【感想・ネタバレ】魍魎の匣(2)【電子百鬼夜行】のレビュー

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幾つもの謎が複雑に絡み合って…ん?絡み合ってないのか?えー、そうなの、まぁそう言われればそうか?そうとしか思えなくなってきた。ちくしょう!という京極堂の説き伏せスキル。
そして小出しにされる謎の答えの数々…なんだよ!それで⁉︎早く言えよ!と、あの茶の間で濃いキャラに混ざって叫んでる読者は私です。続きが気になりすぎる。

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2020年08月10日

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どんな相手の心にもズカズカ入っていける榎木津さんに乾杯。

「人によって見える世界が違う」ということを、読み進めていくことで強く感じた。
日々の生活では浅い会話を交わすことがほとんどだから気付けないんだろうな。
むしろ、気付いてしまったらその後の関わり方がわからなくなりそう。

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2016年05月14日

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ネタバレ

京極夏彦による百鬼夜行シリーズ第2弾2冊目。
前の巻で起こったバラバラ殺人、少女の殺害未遂事件と新興宗教、謎の研究施設などが少しずつ関連性を見せ始める。京極堂にそれ以上踏み込むなと注意を受けていても知りたい欲求に突き動かされる関口、憧れの元女優を何としても助けたい木場など京極堂の友人たちに加え、カストリ雑誌の編集者・鳥口が非常にいい働きを見せる。時代設定が戦後しばらくということで、東京通信工業のデンスケなどという知る人ぞ知る的な機械も登場する。
本書の中ほどで京極堂はある結論に到達する。それは解決したとしても不幸になる人はいるが、幸福を手にする人はいないという。そして、バラバラ殺人の次の被害者の命を救うべく、青木刑事に依頼する。この過程で少しずつ舞台の裏側が明かされていくが、一瞬、あれ?2分冊だったっけ?と思うほど、探偵小説でいうところの解決編のごとく次々に謎を解いていく。残り一冊でどんな物語が紡がれるのか、心配になる程だ。
しかし、そんな杞憂もなんのそのの展開がこの後待っている。

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2015年12月26日

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ネタバレ

今すく出かけよう。彼の娘を

燻っている謹慎中の木場から始まり、『匣の中の娘』の一文で終わる第2巻。
これまで紡がれていた物語を別視点で見ると違う風景が見える。凡てが見えることが良いとは限らないのかもしれません。

今回のおちゃめな京極さんは「そりゃあ僕だ」と云いきる辺りでしょうか。そもそもは君が僕を引っ張り出すからややこしくなったと宣い、楠本頼子の目撃証言を解説しだします。関口センセの小説が引用されているのがちょっと嬉しい。もう少し関口君の幻想的な世界に触れてみたいなーと個人的には思います。

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2012年12月08日

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怒涛の展開です。
さすが人気作家だけあります。
そしてだんだんとではありますがつながっていく
2つの事件の接点。

もう1つ言えば、相変わらず
関口氏はかわいそうな状態ですね。
榎木津に「亀」だなんて呼ばれていますし。
挙句勝手な設定まで作られていますし…
彼に休息はどうやらなさそうです(笑)

にやら最後に意味ありげな記述がありましたが。
これからどうなるんでしょ?

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2012年03月02日

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ネタバレ

京極堂シリーズ

美馬坂博士の「匣」から消えた加菜子。謹慎中の木場。青木の訪問。榎木津の元を訪れた弁護士・増岡。榎木津の父親からの紹介で富豪・柴田輝弘の孫である加菜子の捜索依頼。関口を引き連れ頼子の母親に会う榎木津。魍魎を恐れる母親。御亀様にされた関口。京極堂に集まる関口、榎木津、木場、鳥口。京極堂の語る加菜子の転落事故の真相。バラバラ事件の影に現れる黒い男の謎。久保俊公の秘密。消えた頼子。発見された頼子の腕。

 2011年6月3日再読

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2011年06月03日

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主な四人のキャラクターが濃く現れていて面白い。「中」が一番イイかもなぁ。榎木津さんの性格の明るさは、京極堂シリーズのなかで唯一光っているね。あと彼らの仲間が多く出てくることもあって、事件の展開が、読者の期待を裏切ってくれるので読み応え有り。難しいと感じる人が多いようだけど、そんなことないよ!

