山本幸久のレビュー一覧

  • 幸福ロケット
    妻が持ってた本、多分小学生の娘も読んだと思われる本を、出張の移動時間用に持ち出して読んだ。ラストシーンには素直に感動、言葉にできない気持ち、恋とはこういうものだったなと懐かしさで一杯になり、いい大人がティッシュで涙を拭きながら読んだ。またいつか読みたい。(2016.7)
  • カイシャデイズ
    従業員47名の内装施工会社が舞台のお仕事小説、連作短編が連なって1つの世界を構築するパターンの1冊。
    「魔のトライアングル」と称される、営業高柳、施工管理篠崎、設計デザイナー隈元のトリオが、主役でエエ味出してるんだけど、俺的には彼らに匹敵するくらい…いやそれ以上と言っていいくらいに総務のお局「大屋」...続きを読む
  • 寿フォーエバー
    これは久々に人に薦めたいくらいに面白い本でした。
    こんな風にハッピーに仕事が出来たらいいだろうなあ。
    「幸せな花嫁」の表情の描写が特にぐっときました。
  • カイシャデイズ
    2016/4/3
    おもしろかったわ~
    これぞお仕事小説。
    明日から仕事頑張ろうと思える。ありがたやありがたや。
    楽しく仕事するのってホントに素敵だ。かっこいい。
  • 床屋さんへちょっと
    山本幸久さんのお仕事もの大好きです。
    これは、もろお仕事ではないですが、
    後からじんわりしてくる熱い想いがいい。
    行ってみたい世界です。
  • カイシャデイズ
    働く事を楽しむってすごく難しいことだけど、楽しまないとやってられないし仕事の中に楽しみを見出す事が働くってことなのかもしれないと気づかせてくれる。 この作家はどの作品もアクの強いキャラクタばかり出てくるのに作品が巧く纏まっているのがまとめるのが凄いなと思う。
  • 展覧会いまだ準備中
    主人公は美術館の学芸員で、大学の応援団出身というちょっと変わった設定です。美術館の仕事や厳しい懐事情もよくわかりますが、仕事に情熱を傾けるとはどういうことかを改めて考えさせてくれる作品です。通常のお仕事小説なら一つの職場だけが定点観測のように描かれるのかもしれませんが、この作品は美術館に軸足を置いた...続きを読む
  • 寿フォーエバー
    2015/8/31
    おもしろかったなー
    ハッピーだったわ。
    メロロンの彼氏のハリーがほんまもんのクソやったのは予想外やった。
    お仕事小説はおまけで「がんばろう」って気になれるのもいい。
    笑えて泣けて大満足でした。
  • ある日、アヒルバス
    作品間リンク------------------------------------------
    凸凹デイズ:①凹組 ②凪海
  • 凸凹デイズ
    やりたい事と現実との違い。人を羨ましくなったり、自分はなんで…と後ろ向きになったとしても毎日、仕事している主人公。働いている人みんながどっかで共感できる気持ちを持っている人たちが出てくる本。
  • 幸福ロケット
    自称クラスで八番目にかわいい香な子を主人公とする、山本幸久版「小さな恋の物語」。
    小学五年生の恋話なのにストーリーが嘘臭くなく、ラストシーンには涙がこぼれました。打算的な生き方をしてしまっている大人たちに、本当の恋と友情を教わったかのようです。
    山本作品の文庫版のお楽しみである書き下ろし短編もGOO...続きを読む
  • ヤングアダルト パパ
    14歳で父親になった静男。育児に孤軍奮闘し、現実社会の壁に幾度もぶつかりながらも、周囲の人々に支えられて成長していく姿を描く異色の家族小説。
    「グリーングリーン」の曲が見事にはまる。♪ある朝ぼくはめざめて そして知ったさ この世につらい悲しいことが あるってことを…
    作品の根底にあるのは、おそ...続きを読む
  • 床屋さんへちょっと
    時代を遡りながら、一家族の日常を切り取った連作短編小説。
    勲と香、勇、そして床屋。
    何気ない日常の中で、床屋が登場し、家族4代(勲の父も含む)に渡って利用する。
    勲は父が建てた製菓工場を20代で引継ぎ、2代目となるが、時代の流れもあり、倒産させてしまう。
    その後は一ヒラ社員として働き続ける、過酷な人...続きを読む
  • 床屋さんへちょっと
    父と娘、妻のあいだで起きる出来事を過去に向かって進むストーリー。その時々で、床屋を舞台としておきる日常。同じ娘をもつ父として、他人事とは思えない話が続く。一気に読んでしまった。
  • はなうた日和
    【本の内容】
    定年間近の平凡な会社員・虹脇は、突然部下の美人OLから飲みに誘われる。

    手を握られながら「副社長を殴ってほしい」と頼まれて―。

    (「ハッピー・バースディ」)。

    売れないアイドルのミドリは、今日もオタク相手に撮影会。

    しかしその帰り、子連れの元カレと再会し…(「五歳と十ヵ月」)。...続きを読む
  • 幸福ロケット
    2時間ほどでサクッと読めるし、小学生たちの物語だし、こりゃジュブナイルやな。
    …と思わせておいて、実は大人読者を視野においてるあたりが、なんともニクい小説である。

    まず何よりも香な子やコーモリの目を通して見る大人のカッチョ良さは大人だからこそ味わえるように書かれている。香な子の両親なんかは典型的だ...続きを読む
  • 凸凹デイズ
    二つの時代が交差するストーリー。
    そしていつしか交わる。。。

    変わらなくては前に進めないと思う者
    現状と現実を必死に守る者。
    でも、人は根本ではなかなか変わらない。

    社会とは仕事とは結局どちらも正しく
    信念をどこに持ち貫き通すかって事が
    一番大事だって伝えている作品。

    ただ。。。業界が分からな...続きを読む
  • 床屋さんへちょっと
    主人公、宍倉勲を中心として、彼の家族、元社員たちとの関係を、
    時系列が前後しながら、各章が独立して構成されています。
    読み進める毎に、勲の人となりが浮き彫りにされていきます。

    勲の朴訥とした真面目さ、誠実さにふっと父親を思い出しました。
    昭和のお父さんです。
    各章、勲は床屋さんに行きます。
    ある時...続きを読む
  • エール!(1)
    はたらく女性のアンソロジー。頑張る女性への応援アンソロジーとも言えそう。明日も仕事がんばろうと思える以外にも、知らないお仕事の世界も覗けてちょっと知ったかぶれるところも面白いです。
  • 笑う招き猫
    笑いあり涙ありの正にエンターテイメント小説。アカコとヒトミの会話がテンポ良く、気持ちいい。
    登場人物が魅力に溢れていて、悪女であるユメノでさえ、何だか憎めない。雨の中の告白は清々しさを感じてしまった。永吉とヒトミの別れのシーンは泣けた。
    また再読しようと思う。タイトルも、作品とマッチしていて良い(*...続きを読む