京極夏彦のレビュー一覧

  • 百鬼夜行 陰(全)【電子百鬼夜行】

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    10編から成る百鬼夜行シリーズのサイドストーリーです。
    『姑獲鳥の夏』から『塗仏の宴』までに登場した人物のバックグラウンドが描かれているのですが、それぞれの作品ではそれほど詳しく描かれなかった者達の深層までも京極さんの筆致で表現されています。
    短編集の類に入る作品ですが、1つひとつの内容が濃く読むには時間がかかります。
    読後の疲労感も百鬼夜行シリーズならでは。
    背景を知った上で『姑獲鳥の夏』から再読したいのですが、骨の折れる作業になりそうです。笑
    また、最低でも『塗仏の宴』までは読破しておくのがおすすめです。

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    2022年10月25日
  • 中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。(2)

    無料版購入済み

    真実は

    さまざまな怪奇現象。迷信や言い伝えによって翻弄させられてしまうも中尊寺先生によって不思議なものは何もない、と解決に導かれる。推理していく過程が面白い。合間に出てくるプリンアラモードやクッキーが美味しそうでした。リラックスには漫画の中でも甘味ですね。

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    2022年10月01日
  • 文庫版 厭な小説

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    ネタバレ

    【2022年57冊目】
    救いようがない厭さで溢れた小説である。

    初っ端の「厭な子供」からして大層不快な気持ちになり、その気持ちから逃れようとページを進めてみても、どんどんと厭な短編が押し寄せてくる。その内に深谷なるキャラクターがどの話にも出てくることに気づき、「ははーん、こいつが何かしらの根源なのだな」と思うに至る。

    のに、深谷、何にも悪くないのである。

    深谷どころか、登場人物全員何をしたんだよと言いたくなるような目に遭う。直接的な被害を受けないのは厭な上司亀井くらいだ。
    そのことさえも何とも厭なストーリーである。

    解説では古今東西の厭な小説がひたすら紹介されている。解説というか、終始

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    2022年09月23日
  • 百鬼夜行 陰(全)【電子百鬼夜行】

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    記録になかったので忘れていたが、読んでみたら内容に覚えが・・・。再読。

    やっぱり、いつもの面々が登場する「川赤子」が一番興味深く読み進められる。
    いわゆる、病んだような人たちの心の内が描かれているがそれは案外純粋さから生まれるものかもしれないと感じる。純粋な興味からの執着。人間は心の持ちようや話を聞いて理解してくれる人がいるかいないかで行く末は大きく変わってしまうのだろう。

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    2022年09月11日
  • 鉄鼠の檻(1)

    購入済み

    原作がそのまま絵になったよう

    原作を読んだときに頭の中でぼんやりイメージしていた光景がくっきりと目の前に浮かび上がってきたような感じがする。原作で読み落としていた部分がコミックを読むことによって再認識できたところもあった。
    たださすがに原作の古文を用いた幽玄な雰囲気の完全な再現は困難であった。

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    2022年09月10日
  • 虚談

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    京極夏彦らしい不思議なお話の短編集

    怖い話はあまり無く
    よく練られてるなあと思わせる展開の話が多い

    おススメ

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    2022年08月24日
  • 嗤う伊右衛門

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    四谷怪談の知識ほぼ0で読んだので、登場人物の他との違いはわからないけど、楽しめた。
    岩と伊右衛門は報われてないけど、ハッピーエンドではあるな。

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    2022年07月28日
  • 魍魎の匣(2)【電子百鬼夜行】

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    京極夏彦の名作ミステリー『魍魎の匣』、分冊文庫版の中巻。

    柚木加奈子の失踪事件を追う刑事・木場。大財閥・柴田家のエージェントである弁護士の増岡から、遺産相続者である加奈子を探し出して欲しいとの依頼を受ける探偵・榎木津。「連続バラバラ事件」の被害者が「御筥様」の信者という共通点を見出し、「御筥様」の実態に探りを入れる雑誌記者・鳥口。いつの間にか巻き込まれていく(笑)作家・関口。そして、彼らがもたらす情報等を基に、真相へと辿る道を作り上げる安楽椅子探偵(多分)、「京極堂」こと中禅寺秋彦。
    同時進行で発生する不可解な事件たちが徐々に結びつき、これらの事件の中心にいる"何者か"に

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    2022年07月16日
  • 文庫版 ルー=ガルー 忌避すべき狼

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    近未来、動物肉の代替食が開発され不殺が常態化し、極度に情報統治された世界で起こる連続殺人に、14歳の少女達が巻き込まれる、ミステリ&SFアクション! でもやっぱり京極ワールド。
    10年ぶりに京極作品を読むので、最後まで読めるかなと心配していましたが、杞憂でした。一気読みでした。エンターテイメントで、いろんな理論合戦もあって、ただただ面白かった。
    2022年の今だからこそ、スマホ(端末)の存在やネット会議に違和感がないけど、2001年の作品と考えると…すごい。

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    2022年07月08日
  • 魍魎の匣(1)【電子百鬼夜行】

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    京極夏彦の和風ミステリー、「百鬼夜行シリーズ」の2作目。分厚過ぎて文庫本が"匣"型になってしまったことで有名(?)な本作、『魍魎の匣』を手に取ってみた。(手に取ったのは、取り扱いに良い分冊版。)

