京極夏彦のレビュー一覧

  • 病葉草紙

    Posted by ブクログ

    久瀬棠庵と、差配の藤介が様々問題を解決していく物語。棠庵や藤介だけでなく周りの登場人物も魅力的な個性を醸しています。

    京極作品のなかでもかなりトップランクに好きな作品になりました。久瀬棠庵のこの先は前巷説百物語で読めるようなので早く読んでみようと思います。

    0
    2026年07月05日
  • 了巷説百物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    既刊6作と江戸怪談シリーズ3作を再読してから臨んだ今作。(せめて『続〜』と『数えずの井戸』くらいは読んどいたほうがいい)

    藤兵衛の勘が良すぎるぞ。もう何もかも知ってる人がしらばっくれて喋ってる感じ。
    そして源助の能力はもう人間技じゃない。X-MENのミュータントみたい。

    シリーズ最終作なのに、主人公は影が見え隠れするだけで一向に表舞台に出てこない。なんて斬新。それでもスゴい存在感。

    今回は中編連作集ではなく長編。しかもめちゃ長い。読んでも読んでもページ数が減らない。
    スケールが大きくて大作だったな。前作読み返しといて良かった。

    そもそも一文字屋仁蔵は、なんで登代を拐ったんだろう?なんか

    0
    2026年07月05日
  • 中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。(13)

    Posted by ブクログ

    今回も面白かった!最後の絵の話が、全話の中で1番好きです。毎回栞奈とその周りの女の子たちが皆可愛くて楽しんでいます。
    個人的に、志水アキ先生が京極堂の漫画を描いてくださるようになってから、榎木津礼二郎のビジュアルの最適解が見つかり、(随分前からなので今更ですが)本当に感謝しています。

    0
    2026年06月23日
  • 猿

    Posted by ブクログ

    終始一貫して、『なんだかわからないものが一番怖い』ということを伝えようとしているんだろう。
    絶対2度目、3度目読むたびに怖くなっていく作品だと思う。
    怖さは何か、体験させてくれる作品。

    0
    2026年06月21日
  • 巷説百物語

    Posted by ブクログ

    再読 面白かったー
    悪い人がちゃんと成敗される テレビで見る時代劇のいいところが短編の中にあって弱きを助け強きをくじく
    時代小説を初めて読む人にも読みやすい
    オススメです

    0
    2026年06月17日
  • 死ねばいいのに

    Posted by ブクログ

    私の語彙力でどれだけ言葉を尽くしても、何もかも軽くなりそうで何て言っていいかわからない。
    ただ、もう、続きが気になって気になって、1日で全部読み切ってしまった。
    私の読書タイムは大抵職場のお昼休みで、毎日20分程度でちょこちょこ読み進めるので、そこそこ異例のことだった。
    これをミステリと言われるのはなんだか違和感があるな。じゃあ何だと言われても何も思いつかないんだけど、心理小説ってことになるんだろうか。

    面白いっていうのとは違うような、でもめちゃめちゃ面白かったような。。
    京極夏彦作品を読むのはこれが初めてだったが、あんなクセ強おじさんの書く小説なんてどれだけクセ強だろうかと身構えていたのに

    0
    2026年06月15日
  • 西巷説百物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    〈巷説百物語〉シリーズ第5作。御行の又市の元相棒・靄船の林蔵を主役に、上方での事件の数々が描かれる。

    林蔵の人当たりの良さや、自分の気持ちを隠し切れない人物像のせいか、又市を主役にした作品とは違った味わいがあって面白い。
    最後の「野狐」は悲しい事件ではあるけれど、これまで登場してきた多くの人物たちが同じ場に揃う姿が見られて、シリーズを読み進めてきたことの満足感があった。

    0
    2026年06月13日
  • 前巷説百物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    〈巷説百物語〉シリーズ第4作。
    上方から逃れ、江戸に流れ着いた頃の若き日の又市を主人公にした前日譚。

