西巷説百物語

西巷説百物語

小説・文芸
880円 (税込)

4pt

人が生きて行くには痛みが伴う。そして、人の数だけ痛みがあり、傷むところも、傷み方もそれぞれちがう……様々に生きづらさを背負う人間たちの業を、林蔵があざやかな仕掛けで解き放つ。

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

西巷説百物語 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    御行の又市の悪友である靄船の林蔵を主軸に大阪での物語を7編収録。シリーズ5作目。

    言葉でまやかしを見せつつ靄の中に絡めとるスタイル。
    物語の流れが美しい。派手さはないが小気味良い感じがありつつ、締めの「野狐」にやられた感。やっぱり好き

    このシリーズは毎回1話目で騙されて、2話目からは流れがわかるからスイスイ読んで、ラストで「ウワァァァァ」ってなる(笑)もう、私の中ではお約束。これが楽しくて読んでる。騙されたい(笑)

    今作は江戸時代の関西弁なんで、より読みやすかったのもある。セリフがみんな脳内で西方の→

    イントネーションで再生されて、とても良き。関西人で良かった(笑)

    そういえば、林蔵がイケメン枠なん忘れていて最初戸惑いがあったりなかったり。物語の中の関西弁キャラは胡散臭いヤツが多いイメージがあったから、なんか勝手に林蔵は狸ジジイやと思ってたわ(失礼がすぎる)

    0
    2025年12月11日

    Posted by ブクログ

    『前巷説百物語』と同じく林蔵たちを率いる元締・一文字屋仁蔵の元に届いた依頼をこなしていくというもの
    大坂が舞台ということもあって、独特の町人・商人文化やさっぱりした気風が見られて面白かった

    前作は江戸が舞台だったために武士の誇りや将軍のお膝元といったテイストとコントラストが取れていて楽しかった
    林蔵たちの、解決も人間の哀愁漂う仕方でなされており無常観を感じた

    0
    2025年01月02日

    Posted by ブクログ

     この作品の主役は林蔵という、スピンオフ的な話しになりますが、これも実に面白い。話の作りはこれまでと一緒ですが、そこに上手く納得できる差みたいな何かがあるように感じました。そして、これで終いの金比羅さんや。このフレーズが嫌に耳につく。さすがでした。

    0
    2024年11月09日

    Posted by ブクログ

    巷説シリーズは前までしか読んだことなくて、了のためにはじめて読んだ。
    大好き又市がメインじゃないし、スピンオフ的な感じなんだろなと勝手に思い込んでてなんとなーく読まずに過ごしてきたが…

    なんでいままで読まなかった、私?!
    もっと早く読みなさいよ!
    と、セルフツッコミ入れたくなる面白さ…
    やっぱり流石だよ京極先生……

    まず、一番目の『桂男』で林蔵に堕ちた。
    月夜に相手と対峙してるシーン好きすぎた。
    台詞とか、畳み掛け方がツボ過ぎる。
    切れ長吊目さんが三白眼になるのも自分の癖に刺さり過ぎ………

    話としては『豆狸』が好き。
    哀しいけど、でも最後のあの希望の光が見える終わり方、好きだあ。たまにはこういう終わり方も良い。

    そしてラストの『野狐』。
    この後の物語の伏線だよね?
    楽しみすぎる!!

    次は遠。

    0
    2024年08月03日

    Posted by ブクログ

    靄船の林蔵の仕掛け話しの短編集です。
    今回も京極夏彦の文章にどっぷりと浸からせてもらいました。
    林蔵も良いけどシリーズ初期ファンの私は、やはり又市が出ると「いよっ又市!」と楽しくなっちゃいますね。

    0
    2023年11月01日

    Posted by ブクログ

    「巷説百物語シリーズ」、今回はすべて仕掛けられる側の視点で物語られる。それにしても京極氏のスタイリッシュぶりよ。全作品五つの節から構成される。壱で視点人物が登場し、何やら妖しげな状況に置かれているが、まだ読み手には良く分からない。それが弐、参と進むにつれて事件が明らかにされつつ、肆で反転(ネタバレになるので詳しく書けない)、結末にいたり、後で仕掛の種明かしがされるという同一形式。そして文章のすばらしさにうっとりさせられる。そして殆どの作品、視点人物が悪なのだけれど、それぞれなりの事情を抱えており、なんとも哀しかったりする。そして最終話。又市が、林蔵が、(これまでのシリーズ作でほのめかされてきた)上方から江戸へ落ちることになった過去仕掛の顛末が明かされ、十六年後の決着。泣ける。西のオールスター登場(+ゲスト出演)という感じも嬉しい。やはり京極凄いわ。

