物語の中で教えてくれるので読みやすかったです!
各章ごとにテーマのお花が違って、季節感を感じられたり、知らなかった季節のイベントを学べたりしました。

もしかしたら本屋さんや地域などによって違うのかもしれませんが、この本を買って最初に開いた時、バラの栞が挟まっていてとっても粋で素敵だなと思いました!

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2025年10月28日

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どんなに苦しい時にでも救う神は存在するし、良縁に恵まれるとそこから運気が増すのか全てがうまくいくことがある、そんな救いのあるお話しでした。続編も大変楽しみです

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2025年10月01日

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冒頭の、ブラック企業とのやりとりからの、紀久子と李多の出会いがまず痛快!
そこから、川原崎生花店で働くことになった紀久子。
店長の李多や大先輩の光代さんが素敵。
やってくるお客さんたちに合わせて、花言葉まで考慮してのお花を選ぶなんて素晴らしい。
ちょっと、いや、かなり不思議な紳士のお客さまもいらっしゃるし。最後の展開は、そのおかげかしらw
小学生の蘭くんも可愛くて好き。
もう、好きなところを全部書いたら、いくら書いても書ききれないw
最後、「to be continued」ということで、続編に期待!
楽しみに待とう。

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2025年09月06日

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一章毎綺麗で、花の知識を知ることができ、読むのが楽しくなる話だった。
 人間は環境と人の出会いで変わると改めて感じた。物語で悪い人も出てるし、すれ違いもあるが、それをカバーする人の温かさを多く感じた。
今年から3月8日にはミモザ、5月1日はスズランを大切な人に送ること、引越してから辞めたフラワーアレンジメントもまた始めようと思った。
人の出会いと季節な花を改めて大切にしたくなる一冊。

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2025年08月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

美大を卒業したのものの,食品会社の営業で働いていた君名紀久子は、出した退職願を返されそうになっている所を花屋の外島季多(りた)に助けてもらった。
年に一回母にカーネーションを送るだけしか利用したことないお店だったが、名前に「キク」があることで覚えてもらっていたようだ。
そこから、季多の花屋でバイトしつつ、元々やりたかったグラフィックデザイナーの道をふたたび目指すことになる。とはいえ、数年間実績のない紀久子の再就職は苦戦していた。
川原崎花店には、店長の季多の他に、パートで元高校の国語教師の光代さん、30歳で農大の研究員をしつつバイトもしている芳賀くんがいた。
いろんな工夫で花屋を盛り上げていく。

引っ越してしまう幼なじみに花を贈りたいけど、好きな花がわからない宇田川くん。
引っ越していく西さんと一緒に野球をしている馬淵千尋が紀久子に耳打ちする。西さんは宇田川くんがプレゼントするなら何でも嬉しいのに、宇田川くんは考えすぎちゃっていつも空回りする。へんに高いものを買おうとしたりしないようにしてあげて。
そして宇田川くんが出した結論が、全部の花を1本ずつかう!だった。(ナイスアイデアとは思ったww)
ちゃんと、君が贈りたい花が、もらって嬉しい花だよと伝える。そして,向日葵に決めた。
奥から季多がアドバイス。「向日葵なら3本!」
向日葵3本の花言葉は、愛の告白。

川原崎花店は配達もしていて、紀久子が主に担当している。バラのラッピングがされた三輪自動車は『ラヴィアンローズ』と呼んでいて、どうやら中高生の間でラヴィアンローズの写真を待ち受けにすると恋が叶うと噂になっているらしくよく撮られる。
走行中は危ないのでコンビニの駐車場などてプチ撮影会をしてあげることもある。
配達先にある、キラキラヶ丘団地は5階建てだがエレベーターがなく自力で何度も上り下りを繰り返すので大変。定額制の花の配達などもしているのでよく訪れる場所。その狭い階段ですれ違った、伊福部という男性から「フリル菊」を入荷して欲しいと言われた。実は、かれは研究員でフリル菊を作ったチームの人。まだ世にそんなに知られてないのでぜひ店頭に並べて欲しいと。そこからそこで3回ほど偶然出会う。(店にもきてるから会った回数はもう少しある)何となく、会えるかなぁと楽しみにしていた。
そこには紳士な老人の姿も。でもこの老人、ちょっと変、かも?振り返ったらいなくなってた。

