京極夏彦のレビュー一覧

  • 了巷説百物語

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    戌亥乃章 於菊蟲
    申酉乃章 柳婆
    午未乃章 累
    辰巳乃章 葛乃葉 或いは福神ながし
    寅卯乃章 手洗鬼
    子丑乃章 野宿火
    空亡乃章 百物語

    馴染みの名前の方に藤兵衛さんや中禪寺さんらが加わって、時々誰か分からなくなってページを戻ったりしておりました。
    一風変わった世界に紛れ込ませていただきました。

    ちょっとつかれました……

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    2024年09月29日
  • 続巷説百物語

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    物凄い話だった。

    御行の又市
    山猫廻しのおぎん
    山岡百助

    この三人の物語の最終章だった?

    ここまで続いてきた前巷説百物語、巷説百物語の完結編となったのか?

    最後の最後に又市が仕掛けた、藩を動かすほどの仕掛けが見事だった。

    京極堂シリーズも好きだけど御行の又市一味のシリーズも負けてない。

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    2024年09月18日
  • 病葉草紙

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    登場人物に個性があって面白い。
    さらに会話のやり取りが物語に拍車をかける。
    まるで落語を聞いているようなテンポの良い会話が最高でした。
    読み応えがあるページ数も感じさせない読み易さでした。

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    2024年09月18日
  • 病葉草紙

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    藤介と棠庵の掛け合いがワンパターンのようで、少しずつ変化していく様子が面白い。

    そして、毎回登場する虫たち。
    本当に信じられていた虫が絵として記録されている様が興味深い。そして、それをミステリーにしてしまう時代物。

    長屋の面々も個性豊か。あまり本をテレビ化して欲しくない派であるが、これはなんだか実現してほしい気もする。(ちゃんとした時代考証入れた上でなら)

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    2024年09月18日
  • 了巷説百物語

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    ネタバレ

    前作からも、まして一作目からは遠すぎて記憶がほぼゼロ。
    でも面白かった。

    それにしても、今までになく人が死んだなぁ…。
    人の死には意味なんてないし、全てが無駄なんだろうけど。
    それでも、治平の死に様は、作中で唯一の救いだった。
    切ない場面なんだろうけど、それでも、何かを守り、繋ぐために死ぬのは治平にとっては、何よりの解放の瞬間だっただろうと思う。

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    2024年09月13日
  • 今昔百鬼拾遺 月 【電子百鬼夜行】

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    『絡新婦の理』で事件に翻弄された美由紀と、京極堂の妹で雑誌記者の敦子が探偵役となる3篇。京極堂とその悪友(?)3人は登場しないけれど、百鬼夜行シリーズでお馴染みの面々が登場してきて、雰囲気は随分賑やかである。
    ある意味普通を地で行き、十代ならではの素直な感覚をいかんなく発揮する美由紀と、理性的であろうとすることが信条の敦子は、互いに足りないところを補い合える良いコンビだった。密会場所となるのが、駄菓子屋というのも楽しい。『天狗』に登場する(いつぞやかの榎木津に結婚式を滅茶苦茶にされた)美弥子も含めて、京極先生の描く女性というのはどことなく清々しいのは何故だろうか。3篇とも人死にが出ていて物騒極

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    2024年09月07日
  • 続巷説百物語

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    【2024年170冊目】
    投擲する狸、首を跳ねられても蘇る男、消えた花嫁、山の民と船幽霊、殺しに魅入られた死神、二人の天狗。仕掛けを施し、悪を滅する。巷説百物語シリーズ第二弾。

    一話からぐっときてしまいました。こんな泣かせるような話書いたっけ京極先生…私の涙腺が緩い?とか思ってたら、話がどんどんエグくなっていって、やっぱり一番怖いのは人間じゃねーか、と。むしろ、祟られてるとか取り憑かれてる方がまだいい、正気で狂気の人間の怖さ。

    一見、それぞれのお話が別物に見えたりしますが、連作短編集で少しずつ繋がっています。これ、最初は今作でお仕舞いにしようと思ったんじゃなかろうかこのシリーズ…と思わせる

