京極夏彦のレビュー一覧

  • 続巷説百物語

    Posted by ブクログ

    今作は全編百介の視点で描いていることから、又市一味の各キャラクターの人となりがよく分かり、切なさと恐怖と可笑しさの混じった異様な世界観にのめり込んで行く。

    最後の事件の真相が知りたくなるので、このまま続編突入必至。

    0
    2020年02月17日
  • 文庫版 書楼弔堂 炎昼

    Posted by ブクログ

    シリーズ2作目
    前作同様に明治の有名人がたまたま弔堂に行きついて、主人と京極節の会話をして本を買って帰る
    そしてその人のその後が説明されて各編が終わるスタイル

    前作は高遠さんという人の視点で語られていたけど、今回は塔子さんという女性視点
    (高遠さん同様に実在しない人か?)
    薩摩武士だった祖父の男尊女卑に凝り固まった思想に疑問を持つ
    全編通してそんな事が語られているけど、その辺のくだりは平塚さんのところが顕著


    他にも田山さんだのおっぺけぺーの人とか、鈴木光司のリングで説明されてた透視実験の人とか乃木さんとか

    どの人も後でWikipediaで来歴を読むと、「本当にこんなやり取りがあったんじ

    0
    2020年02月12日
  • 文庫版 書楼弔堂 炎昼

    Posted by ブクログ

    2020年7冊目

    明治時代の書舗「書楼弔堂」を舞台に、本を読むこや学問を良しとしない祖父に何も言い返せない塔子だったが、乃木希典や勝海舟、平塚らいてうといった偉人たちと交流を通じながら自分と向き合っていく。

    江戸時代から明治時代にかけての混乱から立ち直ってきた日本。それでも女性蔑視の風潮が色濃く残っていた時代。幸せの価値観が今とは全く異なった時代。それでも本を読むことで知らなかった世界にアクセスできることの楽しみは、いつの時代も変わっていない気がしました。

    本書の弔堂の主人は、自分にとっての一冊があるはずだという。きっと、自分が本を読み続けるのもその一冊に出会いたいからかもしれない。そし

    0
    2020年01月26日
  • 文庫版 書楼弔堂 炎昼

    Posted by ブクログ

    ・京極夏彦「書楼弔堂 炎昼」(講談社文庫)のヒロインは天馬塔子であらう。塔子が導いた人物達がこの弔堂で一冊の本を選ぶ。いや、弔堂主人から薦られる、それが物語となる。ただし、多くの物語にはヒロインの他にヒーローもいる。本書も同様で、それが松岡國男である。この二人、物語に必ずといつて良いほど出てくる。颯爽とと言ひたいところだが、実際にはとてもさうはいかない。二人ともいかにも悩ましげである。塔子は女性としての生き方に悩んでゐる。松岡は新体詩を捨ててどうするかを悩んでゐる。この2つの悩みがそれぞれの物語の登場人物にまとはりつきながら、ライトモチーフのやうに物語を作つていく。19世紀から20世紀に移りゆ

    0
    2020年01月05日
  • 西巷説百物語

    Posted by ブクログ

    林蔵ってそんなに良い男なの?
    上方の仕掛けは又市のものとは、やっぱり少し違うね。
    最後に又市さん、百介さんが出てきて嬉しかった。
    なんだかんだ、凄いのは小右衛門よな‥。
    小右衛門無双だね、巷説シリーズは。

    0
    2019年12月21日
  • 前巷説百物語

    Posted by ブクログ

    又市が御行になる前の物語。
    ぶっきらぼうで青臭くて周囲に舐められてる又市が見られるのは良い。
    「嗤う伊右衛門」はこの後かな?
    山崎さんの最期が悲しくてね、読むのが辛くなる。

    0
    2019年12月14日
  • 後巷説百物語

    Posted by ブクログ

    お話の筋や仕掛けやあれやこれやは好きなんだけど、与次郎達4人の会話に苛々してしまって、読み進めるのに苦労してしまった。
    でも好きですよ。
    由良家の発端を知れるところが良い。
    あと、和田智弁ね。
    又市はスーパースターであり元凶でもある‥。

    百介さんは、又市さん(達)のことが本当に、好きで好きでたまらなかったのね‥。
    なんだか切なくなってしまった。
    それ以外のことは重さも厚みもない、そういう体験をしてしまったら、仕方ないのかな。
    小夜さんを託されて良かったね、百介さん。

    0
    2019年11月29日
  • 絡新婦の理(1)

    購入済み

    相変わらず凄い

    今昔百鬼拾遺三作を読むにあたり、呉美由紀ちゃんの出てくる原作を読み直したかったのだけど、時間が無いので漫画でおさらい。
    志水先生の画力と構成力は相変わらず素晴らしいです。ただ絵にするとキツイ描写が結構あるんですよね…
    内容かなり忘れていたのでおさらいには丁度良かったです。
    でも改めて原作読みたくなってしまいました(笑)

    0
    2019年11月26日
  • 続巷説百物語

    Posted by ブクログ

    決して嫌いではないんだけど、読み進めるのに少し躊躇する。
    百介が切ないのと、仕掛けが大き過ぎて何が何やら‥。
    もう小悪党じゃないじゃん、何だってできるじゃん、みたいなね。
    あと、野鉄砲で百介の兄が「昼も夜もなかろう」的なことを最後に言うのが好きだったんだけど、いつまでもふらふらはできないのね‥と切なくなる。

    0
    2019年11月14日
  • 遠野物語remix 付・遠野物語

    Posted by ブクログ

    昨日まで東北を旅行していました。最後の訪問地が遠野です。その前に遠野物語を読もうと思いました。
    最初に手にしたのが青空文庫。しかしなかなか読みづらく。たどり着いたのがこの本でした。