ほかにも、芳賀くんの話がなんかつらーって思った。
前にここでバイトしていた深作誠と芳賀くんは昔からの親友だった。彼は大学を卒業してやりたかった仕事に就き,今はアメリカに駐在し、この度結婚することになったらしい。
深作ミドリは,誠の妹で紀久子の卒業した美大に通う。いつも不機嫌。
ミモザの仕入れでミモザ農家さんに向かう。そこは誠やミドリの親戚の家だった。ミモザがたくさん咲か中でミドリは絵を描いていた。
その中で、ミドリは芳賀くんはと大好きな兄の本当の関係を知ってしまったと言う。彼らは,親友でなく、恋人だった。それがショックだった。
(芳賀はゲイで、誠は気持ちを受け取って付き合っていた元ノンケなので、結婚相手はおそらく女性)
そんな芳賀くん、新品種をつくるチームにいるだけあって、NHKの番組に出たり、新種の蘭を見つけたり、数ヶ月外国に行ってしまったり、なかなかすごい子なのです。最後は南極に行ってしまった。
ミドリはなんやかんやで、まだ愛想がいいわけではないけど心はひらいて、芳賀くんのかわりにバイトに入ったりする。

馬淵千尋の母、桃花は結婚詐欺にあうとこだったり、
その母、十重(とえ)は、季多の母と昔恋のライバルだったり。(とりあったのはイギリス貿易省の娘で、彼女にアプローチするために二人は英語が強くなった)

紀久子はそんな風に花屋として町の人たちと触れ合って,関わり合っていくうちに、デザインのお仕事を請け負ったりして、花屋とグラフィックデザイナーの二足のわらじ状態に。

最後は急に3年ぐらい経っていて、芳賀くんはまだ帰って来ず、ミドリは4年で就活に苦戦し、常連の年長さんだった蘭くんは小学生4年生で、たまにお店を手伝ってくれたり。
でも、紀久子はまだラヴィアンローズで町を走り回り、たまに写真を撮られる日々なのがいいな。
ただ、一人暮らしではなく、伊福部くんと一緒に住んでいる模様。
(紳士的な老人はどうやら、伊福部くんと一緒にフリル菊を開発した森教授で、すでに亡くなっていた人。あの時も幽霊だった。その後、季多さんのところにも現れて、伊福部くんが紀久子に一目惚れしたらしいから3回も偶然を作ってやったのに進展しないから手伝って欲しい,と言われたらしい。森教授の助けもあったのか無事二人はお付き合いを始めた様子)


全体的にほっこりして、とても素敵なお話でした。どのキャラもいい!個性的だけど、周りにいる!!かも?!って感じ。
紀久子さんが最後、グラフィックデザイナーとしてまだ全然稼げてなくて、花屋の収入3/4で、ラヴィアンローズを乗り回してるのも、
伊福部くんと結婚してるわけではないとこも、
今後、続編が出来そうで期待します!

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2025年12月19日

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ネタバレ

初めての作家さんだったけど、良かった
花が嫌いな人なんていないだろうけど、それにしても登場人物が皆イイ(補佐以外)
終盤にかけてどんどん感情移入加速してしまい、チューリップでは私までじんわりしてしまった
続編、もうそろ出るのかな?
楽しみ、楽しみ

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2025年12月02日

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グラフィックデザイナーを目指す紀久子が働く川原崎花店を取り巻く様々な人間模様。店主のリタさん始めみんな少し変わった?人たちと過ごすうちに自分のやりたいことはなんだった?を見直していく紀久子と、パートナーの伊福部の続編読みたい。

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2025年11月21日

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お花屋さんに行きたくなります。個々の物語で好き嫌いはありましたが、全体的には、好きなことを信じて頑張ろうと思える本でした。

