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Posted by ブクログ
「嘘でした」と急に言われても、一体どこから嘘なのか、わからなくなるときがある。この本は、そんな嘘の範囲の曖昧さを巧妙に描いた、短編集である。
あまりに嘘が多過ぎてしまうと、いったい全体この本の内容は、読む価値があるのかしら、と思ってしまうが、そこで読む手を止めることなく進んでいただきたい。
嘘である、前提をもとに、ではどこからどこまでは本当の話なのか、と考えながら読むことをお勧めする。
とはいえ、この作品はフィクションだから、全て嘘といえば嘘なのだが…。
京極夏彦氏の本を初めて読んだが、なかなかに難しい表現があって面白い。日本語の表現力の可能性を再び、三度感じさせる。
Posted by ブクログ
久しぶりに京極夏彦を読みたくなったけど、長編は読み切れる気がしなくてこちらの短編集。「嘘」にまつわる短編集で、三津田信三のシリーズのように、著者がそのまま体験したことのある話のような体で書かれている。
最初からこの話は嘘、と言われているから拍子抜けする部分もあり、でも本当に嘘だか分からないとか、どこからどこまでが嘘かわからないというのは逆に不気味で良かった。
一番怖かったのは「ベンチ」の仏壇破壊おじさんかなあ。キンゴロー様の話も好みだった。
きっちりと創作された怪談の、因果関係が明確になるタイプの話も好きだけど、この短編集は実話怪談の「腑に落ちなさ」がある。わけが分からない、意味が分からない、だから怖い。私も実話怪談派かも、と認識させられた一冊。
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