    原文を単に口語体に変換するだけでなく、本来なら注釈とすべき内容を本文内に上手く取り込むことによって、平易で読みやすくなっています。さらに説話の順番を入れ替えて括ることによって、頭に入りやすく工夫されています。
    後ろには柳田さんの原文も付いています。入門編ともいうべき京極さんの文章を読んだ後にこちらを読むと、原文が削ぎ取られたような名文である事が良く判ります。

    ところで実際に訪れた遠野。
    卯子酉様とか五百羅漢、コ

    0
    2019年11月11日
  • 旧談

    Posted by ブクログ

    江戸時代の随筆「耳嚢」から取った怪談風の話をリライトした作品集。怖い話というのはあまり無いのだけど、併記されている原文を読むと当時の社会情報まで伝わってくるようで面白かった。

    0
    2019年10月20日
  • 虚実妖怪百物語 序/破/急

    Posted by ブクログ

    日本から霊などがいなくなり、妖怪が人々の目に見えるようになるお話
    「この世に不思議な事など何もない」と言い、実物の妖怪を出してこなかった京極夏彦がとうとう人の目に見える形で妖怪を登場させるというのに驚く
    豆富小僧は妖怪として登場してたけど、そんな概念としての存在ではなく、デジタルデータすら書き換えて映像記録にも残る
    妖怪が見えるようになるカラクリに関してはキーアイテムの存在こそフィクションだけど、理屈としてはまぁ妥当なものなのかな?

    ただまぁ、最後まで読めばいつも通りなんだけどね
    やってくれるぜ京極……


    作家さん達が実際の名前で登場するし、妖怪だけでなくフィクションのキャラクターが色々出

    0
    2019年10月17日
  • 前巷説百物語

    Posted by ブクログ

    シリーズ第四弾。

    今回は、小股潜りの又市がまだ若いころの物語です。ある事件をきっかけに、裏稼業を引き受けている「ゑんま屋」の仕事を請け負うことになった又市は、ひとが死んでしまうような解決策を嫌うという青臭い正義感にこだわろうとしながら、身に降りかかってくるさまざまな事件に対処します。

    連作短編なのですが、クライマックスには、『続巷説百物語』で最終的に決着がつけられることになる祇右衛門との最初の対決が配されており、そこへ向かってしだいにストーリーが盛り上がっていくにつれて、又市の苦悩が深まっていく様子がていねいにえがかれており、読者を物語にぐいぐい引っぱり込んでいきます。

    0
    2019年10月14日
  • 文庫版 豆腐小僧双六道中ふりだし

    Posted by ブクログ

    説明回、って感じ?
    達磨さんは豆腐小僧に説明しているようで、私達に説明しているのだー。
    構造もキャラクターも馬鹿馬鹿しいんだけど、そもそも妖怪は馬鹿馬鹿しいものなので。
    豆腐小僧は可愛いなあっていう、ただそれだけ。
    そう言えば映画になったね‥見に行ったよ‥。
    京極さんが豆腐小僧に掛ける謎の熱い思いが感じられて、良きかな。

    0
    2019年09月17日
  • 嗤う伊右衛門

    Posted by ブクログ

    岩と伊右衛門の実直さは美しい。
    でも、梅の狡さも嫌いになれない。
    少しずつ皆がすれ違い、波紋を作っていくのだなあ。
    又市が後手に回りすぎだよ!と思ったけれど、そうじゃなきゃ四谷怪談にならないので、仕方ない。哀しいね。

    0
    2019年09月10日
  • 遠野物語remix

    Posted by ブクログ

    遠野に伝わる数々の伝説の情景が脳裏に色濃く浮かび上がってくる。
    原風景への憧憬もさることながら、このような話を伝える語り部たちがどれほど残っているのだろうと、少し寂しくなる。

    0
    2019年09月09日
  • 数えずの井戸

    Posted by ブクログ

    数えるから、足りなくなる――。暗く冷たい井戸の端で、「菊」は何を見たのか。それは、はなかくも美しい、もうひとつの「皿屋敷」。怪談となった江戸の「事件」を独自の解釈で語り直す!

    不器用さゆえか奉公先を幾度も追われた末、旗本青山家に雇われた美しい娘、菊。何かが欠けているような焦燥感に追われ続ける青山家当主、播磨。冷たく暗い井戸の縁で、彼らは凄惨な事件に巻き込まれる。以来、菊の亡霊は夜な夜な井戸より涌き出でて、一枚二枚と皿を数える。皿は必ず―欠けている。足りぬから。欠けているから。永遠に満たされぬから。無間地獄にとらわれた菊の哀しき真実を静謐な筆致で語り直す

    0
    2019年09月01日
  • 文庫版 ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前作がすべて伏線で、今回まるっと回収で心地よかったです。

    長寿と毒を合わせた発想が面白すぎます。時間の流れの感覚を変えることで、他者よりも長く生きると勘違いさせる、それを魅力的に見せるってのが凄かったです。

    0
    2019年08月30日
  • 鬼談

    Posted by ブクログ

    鬼、さまざま。
    最後の最後で「ううっ」となる怖さ。
    よく考えると怖いけど、よく考えなくても怖い。

    0
    2019年08月12日
  • 前巷説百物語

    Posted by ブクログ

    再読。青臭い又市さんがすごく良いです。ここから小右衛門とおぎんと同じ道に入って行ったのだな。旧鼠はこわい話だった。ただの人なんでもない人たちでも集団になると1つの化け物になってしまう。山崎さんは最後までカッコよかった。さてシリーズ最後の西はどんな話だったかな?

    0
    2019年07月16日