京極夏彦のレビュー一覧
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この世の中は地獄。
その地獄を楽しむための京極先生の指南書。
丸々一冊言葉についての話で、「地獄の沙汰も言葉しだい」というような感じ。
言葉を商売道具としている小説家の著者だからこそ語ることの出来る言葉についてのエピソード。
言葉の持っている危うさや楽しみ方がユーモラスに描かれていて、なるほどと納得させられる
ものばかり。
特に印象に残ったのは「あらゆる文章は誤読されるもの」言葉は欠けていて相手が勝手に埋めてしまうもの。
言葉のプロの小説家でさえそんな風に感じるのかと、いや毎日言葉に携わっているからこその実体験から来る感想なのかなと感じた。
なるほど、それで京極先生の本は分厚いのが多いのかな?
もうひとつグサッと刺さったのは、「本を読んで面白くないと思ったら、その本が悪いのではなく、その本を面白がることの出来ない自分が悪いと思いましょう。」楽しもうと思う姿勢が大事!耳が痛いお言葉だ。
確かに本のせいにしているところあるよなぁ。
本書を読んで言葉の奥深さ、不思議さを改めて感じた。
言葉の罠にはまらないように語彙力を身に付ければ今よりももう少し地獄を楽しめるかな?
「この世には不思議なことなど何もないのだよ」と中善寺さんに言われそうだ。
京極先生の師匠、あの有名な漫画家の水木しげる先生だとはじめて知った、ビックリだ! -
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【一言感想】
学術的な価値は無いかもしれない民衆が作り上げてきた芸術作品
娯楽の無かった時代に子ども達を楽しませる手段として先鋭化されてきた民話
今も昔も子どもはシモネタを好む傾向があるのか、昔の民話では思いの外取り上げられているけれど、そういう作品は民俗学者から敬遠された結果遠ざけられた作品は多いそう
「子どもが喜んで面白がってくれりゃいいか」で創作されているので、オチも無ければ謎が残ったままの話が多いが、キレイにまとまっていないから話として何度も聞きたくなったり、自分流にアレンジをしていくことで無数に民話が生まれていった側面もあるのだと本を読んで思いました
民話をくだらない話だと切り捨ててしまうのは簡単だけれど、話し相手を喜ばせるために元となる話から面白ポイントを自分流に抽出して誇張する緩く適当な与太話は現代でも通じる所があると思う。 -
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ネタバレ【2025年124冊目】
双六売りの又市が出会ったのは損料屋のお甲だった。その青臭さが良いと言われ、損を引き受ける一派の手伝いをするようになった又市だったが、裏の世界とは一線をかしてはいた――のだが、死んだはずの男が暗躍をし始め、損料屋にも魔の手が忍び寄り……小股潜りの又市が御行の又市になるまでの物語。
一言で言えば面白かったけど、めちゃくちゃ切なかった……。京極堂シリーズよりも、ある意味生き死にに容赦がなくて、連作短編集なので前編まで笑ってた登場人物があっさりと退場してしまったりして、泣く暇も与えてくれなかったり。前日譚ではあるので、多少なにかあるとは思ってましたけど、とにかく切ない。
子どもが手を下すところが一番きつかった。あの子はどういう大人に育ってしまうんだろう。殺された側よりも、手を下した頑是無い子の方が恐らくはきついはず。どこかで回収されて欲しいという気持ちもするんですが。
一作目が御行の又市になってからの話なので、今作を読むと「また改めて読み直すべきか」と思わせてくるのが狡いですね笑 そして相変わらず気軽に読める分厚さじゃないという。勧善懲悪の痛快さだけではない、人間の泥臭さが存分に描かれてて、これまた京極堂シリーズも読み直したくなってくるんだから不思議です。
シリーズの続刊の中で「覗き小平次」を現時点で読めていないので(過去に読んでるかもですが覚えてない)こちらも読まなくてはと思いました。
しかし、本当に切ない。
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初読:2012年11月1日以前 -
