京極夏彦のレビュー一覧
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京極夏彦さん久しぶりに読んだけど、文章良すぎる…。文章がページを跨がないようにしていると聞いたことがあったけど、それが効果的なのか、ノイズに引っかかることなく話が入ってくるから読んでいて楽しかった。
各登場人物の解像度がめちゃくちゃ高い。なんか嫌なやつの喋り方、ヒステリーな喋り方が「あるある」過ぎて、ムカつきながら読みました。最高!
色々な人物に話を聞きに行くケンヤだけど、誰もアサミのことを分かっていなかった。自分の都合の良いようにアサミを見て、扱っていただけだった。
けど、アサミみたいに如何様にも態度と気持ちを順応させれる人っているよね。
アサミもケンヤも、人間味がなくて怖かった。 -
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盛岡。甲斐源氏の流れを汲む名家・南部氏が治めてきた豊かな土地だ。だが天保の世になった近年、領内には不穏な空気が漂っていた。
事態を憂えた盛岡藩筆頭家老で遠野鍋倉城主の南部義晋は、腹心の宇夫方祥五郎に自領内の実情を探るよう命じるが……。
長耳の仲蔵の異能が冴え渡る、シリーズ第6作。第56回吉川英治文学賞受賞作。
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暦の上ではまだ春なのに、今日の空はまるで藍玉でもぶちまけたように蒼い。まるで初夏を思わせる陽気に見舞われた遠野の町を、宇夫方祥五郎は眩しげに目を細めながら歩いている。
ここでは毎月「1」のつく日に市が立つ。交通の要衝でもある遠野保はもともと人通りが -
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ネタバレ1300ページ、あっという間だった。久しぶりに再会する登場人物の面々、いつものやり取りが楽しくて。ゲストキャラクタもみんな良かったし。すごく面白かった!
結局身体のパーツの端々の生き物を追いかけて、謎が増えて、形が見えて、実は私も【ああこれは軍部の陰謀!?大掛かりな軍事的秘密!?】つて。もう完全に憑かれていましたので、最終章にてすっかり祓われて、ああこれは一体なんだったんだ、となりました。
事件はたしかにあったけどそれは概ね終わった話で、たしかにこれは【化け物の幽霊】かと。よく出来てる。出来すぎてる。
緑川さんがすごくいいキャラで。御厨さんも最初は煮えきらなくて(何だこの人)と少し思ってい -
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シリーズ完結!
狐を狩る猟師、藤兵衛の視点で語られる、化け物遣いたちの活躍。過去六作品で語られた東西の彼らが惜しげもなく登場する様はまさに最終回!!
続巷説百物語でぽっかり穴が空いたすべての人に読んでほしい
そして、シリーズを読むときにさらに面白くなるのが隣の「絵本百物語」
章立ての妖怪話を先に「絵本百物語」で読んでから本編を読むと、その巧さに舌を巻く。御大の計算され尽くした物語にぜひ酔いしれてほしい。
私は未読だが、シリーズ外の三作品(伊右衛門、小平次、井戸)も多分繋がる。
いやもう、最高だから。決め台詞を持つキャラは惜しみなく言ってくれるし(林蔵のあのセリフがここで聞けるとは思わなく -
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ネタバレ既刊6作と江戸怪談シリーズ3作を再読してから臨んだ今作。(せめて『続〜』と『数えずの井戸』くらいは読んどいたほうがいい)
藤兵衛の勘が良すぎるぞ。もう何もかも知ってる人がしらばっくれて喋ってる感じ。
そして源助の能力はもう人間技じゃない。X-MENのミュータントみたい。
シリーズ最終作なのに、主人公は影が見え隠れするだけで一向に表舞台に出てこない。なんて斬新。それでもスゴい存在感。
今回は中編連作集ではなく長編。しかもめちゃ長い。読んでも読んでもページ数が減らない。
スケールが大きくて大作だったな。前作読み返しといて良かった。
そもそも一文字屋仁蔵は、なんで登代を拐ったんだろう?なんか -
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私の語彙力でどれだけ言葉を尽くしても、何もかも軽くなりそうで何て言っていいかわからない。
ただ、もう、続きが気になって気になって、1日で全部読み切ってしまった。
私の読書タイムは大抵職場のお昼休みで、毎日20分程度でちょこちょこ読み進めるので、そこそこ異例のことだった。
これをミステリと言われるのはなんだか違和感があるな。じゃあ何だと言われても何も思いつかないんだけど、心理小説ってことになるんだろうか。
面白いっていうのとは違うような、でもめちゃめちゃ面白かったような。。
京極夏彦作品を読むのはこれが初めてだったが、あんなクセ強おじさんの書く小説なんてどれだけクセ強だろうかと身構えていたのに -
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ネタバレ〈巷説百物語〉シリーズ第4作。
上方から逃れ、江戸に流れ着いた頃の若き日の又市を主人公にした前日譚。
多くの犠牲を出して今巻の事件が決着することは、もともと既刊の作品でも語られていたけれど、魅力的な登場人物が多かったからやはり読後感は寂しい。
しかしまだ自身を包み隠さない頃の又市の姿は、青臭くも爽やかで、読んでいて快かった。
「それにな──と言って又市は棠庵を確と見た。
『猫が鼠より強ェな解る。だけどもよ、猫が鼠より偉ェってこたあねェぞ』
その通りですよと棠庵は言って、縁台を叩いた。
『猫は強いが偉くはない。それこそ真理です。お前さんは──そこに気が付けるひとなんだ』」
と、棠庵が又市を評 -
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生涯もっとも面白い小説かもしれん。このたび文庫化を機に再読。初読の際、シリーズ既作品の物語・登場人物を忘れていていまいちピンとこない部分があったため、今回はシリーズこれまでの六冊および江戸怪談シリーズ三冊を読んでから本作に臨んだ。すると面白い面白い。登場人物の会話中の細部のあちこちに前作までの物語への言及がありたまらない。ある意味、これまでの九作品すべてが伏線であり、本作で回収されるという趣で、まさしく集大成。京極夏彦の構想力構築力に驚嘆感動する。物語は『続』で暗示されていた支配者中枢との闘い(ではないかもしれんが)が描かれる。しかも、新たな登場人物、支配者から小悪党達の探索を依頼された、噓を