京極夏彦のレビュー一覧

  • 嗤う伊右衛門

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    「東海道四谷怪談」をモチーフにした小説で、病んで顔貌が崩れてしまった岩と、そこに婿入りした伊右衛門との物語です。

    時代小説はどうも苦手で、入っていくまでに少し時間がかかったものの、途中ですっと物語に入り込むことができて、それからはもうあっという間でした。鳥肌が立つくらい面白くて、こんなに夢中になった本はいつぶりだろう…と。

    京極さんの本はあまり読んだことがないのですが、独特の文体に美しさを感じました。セリフは括弧書き、などというルールは取っ払った言い回し。わかりにくい、と感じる部分もありましたが、それでもなお伝わってくるものの方が大きくて、圧倒されました。

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    2018年01月18日
  • 狂骨の夢(3)【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    らじの予想どおり、朱美さんはホンモノの朱美さんじゃなかったけど、お隣の奥さんが本物の朱美さんだったのはビックリした。

    戦後の混乱期に南朝の血を引く自分が正当な天皇だって言いだした人はいたみたいだけど、そういった立場の人が密教立川流の本尊をつくるべく怪しい儀式を男女で繰り広げていたとか、まぁおどろおどろしくて、でもあり得そうで、なんだか生々しかったよ。

    平安時代からこれ、それなりの地位にあるお家の人は恋愛感情ナシで奥さんをもらったり嫁に行ったりが普通だったし、そうなると男女の儀式も「儀式」として受け入れるのに異を唱えない育ち方をした人もそれなりにいるんだろうね。

    まぁ、それを現代に持ち込む

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    2018年01月15日
  • 鉄鼠の檻(2)

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    シルエットでお坊さんたちの識別ができるのほんとすごい。
    僧服がふわふわひらひらしてて楽しいし、取材組があっかたそうなニット着てるの可愛いし、山下さんトレンチコート似合ってるの面白い。
    こうしてみると神奈川組がでずっぱだ。
    鈴のホラーなビジュアルが可愛い。

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    2018年01月07日
  • 鉄鼠の檻(1)

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    坊主坊主アン坊主ながら慈行さんが妖艶。。。月刊誌への移籍で以前のシリーズよりも背景やモブが簡略化されたなぁと。

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    2017年12月31日
  • 魍魎の匣(3)【電子百鬼夜行】

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    時代設定が戦後すぐなので、そのレトロ感が物語に独特の雰囲気をリアルにも作り物にも良い意味で魅せているお話でした。

    銀幕のスター女優が実父との子をもうけていたり、その理由が実母への嫌悪感からだったりとか、冷静そうな女性の心のなかがかなり熱かったりだとか、登場人物たちが魅力的なのもあるかな…。

    京極堂をはじめ、メインキャラクターたちのキャラもきちんと立っているし…。
    これはクセになるかもね(笑)

    戦時中に「死なない人間」を作るための研究をしてきたサイエンティストとか、人生いろいろって感じでした。
    みんなそれぞれの人生をつきつめると、最後は悲劇になっちゃうのかなぁ?

    でも、他人から見たら悲劇

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    2017年12月28日
  • 魍魎の匣(2)【電子百鬼夜行】

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    先が見えているのか見えていないのかわからないけれど、とにかくページを先にめくりたいお話。

    しかし、けっこう頭を使うので、流し読みするとわからなくなるのが難点!(笑)

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    2017年12月28日
  • 鉄鼠の檻(2)

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    警察の皆さん頑張れ!(゜゜;)情報がどんどんでてきても、謎だらけ┐(´д`)┌ちょいちょい登場する鈴が不気味(--;)

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    2017年11月24日
  • 鉄鼠の檻(2)

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    坊主だ、坊主が山のようにいるぞ!!
    志水アキさんによるマンガ化が始まってから待望だった鉄鼠の檻、刊行ペースも速くてホント満足です。坊主、坊主、坊主、坊主。
    禅の復習をするためにもまた原作読み返したくなるなー。

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    2017年11月19日
  • 覘き小平次

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    1711 語り口と言い描写と言い京極ワールド全開で読み応え十分。最後の一文までじっくりと楽しめました。

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    2017年11月18日
  • 鉄鼠の檻(1)

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    原作にあった関口宅に京極堂がきて旅行に誘うシーンなどカットされた部分もあったけど、お風呂シーンなど漫画オリジナルのシーンがあったので個人的には嬉しかったです