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    2024年08月31日
  • 西巷説百物語

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    大阪が舞台の林蔵の活躍7編。前作を読んでから何年か経ってしまったが、前はもっとドロドロしていた様な…。邪な人間の本性が掘り起こされる過程が堪らなくジワジワくる。「御行奉為…」よ良いが「これで終いの金毘羅さんや…」も良い。知らないエピソードが出ると思ったら、ラスト近くで『前巷説…』を読み飛ばしていたのに気づいた。
    積読の山をかき分けて大捜索。見つかって良かった…

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    2024年08月27日
  • 遠巷説百物語

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    盛岡藩支藩の遠野保で起きる摩訶不思議な事件。
    シリーズ前作からだいぶ間を置いて読んだため、それと繋がりがある(と思われる)エピソードが上手いこと理解できなかったのが残念。もう一度読み返してみようか。

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    2024年08月15日
  • 遠巷説百物語

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    あー面白かった……
    正直、今までと趣が違うと聞いてたのでどうかなー?と思いつつ読んだものの。
    やはり面白い!の一言に尽きる。

    最後の話は終幕に向かっているのがヒシヒシと伝わってきて、震えた…。
    乙さん、そうだったのね!
    さて次はいよいよ了!

    ところで、
    物凄く幸運なことに地元で京極先生のトーク会があり本作のサイン本を手に入れられた、
    そんな思い出の1冊。
    遠野に纏わる話もすっごく面白かった思い出。

    小説もお話しも面白いなんて、ずるい!笑

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    2024年08月12日
  • 鉄鼠の檻(4)【電子百鬼夜行】

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    また関口氏が要らんことを…

    百鬼夜行再読4作品目。
    今作は仏教の禅のまた更に細分化された所まで行くのにそれらが合わさってって言う膨張と収縮を繰り返すような物語。
    ミステリー的にというか、「いや、無理だろ」って所があるにはあるけど、いつもの仏教講釈で煙に巻かれそれが難しいし楽しい。
    ラストも作者が後片付け苦労したんだろうなと思わせる運びで、腹から出た腸を引き摺りながら歩いてる感覚にはなるのがもどかしい。

    今回木場氏出なかったのね!

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    2024年07月30日
  • 虚実妖怪百物語 序/破/急

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    日本を滅ぼすには、妖怪を滅ぼせばいい?
    その目論見に、妖怪馬鹿たちが立ち上がるーーーのか??
    虚実が混じり合って、何が嘘で何が実やら…妖怪大好きな人にぜひ読んでほしい、京極節満載の物語。

    好きだなー、このお話。ところどころクスクス笑いながら、極太本を楽しく読み終えた。
    あの人が!あの人も!?(大好き小松和彦さんも!)
    で、あのキャラが!!
    と、実在のヒトたちがたくさん出演している。人気キャラクターも出てくる終盤は、まぁ笑った。
    読後は祭りの終わりの一抹の寂しさ…水木しげるさんが亡くなっている今だから、一層寂しく感じる。

    余裕や遊びがないと、生きるのは難しい。
    日本人が古くから、人生をど

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    2024年07月30日
  • 文庫版 書楼弔堂 炎昼

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    サブ主人公、もしかしてあの方かな? どうかな?
    当たったーっ
    というところと、『本の流し読み飛ばし読みは感心出来ない』という一文に、どきっとしてしまいました。
    おもしろかったけれども、あまり近代の文学とかに詳しくないので……もっと知っていたら楽しめたのかなと、そんな風にもおもった。

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    2024年07月22日
  • 文庫版 地獄の楽しみ方

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    京極氏の楽観?達観した思考回路が垣間見えるような本。講座でお話しした内容を口語体のまま本にしているのでうっっすい。京極氏の本だと思って探すと書店で探す時逆に苦労するくらい薄い。さらっと読めるし、至極当たり前な事を言っているのだけど、改めて言葉にされると自分の生き方や発言を改めて意識してみようと思った。

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    2024年07月22日
  • 巷説百物語

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    【2024年142冊目】
    御行奉為――ある雨の日に山小屋に居合わせた人々。足止めを食らった彼らが始めたのは、江戸で流行している百物語だった。ひとり、またひとりと語るに連れ、一人の男の様子がおかしくなっていく。ついに男は雨の中――。小豆洗いから始まり帷子辻で終わる7つの短編集。巷説百物語シリーズ第一弾。