    0
    2022年05月20日

    Posted by ブクログ

    いやーーー
    最終話!最終話の野狐がとてもとても良かった。
    シリーズぶっ通しで読み直した甲斐がありました。

    京極夏彦、すごいひとやで、、、
    時系列も場所も入り乱れながら続いていくシリーズ、
    年表を参照しながらじゃないと、
    とてもじゃないけど、ついていけない。


    山岡百介がやっぱりとてもいい役割を演じていて、
    悲しい別れを知っているからこそ効いてくる。
    はああ〜〜嬉しかった。
    又市と林蔵の組み合わせだいすき。
    林の字、続きにも出てくるかなあ。
    このまま最新作読む!!

    0
    2021年08月07日

    Posted by ブクログ

    シリーズ最終巻

    舞台は大阪
    主人公は又市の仲間である林蔵

    鮮やかな仕掛けと心理戦で人間の底に踏み込んでいく

    このシリーズ、蘊蓄が少なくて読みやすいから好き

    0
    2020年03月30日

    Posted by ブクログ

    御行の又市でなく、靄船の林蔵が仕掛ける七つの話からなる、巷説百物語。

    今のところシリーズ最後のこの一冊だけは、特に理由もないまま、随分長く手に取りませんでした。
    ただ、手にとってみれば、一編一編あっという間に読んでしまうくらい、それぞれのお話とも1行目からすーっと物語の中に引きずり込まれていく。
    分厚さも何のそのグイグイと読ませられてしまう京極節、久々に堪能しました。

    お馴染みのシリーズかとは思いますが、簡単に紹介しますと、市井の人の届かぬ思い、果たせぬ願い、叶わぬ望みを、様々な「仕掛け」をもって叶えることを生業とする悪党どもの物語です。
    京極さんは、ご自身なりの「必殺」シリーズをイメージされたと聞いたことがありますが、必ず人を殺して怨みを晴らすのではなく、むしろ殺さずしていかに依頼人の願いが叶う形にするかに重点がおかれているように思います。

    そして、そこは京極さん、各エピソードにしっかりと「妖怪」が絡んで参ります。
    ただ、ありふれた言い方ですが、怖いのは妖怪よりもやはり人間で、そしてまた、どうにも弱く脆く哀しく危ういのも人間やなと、何となくこんな風に考えさせられてしまうのも、このシリーズの魅力かと考えてます。

    まっとうに生きるのと、悪事に手を染め堕ちていく境目は、ほんまにぼんやりとしていて、ごく僅かの「何か」によってどっちに進むか転ぶかが決まるんでしょうね。

    地の文と台詞の間に、時折挿入される、仕掛けられる側の人間のモノローグ-心の声-の効果が素晴らしかったですね。読者として目に見えている、耳に聞こえている、心で感じていると思っているものが、ゾワゾワと不安が増して、揺らいでいく、足元が覚束ない感じにさせられる感覚がたまりません。

    読み終わって、平凡に暮らしている自分を確認できてよかったと思う、そんな物語です。

    0
    2017年10月15日

    Posted by ブクログ

    林蔵!
    林蔵ってこんなにすかしたやつだったっけ?
    前巻までの記憶があいまいで時系列もよくわかっていないのでちょっと混乱しました。

    「鍛冶が嬶」「豆狸」が切なくて好き。
    特に「豆狸」では悪い人がいないので好き。
    「桂男」「遺言幽霊 水乞幽霊」は、ああこの人はどうしようもないなーと思って読むからあまりかなしくはならない。
    それでもなにかしらモヤモヤした読後感なのが、『巷説』の魅力でしょうか。

    「野狐」には又市もいる。
    これで終いの金毘羅さんや

    0
    2014年12月09日

西巷説百物語 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

西巷説百物語 のシリーズ、関連作品

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

角川文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

京極夏彦 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す