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Posted by ブクログ 2022年04月10日
「嘘でした」と急に言われても、一体どこから嘘なのか、わからなくなるときがある。この本は、そんな嘘の範囲の曖昧さを巧妙に描いた、短編集である。
あまりに嘘が多過ぎてしまうと、いったい全体この本の内容は、読む価値があるのかしら、と思ってしまうが、そこで読む手を止めることなく進んでいただきたい。
嘘で...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月25日
久しぶりに京極夏彦を読みたくなったけど、長編は読み切れる気がしなくてこちらの短編集。「嘘」にまつわる短編集で、三津田信三のシリーズのように、著者がそのまま体験したことのある話のような体で書かれている。
最初からこの話は嘘、と言われているから拍子抜けする部分もあり、でも本当に嘘だか分からないとか、どこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月09日
「談」シリーズ(と言うのかな…?)は作品ごとに肌に合う合わないの差が私は激しい。
虚談は面白かったなー。
短編集だけど、それぞれは実は連作になっていて、最後の一行で今までの話を覆したり、読者をちょっと不安にさせたりする。
明確な答えを欲して小説を読む人には勧められないけど、ふわっとした掴みどころ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月19日
・京極夏彦「虚談」(角川文庫)を読んだ。これは、「もしかしたら。(原文改行)今、見聞きしているこの現実らしきものこそーー。(原文改行)嘘なのかもしれないのだし。」 (143頁)といふ「クラス」の最後の文章に集約されるのかもしれない。帯には「この現実はすべて虚構だ」とあり、カバー裏には「この現実と価値...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月30日
すべて三文字のカタカナタイトルが付けられた怪談集。
「レシピ」が本書の華麗なる嘘の世界を開く。
スイートポテトにココナッツミルク。
言葉だけの印象では何も怖くない。
そして出てくるおばけも怖いわけではない。
それより怖いのは、どこまで妄想なのか、どこまで真実なのか、そっちの方だ。
「クラス」も、...続きを読む
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