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テーマと、澤村伊智さん松原タニシさんの対談に惹かれて、過去号をお迎えしました。
タニシさんの事故物件が13件目の時に対談されたらしく、先日聞いたラジオでの状況(その時は27件目とか言ってた、うろ覚え)との違いに感慨深くもなったり。
タニシさんをいくつかの媒体で追っていても、全然知らなかったことがこの対談でいくつも明かされていて、お迎えしてほんとに良かったなぁってなってます(事故物件価格設定とその裏事情とか)
あと、タニシさん、お話を引き出すのが相変わらず上手いですよね~ 澤村さんの黒い部分(笑)が引き出されてて、興味深く読ませてもらいました(笑)
そして、2025年現在、ピンピンしておられますし。なんてことはなくてほんとに良かった(^^)
他に、辻村深月さんと大島てるさんの対談、押切蓮介さんと泉朝樹さんのオンライン対談も掲載されてて、「闇祓」「見える子ちゃん」を読んでる自分にはどちらも興味深い内容でありがたかった(「見える子ちゃん」は電子で途中までだけど)です。
対談以外にも、連載やら読み切りの小説や漫画、色々盛り沢山で、お値段はそこそこの設定(私は中古をお迎え、すみません)だけど、この号をタイムリーに知っていたら定価でお迎えしていたと思う。それくらい個人的にはハマる内容でした。
中でも、とびきり怪談実話3編の印象が強め。
特に最後の岡利昌さんの「呪いの矛先」の読後感が…(泣)
4ページ分の内容だけど、衝撃が強すぎて… ホラー読んでる方々に読んでもらいたい、普段そんなことあんまり思わないけど、これはちょっと読んでもらいたい、そんな気持ちに駆られてます。
ただ一つ、巻頭のイラストが怖い〜(泣)
初めに開いていきなり怖いのが目に入って来るのは辛い(泣)
掲載漫画もそっち系なら読むのやめようかって思ってしまうくらいだった…大丈夫だったけど。。
小説とか映画は積極的になれるけど、アニメとかコミックとかの怖いのはほんと苦手(「見える子ちゃん」も実はキツイ)なんで、星4にしました(泣) すみません -
Posted by ブクログ
「絡新婦の理」で登場した呉美由紀と京極堂の妹である「稀譚月報」の記者、中禅寺敦子の二人が連続通り魔事件を調べるお話。百鬼夜行シリーズのスピンオフ作品
京極堂の蘊蓄なし&260ページ弱という分量なので、サクッと読める。キャラはきちんと濃い→
敦子ちゃんの考え方が好きなので、読んでいて楽しかった!あと、青木刑事の同期のようなものらしい賀川刑事がとても良い。楽しい。
事件自体は割とスタンダード。戦後という環境をうまく絡めたお話。
呉美由紀がこんなキャラだっけな?となりつつ(絡新婦読み直したい)昭和初期の全寮制女学園の雰囲気
を感じられるのは楽しい。
あと、鳥口がいいねぇ。敦子ちゃんとのやりとりが好き。榎木津たちが話の中で出てきたのも嬉しい!! -
Posted by ブクログ
ネタバレ良い意味で、終始いったい何を読まされているんだろうか、、、という気分にさせてくれる本でした
内輪ノリの悪ふざけのオンパレードで
読んでいてとても楽しかったです
みんな集まるとこんな感じになるんですねw
ずーーっと、ヒッチャカメッチャカです
ネタが古かったり、マニアックなモノもあり
元ネタ知らない人はちょっと読みにくいだろうな、と思いました。
最後の新旧問わずのキャラクターオンパレードに、京極夏彦の「妖怪」と定義するストライクゾーンの広さと
サブカルに関しての知識の深さに感心してしまいました
犬夜叉、そういえば妖怪だった(笑
私は鬼灯様にお会いしたいです
そして巨大テレビから這い出てくる、ジャンボ貞子には笑いましたwwx
しかもそれを出したのが鈴木光司ご本人
馬鹿の権化たるレオ若葉がまさかそちら側だったとは!
レオ若葉の連載読んでみたいです
あの感じでどんな文章書くんだろうか、、
丸い輪の世界の向こう側に逝ってしまった水木先生
その中でにっこり微笑むお姿にうるっときました
最後の最後に、この物語は水木しげる先生を最大級にリスペクトした作品だったんだな、と思いました。