京極夏彦のレビュー一覧

  • 百鬼解読

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     多田克己といえば『妖怪馬鹿』で京極夏彦にいじられていた人、そういう印象だった。馬鹿は私だ。多田先生、何たる博覧強記。石燕の妖怪画を読み解くために、これほどの博引旁証が必要なのかと圧倒された。当時の花柳界の知識まで欠かせない。
     今では妖怪というと子どもの遊び相手のような印象なのだが、江戸時代なかんずく石燕にとっては大人のオモチャだったのか。「毛倡妓」などもはやR18。
     なお、京極夏彦による妖怪画はいずれも素晴らしい。

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    2021年01月06日
  • 今昔百鬼拾遺 月 【電子百鬼夜行】

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    京極さんの作品は、面白いんだけど作中に差し挟まれる妖怪蘊蓄が兎に角長いので、そこんところに興味が薄い私のような者には所々読み難い、と常々思っておりましたが、この本に収められている三作品には、いつも長々と妖怪の蘊蓄を語る京極堂さんは出て来ず、妹の敦子さんと女学生の美由紀さんが主役。妖怪(今回は鬼、河童、天狗)の蘊蓄は、女子トークのなかに盛り込まれていることが多く、その辺、かなり読みやすかったです。

    『天狗』は特に秀逸。
    ミステリーとしてももちろんですが、過去に榎木津探偵とも関わりのあった真のお嬢様、美弥子様の発言がとても痛快でよかったです。
    LGBT(だけに限らずですが)に対する偏見もテーマに

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    2021年01月03日
  • 文庫版 オジいサン

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    「オジいサン」の発音にこだわるジイさん…、一体これは何の話なんだ…?
    て思ってましたけど、最後はちょっとほろっときました。
    よかったね、徳一さん。

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    2020年12月22日
  • 薔薇十字叢書 風蜘蛛の棘

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    相変わらずの榎木津の賑やかさが好き。
    薔薇十字叢書ではこの作家さんの作品は桟敷童も含めて読みやすくていい。

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    2020年12月11日
  • 数えずの井戸

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    何時ものように物語が中々進まないし同じようなことを延々と書いてる。
    でも退屈にもならずページを捲る手が止まらない。
    特に終盤から急に物語が動き出して結末も何とも物悲しい。
    全て京極作品の特徴で好きなものには(僕だが)中毒になる。
    僕の生涯最高作品は『嗤う伊右衛門』だがそれに比べると些か物足りなさを感じるがそれでも読み応えは抜群。
    とても700ページもあるのかと思うほど一気に読めてしまう作品。

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    2020年11月20日
  • 薔薇十字叢書 天邪鬼の輩

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    中禅寺秋彦と関口巽が一高で出会う、本家シリーズの前日譚のような話です。違和感なくて、面白く読みました。

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    2020年11月13日
  • 姑獲鳥の夏(1)

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    原作は分厚くて大変だったなあ・・・。と思い出しながら読む。
    原作はかなり以前に読んだので記憶が剥げかけているけど、「うへえ」とか「みつしりと」はまだ出てこないんだな。

    1巻は事件の概要が徐々に明らかになっていくので、派手なシーンはあまりないものの、話自体が面白い。
    例えば日本古来の鬼や幽霊と、量子力学の”観測によって初めて事象が確定する”みたいな話(所謂シュレディンガーの猫)とが絡むあたりは「ほう」となる。しかもそれが前半の茶飲み話なんだから舌を巻く。

    また漫画版の作画さんもさる者。
    まずもって、大体がキャラクターが座って話しているだけのシーンばかりなのに緊張感や抑揚が伝わってくる描写はさ

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    2020年11月09日
  • 文庫版 オジいサン

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    オジいサンの発音がね、なんともね。
    私にとしては、おじいちゃん、なんだけれど、まあ、なんとなく分かるかなとも思うような。
    独居老人の頭の中、というよりは一個人の頭の中をつらつら覗いたような、そんな感じだろうか。
    途中、ちょっと中弛みします。他人が日常で考えている、どうでもいいことが一冊分、ですから、そりゃあ、中弛みくらいするでしょうけれど、最後はちょっとほっこり。

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    2020年11月01日
  • 文庫版 厭な小説

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    厭な小説をニヤニヤしながら読んだ。
    昼休みのデスクでニヤつきながら、こんな小説を読んでるOL。
    厭だ。

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    2020年10月20日
  • 今昔百鬼拾遺 月 【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    最初に3話3冊の文庫で出版された時点では、まだ本編を全部読めてなかったこともあって、買いそびれていた。
    図らずも合本、しかも講談社文庫で出てくれたのは単純に嬉しい。
    やっぱり京極堂シリーズは講談社文庫がしっくりくる。

