京極夏彦のレビュー一覧

  • どすこい。

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    ネタバレ

    忠臣蔵の四十七人(四十八人目がいたとかいないとか)と、相撲の四十八手を掛け合わせた、ハチャメチャな連作短編。高クオリティなばかばかしさで、各方面に差し障りがあり、世間の寛容さなくしては楽しめない小説。読んでいて思ったが、主君の仇討ちを理由に行動した赤穂浪士より、仕事精神あふれる力士のほうが遥かに脅威だ。目をつけられた吉良邸の人々が、さすがに気の毒すぎる。

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    2023年04月28日
  • 鬼談

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     矢っ張り文章が良い。斯様に文章だけでぐいぐい読ませる作家を他に知らない。兎に角読者を牽引する力が強い。

     泉鏡花が好きなんだろうな〜、っていうのは、京極作品をずっと読んでいると分かるけれど、氏の文章は鏡花のそれともまた違う。
     何か色々混じり合い、渾然一体となって別の何かに成り果てたような。そういう意味では正に妖怪的といえるのかも知れない。


     白眉は上田秋成の「吉備津の釜」を原作とする一篇。いま自分が読んでいるのが怪異譚であるという事を、途中まで本気で失念してしまった。まるで落語の人情噺のよう。
     描き方一つで斯くも物語は表情を変えるものなのか。極上の怪談フルコースである。


     リー

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    2023年04月19日
  • 中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。(2)

    匿名

    無料版購入済み

    謎解きもおもしろいし、登場人物のキャラクターが濃い。榎木津さんの登場シーンは笑ってしまう。絵が綺麗でヒロインの女の子の表情がとってもかわいくて好きです。

    #ほのぼの #ドキドキハラハラ

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    2023年04月18日
  • 中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。(1)

    匿名

    無料版購入済み

    おもしろい。京極夏彦だともっと怖いお話を想像しましたが、むしろほのぼのしてるし、短く解決するお話が続くので読みやすい。

    #ドキドキハラハラ

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    2023年04月17日
  • 姑獲鳥の夏(1)

    匿名

    購入済み

    よかった

    京極夏彦。小説を読んでみたいとずっと思っていましたがなかなか手が出せず。こちらで漫画を発見したので購入してみました。手が出しやすい、わかりやすくていいですね。

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    2023年04月11日
  • 書楼弔堂 待宵

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    弔堂シリーズ3作め。迷いを抱えた歴史上の人物たちが、本ならなんでも揃うという奇妙な本屋を訪れて己の一冊を求めるという連作短編集。
    今回の語り手は過去に修羅場を体験したことをうかがわせる甘酒屋の爺で、彼の目を通して江戸から明治という時代を描き出す。やはり京極ワールドは良い。
    お調子者だと思っていた利吉が、最後にちょっと泣かせてくれた。

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    2023年04月04日
  • 『書楼弔堂』シリーズガイドブック2023年版(試し読み付)

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    むしろ新しく思える

    明治期をモチーフとしている作品なだけあって、書店の雰囲気などがなかなか現代では見られないような感じを思わせます。ですが、不思議と古さを嫌にならないどころか、むしろこうした昔懐かしい雰囲気が今時の若者にとっては斬新なものとして目に映るのかもしれないと感じました。

    #タメになる

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    2023年04月01日
  • 文庫版 書楼弔堂 炎昼

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    「幽霊は怖い物ではございません。怖がるのは、怖がりたい方だけでございます。何しろ、そんなものはないのですから」

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    2023年03月27日
  • 文庫版 書楼弔堂 破曉

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    京極夏彦の本を久しぶりに読む。この人の本を読むと、ただ文字をひたすら読むことが楽しいという気持ちを思い出す。本を読むこと、ただそれが楽しいという気持ち。

    そして中禅寺さんが出てきたよ。次作も読まねば。

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    2023年03月25日
  • 書楼弔堂 待宵

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    探書拾参 史乗/探書拾肆 統御/探書拾伍 滑稽/
    探書拾陸 幽冥/探書拾漆 予兆/探書拾捌 改良

    約六年ぶり と 帯にある。確かに読んだ記憶はあるけれど……たどり着くことが難しい書楼であることと、薄暗い店内に所狭しと並んでいる無数の本に圧倒されるイメージ以外ほとんど憶えていない。

    弥蔵が開いている甘酒屋に書楼を訪ねる人が通りかかる。成り行きで案内すると主との話が始まる。何れも名の知れた人であった。
    さて弥蔵とは、主とは、茫漠とした時のかなたに漂うばかり………

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    2023年03月23日
  • 遠巷説百物語

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    遠野で巷に流れる噂話を集めることを命じられた宇夫方祥五郎。その中から、藩の存亡に関わる出来事が露見する。
    遠野に昔譚があり、噂咄から噺(物語)へ、そして真偽を見定める話に。そして、宇夫方が筆頭家老に語る譚に。「はなし」がつながり、遠野に新たな譚ができる。
    「はなし」に引き込まれる。

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    2023年03月21日
  • 書楼弔堂 待宵

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    約六年ぶりのシリーズ第三弾。

    古今東西の書物が集う、主曰く“書物の墓場”・〈書楼弔堂〉を巡る“探書”譚、連作六話の構成となっております。

    待っていました。この京極ワールド独特の雰囲気、“うん、これこれ!”という感じです。
    今回の狂言回しは、〈弔堂〉に行く途中の坂にある甘酒屋の老爺・“弥蔵”さん。
    幕末の血なまぐさい記憶を引きずりながら、世捨て人のように暮らしている弥蔵さんの元を訪れた(迷い込んだ)人々を、図らずも〈弔堂〉に案内することになるという流れです。
    “京極本あるある”で、例によって分厚い本書ですが、ほぼ台詞という構成なので、割とスラスラ読めます。
    〈弔堂〉を訪れるお客たちは錚々たる

