京極夏彦のレビュー一覧
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ネタバレ一気に読める幸せ。このお盆休みに読めて良かったです。
しかし、3巻と4巻は分ける必要があったのでしょうか。
併せても1巻や2巻の厚さと変わらない気がするのですが(笑)。
さて、犯人と動機ですが、犯人については意外性はなかったですが、動機については予想外でした。でも最初にヒントは出ていたのかもしれません。
《成長しない迷子》は、辻褄の合わないこともありますが、まぁそういう不思議なこともあるということで納得しました。
榎木津は天才ですね。彼には見えるのでしょう。
彼が登場すると場が明るくなって救われるような気がします。
読んでいて楽しいですし。
そして山下警部補にとっても人生観が変わるほど -
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ネタバレまた僧が殺されてしまいました。
明慧寺の謎は最古参の泰全老師の話によって一部明らかになりましたが、そもそもの明慧寺の由来等についてはまだ分かっていません。この後明らかになるのかしら…。
山下警部補はもはや道化師です。
明慧寺の貫主に一喝される場面は痛快でしたが、彼はこんな役回りで終わるのでしょうね、多分。
そして1巻からの飯窪のおかしな言動の理由も分かりました。彼女も事情を抱えていたのですね。その事情もこの事件に関わってくるのでしょうか。
〖 京極堂の仏頂面を目にして、これ程の安心感が得られるとは——正直私は思ってもいなかった。 〗
関口が言うように、私も愈々これから解決へ…と期待 -
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いわゆる京極堂シリーズは読破してしまったので、京極夏彦からもしばらく足が遠のいていた。本書を手にしたきっかけは、文庫に書かれている紹介文に「中善寺敦子」の名を目にしたからだ。
タイトルにもあるが、テーマは「鬼」である。憑きもの落としで、その能力、つまり言霊の力を使い、難事件を解決してきた京極堂の妹たる中善寺敦子が一体どんな推理を展開するか――興味を持った。日本刀による連続「辻斬り」事件。禍々しくはあるが、昭和という時代に果たして辻斬りなどという事件が起きるのか? 辻斬りと見える事件は、一見明治時代から続く因縁に捕縛されているかのような展開で、物語は進む。ここまでは、タイトルにもある通り「鬼の -
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シリーズ2作目
前作同様に明治の有名人がたまたま弔堂に行きついて、主人と京極節の会話をして本を買って帰る
そしてその人のその後が説明されて各編が終わるスタイル
前作は高遠さんという人の視点で語られていたけど、今回は塔子さんという女性視点
(高遠さん同様に実在しない人か?)
薩摩武士だった祖父の男尊女卑に凝り固まった思想に疑問を持つ
全編通してそんな事が語られているけど、その辺のくだりは平塚さんのところが顕著
他にも田山さんだのおっぺけぺーの人とか、鈴木光司のリングで説明されてた透視実験の人とか乃木さんとか
どの人も後でWikipediaで来歴を読むと、「本当にこんなやり取りがあったんじ -
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2020年7冊目
明治時代の書舗「書楼弔堂」を舞台に、本を読むこや学問を良しとしない祖父に何も言い返せない塔子だったが、乃木希典や勝海舟、平塚らいてうといった偉人たちと交流を通じながら自分と向き合っていく。
江戸時代から明治時代にかけての混乱から立ち直ってきた日本。それでも女性蔑視の風潮が色濃く残っていた時代。幸せの価値観が今とは全く異なった時代。それでも本を読むことで知らなかった世界にアクセスできることの楽しみは、いつの時代も変わっていない気がしました。
本書の弔堂の主人は、自分にとっての一冊があるはずだという。きっと、自分が本を読み続けるのもその一冊に出会いたいからかもしれない。そし -
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・京極夏彦「書楼弔堂 炎昼」(講談社文庫)のヒロインは天馬塔子であらう。塔子が導いた人物達がこの弔堂で一冊の本を選ぶ。いや、弔堂主人から薦られる、それが物語となる。ただし、多くの物語にはヒロインの他にヒーローもいる。本書も同様で、それが松岡國男である。この二人、物語に必ずといつて良いほど出てくる。颯爽とと言ひたいところだが、実際にはとてもさうはいかない。二人ともいかにも悩ましげである。塔子は女性としての生き方に悩んでゐる。松岡は新体詩を捨ててどうするかを悩んでゐる。この2つの悩みがそれぞれの物語の登場人物にまとはりつきながら、ライトモチーフのやうに物語を作つていく。19世紀から20世紀に移りゆ