    再読です。読み始めのあの感覚は、何も知らずに読んだ方がきっと面白いので、未読の方はあらすじも何も読まずに読んで欲しいなと思います。そ後は、多少の流れは理解した上で読むことになるわけですが、どの話も「はい、はい、最後はそうなりますね」とはならない仕掛けが施されており、毎話「んぐわぁー!そういうこ

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    2024年07月21日
  • 狂骨の夢(3)【電子百鬼夜行】

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    何年ぶりの再読か忘れたし、そもそもいつもの様に何も覚えてなかったので純粋に楽しんだ。

    なかなか入りが辛くて物語が始まらないなともどかしかったり、人間の相関はあれがああなんでしょ?ってのはある程度示してくれてるものの中身が分かる訳もなく3つだの4つだのの事件が起こる。

    前作もだったけど、今回も風呂敷バサーっと広げてる。

    それが下巻で急に回収してくる。
    自分の中で即身仏は孔雀王のあれを重ねながら読んでたから変な感じにはなったけど。

    取りこぼしなのか私が見落としてるのか、回収されないものもある気がするし、後味がそんなに良い物ではないけど楽しい時間だった

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    2024年07月14日
  • 死ねばいいのに

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    ネタバレ

    死んだ女の、上司隣人彼氏母親警察…
    「アサミの事を教えて」と尋ねてきた男に語られる話

    死人に口無しという言葉のリアリティをひしひしと感じ、恐ろしくなった。

    面白いのが、読んでいて犯人は誰なんだ?と推理するような気持ちにあまりならないところ。
    京極夏彦ワールドに引き込まれるというか、場面を追って、言葉を咀嚼して行くうちにどんどん物語が進んでいく。
    この感覚が好きなのだと、思いだした。

    この世の分かりきったことなどないと意識しながら生きていこうと思う。
    ケンヤが俺はバカだからなどと何回も口にする度に、何を口に出しても自分を否定されない免罪符を得ているのではないかと考えてしまった私は、もう既に

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    2024年07月13日
  • 今昔百鬼拾遺 鬼 【電子百鬼夜行】

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    再読
    連続殺人鬼が誰かも気になりぐんぐんと読み進めてしまう
    事件の中の登場人物の描写がわかりやすくいつもの京極堂シリーズより断然読みやすい
    このシリーズ、また続けて欲しい

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    2024年07月08日
  • 了巷説百物語

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    ネタバレ

     シリーズ第1作『巷説百物語』が刊行されたのは1999年。それから25年後の2024年、『続』『後』『前』『西』『遠』と続いてきたシリーズの完結編『了巷説百物語』が刊行された。1100p超えで税抜4000円。固定ファンしか買わないとは思うが…。

     『巷説百物語』刊行当時から、シリーズ全作を追ってきたが、本作は既刊作品に張られた伏線を一気に回収するという趣向である。キーパーソン、キーワードはある程度思い出せたものの、さすがに記憶は薄れている。まあとにかく、読み進める。

     語り部は、本作がシリーズ初登場の人物、稲荷藤兵衛。狐狩りを生業とするが、〈洞観屋〉という裏渡世を持つ。ある日、藤兵衛は老中

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    2024年06月30日
  • 嗤う伊右衛門

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    四谷怪談の面々に、京極夏彦さんの思う人となりを与え、四世鶴屋南北「東海道四谷怪談」とはまた違った感じの怪談作品になっていて、面白く読めた。こちらの伊右衛門と岩の関係性の方が好きかも。
    それぞれの表からは見えない心の中が、各章で垣間見れるところも作品の深さを感じる。江戸という地と時代、日常の中に闇と暗黙の決まりごとと裏腹の曖昧さが共存し、今日までその闇がこっそりと続いているようにふと思った。
    言い回しが本格的なので、少し読みづらい。
    [大衆演劇の芝居演目となっていたので、読んでみた。どんな芝居だったのかは観れず。]

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    2024年06月29日