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2025年11月09日

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花が人をつなぐ物語。
登場人物それぞれに悩みがあり、すれ違いがあり、いいことばかりではないけれど、それを共に乗り越える人達の温かさに心が動かされた。花言葉や綺麗な情景が思い浮かぶような美しい日本語がたくさん。
あたたかくて、やさしくて、本当に素敵な作品。
読み終わった日の帰り道はお花を買いました。

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2025年10月31日

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最初から好きな仕事ができなくても、思わぬ方向からやりたい仕事が舞い込むこともあるのだなあと希望を感じるおはなしでした。

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2025年10月24日

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日常の幸せと花のメッセージ
ゆっくり時間をかけて読みました。
登場人物それぞれの人生や性格など絡み合って
前に進んでいく
読みながら花の画像見たり、花言葉が物語に添えられて緩やかな幸せな気持ちになりました
続編が楽しみです(๑・̑◡・̑๑)

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2025年10月13日

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人生どん底でもふとした時に思わぬ縁が舞い込んできて、そこから全部がうまくいくことあるよね。
人生ってそんなもんなのかな?
私は今仕事が嫌で、辞めたい辞めたい消えたいって思いながら毎日生きてます。
誰かがここから連れ出してくれないかな〜って思ったり。

優しい物語なんだけどそれだけじゃなくて、各々色々な事情を抱えていながらも生きている人たちの話で、とても良かった。
続編あるのかな?もしあるなら読むのが楽しみ。

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2025年10月03日

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特に大きな事件は起きないけど、自分が知らないどこかで李多さんや光代さん、キクちゃんが生活していそうな現実みがある話

キクちゃんとちょうど同世代なので、今の自分を見直すいいきっかけにもなったし、
知らないお花の名前や保存方法とか読みながら検索するのが楽しかった!

デルフィニウム
花言葉:幸福をふりまく
がお気に入り

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2025年10月01日

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疲れてたんです。
慣れない仕事とか、環境とか、家事とか、人間関係に。
だから、表紙が優しい華やかさで彩られた、この本を選んだ。
あらすじも、疲れてそうな女の子が登場人物に出てくるから、元気もらえそうかなぁ?と。

タイトルから想像するよりも、
深い物語だったな、と思う。
一軒の花屋さんを囲う従業員一人一人、お客さんも
みんな、表には出したり出さなかったりだけどうちに秘める人生の物語が交錯し合って、それがみんな信頼と、尊敬に満ちている。
こんな人間関係を築けたら、幸せだよなぁって思えた。

そして、身を置く環境と自らの行いが良き方向に回れば、人はいくらでも成長できる。
頑張れる。

暖かくて、実直な一冊でした。

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2025年09月23日

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花言葉や花にまつわる話や俳句が素敵。
色だけでなく本数によっても花言葉が違うのは
知らなかった。
各章ごとのまとめのような最後の花言葉で
ほぉーっといい気持ちになれる。
向日葵の話がちょうど夏の季節にぴったりで
よかった。
蘭くんもとても素晴らしい子で将来が楽しみ。
キクちゃんはいい人達に巡り会えてよかった。

なかなか花屋さんに行くことがないけれど
こんな優しい花屋さんに行って
しばらく会っていない母に花を贈りたいと思った。

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2025年09月03日

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縁があって、お花屋さんに勤める事になる。
お花屋さんの仕事、お花のこと全くもって知識がないので、そうなんだ!と初めて知ることも多く、この花屋さんという職業も知ることができ、
短編になっていて、その1話ずつテーマの花が出てくるんですが、それもキクコが働き始めてからの出会い、出来事などが書かれてるので、そこでキクコが成長していくのが読めて楽しかったです。
心温まるお話でした。

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2025年08月21日

Posted by ブクログ

花と人をつなぐ物語。
花屋でアルバイトをする紀久子がお客さんに花を届けているうちにお客さんの事情に少しずつ関わりながら成長していく。
読んでいて優しい気持ちになれるお話でした。

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2025年08月10日

Posted by ブクログ

ブラック企業で身も心も疲れ果てていた紀久子が働き始めたのは「川原崎花店」という駅前の小さな花屋さん。花を求めるお客さんの事情はさまざま。誰かを祝う花もあれば、少し切ない花もある。いろんな想いが詰まったお花を届けているうちに、紀久子は押し込めていた自分の夢にもう一度向き合いはじめー
色とりどりのお花と人それぞれの幸せに満ちた、優しさと元気をもらえる物語。

