京極夏彦のレビュー一覧

  • 前巷説百物語

    Posted by ブクログ

    難しい漢字とも出会える 日本のドロドロした会談の世界に入り込んだような気分になる。登場人物も興味深くて、知りたさからサクサク読める面白さがある。

    0
    2025年12月02日
  • 文庫版 厭な小説

    Posted by ブクログ

    日常に変化を与えてくれる 変化のない日常を楽しめない人にオススメしたい。ものすごく嫌な気分になる本!読み終えると、ただ息して生きてるだけが有難く感じられるぐらい、嫌な気分になる!

    0
    2025年12月02日
  • 京極夏彦講演集 「おばけ」と「ことば」のあやしいはなし

    Posted by ブクログ

     京極夏彦さんの講演は2回だけ伺ったことがあります。
     京極さんのお話は小説と同じようにとても引き込まれ面白かったので、今回そんな京極さんの講演の本が発売されたと知り、すぐに読みはじめました。
     いくつかの講演でお話しされた内容が収録されており、どれも楽しく読むことができました。ただ、読んでいるとどうしても京極作品(とくに百鬼夜行シリーズ)がちらついてくるので、もう何度も読んでいるのですが再読したくなります。再読し出すととても長いのですが、これはまたしちゃいそうだと思いました。

    0
    2021年11月05日
  • 京極夏彦講演集 「おばけ」と「ことば」のあやしいはなし

    Posted by ブクログ

    あやしいどころか理路整然と明晰に、「おばけ」と「ことば」についてご教示賜りました。日本語のいい加減さこそが概念操作を高めて解釈の幅を広げる、これが「目に見えないものは、いる」と水木先生のおっしゃるところのお化けや妖怪の解釈に通じるんですね。確かに、京極さんが著作において一貫して述べておられます。葬式とかお盆とかの意義、これに関してもなるほど。死者のためではなく、生者が別れの悲しみを乗り越えて前に進むために催すイベントですか。先祖を送り、あるいは年に一度御霊に会うために、遠路はるばる縁者が集うんですものね。

    0
    2021年10月24日
  • 京極夏彦講演集 「おばけ」と「ことば」のあやしいはなし

    Posted by ブクログ

    「おばけ」と「ことば」に関しての圧倒的な情報量。しかも論理的で丁寧な語り口だからとても読みやすくて内容がすっと入ってくる。これだけの内容を原稿なしで講演するなんてすごいことです。このコロナ禍の時代、アマビエのような妖怪の存在が重要になるということがよく分かる。どこかで読んだことがあるような気がするけれど、京極夏彦さんは森博嗣さんと似ているような気がする。久々に、定価以上の価値が十分にあると思えるような本でした。

    0
    2021年10月03日
  • 遠野物語拾遺retold

    Posted by ブクログ

    オシラサマ…
    検索するとお写真がヒットするが、見た目がなかなか怖い。棒に何重にも布が巻き付けられている、怖い。
    ご利益がとっ散らかってるのも怖い。
    謂れも怖い、女性と馬が婚姻して非業の死を遂げると神様になる。ちょっとよく分からない。怖い。
    「なんだかよく分からないものは怖い」の典型例だと思う。謎多き土着信仰という感じがぞわぞわ来て個人的にとても好き。

    昔は色んな地域に色んな信仰があったのだろうな。(私が知らないだけで今も色々残っているのかも)
    そう考えると、信仰も多様性を失っていると言えるのだろうか。良いか悪いかはわからないが。

    0
    2021年09月28日
  • 文庫版 虚言少年

    Posted by ブクログ

    こんなシニカルな小学生いないだろと思いながらも笑いが止まらなかった。くだらないことを追求する精神は素晴らしい。こういう仲間が欲しいなぁ。

    0
    2021年08月12日
  • 中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。(4)

    Posted by ブクログ

    あ~面白かった(^o^)♪榎さんのお兄さんが登場する話はもちろんの事、他の小ネタっぽい話も大好き!(* ゚∀゚)最後の海軍時代の話は爆笑(*≧∀≦*)

