京極夏彦のレビュー一覧

  • 塗仏の宴 宴の始末(3)【電子百鬼夜行】

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    展開が複雑だった。が、その分結末が面白く、特に藍童子の立ち位置が分かったところなどは興奮した。

    京極堂の物語であったからか、完全に終わったわけではないようなのでこの先の話が楽しみだ。
    京極堂の背を押せるのは榎木津だけなんだろう。
    関口君の出番の少なさ。

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    2013年03月24日
  • どすこい。

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    おすもうさんがごり押しのごとく出てきて、全部踏み倒していくインパクトの強さで、ギャグ要素が多く、いつものどろりと胸に詰まるようなことはなく気軽に読めます。こういう話も読みたいのでもっと書いてほしい、あ、でもその前に鵺を出してほしいけど。

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    2013年03月23日
  • 狂骨の夢 5巻

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    ネタバレ

    真相解説の部分では、出てくる名前が多くて読みくだくのに苦労したが、それでも十分に楽しめた。
    この巻では朱美さんが格好よく見えた。

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    2015年02月12日
  • 魍魎の匣(1)【電子百鬼夜行】

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    小難しそうな文体で始まったので、読みにくそうだなあと感じたけれど、読み進める内にどんどん引き込まれていく。一気に読んでしまいました。
    登場人物各々の設定が深くて、リアルな人物像が浮かんで来る。

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    2013年02月20日
  • 狂骨の夢 5巻

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    ネタバレ

    小説の朱美さんもかっこよかったが、漫画はやっぱり絵がついているので爽快感が更に増していてすばらしい。
    次のコミカライズは『姑獲鳥の夏』ということでこちらも楽しみでならない。

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    2013年02月19日
  • 狂骨の夢 5巻

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    原作読んだ時に感じた「朱美さんかっこいい!」な感じが絵で観られて満足です。
    百鬼夜行シリーズはいくつもの事件が同時に起こってややこしい事になるので漫画はやっぱり分かりやすいなあ。

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    2013年01月31日
  • 塗仏の宴 宴の支度(3)【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    黒い鬼のような虫のような「しょうけら」と「おとろし」
    木場と覗かれる女・春子の物語と、茜の物語。

    今回、印象に残ったのは縁側でお茶を飲む木場と京極堂。この2人だけってのは珍しいなと感じたので、何となくしっくりこない(笑)
    なんだろう、どちらも比較的常識人なので、しっくりきてもおかしくないのになぁ。
    商売あがったりだなと揶う木場と、来客が多くて本が読めないとぼやく京極堂のやりとりにちょっとまったりしました。

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    2013年01月19日
  • 魍魎の匣(3)【電子百鬼夜行】

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    面白かったー。上中下巻合わせて3日で読んでしまった。長いのに全く無駄がない上、ページを捲る手が止められない。この作品は前作を読んでから数年もの間放置していたけど、今すぐにでも次の話が読みたい!・・・なのに本屋さん行ったら、分冊版は上巻だけなかった。悔しい!!!

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    2013年01月15日
  • 塗仏の宴 宴の支度(2)【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    痛ェと感じるうちは大丈夫だ--。
    躰が生きたがっている証拠よ--。
    --木場。
    ふたり切りで敗走した夜--。
    前線で聞いた、戦友の言葉だ。
    そして私は、微かに友人の顔を思い出した。

    続く支度は猿っぽい「ひょうすべ」と狛犬のような顔の「わいら」。
    「ひょうすべ」不幸な元編集者・加藤麻美子の身に起こった謎を京極堂にて解体する。
    「わいら」書いた記事が原因で古武術の一派「韓流気道会」に襲われる中禅寺敦子。その最中に追われていた女と出会い、彼女が巷で有名な予言者であると知る。彼女と共に榎木津を訪ねるまで。

    今回のお茶目な京極さんは、百鬼夜行を片手に「こいつの出番が多くって困る、貴重な本が傷む」とぼ

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    2013年01月12日
  • 塗仏の宴 宴の支度(1)【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    あれは。
    あれは私だ。
    私が樹の下に立っている。

    関口君の夢から始まる「支度」。
    「ぬっぺっぽう」関口君の韮山での村探索、「うわん」狂骨で出てきた朱美がやたら死にたがる村上を拾う話。紡がれた話がどう絡んでいくのか楽しみな第1巻。
    おちゃめな京極さん……の前に、御大将まだ出ていらっしゃいません(笑)

