京極夏彦のレビュー一覧
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ネタバレ痛ェと感じるうちは大丈夫だ--。
躰が生きたがっている証拠よ--。
--木場。
ふたり切りで敗走した夜--。
前線で聞いた、戦友の言葉だ。
そして私は、微かに友人の顔を思い出した。
続く支度は猿っぽい「ひょうすべ」と狛犬のような顔の「わいら」。
「ひょうすべ」不幸な元編集者・加藤麻美子の身に起こった謎を京極堂にて解体する。
「わいら」書いた記事が原因で古武術の一派「韓流気道会」に襲われる中禅寺敦子。その最中に追われていた女と出会い、彼女が巷で有名な予言者であると知る。彼女と共に榎木津を訪ねるまで。
今回のお茶目な京極さんは、百鬼夜行を片手に「こいつの出番が多くって困る、貴重な本が傷む」とぼ -
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ネタバレ木場は悠寛と思い出している。
昔見た映画を思い出し、京極との約束を破った事に思いを馳せる木場から始まる最終巻。
今回は随所に怒っている京極さんが出てきますが……それにしても分かりづらいですね。憑物落としのやり方がいつもと違って苛めているように思うとか、流石付き合いが長いだけありますね、関口君。それだけ分かっているのに、打ち合わせなしで呼吸の合う京極・榎木津コンビのようになれず「知人」と呼ばれてしまう辺り、彼の立ち位置が窺えます。
でも、京極は鳥口君には関わりたくないかと確認しているのに関口君には頼みがあると一言でお願いしている辺り……。 -
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僕に読書の楽しさを教えてくれた『巷説百物語』
第4弾の本作には、又市が御行(魔除けの札売り)になる前、双六売りをしていたころの話が6編収められている。
又市が自分のことを「やつがれ」ではなく「俺」と言い、仕掛けによって誰かが死ぬことを厭うた青臭い時期があったなんて何だか新鮮。
稲荷坂の祗右衛門との戦いがこのときすでに始まっていたことを知って、シリーズの構成の妙に惚れ惚れした。
『巷説』シリーズは、読み終えるといつも哀しさがこみ上げてくる。
たくさんの仲間を失った後、「御行奉為(おんぎょうしたてまつる)」と言って江戸に消えていった又市の背中はすごく寂しげで、でもそれがカッコいい。
「口八丁手八