京極夏彦のレビュー一覧

  • 後巷説百物語

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    『赤えいの魚』
    なんともまあ、表現し難い気持ちになる話で、
    逆にそれがめちゃくちゃ印象に残った。

    そしてラストの『風の神』
    終わり方凄すぎる……

    ああ……もう、
    様々な意味で【終わり】なんだなあと。
    読み終わって暫くは放心してしまった……


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    2024年08月03日
  • 前巷説百物語

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    切ない。
    読み終わった後の無常感……

    又さん林さんコンビが好き。

    青くても何とかしようと悩んで足掻いてる又さんの姿は、なんというか、読みながら応援してた。

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    2024年08月03日
  • 西巷説百物語

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    巷説シリーズは前までしか読んだことなくて、了のためにはじめて読んだ。
    大好き又市がメインじゃないし、スピンオフ的な感じなんだろなと勝手に思い込んでてなんとなーく読まずに過ごしてきたが…

    なんでいままで読まなかった、私?!
    もっと早く読みなさいよ!
    と、セルフツッコミ入れたくなる面白さ…
    やっぱり流石だよ京極先生……

    まず、一番目の『桂男』で林蔵に堕ちた。
    月夜に相手と対峙してるシーン好きすぎた。
    台詞とか、畳み掛け方がツボ過ぎる。
    切れ長吊目さんが三白眼になるのも自分の癖に刺さり過ぎ………

    話としては『豆狸』が好き。
    哀しいけど、でも最後のあの希望の光が見える終わり方、好きだあ。たまには

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    2024年08月03日
  • 虚実妖怪百物語 序/破/急

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    ネタバレ

    鈍器本なので読み始めるのに躊躇してしまうけど、面白いw

    妖怪大戦争

    やっぱり…水木先生は…妖怪だったんだ!

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    2024年07月26日
  • 続巷説百物語

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    すっかり書き忘れ…
    感想書くより先に次作を読みすすめてしまってたナア。

    読後の切なさ、ラスト数行がとても好き。
    最後の最後、
    百介に感情移入するあまり
    自分もなんだか悲しく切なくなって、
    少しばかり涙ぐんでしまった…

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    2024年07月21日
  • 後巷説百物語

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    明治十年。文明開花の音がするも時代は変われど人は変われず。
    北林藩の元藩士で貿易会社に勤める与次郎は、腐れ縁の仲間たちと一白翁と名乗る老人のもとを訪れるが。
    明治と江戸、二つの時代をまたぐ事件の結末とは……。シリーズ3作目、第130回直木賞受賞作→

    連作短編集。全二作と緩やかに繋がり、そして一つの時代が終わる。
    もうね、なんも言えん。読み終わって一週間経つけど、いまだに最後のページを開くとなんも言えなくなる。

    ただ、良かったなぁ、と。おそらくこれは、終わりの物語。一白翁の、そして「小豆洗い」から読んできた私たちの。→

    前作「続巷説百物語」のラストがあまりに突然だったから。
    又市や百介と一

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    2024年07月19日
  • 続巷説百物語

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    奇談怪談を集める山岡百介は旅の途中で知り合った小悪党、御行の又市たちの過去に触れていくが。シリーズ二作目
    前作と時間軸が交差するお話が六篇。それぞれの人生が垣間見える。それぞれのお話はゆるくつながり最終話で……うわぁぁぁん。・゚(´□`)゚・。→

    いやもう、読んで?前作「巷説百物語」が面白かった全ての人に読んでほしい。最高。私この終わり方大好きすぎる。
    前半は治平とおぎんの過去に関するお話、半ばからは「北林藩」に関するお話。キャラクターがたくさん出てくるからメモしながら読んだけど(京極作品あるある)繋がるんだよ、全部。→

    京極夏彦氏の脳内どーなってんの?(褒めてる)マジでヤバい(褒めまくっ

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    2024年07月03日
  • 魍魎の匣(3)【電子百鬼夜行】

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    エンターテインメントだ!

    やはり何と言っても痛快なのが京極が似非のあれにロジカルらしきもので攻める所か!
    嘘八百でまくしたてるそれは私も額面通り信じるぐらいの説得力。反論する知識がそもそも無いとも言うが。
    最後の一連の回収は悲しい…ただただ悲しい…
    それぞれの信念で生きたら周りの環境が助長して結果そうなったっていう、動機は後付けに繋がる所か。

    いやぁ…再読ではあったけど数年ぶりで全く覚えてなかったし楽しかったよ。

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    2024年06月30日
  • 巷説百物語

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    奇談怪談を蒐集するために諸国を旅する戯作者志望の青年山岡百助は、雨宿りに寄った越後の山奥で不思議な者たちと出会う。
    妖怪時代小説連作短編集、七篇収録。

    とりあえず「小豆洗い」から読んでくれ。話はそれからだッ!……ってレベルでなんも話せなぬ→

    小豆洗い読んで、膝を打ったよね。そういうことかぁ!って(笑)
    続く「白蔵主」「舞首」はライトな読み心地で楽しく読んで……「芝右衛門狸」でかなり読み心地が変わり、そこからの「塩の長司」「柳女」「帷子辻」と京極テイストがアップする。いやもう、最高デス。シリーズ一巻だからか→