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2009年10月04日

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個性極まりないキャラも集まり謎解きも進む。
それもガンガンと進む。私も京極堂に置いて行かれないよう必死に喰らいつたつもりだが非常に難解混濁かつ回転早く苦戦。

究極の論理パズルに挑戦しているような感覚。これでまだ中巻。下巻期待膨らむ。

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2023年05月07日

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京極夏彦の名作ミステリー『魍魎の匣』、分冊文庫版の中巻。

柚木加奈子の失踪事件を追う刑事・木場。大財閥・柴田家のエージェントである弁護士の増岡から、遺産相続者である加奈子を探し出して欲しいとの依頼を受ける探偵・榎木津。「連続バラバラ事件」の被害者が「御筥様」の信者という共通点を見出し、「御筥様」の実態に探りを入れる雑誌記者・鳥口。いつの間にか巻き込まれていく(笑)作家・関口。そして、彼らがもたらす情報等を基に、真相へと辿る道を作り上げる安楽椅子探偵(多分)、「京極堂」こと中禅寺秋彦。
同時進行で発生する不可解な事件たちが徐々に結びつき、これらの事件の中心にいる"何者か"に迫ってゆく―――。

次々と明らかとなっていく事件の裏表・・・と、無論基本的にはシリアスで、出る笑いと言えば引き攣ったものくらいなのだが、榎木津と関口の「御亀様」の件は普通に笑ってしまった。全般、榎木津がフリーダムすぎて笑えるのよ(実際に関わったら殴り倒したくなるだろうが)。

次巻が最終巻。失踪した加奈子の行方は果たして―――。

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2022年07月16日

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中刊でこんなに謎解きしちゃっていいの?ってくらい、ガンガン明快になるので気持ちい。京極堂が大活躍してて、本当に自分好きなんだな、と。ストーリーの妙はあまりなく、キャラ配置が立ってきて、感情移入して読める。木場修が好き、関口も好き。

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2021年06月03日

購入済み

続きが

気になって一気に読みました。3巻読みます。

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2021年03月19日

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重体の加奈子が研究所から消失したことをきっかけに急展開を見せた中巻。
バラバラ殺人・少女の自殺若しくは殺人未遂・新興宗教「御筥様」・作中の怪奇小説・美馬坂の異形の研究所。
無関係に思えた複数の出来事に関係性が見られ、また新たな謎が生まれてくる。
そして物語の鍵を握る陽子と加奈子の関係、さらに京極堂の過去も明らかに。
中巻から探偵・榎木津も登場。その破天荒ぶりがまたいいアクセントになっている。

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2018年12月16日

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先が見えているのか見えていないのかわからないけれど、とにかくページを先にめくりたいお話。

しかし、けっこう頭を使うので、流し読みするとわからなくなるのが難点!(笑)

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2017年12月28日

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起承転結で言えば承、または転かなぁ。バラバラ事件、加菜子の自殺未遂事件又は殺人未遂事件について少しずつ明らかになってきています。榎木津の登場によって軽妙さが加わって飽きずに読めます。彼らの会話に笑ってしまいました。事件は京極堂が言うように気の進まないイヤなことが明らかになっていくのでしょうけれど、下巻を読むのが楽しみです。

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2017年09月23日

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京極堂の長話にも慣れてきた。
何でもお見通しの京極堂と、超能力を持つ榎木津によっていつのまにか事件が解決していく感がある。
加奈子は頼子が押したのか。そうだとは思ってなかった。
久保はいかにも怪しかった。
どこまでが解決していてどこまでがまだ分からないのか分からなくなってきたぞ。
加奈子誘拐犯は少なくとも分かってないな。
まだ登場していない人物がいそう。

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2018年10月19日

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再読だが、出版当初に読んでいるため新鮮。京極堂での種明かしが最後にあるため、もう終わり?という感じだったところの次の事件が・・・。

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2013年07月29日

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榎木津さんのお父さんが最高です。

事件の方はと言うと、思わぬ方向へとコロコロ転がって、着地点が見えません…。加菜子の転落事故、バラバラ殺人事件、そして「御筥様」についての謎は少しずつ解かれ始めましたが、一番の大きな謎である加菜子消失事件についてはさっぱりです。

ここまで来たら、もう今すぐ続きを読まずにはいられません。

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2010年03月20日

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『ええ、仏頂面の石地蔵ならひとり座敷にいます』

百鬼夜行(京極堂)シリーズ第二弾。
第49回日本推理作家協会賞受賞の超絶ミステリ(下巻のあらすじより)

ミステリ・・・?これやっぱりミステリなの?
まあミステリの定義にも依るとは思いますが。
これをミステリに分類するのは異議を唱えますが、「超絶」という言葉で形容するのには納得です。
私もkろえは至高だと思う。2冊目にして京極夏彦は絶頂に達した。
もちろんこれから先も魅せられずにはおれない物語が紡がれるのですが。

これは木場修の話です。今の時代に生きる私には彼の考えがちょっと理解しづらかったですが、純情なんだな、と思いました。
それにしても関口くん視点だと榎さんは変人ですが、それ以外だと常識人ですよね。
それとも榎木津パパと話してるからかな?