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2025年08月05日

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ほっこりする話でした。

莫迦 が漢字だったり、ぜんたい が平仮名だったり意図があるのか無いのか気になって没入感が無かったです。

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2025年12月18日

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花の一つ一つとエピソードがあって素敵な文章だったが先が気になる感じではなかったので読み切るのに時間がかかってしまった。
こちらも花に詳しくなれる感じがあるのでより花が好きになれる感じはある。

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2025年11月25日

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花屋さんってわたしには少しハードルが高いけれど、日常に花を取り入れる生活に憧れていて手に取った一冊。色んな花や花言葉が出てきて勉強になるし、主人公のサクセスストーリーも面白かった。

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2025年11月23日

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表紙や題名から抱いた印象とはちょっと違う内容でした。もっとほんわかしているかと思いました。いろんな人がそれぞれ癖強なので続きが気になりサクサク読めました。でも、展開が早く、ここもっと詳しく知りたかったなという部分がいくつかありました。あまり感情移入できる人物がいなかったのと、主人公は好意的にしてても私はこういう人やだなと思ったり、ちょっと私には合わなかったかな。

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2025年09月21日

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お花や、和歌・短歌などの事が知れておもしろかった。
作中のキクちゃんと同じように、
光代さんや李多さんから学ばせてもらいました。笑

川原崎花店みたいな素敵な花屋さんが近くにあれば、
私も訪れてみたいなぁと思いました。ほのぼの。

もう少し登場人物達のことを深く(?)読みたかったな。



蘭くんと、森教授が可愛くて好き。

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2025年09月18日

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前職はとんでもないブラック企業だったけど、いい居場所が見つかって良かった。ちょっと生意気な話し方の蘭くんが可愛い。

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2025年09月18日

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ほっこり短話集。

ブラック企業に勤める主人公紀久子が、花屋の女性店長に誘われて花屋のアルバイトを始め、たくさんのバイト仲間やお客さんを通じて少しずつ成長していくお話。

それぞれ一つの花をテーマにした9つの章(文庫版)で構成されており、短話集のようになっている。
各章の最後は決まってその花の花言葉で締めくくられ、最後にタイトル回収される映画のような粋な演出。

1冊を通してストーリーの起伏は少ないが、穏やかでほっこりした気持ちで読める本。

花そのものはもちろん、花屋や生産者の仕事まで細かくリアルに表現しており、執筆にあたってかなり調べていることがわかる。また、登場人物の設定も作り込まれていて、それぞれがとても生き生きしている。

とにかくほっこり。

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2025年09月05日

Posted by ブクログ

ブラック企業を退職したキクちゃんが前向きに真摯にひょんな事からお花屋さんでアルバイトをしながら生きる物語でした。

花言葉やお花にまつわる様々な知識が知れて、また登場人物が私の大好きな皆良い人。でも、時々主人公のキクちゃんが真っ直ぐすぎて辛辣になったりして。

幽霊のお爺さんが2回ほど出てきて、短編のお話を繋いでいくあたりが、TVドラマな感じで面白く、そして読む人それぞれの考え方で終わりが変わる要素があるなと思いました。

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2025年08月27日

Posted by ブクログ

ひょんな事から花屋さんでアルバイトを始めることになったキクコ。花言葉をメインにした短編連作。デザイナーになる夢を諦めずに、花屋をしながらデザイナーの仕事も請け負っていく。恋愛はゆっくりとしか進まないけれど、ほんわかしてて読みやすい1冊だった!
特別大きな事件とかも起きないし、誰かが死んだりもしなくてわたしの好きな系統とはすこし離れていたけどたまにはこういうのもいいなと思いました。

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2025年08月15日

Posted by ブクログ

花がつなぐ物語。花言葉っていうけれど、いろんな意味が隠されていて味わい深い。本書も花屋さん視点でいろんな物語が紡がれていて、幸せな気分にさせてもらいました。花を贈る人が近くにいたら、大事にした方が良い!

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2025年08月05日

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