    0
    2021年08月10日
  • 西巷説百物語

    Posted by ブクログ

    いやーーー
    最終話!最終話の野狐がとてもとても良かった。
    シリーズぶっ通しで読み直した甲斐がありました。

    京極夏彦、すごいひとやで、、、
    時系列も場所も入り乱れながら続いていくシリーズ、
    年表を参照しながらじゃないと、
    とてもじゃないけど、ついていけない。


    山岡百介がやっぱりとてもいい役割を演じていて、
    悲しい別れを知っているからこそ効いてくる。
    はああ〜〜嬉しかった。
    又市と林蔵の組み合わせだいすき。
    林の字、続きにも出てくるかなあ。
    このまま最新作読む!!

    0
    2021年08月07日
  • 魍魎の匣(1)【電子百鬼夜行】

    京極堂物では一番かな…。

    すみません、数十年前に初版で読了w。

    京極先生の作品は毎度毎度分厚い文量で、要るのか要らないのか分からない位の衒学趣味に付いていけるかどうかが、評価の分かれ目だと思います。「全然話が進まないじゃん!」と、途中で読む手が止まってしまう様な方は、早々に諦めた方が時間の無駄に成らないと思います。

    敢えてタイトルは挙げませんが、正直文量の割に結果がショボい残念な作品も京極先生には有りますけど、その中でも今作は「長~い講釈をず~っと聞かされた苦労」がかなり報われる結末であり、推理小説としても大変貴重なトリック(と言えるのかw?)が用いられ、読後感は爽やかだと思います。

    但し、こういう小

    #切ない #シュール #深い

    0
    2021年08月06日
  • 文庫版 豆腐小僧双六道中ふりだし

    Posted by ブクログ

    いるけどいない。お化けの存在意義を論理的に解釈する小説も珍しい。講釈師のような語り口に現代的な描写が相まって、創作落語でも聞いているような気分になった。およそお化けらしからぬ言動で、達磨先生を困らせたり呆れさせたりしている豆腐小僧を見ていると、つくづく馬鹿な子ほどかわいいと思う。自我がある以上、消えると言われたら怖いよね。理屈じゃない。愛すべきお馬鹿さんが送る怒涛の二日間を大団円まで楽しめた。

    0
    2021年08月01日
  • 後巷説百物語

    Posted by ブクログ

    最終話が良すぎて鳥肌たった。
    百物語にはじまって百物語に終わる。

    百介が最後まで百介で、そこがとてもよかった。
    繋がりは、なくなってはなかった。
    きっと彼らは、いつも見守ってくれていた。

    0
    2021年07月31日
  • 塗仏の宴 宴の始末(3)【電子百鬼夜行】

    Posted by ブクログ

    再読。こうして宴は終わった。ある意味で京極堂が話の中心でありメインであった話。それにしてもあの黒幕はすげぇよ…、こんな黒幕らしい黒幕は中々いないよ…。百鬼夜行シリーズを通した全体的な話でいえば今作が一番スケールがでかかったが、それの核にあったのは家族というスケールの小さなものでもあったわけで。間違いなく百鬼夜行シリーズのターニングポイントとなった一作。

    0
    2021年07月05日
  • 虚実妖怪百物語 急

    Posted by ブクログ

    富士山麓にて、妖怪と創作者達を討伐せんと戦争が起きる。
    諸悪の根源はダイモンであり、人間から余裕を奪わんがために妖怪を否定していたのだと見定め、作家達は呼ぶ子石を使ってなんでもありの百鬼夜行を繰り広げる。
    かくして魔人・加藤保憲の悪事は防がれ、国家転覆は免れるが、その先には思わぬ結末が待ち受けていた……。

    登場人物が多いこともあり、とにかく賑やかだった。正に百鬼夜行。
    レオ☆若葉と榎木津平太郎もさることながら、平山夢明氏のキャラが濃すぎて、この人もまた妖怪の範疇に入りそうな気がしてしまう。