    多くの犠牲を出して今巻の事件が決着することは、もともと既刊の作品でも語られていたけれど、魅力的な登場人物が多かったからやはり読後感は寂しい。
    しかしまだ自身を包み隠さない頃の又市の姿は、青臭くも爽やかで、読んでいて快かった。

    「それにな──と言って又市は棠庵を確と見た。
    『猫が鼠より強ェな解る。だけどもよ、猫が鼠より偉ェってこたあねェぞ』
    その通りですよと棠庵は言って、縁台を叩いた。
    『猫は強いが偉くはない。それこそ真理です。お前さんは──そこに気が付けるひとなんだ』」
    と、棠庵が又市を評

    0
    2026年06月11日
  • 続巷説百物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    再読。

    〈巷説百物語〉シリーズ第2巻。
    ここまでの話の多くで読者の目の代わりを務めていた山岡百介が、御行の又市と今生の別れを果たすまでの幾つかの事件が語られる。
    今巻も陰惨な話が多かったけれど、大仕掛けや続き物が多いから読み応えがあった。しかし巻全体の構成が別れに向かって進んでいるからか、読後感には寂しさが残る。

    シリーズはまだ5巻も残されているので、次巻以降の時系列がどうなっていくのか気になるところ。

    0
    2026年06月07日
  • 前巷説百物語 (一)

    購入済み

    やっと読めた!

    幼い頃、熱を出した時に買ってもらったコロコロコミックで終盤部分だけを読んでいました。幼心に凄い作品だと思っていましたが、ようやく最初から読むことができました。感想ですが、やはり凄い作品でした。作風から書き込みから、コロコロのイメージを超えていると感じています。

    #カッコいい #ドキドキハラハラ #アツい

    0
    2026年06月03日
  • 了巷説百物語

    Posted by ブクログ

    生涯もっとも面白い小説かもしれん。このたび文庫化を機に再読。初読の際、シリーズ既作品の物語・登場人物を忘れていていまいちピンとこない部分があったため、今回はシリーズこれまでの六冊および江戸怪談シリーズ三冊を読んでから本作に臨んだ。すると面白い面白い。登場人物の会話中の細部のあちこちに前作までの物語への言及がありたまらない。ある意味、これまでの九作品すべてが伏線であり、本作で回収されるという趣で、まさしく集大成。京極夏彦の構想力構築力に驚嘆感動する。物語は『続』で暗示されていた支配者中枢との闘い(ではないかもしれんが)が描かれる。しかも、新たな登場人物、支配者から小悪党達の探索を依頼された、噓を

    0
    2026年05月13日
  • 猿

    Posted by ブクログ

    最近出会った小説の中でいちばん余韻すごいかも。
    周りの人に薦めて、感想を聞きたくなる本

    個人的に、恐怖の本質は頭で理解できないわからなさ、不確定性にあると思った

    0
    2026年05月05日
  • 文庫版 鵼の碑

    Posted by ブクログ

    まるで「狸」に化かされたような心地よい脱力感に包まれています。脳内に広がる緻密な映像美は、思わずNetflixでの実写化を願ってしまうほど。

    前作から途方もない時を経て届いたこの一冊。読み終えるのが惜しくてずっと大切に積んでいましたが、意を決して踏み込んだそこには、作家の圧倒的な博識と、小川哲さんが解説で触れたような幾重にも重なる「次元の入れ子構造」が待っていました。

    文庫版という名の「鈍器」を両手で支え、その物理的な重みごと物語を味わう。まさに贅沢で、特別な読書体験でした。

    0
    2026年05月05日
  • 数えずの井戸

    Posted by ブクログ

    直参旗本、その側用人、長屋の娘、部屋住みの旗本次男、米搗きの若者、時期若年寄の娘、視点人物は六人。各章一人ずつの内省と見聞、他の登場人物との会話が描かれる。それぞれなりにものの考え方心持ち自己像が歪で常人とは違っており、納得理解しがたく、当然のことながら登場人物相互、また他の登場人物とも言葉が思いが噛み合わず通じないところがなんとももどかしい。その齟齬が歯がゆいまま、少しずつ物語は進み、やがて悲劇的なカタストロフ。だれも救われず辛い。「巷説シリーズ」の又市、徳次郎ともに、菊の三平の哀切に涙する。ああ。