    本編好きなので、スピンオフは(大抵中禅寺も榎木津も出てこないので)いつもちょっと物足りなく感じてしまうのだけど、本作品は予想より面白かった。
    やっぱり中禅寺も榎木津も出てこなかったけど。特に主人公気質の榎木津は主役の座を奪っちゃうから、出せないのは分かる。
    その代わり、準レギュラー(青木とか益田とか鳥口とか)は惜しみなく登場してきて、中禅寺、榎木津の気配を常に感じることができた

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    2020年10月03日
  • 文庫版 書楼弔堂 炎昼

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    ネタバレ

    濃い。

    今回もとびきり洗練された言葉の渦に
    呑み込まれてしまいそうだった。

    ほぼ全編でオマージュされた柳田國男の
    頭の中まで覗き込んだような感覚に
    思わず眩暈すら覚えた。

    今作の狂言回し 塔子の存在も大きい。
    実在の偉人たちとのやりとりは格別。

    早くも三作目が待ち遠しい。

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    2020年09月30日
  • 今昔百鬼拾遺 河童

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    読んでいるうちに河童の知識が身についてしまうかも。
    がらっと場面展開して散らかりそうなところだけれど、最後にまとまるので読後もスッキリ。

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    2020年09月14日
  • 文庫版 オジいサン

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    72歳の1人暮らしの益子さん
    料理をしたり 買い物でヨーグルトを選ぶのにも悪戦苦闘!でも自由で気ままなオジいサンライフをユーモアたっぷりで描かれている 続編お願いします

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    2020年08月24日
  • 鉄鼠の檻(4)【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    一気に読める幸せ。このお盆休みに読めて良かったです。
    しかし、3巻と4巻は分ける必要があったのでしょうか。
    併せても1巻や2巻の厚さと変わらない気がするのですが(笑)。

    さて、犯人と動機ですが、犯人については意外性はなかったですが、動機については予想外でした。でも最初にヒントは出ていたのかもしれません。

    《成長しない迷子》は、辻褄の合わないこともありますが、まぁそういう不思議なこともあるということで納得しました。

    榎木津は天才ですね。彼には見えるのでしょう。
    彼が登場すると場が明るくなって救われるような気がします。
    読んでいて楽しいですし。

    そして山下警部補にとっても人生観が変わるほど

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    2020年08月18日
  • 鉄鼠の檻(2)【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    また僧が殺されてしまいました。

    明慧寺の謎は最古参の泰全老師の話によって一部明らかになりましたが、そもそもの明慧寺の由来等についてはまだ分かっていません。この後明らかになるのかしら…。

    山下警部補はもはや道化師です。
    明慧寺の貫主に一喝される場面は痛快でしたが、彼はこんな役回りで終わるのでしょうね、多分。

    そして1巻からの飯窪のおかしな言動の理由も分かりました。彼女も事情を抱えていたのですね。その事情もこの事件に関わってくるのでしょうか。


    〖 京極堂の仏頂面を目にして、これ程の安心感が得られるとは——正直私は思ってもいなかった。 〗

    関口が言うように、私も愈々これから解決へ…と期待

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    2020年08月16日
  • 今昔百鬼拾遺 河童

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    お兄さんのシリーズに比べてウンチクや回りくどい言い回しが少なく、ミステリーとしてとても楽しめます。

    敦子さんの名探偵振りや益田さんとの掛け合いよかったです。

    最後もまとまっていて、情景が浮かぶようでした。

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    2020年08月06日
  • 中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。(1)

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    京極堂の講師時代のお話。ちゃんと「薔薇十字叢書」ってロゴが!榎さんも関口もいる!学校の七不思議のなぞとは。「この世には不思議なことなど何もないのだよ」それが聞きたかった。続きが楽しみだけど、どこまで描いてもらえるだろうか。

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    2020年07月25日
  • 文庫版 厭な小説

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    まさに嫌。嫌なことっていろいろありますが、日常にこんなにも潜んでて、その派生先のおぞましさ酷くえぐかったです。

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    2020年07月24日
  • 中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。(1)

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    百鬼夜行シリーズ前の京極堂のはなし。
    オリジナルなのかな。ファウンダーになってるし。
    教員っていっても臨時だったのか。

    トイレの話は正しく妖怪な感じで、すごく良い感じ。
    青マントは、さてはたして。
    すぐに続刊が出てありがたい。

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    2020年07月17日
  • 文庫版 書楼弔堂 炎昼

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    面白かった!
    前作と違って、今回は女学生の塔子の視点で語られる連作短編集。

    これといって大きな事件があるわけではないけれど、いつまでもいつまでも読んでいたくなるような、心地の良い世界観。

    続編はもう出ないのかなぁ。

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    2020年06月17日