    0
    2021年06月19日
  • 虚実妖怪百物語 破

    Posted by ブクログ

    妖怪を根絶せんと蜂起した人々が、荒俣宏の妖怪コレクションを収めたマンションを襲撃する。暴徒に取り囲まれ、火も放たれ、絶体絶命だと思われた時に現れたのは、帝都物語にて登場したロボット・學天則だった。それを機に、榎木津平太郎は脱出と図ると同時に妖怪コレクションを逃がそうとするのだが……。
    妖怪作家や推理作家や編集者達は樹海の別荘地に避難し、身の安全を計りながら打開策を計る。
    一方、黒史郎に憑りついていたしょうけらは邪神・クトゥルーへと変貌し、創作物であるクトゥルー神話を信奉する人々と伴って歩み出す。
    荒唐無稽で虚々実々な妖怪譚は更に続く。

    0
    2021年06月19日
  • 虚実妖怪百物語 序

    Posted by ブクログ

    妖怪専門誌「怪」の編集者である榎木津平太郎は、水木しげるから「鬼が妖怪をコロス」と告げられる。一方、駆け出しライターのレオ☆若葉は呼ぶ子を出現させる石を手に入れる。それと並行して、妖怪が現実のものとして現れるようになるが、それに伴って人間が少しずつ狂い始めていく。
    帝都物語の悪役、魔人・加藤保憲の出現を機に、この世の理が捻じ曲げられていく。

    0
    2021年06月19日
  • 中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。(1)

    Na2

    購入済み

    面白い!

    京極堂が古本屋店主になる前、教師をしていた頃のお話と訊いて正直「原作者がどのくらいお話に関わっているのか」「さほど関わっていないなら読まなくてもいいかも…」とその事が気になって読むかどうか迷っていたのですが、志水先生のキャラデザは気に入っていたので読んでみたら予想以上に面白い!

    基本的に中禅寺の教え子の女生徒の身の回りで起きる不可思議な現象などを中禅寺先生に相談するという構図で、原作小説本編のように重く陰鬱なストーリーではなく全体的にもっと軽いノリで読めるので一気に3巻まで読んでしまいました。

    本来ならここでは1巻の感想を書くべきなのでしょうが敢えて本編内容には触れず、『百鬼夜行シ

    4
    2021年05月25日
  • 豆腐小僧その他

    Posted by ブクログ

    夜に豆腐のせたお盆持って、突っ立っているだけのお化け。小説の「豆富小僧」は、昼間に涌いてアクティブだけど。間が抜けてお茶目な存在は和む。古き良きお化けと最先端科学技術の対比も興味深い。万能感はアブナイと思う志郎さんの感覚、わかる気がする。自然現象をテクノロジーで制御することについて安易に良し悪しは語れないが、それでも人が手を出しちゃいけない領域というのはあると思うのだ。狂言の台本も新鮮だった。

    0
    2021年05月20日
  • 冥談

    Posted by ブクログ

    全体的に仄暗く、あの世とこの世の境目が曖昧な冥い短編集。各話でそれぞれ何度も印象付けるようにループする風景や心象の描写。それが一層ふわふわとした現実だが現実でない境目をより不安定にさせているように思える。京極氏の死生観や幽霊観の私説も含まれているのでは。何にせよ、最後が曖昧な終わり方だからこそ、もやもやとしてじめっとした恐怖が後を引く。秀逸な一冊だった。

    0
    2021年05月09日
  • 幽談

    Posted by ブクログ

    物語のラストが全て不明瞭で曖昧模糊とした短編が詰まった一冊。個人的には「下の人」がストーリーも主人公のなんとも言えない着物座った感じも好きだった。話によっては、なんとも言えない後味の悪さが残るような、じわりじわりと来るような怖さのある話が多かった。面白かった。

    0
    2021年05月09日