このお話は京極堂のちょっとした過去なんかもあって、マストな一冊です。
関口くん、京極堂、榎さんのちょっとずれた友情がおもしろい。

                            09.03.01 記

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2009年10月07日

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分冊の二冊目。
ちょっと前に読んだのであまり覚えていない。
しかしおもしろかったのは覚えている。

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2009年10月04日

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謎がゆっくりと解明されていく。
これからどうなっていくのか、期待してます。榎木津の一風変わった性格が、この作品のスパイスになっていて面白かった〜。

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2009年10月04日

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中巻に入ってようやく探偵登場。
その榎木津礼次郎という人物があまりにも面白くて、それまでのおどろおどろしさもどこへやら、思い切り爆笑してしまったので、つい日記を書いてしまった次第ww


元華族の父親は、幾つもの系列会社の会長や取締役といった名誉職を兼ねる悠悠自適の身分らしいが、財産は自分で稼げ、成人は養わぬと二人の息子を放逐してしまった。榎木津は兄共共関連企業に就職さえさせて貰えない。

榎木津には善く解らないものが見える超能力があるらしい。たまさかその性質は他人の秘密を解明してしまうことが多い。だから、榎木津は探偵なのだ。

 * * *
榎木津は厭厭その辺に積んである衣類の山から適当に手に触れるものを抜き取って身に纏った。それなりに見てくれと云うのは大事だと思う。しかし格好が様になればそれで良いとも思う。着てみると何となくバーテンのような感じになった。だから蝶ネクタイを捜し出して結んだ。
完全にバーテンである。
――バーテン。
そう呟いて部屋を出た。自分でも少し可笑しくなって、気分がやや高揚した。
ドアを開けると、もう次の間は事務所になっている。衝立越しに安和寅吉が難しい顔で新聞を読んでいるのが窺える。住込みの探偵助手の名目で、榎木津の身の回りの世話をしてくれる青年である。
「おや、やっと出て来ましたね。先生、今日は何だか給仕みたいですぜ」
バーテンと言って欲しかった。
榎木津は無言で席に着く。大きな机には何も載っていない。ただ『探偵』とのみ書き記した三角錐を載せている。精一杯肩書きを誇示しているつもりだが、大抵は笑われる。
 * * *

わはははo(^-^)o
笑いましたともww
超能力は反則だと言いたい所ですが、これだけいいキャラなら許せます♪
真の探偵は無論芥川の幽霊のような京極堂なんでしょうけど、今のところ個人的に榎木津が一番のお気に入りです。

映画の出演者に阿部寛がいたので、これは頑強な木場刑事役だなと思っていたら、意外にも榎木津役だそうです。
これは絶対見なくてはなるまいて。

『探偵』の三角錐ほしい(〃▽〃)

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

バラバラだった事実が京極堂によって少しずつ紐解かれていく。
戦時中の京極堂の秘密も明らかになり、再読とは思えない程楽しんでいる。
機械と人間の融合は、そう遠くない未来に実現するんではないかな。恐ろしいけど。
木場修の恋の行方も気になるところ。

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2020年01月21日

Posted by ブクログ

75/100 No.5「長門有希の100冊」

中巻でナゾは分かってきたけど、この段階ではあくまで京極堂の推理。

しかしなぜだか古本屋の店主、京極堂のナゾ解きが事件解決を決定したかの有様に・・

こちらの方がナゾだ。



あと、とっかえひっかえ現れる登場人物の多さもちょっと・・

古本屋店主:京極堂、刑事:木場、部下:青木、編集者:野口、作家:関口、探偵:榎木津

事件のナゾ解き役にこんだけ登場させるの?

清涼院 流水『ジョーカー 』と同じ匂いがする。

しかし、こちらの方が面白さは断然上だわー

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2013年12月10日

Posted by ブクログ

 まだ中巻ですが、楽しく読ませて頂いております。この内容で「楽しく」ってのもどうかと思いますが(汗)登場人物の心理状態が小説らしからぬ異様さなのは前作と同様なのですが、今回は「成程と思える」異様さで、素直に読んでいけるのが良いです。無理がないと言いますか。久保の小説や、都市伝説のまとめなどが合間合間に挟まれて良い味出しています。結末をどう奇妙奇天烈かつ不気味にまとめて頂けるのかが楽しみですv

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

読み終えた瞬間直に下巻に手を伸ばしました。直に真実が知りたくてしょうがなかったです。そんな自分がなんだかミステリー浸けになっていそう(何)

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2009年10月04日

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