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    2023年03月19日
  • 書楼弔堂 待宵

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    破暁、炎昼に続き三作目。弔堂にやって来る歴史上の人物は誰だろうなと想像しながら読むのが楽しい。甘酒屋の正体は一体・・・と思いながら読んでいたけど、最後に判明した時はそっちだったか!と驚いた。挿絵に使われている毛利梅園の「梅園禽譜」も良かった。

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    2023年03月13日
  • 遠巷説百物語

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    とても考えられている構成だと思った。

    人々は説明のつかない諸々をまとめて妖怪の仕業とし、噺(はなし)を創り上げてきた。
    奇怪な出来事が起きる咄から始まる。
    それを解決する話を出し、噺が出来たであろうストーリーを作る。

    おもしろかった。

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    2023年03月12日
  • 文庫版 書楼弔堂 破曉

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    明治時代の書店に通うようになった世捨て人、高遠が主と共に来店する客とのやり取り。主に客が当時の文豪だったり偉人なので正体が明かされる時、ワクワクして読めました。

    短編連作ですが、最後の「未完」の
    生には決着はない。だらだらと続くもの。という内容が印象的でした。何者にもなれず、人生未完成ならそれならそれでいいと言う主人に、少し救われた気持ちになりました。

    また当時の人々の生活風俗がよくわかり、「丸善」など歴史ある書店も紹介され思いを馳せることができました。

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    2023年03月10日
  • 文庫版 ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔

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    ネタバレ

    個人的にツボにはまった表現を抜粋しただけですが、この著者の表現には毎回笑わせられたり、刺されたりします。あと、独自のキャラ設定は、京極堂シリーズにも共通します。

    "お子ちゃまだと美緒は威張った。
    「そしてあたしは、転んでも泣かずに笑うタイプだから。反省はするけど成長はしない。前には進むがどっちが前だか判らない。頭脳は明晰だが性根はバカなの。だから、まあ、変でおかしい!」"

    “雛子がタイミングを合わせて走り抜けてくれるかどうかだ。まあ、抜けたところですぐに追いつかれるのだろうが、たとえそれが焼け石に水であったとしても、水くらいは掛けたくなる心境だった。"

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    2023年02月09日
  • 魍魎の匣(1)【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    14歳の楠本頼子は、憧れの同級生柚木加菜子と親しくなり、ある日二人で湖を見に出かける。しかし加菜子は、駅のプラットフォームから転落し瀕死の重傷を負う。加菜子を轢いた列車に偶然乗車していた東京警視庁の木場修太郎は、加菜子が運ばれた病院で恋焦がれていた元女優美波絹子と出会う。加菜子の姉である絹子(本名陽子)は、加菜子を絶対に死なせないと宣言し、巨大な箱のような「美馬坂近代医学研究所」へ加菜子を移送する。その後陽子のもとに加菜子の誘拐予告状が届き、警察による厳重な警備にも関わらず、加菜子は忽然と姿を消す。一方作家の関口巽は、カストリ雑誌の編集者鳥口守彦とともに連続バラバラ殺人事件と穢れ

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    2023年02月06日
  • 虚談

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    久しぶりに京極夏彦を読みたくなったけど、長編は読み切れる気がしなくてこちらの短編集。「嘘」にまつわる短編集で、三津田信三のシリーズのように、著者がそのまま体験したことのある話のような体で書かれている。
    最初からこの話は嘘、と言われているから拍子抜けする部分もあり、でも本当に嘘だか分からないとか、どこからどこまでが嘘かわからないというのは逆に不気味で良かった。
    一番怖かったのは「ベンチ」の仏壇破壊おじさんかなあ。キンゴロー様の話も好みだった。
    きっちりと創作された怪談の、因果関係が明確になるタイプの話も好きだけど、この短編集は実話怪談の「腑に落ちなさ」がある。わけが分からない、意味が分からない、

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    2023年01月25日
  • 死ねばいいのに

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    ネタバレ

    【2023年14冊目】
    「死ねばいいのに」
    ともすれば、ものすごい悪口である。悪意100%である。タイトルにもなっているこの言葉は、物語の章が変わる度に必ず発せられる言葉だ。けれど、それを発するケンヤという男は何も相手を不快にさせようと思って言っているのではない。

    死んだ女、鹿島亜佐美について何一つ知らないから教えてくれと、話を聞きに行くケンヤの先々には様々な相手がいる。不倫相手、隣人、ヤクザ、実の母親、警察官――亜佐美の話を聞きに行っているのに、なぜか彼らは自分のことばかり話すのだ。だからケンヤは話を聞いた上で結論付ける。

    死ねばいいのにと。

    言われた相手は皆一様な反応を見せる。だが、

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    2023年01月22日
  • 遠野物語拾遺retold 付・遠野物語拾遺

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    遠野物語に載っていない逸話集「遠野物語拾遺」を京極夏彦が再編集したもの
    柳田国男の原著「遠野物語拾遺」も併載

    遠野での怪異や行われている風習なども多数載っている

    逸話の順番が入れ替えられていて、原著では気づきにくい逸話同士の関係などが京極夏彦の解釈として描かれている
    訳の仕方や補足で付け加えられている情報など、京極っぽいものを感じる


    遠野物語との関係性や出版に至った経緯などの説明も併記されている


    個人的に面白かったのは
    ・餅を食べたいが故に交換条件で色々してくれる「何か」
    ・子供が仏像で遊んでいたのを注意したら、「折角遊んでいたのに」と夢枕に出てくる神仏
    この辺は物語の定番と違った

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    2023年01月17日