山本幸久のレビュー一覧
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義肢装具士になるため勤めていた会社を退職して25歳で専門学校に入学した女性の努力と奮闘を描く青春お仕事小説。
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義肢装具科2年生の教室。二階堂さえ子は下腿義足製作についての実習中だ。実習は3人ひと組の班で1人の義足ユーザーにモデルになってもらい行われる。
さえ子たち4班のモデルは穂高優太という写真館の2代目だ。大学時代にバイト中の事故で右足の膝から下を切断したという穂高は高齢者の多いモデルの中でも32歳と飛び抜けて若く、人間的にも知的で包容力がある。
ミッション系の学校を卒業している穂高から「人間の身体がよくできているのは神様が造り給うたから」という旨の -
ネタバレ 購入済み
花屋に立ち寄りたくなる
今年、栄東中、本郷中、田園調布学園中の入試に出題された本。花屋さんの話ってあまり興味がなかったのだけど、読み始めたら面白いのなんのって。花びらと思っている所は実はガクだったり、節句の話や花言葉、和歌や俳句など花にまつわる様々な蘊蓄を交えながら心温まるストーリーが紡がれていく。ブラック企業を辞めて花屋のバイトを始めた主人公が、花を通して仕事の楽しさや自分の生き甲斐を見出していく。花屋を取り巻く様々な人たちによって人情溢れる人間関係の輪が広がっていく。そして、恋も。なんと幽霊までも。「満天星」読めないよ~。
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Posted by ブクログ
ブラック企業勤めで心身ともに疲れ果ててしまった25歳の女性が、花屋でのアルバイトを通して自分を見つめ直し、人生をプロデュースしていけるようになるまでを描く再生物語。
8章からなり、各章のタイトルには花名がつけられている。
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好きな仕事に就き持てる能力を発揮する。理想的ですが、それにはいくつかの条件が必要です。
その仕事に対しての適性があることはもちろんだけれど、それだけでは足りない。
人は仕事ぶりや実績を正当に評価され認められることで、モチベーションが上がり視野は広がり能力も磨かれます。
つまり誰と出会うかが大切なのです。
美大のデザイン -
Posted by ブクログ
主人公はグラフィックデザイナーを夢見て美大へ進学するもブラック企業に就職を余儀なくされ、心身ともに疲れ果て仕事を辞めることを決意した君名紀久子24歳、偶然出会った川原崎花店の店主外島季多のすすめで花屋でバイトすることになった…仕事仲間やお客さんとの出逢いを通して、もう一度前向きに夢を追いかけてみようと奮起する…そんなお話でした。読んでみて、お花好きにはたまらない作品でした!知らないお花はちょっと調べてみて、あぁ~このお花だったのねって、花言葉にもいろいろあって興味深かったです。内容もすごくよくてお花に癒され主人公を応援しながら、読んでいて元気をもらえた作品でした。リアルにお花に囲まれて過ごした