京極夏彦のレビュー一覧
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憑き物落しの陰陽師:京極堂さんが活躍するシリーズの第1弾『姑獲鳥の夏』に出てきた幼女性愛趣味の小児科医(失踪中)が箱根のお寺の土牢に幽閉されていました。
しかも、彼は僧侶としてさんざん修行をしたにもかかわらず、お寺の境内で出逢いった年端もいかない娘さんを凌辱し、おかしくなっているらしい。
なんかさ~。
お寺における男色趣味のお話も出てくるし、世の男性ってのは、この「欲」に関しては本当にどうしようもないほど苦労するものなの?
女性やお子ちゃまはそのへんの「抑えがたい欲求」のことはわかんないからさ。
案外、大人の男性読者さんたちのほうが、このお話に出てくるお坊さんたちの「業」について理解でき -
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箱根のお坊さん連続殺人事件の分冊第2巻。
山中に現れる振袖姿のお嬢ちゃんの謎も気になる。
しかし、京極さんのお話はいろいろとためになるなぁ!
十牛圖とか、サンプルまで載っていて良かったです♪
黒い牛さんが途中から白い牛さんになるとか、いろいろ考えたらこれだけで何日も楽しめそうです。
前々から禅には興味があったので、今回のお話はそのあたりの歴史とかにも詳しくなれて嬉しい。
禅寺には福井の永平寺さんをはじめ、各派の有名寺さんにはそれなりに行っているし…ね。
物語は、京極堂さんがこの巻の最後あたりで話に絡んできて、これからどうなるかな~って感じでした。
なんだか宇治にある黄檗宗の萬福寺さん -
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「東海道四谷怪談」をモチーフにした小説で、病んで顔貌が崩れてしまった岩と、そこに婿入りした伊右衛門との物語です。
時代小説はどうも苦手で、入っていくまでに少し時間がかかったものの、途中ですっと物語に入り込むことができて、それからはもうあっという間でした。鳥肌が立つくらい面白くて、こんなに夢中になった本はいつぶりだろう…と。
京極さんの本はあまり読んだことがないのですが、独特の文体に美しさを感じました。セリフは括弧書き、などというルールは取っ払った言い回し。わかりにくい、と感じる部分もありましたが、それでもなお伝わってくるものの方が大きくて、圧倒されました。 -
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ネタバレらじの予想どおり、朱美さんはホンモノの朱美さんじゃなかったけど、お隣の奥さんが本物の朱美さんだったのはビックリした。
戦後の混乱期に南朝の血を引く自分が正当な天皇だって言いだした人はいたみたいだけど、そういった立場の人が密教立川流の本尊をつくるべく怪しい儀式を男女で繰り広げていたとか、まぁおどろおどろしくて、でもあり得そうで、なんだか生々しかったよ。
平安時代からこれ、それなりの地位にあるお家の人は恋愛感情ナシで奥さんをもらったり嫁に行ったりが普通だったし、そうなると男女の儀式も「儀式」として受け入れるのに異を唱えない育ち方をした人もそれなりにいるんだろうね。
まぁ、それを現代に持ち込む -
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時代設定が戦後すぐなので、そのレトロ感が物語に独特の雰囲気をリアルにも作り物にも良い意味で魅せているお話でした。
銀幕のスター女優が実父との子をもうけていたり、その理由が実母への嫌悪感からだったりとか、冷静そうな女性の心のなかがかなり熱かったりだとか、登場人物たちが魅力的なのもあるかな…。
京極堂をはじめ、メインキャラクターたちのキャラもきちんと立っているし…。
これはクセになるかもね(笑)
戦時中に「死なない人間」を作るための研究をしてきたサイエンティストとか、人生いろいろって感じでした。
みんなそれぞれの人生をつきつめると、最後は悲劇になっちゃうのかなぁ?
でも、他人から見たら悲劇