山本幸久のレビュー一覧
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うまい表現ができないのですが、あたたかくていい小説だと思いました。
他人丼のチェーンのいろんな店舗を舞台に、各話主人公(店長)が変わる、形式としては連作短編集なのですが、各話バラバラなのではなく、有機的につながった独特の構成で、それが物語に強さと深みを与えています。文庫で読んだ感じ、計算は全く感じさせないけど、すごく考えて書かれている印象も受けました。
それから、個性豊かで、でも共感できる、しっかりとしたキャラクター設定。一人ひとりの内面の描写が繊細かつ自然で、読んでいるうちにどの登場人物も応援したくなります。
タイトルだけ見て、ブラックな職場を皮肉ったギャグ的な話なのかなと思いましたが、とて -
Posted by ブクログ
今まで何度も本屋で手にとっていたのだけど、なんとなく買わずにいた本。
もっと早く読めばよかった! 大傑作です。笑えるような、泣けるような・・・。いや、泣けましたよ、実際。
(もっと早く読めばよかったとは思うけど、本ってやっぱり「読みたくなるタイミング」みたいなのがあるので、この時期に読んでいなかったら、面白いと思わなかった可能性もある)
途中の盛り上げ方もよかったが、ラストの展開もすごかった。残りわずかになったところで、「決着ついてないことがいっぱいあるけど大丈夫か!?」と心配になりましたが、大丈夫、きちんときれいにオチました。おみごと!
ぜひぜひ続編を書いてほしい!! -
Posted by ブクログ
再読。
著者との出会いとなった大好きな作品。
ナミと大滝、黒川の今の凹組もいいけど、ゴミヤ、オータキ、クロの凹組が切なくて好きです。
ストーリーの各所に散らばった伏線が、少しずつ回収される展開に、ページを何度も戻したり、読み終えてからも更にパラパラ戻ったりと、しばらく楽しみました。
10年経ってナミが現れ、そのおかげで本来の凹組が復活するラストに、やっぱり今回も鼻の奥がツンとして仕方がなかったです。
あー楽しかった。
これからも何度も手にする作品になると思っています。
追記、
文庫に未名未コーポレーションの磐井田を中心にした書き下ろし短編があると知り、ファンとしては外せない!と、文 -
Posted by ブクログ
バスガイドのデコこと秀子は、東京の観光スポットをめぐるバス会社に就職して5年。彼女の毎日がおもしろ可笑しい。私が山本幸久にハマるきっかけとなった1冊。
ちなみに『ある日、アヒルバス』は、NHK BSプレミアムにてつい先日まで放映されていました。放映前、藤原紀香が出演すると聞き、へ~、誰の役なのかなと思っていました。だって原作の主人公デコは23歳。藤原紀香が出演するとすれば、まさかそんな年齢の役はないだろうし、ならばデコが尊敬する先輩バスガイドの役かなと。そしてビックリ、40歳の新人バスガイドの話だとぉ。原作の設定無視にもほどがある。で、観ずじまいだったのですが、面白かったんですかね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ従業員47名の内装施工会社が舞台のお仕事小説、連作短編が連なって1つの世界を構築するパターンの1冊。
「魔のトライアングル」と称される、営業高柳、施工管理篠崎、設計デザイナー隈元のトリオが、主役でエエ味出してるんだけど、俺的には彼らに匹敵するくらい…いやそれ以上と言っていいくらいに総務のお局「大屋」さんがお気に入り。
魔のトライアングル筆頭に、仕事に猪突猛進、周り巻き込んで大騒ぎできるのも、扇の要がしっかりしているからだと分かるほどには仕事してきた。そういう意味で「大屋」さんはスゲーぞ、盤石の事務屋総務屋後方支援。あこがれるわぁ。
企業戦士のお仕事小説っていうと、古くは城山三郎だの、最近だ