京極夏彦のレビュー一覧
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シリーズ2作目
前作同様に明治の有名人がたまたま弔堂に行きついて、主人と京極節の会話をして本を買って帰る
そしてその人のその後が説明されて各編が終わるスタイル
前作は高遠さんという人の視点で語られていたけど、今回は塔子さんという女性視点
(高遠さん同様に実在しない人か?)
薩摩武士だった祖父の男尊女卑に凝り固まった思想に疑問を持つ
全編通してそんな事が語られているけど、その辺のくだりは平塚さんのところが顕著
他にも田山さんだのおっぺけぺーの人とか、鈴木光司のリングで説明されてた透視実験の人とか乃木さんとか
どの人も後でWikipediaで来歴を読むと、「本当にこんなやり取りがあったんじ -
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2020年7冊目
明治時代の書舗「書楼弔堂」を舞台に、本を読むこや学問を良しとしない祖父に何も言い返せない塔子だったが、乃木希典や勝海舟、平塚らいてうといった偉人たちと交流を通じながら自分と向き合っていく。
江戸時代から明治時代にかけての混乱から立ち直ってきた日本。それでも女性蔑視の風潮が色濃く残っていた時代。幸せの価値観が今とは全く異なった時代。それでも本を読むことで知らなかった世界にアクセスできることの楽しみは、いつの時代も変わっていない気がしました。
本書の弔堂の主人は、自分にとっての一冊があるはずだという。きっと、自分が本を読み続けるのもその一冊に出会いたいからかもしれない。そし -
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・京極夏彦「書楼弔堂 炎昼」(講談社文庫)のヒロインは天馬塔子であらう。塔子が導いた人物達がこの弔堂で一冊の本を選ぶ。いや、弔堂主人から薦られる、それが物語となる。ただし、多くの物語にはヒロインの他にヒーローもいる。本書も同様で、それが松岡國男である。この二人、物語に必ずといつて良いほど出てくる。颯爽とと言ひたいところだが、実際にはとてもさうはいかない。二人ともいかにも悩ましげである。塔子は女性としての生き方に悩んでゐる。松岡は新体詩を捨ててどうするかを悩んでゐる。この2つの悩みがそれぞれの物語の登場人物にまとはりつきながら、ライトモチーフのやうに物語を作つていく。19世紀から20世紀に移りゆ
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購入済み
相変わらず凄い
今昔百鬼拾遺三作を読むにあたり、呉美由紀ちゃんの出てくる原作を読み直したかったのだけど、時間が無いので漫画でおさらい。
志水先生の画力と構成力は相変わらず素晴らしいです。ただ絵にするとキツイ描写が結構あるんですよね…
内容かなり忘れていたのでおさらいには丁度良かったです。
でも改めて原作読みたくなってしまいました(笑) -
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昨日まで東北を旅行していました。最後の訪問地が遠野です。その前に遠野物語を読もうと思いました。
最初に手にしたのが青空文庫。しかしなかなか読みづらく。たどり着いたのがこの本でした。
原文を単に口語体に変換するだけでなく、本来なら注釈とすべき内容を本文内に上手く取り込むことによって、平易で読みやすくなっています。さらに説話の順番を入れ替えて括ることによって、頭に入りやすく工夫されています。
後ろには柳田さんの原文も付いています。入門編ともいうべき京極さんの文章を読んだ後にこちらを読むと、原文が削ぎ取られたような名文である事が良く判ります。
ところで実際に訪れた遠野。
卯子酉様とか五百羅漢、コ -
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日本から霊などがいなくなり、妖怪が人々の目に見えるようになるお話
「この世に不思議な事など何もない」と言い、実物の妖怪を出してこなかった京極夏彦がとうとう人の目に見える形で妖怪を登場させるというのに驚く
豆富小僧は妖怪として登場してたけど、そんな概念としての存在ではなく、デジタルデータすら書き換えて映像記録にも残る
妖怪が見えるようになるカラクリに関してはキーアイテムの存在こそフィクションだけど、理屈としてはまぁ妥当なものなのかな?
ただまぁ、最後まで読めばいつも通りなんだけどね
やってくれるぜ京極……
作家さん達が実際の名前で登場するし、妖怪だけでなくフィクションのキャラクターが色々出 -
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シリーズ第四弾。
今回は、小股潜りの又市がまだ若いころの物語です。ある事件をきっかけに、裏稼業を引き受けている「ゑんま屋」の仕事を請け負うことになった又市は、ひとが死んでしまうような解決策を嫌うという青臭い正義感にこだわろうとしながら、身に降りかかってくるさまざまな事件に対処します。
連作短編なのですが、クライマックスには、『続巷説百物語』で最終的に決着がつけられることになる祇右衛門との最初の対決が配されており、そこへ向かってしだいにストーリーが盛り上がっていくにつれて、又市の苦悩が深まっていく様子がていねいにえがかれており、読者を物語にぐいぐい引っぱり込んでいきます。