    中央線武蔵小金井駅で発生した人身事故。重傷を負いながらも一命を取り留めた女学生・柚木加奈子。「加奈子を――死なせはしません」、加奈子の姉・美波絹子、もとい柚木陽子は決然と言い、加奈子を森の中に佇む正方形をした異様な建物「美馬坂近代医学研究所」へ運び込む。警察によって過剰な程の警備体制が敷かれる謎の研究所。そんな中、身動きが取れないはずの加奈子が研究所から姿を消してしまい―――。

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    2022年06月04日
  • 文庫版 地獄の楽しみ方

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    言葉の罠にはまらないために
    地獄を楽しむために
    京極さんとの言葉をめぐる一問一答

    同じ言葉を使っているはずの職場でさえ、伝わらないときがあり理解できない時がある。
    自分にさえ自分がわからないのに他人にわかるわけがないと思っている。
    その本面白い?と聞かれて 面白いよと答えることがあっても他人に面白かったよと言って薦めることはしない。
    言葉という不思議なもの、不完全で完全なもの、言葉って面白い。

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    2022年05月07日
  • 魍魎の匣(3)【電子百鬼夜行】

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    長い。長いし京極堂演説は難解だが、うぶめの夏で「ここは後々大事❗️」ということを学習していたので頑張って読んだ。それでも読み続けられるのはやはり面白いからである。上中下の分冊で読んだが、下は全て伏線回収と真相解明。ページを捲る手が止まらなかった。
    ストーリーは勿論のこと、個性豊かな登場人物が場面場面を盛り上げてくれる。
    榎木津がとても好き。御亀様と、猿と鳥が説明するでしょう、の台詞は笑った。

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    2022年04月27日
  • 鬼談

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    再読。現代怪談シリーズ短編集。現代怪談シリーズの中ではこの「鬼談」が一番面白く読めた。久しぶりに読んだわりには大体覚えていたのもそのせいだろう。人と鬼をメインテーマに、その狭間をゆらゆらと漂う者たちの悲喜交々がぞっとしたりもするが、どこか共感できるところもある。一番面白いのはやはり「鬼縁」だろうが、一番好きなのは「鬼慕」かな。

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    2022年04月27日
  • 嗤う伊右衛門

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    なんとなく知っているつもりだった四谷怪談だが、本書を読んで、案外と知らないことに気付いた。鶴屋南北の『東海道四谷怪談』など読んでないから、それも当然なのだが、案外と登場人物も多い、込み入った話なのだね。だから、どの辺りが南北から受け継いだ部分でと言った考察はできかねるのだが、伊右衛門と岩のキャラクターが、南北版とは大きく変わっていることぐらいは分かる。もっとも巻末の解説によると、岩のキャラクターは、南北が下敷きにした事件に取材した実録小説に多くを負っていると言うからおもしろい。
    お互いに愛し合っているのに相手に伝わらないという、不器用過ぎる二人の悲劇を、同じようにわずかな齟齬が積み重なって生ま

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    2022年04月26日
  • 文庫版 地獄の楽しみ方

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    2019年におこなわれた10代の若者向け特別授業をもとに構成したものなのだそうです。冒頭いきなり京極さん本にはありえない「頁またぎ」の箇所が出てきたので、これホントに京極さんなのかしらと疑いの目を向けてしまいましたが、読めば確かに京極さんの講演。

    数々の覚えておきたい言葉にメモを取りかけたけれど、メモを取らずとも思い出すものだと京極さんに言われてやめる(笑)。勝ち負けって何だよという話はちょっと目からウロコでした。「役に立たない」とか「面白くない」とかいうのはもうやめよう。物事を楽しめるかどうかは自分次第。

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    2022年04月24日
  • 中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。(1)

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    スピンオフというより、公式二次創作っぽい色合いが強いかな。
    でも「これ普通に京極夏彦原作??」って思っちゃうくらい各キャラが「らしい」感じで、そこはさすが他作品のコミカライズも手掛けてる志水先生だからこそって感じ!

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    2022年03月26日
  • 西巷説百物語

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    いやー、さすがに面白い。個人的には「溝出」の坊主の説法が心に響いた。私の「葬式」に対する考え方が変わったかもしれない。

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    2022年03月18日
  • 絡新婦の理(1)

    購入済み

    画力

    画力がすごく高いので、安心して読めます。これは原作の小説では表現できない面ですね。特に女の子キャラが良いです。みんな可愛いのに、しっかりと描き分けもできていて凄い。ただ、その代わり男キャラの肩幅が狭くみんなヒョロヒョロなのか気になりました。

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    2022年03月02日
  • 虚談

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    ネタバレ

    全部嘘の話であると書いてある。

    ナッちゃんと呼ばれたりしているから、作者とおぼしき主人公が出てくる。
    どれも本当のことに思える。
    でも、小説って嘘のことを書いてあるのは普通である。
    でもリアルがそこはかとなくあるような気がする。
    とくに気に入ったのは『クラス』というはなし。
    デザイン系の学校のクラスメイトの石垣島出身なのに関西弁の御木さんは主人公より10個くらい年上、相談されて飲みに行く。死んだ妹が会社にいる、なんなら家のなかにもいると言う。しかし御木さんには妹などいないのだった。それは妹ではないと話をする。別の日のイラストレーターの個展でクラスメイトの久米田にあう。そこで御木さんのはなしを

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    2022年02月11日
  • 今昔百鬼拾遺 河童

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    おそらくシリーズの途中から読んでしまった。しかしシリーズでも登場人物の紹介も軽く入っており、どこからでも読めると感じた。
    途中までは物語の進みと共に民俗学的な信仰の話が多くあり、学生時代を思い出しとても面白かった。
    最後一気に終盤に向かっていく所で緩急があり最後まで読み切ってしまった。

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    2022年02月11日