    すごく読みやすい。「姑獲鳥の夏」は長編で読みづらいんだよなぁっていう京極ビギナー

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    2024年06月26日
  • 巷説百物語

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     「小豆洗い」・「白蔵主」・「舞首」・「芝右衛門狸」・「塩の長司」・「柳女」・「帷子辻」を収録。アニメ版もよかったが、こちらのほうが生きた人間の暗部が表れているように感じた。
     晴らすに晴らせぬ恨み、闇に葬られる手前の事件の解決を金で請け負う小股潜りの又市をはじめとした小悪党一味。鮮やかな手練手管を以て逃れ潜む咎人を見出し、捕らえ、罪を暴く彼らの“仕掛け”は毎回見事。「小豆洗い」では偶然の参加者の一人に過ぎなかった山岡百介が、「白蔵主」以降は一味の協力者--彼が関係先に現れ、事情に因む怪異譚を語ることで“仕掛け”に真実味が加わる--として活躍する姿が頼もしい。又市と山猫廻しのおぎん・事触れの治

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    2024年06月14日
  • 姑獲鳥の夏(4)

    ネタバレ 購入済み

    わかりやすい

    随分前に小説を読みましたが、冒頭の人間の脳についての話がむずかしすぎて、軽く読み流してしまった覚えがあります。漫画ではとても分かりやすかったです。本編の主題に大きく関わることなんですよね。人間は自分の見たいものしか見ない…。絵も綺麗で楽しく読めました。

    #切ない #ダーク #ドロドロ

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    2024年05月30日
  • 中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。(9)

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    前巻からの時計修理の件が解決!(⁠^⁠^⁠)手足を繫ぐ話しってアレだよね(゚A゚;)と、ゾクッとしたところで栞奈ちゃんの「期待感と余韻」の話、和むわ〜(*^^*)そして次の遺産相続の話は殺人も無く、こんなに円満に解決するなんて⁉と少し驚く(・_・;)さぁ今度は消えた最中だ!

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    2024年05月20日
  • 死ねばいいのに

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    読み始めは、ケンヤの話し方にムカついて、この本苦手だなぁーと思ったが、貸してくれた人の面目が立たないだろうから、無理して読み進めた。
    だけど、1人目2人目と読んでるうちに、ケンヤからの問いかけでズルズルと仮面が剥がれ、押し問答の末に本性が現れていくことに、どんどん引き込まれていった。巧みな文章。
    自分の感情さえよく分からないのに、他人のことなんて理解できないよなぁ…。
    因みに50歳間近なわたしは、不幸でもないけど、もういつ死んでもいいやと思っている。

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    2024年05月14日
  • 百器徒然袋 面霊気 薔薇十字探偵の疑惑

    購入済み

    躊躇してる人も挫折した人も

    原作の厚さに躊躇してる人や挫折した人も、漫画から入れば最後まで行けるハズ。
    想像より魅力的に描かれているので、原作では「キモっ」と思ったキャラクターでも素敵にみえてくる!
    原作読んで(かなり昔だけど)、コミカライズ読んで、また原作に戻る。

    #胸キュン #萌え #アツい

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    2024年05月03日
  • 今昔百鬼拾遺 鬼 【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    面白かった。
    中禅寺敦子さんが主役のミステリー。
    呉美由紀さん懐かしい!
    思わぬところで土方歳三の名前が出てきて、「ヒトごろし」につながるのかなあ(未読)こういうイメージの土方なのかなあ、ちょっと読みたくなってきたと思いました。
    4月27日東京行き新幹線の中で。

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    2024年04月28日
  • 文庫版 書楼弔堂 炎昼

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    ネタバレ

    めっちゃよかったです!
    松岡さんの正体は早い段階でわかりましたが若い時期に自ら進む道を懊悩している様子が描かれており、勿論それは京極夏彦の世界の話であることは承知ですが、かの偉人がとても近くに在るような気持ちになりました。
    たまたま福崎町へ旅行した直後に読んだせいもあるかな。
    そして今回神保町への旅行の共に読んでいたので、本屋さんへの興味もひとしお。

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    2024年04月23日
  • 巷説百物語

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    やはり、良いよねぇ。
    又さんかっこいい。

    読み返すのは
    “小豆洗い”
    「この先はおやめなせぇ」

    江戸っ子訛りがうつりそうです。
    あんなにかっこよく話せたら気持ちよいでしょう。

    今年、最終巻が出ます。

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    2024年04月15日
  • 文庫版 地獄の楽しみ方

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    面白かった。
    言葉の限界について書かれていて、納得感があった。
    「地球にやさしく」を「親のすねを長くかじり続けるために、親には優しくしよう」
    に言い換えているのは秀逸だなと思った笑

    もう一回読みたい

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    2024年04月09日
  • 死ねばいいのに

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    ネタバレ

    『死ねばいいのに』
    舞台を見に行くため、その前に再読。

    この本がミステリだと紹介されるのがずっと不思議なんだけど、この本を「犯人は誰だ?」と考えながら読む人はいないんじゃないかな。

    「死んだアサミがどんな人だったのか教えてくれ」と聞くところから始まるのに、いつの間にかアサミではなく聞かれた人物自身の醜い部分が引きずり出されていく。この会話の流れは巧みだなあ。気づいたら誰もアサミの話をしていない。

    「醜いのは分かってるけど辛くて苦しくて逃げられなくてどうしようもないんだどうしろっていうんだ」と訴える彼らは、「死ねばいいのに」と言われたところで死にはしない。
    しかし誰よりも不幸だったのに「ヘ

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    2024年01月27日
  • 文庫版 書楼弔堂 破曉

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    ネタバレ

    魍魎の匣以来の京極夏彦さん。またまたどっぷりと浸かりました。足りない知識、いろいろ調べながら読んだので思いのほか時間が掛かりましたが物語は読みやすく、思いもかけない繋がりも出てきて、ますます本を読みたくなります。
    弔堂の主曰く、ただ一冊、大切な大切な本を見付けられれば仕合わせとのこと。
    私にとっての一冊に出会えるのだろうか?
    その一冊から立ち上がる現世は果たして・・・・
    誰も知らない。

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    2024年01月26日