    0
    2026年05月06日
  • 死ねばいいのに

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    京極夏彦作品を初読み。とても面白かった。ケンヤは死んだアサミについて何人かに聞く。聞いているのに自分のことを話す人ばかり。ケンヤの話し方も聞かれてる人もムカついてイライラ。いろんな人のいろんな部分が自分の嫌いな所を見ているようでイヤなんだな。わかったふりをしないケンヤを尊敬する部分もあったり、話を覚えてるケンヤって賢いな、と思ったり。死ねばいいのに、と言われどう答えるか?死にたくないって人は幸せになりたいから今は死にたくない、と。他の作品も読もう!

    0
    2026年05月03日
  • 遠巷説百物語

    Posted by ブクログ

    初めはまどろこしいが、読み進めるにつれ、(『前』でもいい味出していたのが)長耳の仲蔵という人物の人柄が好ましく、とても好きになってくる。どうにもならぬ状況の納め方がすばらしい。だんだんと盛り上がり、最終話。『了巷説百物語』を読み、頭に戻って『巷説』から再読している身としはもう、涙。ああ。そしてやはり恐るべきは京極氏の構想力。最終話が『続巷説』と繋がり(『続』を書いている段階で構想していたのだろう)、かつ(本作執筆時にはまだ書かれていない)『了巷説』と繋がっている。シリーズ通再読していてよかった。

    0
    2026年04月28日
  • 文庫版 地獄の楽しみ方

    Posted by ブクログ

    京極作品にしてはやたら薄い本だな?と思い手に取ると十代の若者向け講座を文字起こししたものだったらしく、全編話し言葉で書かれていてあっという間に読んでしまいました。

    講座のタイトルが「たたかわないために〜語彙と思考」だったようで、つまりこの世を地獄と見立てた上で言葉と思考でこの地獄を乗り切るにはどうすればいいか、という内容でした。

    第一部では人間が言葉を会得して世界の認識をどのように変えたか、言葉の利点と欠点、言葉によって生じる思い込み、思い込みで感情や思考、行動を操作する、操作されうる危険性、そういった前提を語り、後半の第二部では実際の地獄では言葉を使ってどうやってたたかわずに済ますかを教

    0
    2026年04月26日
  • 巷説百物語

    Posted by ブクログ

    京極夏彦版必殺仕事人。いや、ちょっと違うか。百鬼夜行シリーズとは真逆のアプローチで面白かった。毒をもって毒を制す。

    0
    2026年04月13日
  • 嗤う伊右衛門

    Posted by ブクログ

    これは純愛の物語。「巷説百物語シリーズ」再読の一環として再読。何とも哀しい愛の物語ではないか。12の章それぞれの視点人物の目から見た民谷岩と民谷伊右衛門をめぐる事件の顛末が語られる。何人かの登場人物の愛の形。歪であったり、人倫に外れていたり。それだけに、岩の凜とした美しさ正しさ、伊右衛門の純情が際立つ。なのにわかり合えないのが辛い哀しい。互いを思うがゆえに破滅に至る二人。結末に泣いた。これ以上の恋愛小説を僕は知らぬ。

    0
    2026年04月10日
  • 猿

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ホラーではない。これは「恐怖」「怖い」についての物語。ストーリーは単純。視点人物である女性が、同棲しているパートナーを置いて、最近亡くなった(会ったこともない)曾祖母の住んでいた限界集落(と思しき)岡山の山村へ、相続関係の手続きの一環として赴くというだけ。章立てもなく(時間が飛ぶところはあるが)、視点人物の見聞きした物事、思考、他の登場人物との会話が延々と続き、特別事件や怪異は起こらないまま300頁以上進む。件の集落、別段因習もオカルトめいた秘密といった横溝正史的要素は何もなく、集落へ至る途中の心霊スポットとされる隧道も怪異とは全く関係ない。かといって退屈かというとそういうわけではなく、会話や

    0
    2026年04月07日