感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この目次を付けて同時進行する書き方は初めて、素晴らしく良いわけではなくて、でも途中で終えても分かるからいい。静男の人生これからなのに、逃げずに1番大事な事を守って生きる事を選んだって事。両親の優作を施設に入れる、仕方ない、静男の為で全て丸く収まるの言い草はなるほど離婚する訳だと激しく納得する。どうして静男の気持ちを考える事をやめたのかやめてるのか謎。それと岸本真壁楠が味方になったのも嬉しい、4年後に花音は帰らないのが最低だけど、あの保育園ももっと見てみたいな、ラスト人違いで崩れ落ちる場面は頂けないかな。
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14歳で父親になった静男。育児に孤軍奮闘し、現実社会の壁に幾度もぶつかりながらも、周囲の人々に支えられて成長していく姿を描く異色の家族小説。
「グリーングリーン」の曲が見事にはまる。♪ある朝ぼくはめざめて そして知ったさ この世につらい悲しいことが あるってことを…
作品の根底にあるのは、おそらく「家族愛」だろう。出逢いがあり離別があり再会があり。文庫書き下ろしの「カブになれ」のラストシーンには、鼻の奥がツーンとなりました。
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中学生が父親に。しかも母親と一緒に暮らしたのは、2週間足らず?
設定には相当無理があるのだけれど、なぜだかほっこりしたまま、不安な気持ちでやきもきすることもなくエンディングに辿り着いた。
子どもは可愛い、でも一番遊びたい盛りで、青春を謳歌したい時期に、子育て一辺倒で日々過ごしていけるものか?とは思った。
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14歳の父親の奮闘ぶりをひたすら応援しながら読んでいました。父性愛、恋愛、友情、悩み、苦しみ様々なエッセンスが盛り込まれていてとても面白かったです。主人公尊敬します。
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頑なに優作を施設に預けようとしない静男にジーンときた
静男の両親は決してすばらしい人々ではなかった
よく子供時代に虐待をされた人は自分の子供も虐待する、とか聞くけど
けっこう自由すぎりや両親に育てられたのに、静男はありったけの愛情を優作に注ぐ姿に感動
読んでいながら、しきりに花音さん最低だな、と思っていたが、
最後の一行で、考えさせられるものがあった
Posted by ブクログ
ちょっとびっくりな設定です。
なんとも無責任な大人たちばかりで、腹立たしくなります。
そんな中で、優作を必死に守る静男と、級友たちが健気です。
優作がいることで、静男自身も立っていられるのかもしれません。
優作を守りながらも、愛を求めているように思います。
優作が4歳になった目から描かれた、スピンオフ「カブになれ」が良かったです。
ちょっとホットしました。
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中学生が突然父親、それもシングルファーザーになったら…、という設定なのだが、どうにも後味が悪い。一応ハッピーエンドなんだけど、なんて後味の悪いハッピーエンド。
主人公の境遇があまりにも孤独すぎて。いや、悲惨な境遇の主人公ならもっとえげつない設定の小説はなんぼでもあるんだが…。両親や彼女…こういう連中が世の中をダメにしてるんだろうな、と思えるくらいに俺のキラいなタイプ。
このキラいなタイプが悪役で出てこない(山本小説の特徴なんだが)のが、なんとも不愉快で、結局最後まで入りきれなかった。好みの問題だとは思うが残念。
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いつもあったかくて面白い、痛快でほのぼのする。のが山本幸久の作品と思っていた。
ので、読み進むほどに、え?どういうこと?
本当に裏なく静男が中学生の父なの?
そんなアダルトな小説?と、ドキドキして、仕方なかった。
その、本当に裏なく父であるのとが、なんだかとっても重い現実だな、と、リアルに静男の影を感じたりして、今までの山本幸久作品とは違って、爽やかな気分には一向にならない。
だけど、決して不幸ではなく。
良い友達や大人に恵まれて、なんとか生きて行くのですが。
2014.08.13
Posted by ブクログ
中学生という若さで子供の父親となった静男。
母親は生後5ヶ月の子供を置いて出て行ってしまった。
静男の両親は離婚しており、一緒に暮らしている父親も滅多に家には帰ってこない。
現実的に考えたら、中学生の男の子が一人で子供を育てるのはムリがありますよね。
実際の子育ても、やはり周りの人たちの支えがあって成り立つモノだと思います。
物語の中の静男も最終的には沢山の人たちの協力のもと、子育てをしていくわけですが…。
母親が出て行った理由が最後までわからずモヤモヤです。
お腹を痛めて産んだ我が子を置いて出て行く理由。。
余程の事があったのだと私は思いたい。
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14歳でトーサンになった静雄。
逃げ出したカーサン花音。
もっとハッピーな話かと思ったら、家族を欲しつつ、我が子を育てる少年=静雄の話で、まわりの友達や両親にはリアリティがあったけど肝心の静雄と花音の気持ちがよくわからなかった。