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    2017年11月18日
  • 薔薇十字叢書 桟敷童の誕

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    薔薇十字叢書を初めて読む。もっと軽いかと思ってたら、蘊蓄こそないものの関口や榎さんはイメージ通りで楽しめた。

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    2017年11月12日
  • 狂骨の夢(3)【電子百鬼夜行】

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    『どすこい』に続き、京極作品四作目。いや〜面白かった!だいぶ久々の京極さんだったけれど、あっという間に読み終えてしまった…。いろんな事件が一つに収束していく様は圧巻!その背景も凄まじくゾクゾクした。フロイトやユングの夢診断、精神分析。猶太教、基督教、仏教。髑髏本尊の作り方にはホントびっくりした!?悍ましいこと、悍ましいこと・・。こんな話を創る作者の頭の中はどうなってんだ、ホント。

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    2017年11月07日
  • 鉄鼠の檻(1)

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    原作読んだ時は凄い地味な印象だった本作。坊主ばかり出てくるけどキャラデザインが豊富で全然地味さを感じない。

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    2017年10月29日
  • 魍魎の匣(3)【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    先が気になって一気読み。
    取り立ててものすごいトリックがあるというのではないけれど、読後にズンと重いモノを残してくれました。
    そういえば京極堂は陰陽師だったのだなぁと後カバーのあらすじを見て思いました(笑)。理詰めで相手をぐいぐい追い込んでいくところは読んでいて面白かったです。
     それから娘にどんな形でも生きていて欲しいという親心はどうしようも切ないものです。
     魍魎の匣は見てはいけなかったものでした。

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    2017年09月23日
  • 魍魎の匣(2)【電子百鬼夜行】

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    起承転結で言えば承、または転かなぁ。バラバラ事件、加菜子の自殺未遂事件又は殺人未遂事件について少しずつ明らかになってきています。榎木津の登場によって軽妙さが加わって飽きずに読めます。彼らの会話に笑ってしまいました。事件は京極堂が言うように気の進まないイヤなことが明らかになっていくのでしょうけれど、下巻を読むのが楽しみです。

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    2017年09月23日
  • 鉄鼠の檻(1)

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    山にいる山のような坊主のいる寺。
    陰摩羅鬼の瑕の次に好きなのが鉄鼠の檻なのよね。飛ばされて絡新婦に行ったのはショックだったけど、満を持してのコミカライズ。大好き。

    やっぱり画が着くと圧倒的に分かりやすくなるなぁ。
    関わる人間がどんどん捉えられていくの、ホント恐ろしくて面白い。

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    2017年08月18日
  • 遠野物語remix 付・遠野物語

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    遠野を訪れる道中、予習の為に読みながら汽車に揺られた。京極夏彦さんということで、どんなおどろおどろしい文章が連なっているのかと構えていたら(偏見です)、思いの外シンプルで読みやすかった。
    これを読んで、語り部のおばあちゃんの話も聞いて、地方の貧困が透けて見える話も多く、面白かった一方でやりきれない気持ちになった。

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    2017年08月17日
  • 薔薇十字叢書 縊鬼の囀

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    前回は榎さんが事件にまきこまれ、今回は京極堂。関口君は本編で毎回巻き込まれてるからバランスとれてるのかな…? 本編より大分仲がいい感じの三人がほほえましいです。何より榎木津家長男、総一郎の出番が多くてニンマリしました。

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    2017年07月31日
  • ふるい怪談

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    京極さんの『旧怪談』のつばさ文庫ver!元の方を持ってたけどまだ読めてなかったので同じだと気づかなかった!
    舞台は昔だけど、文章はすごくわかりやすくて読みやすかった!馴染みのある地名が出てきたり、昔の話だけど話の展開は王道パターンで、いまと変わらなかった!怖い話とか民話、昔話はだからこそ長く語り継がれるしいつ読んでも楽しいんだなーっと思います。

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    2017年07月18日
  • 薔薇十字叢書 縊鬼の囀

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    ネタバレ

    また今回も美しい表紙で。
    冒頭の引用の、不思議な怪談ぷりに惹かれます。

    自分がもらったんでもないのに赤くなる関君ににやにや。
    お兄様ふたたびに熱い涙です。

    木場が一番好きなのですが、このシリーズに木場少年は無理かなあ。
    また次もお願い致します。

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    2017年07月18日