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    2013年01月06日
  • 覘き小平次

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    ネタバレ

    どうやったらこんな文体でこれほど完璧に書けるのだろう。京極夏彦は実は昔の人なんじゃないだろうか…
    と思ってしまうほど、慣れ親しんだ現代文章とは違う。しかし、戸惑うのは最初だけで、読み進めるに従いどんどん慣れてきて、むしろこちらがその世界に引き込まれてしまう。

    ジャンルはミステリーではないはずなのに、伏線や人物が徐々にからみ合って行き、謎とは思っていなかったことが実は謎だった、そしてそれが解決されるカタルシス。

    こっそり又市一味が出てくるのもファンには嬉しい。

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    2013年01月06日
  • 魍魎の匣(3)【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    木場は悠寛と思い出している。

    昔見た映画を思い出し、京極との約束を破った事に思いを馳せる木場から始まる最終巻。

    今回は随所に怒っている京極さんが出てきますが……それにしても分かりづらいですね。憑物落としのやり方がいつもと違って苛めているように思うとか、流石付き合いが長いだけありますね、関口君。それだけ分かっているのに、打ち合わせなしで呼吸の合う京極・榎木津コンビのようになれず「知人」と呼ばれてしまう辺り、彼の立ち位置が窺えます。
    でも、京極は鳥口君には関わりたくないかと確認しているのに関口君には頼みがあると一言でお願いしている辺り……。

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    2013年01月06日
  • 前巷説百物語

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    僕に読書の楽しさを教えてくれた『巷説百物語』
    第4弾の本作には、又市が御行(魔除けの札売り)になる前、双六売りをしていたころの話が6編収められている。
    又市が自分のことを「やつがれ」ではなく「俺」と言い、仕掛けによって誰かが死ぬことを厭うた青臭い時期があったなんて何だか新鮮。
    稲荷坂の祗右衛門との戦いがこのときすでに始まっていたことを知って、シリーズの構成の妙に惚れ惚れした。

    『巷説』シリーズは、読み終えるといつも哀しさがこみ上げてくる。
    たくさんの仲間を失った後、「御行奉為(おんぎょうしたてまつる)」と言って江戸に消えていった又市の背中はすごく寂しげで、でもそれがカッコいい。
    「口八丁手八

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    2013年01月03日
  • 陰摩羅鬼の瑕(3)【電子百鬼夜行】

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    下巻。

    なんとなくあの人が犯人なんだろうなぁ…と思ったけれども、それでも思いっきりイレギュラーなところから突っ込まれてびっくりするとともに、「厭な小説」を読んだ時と同じような気味の悪さも感じた。良くあの理論でこの小説をまとめたなぁ…と思うと、読後感はあんまり良くないものの、印象深く面白い小説だったなぁと思えた。

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    2012年12月30日
  • 絡新婦の理(4)【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    「あなたがーー蜘蛛だったのですね」

    この言葉で締め括られる4巻。最後に漸く関口くんが登場。
    こうやって京極に寄り添えるのは彼ならではなのかなとぼんやり。
    邪険にされ、同行をやんわり断れても聞かず結局は同行。友人ではなく知人だと称しつつも、京極堂にとって関口君の存在の大きさを感じさせるラストでした。

    桜の木の下の光景を眺める関口君の独白は物悲しさと、彼の見える世界の美しさを感じさせます。
    しかし、次の宴の支度を読んでみると、そんな伏線!と叫びたくなります。

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    2012年12月26日
  • 絡新婦の理(3)【電子百鬼夜行】

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    「実はー仕事を二つ程お願いしたいのです」

    京極堂を担ぎ出した今川。
    蜘蛛の罠に嵌まって、小蜘蛛に絡み付いた糸を切ると紡ぐ京極。物語はいよいよ収束していく第3巻。
    今回のおちゃめな京極さんは、箱根の借りを返せと榎木津に送り出された益田とのやり取り。
    相殺すればこっちの貸しが多いと主張した後、身辺が騒がしく本も読めないとおっしゃる京極堂。
    しかし、益田が来てから2冊目読破とかw

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    2012年12月26日
  • 絡新婦の理(1)【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    木場が担当する事件。「目潰し魔・平野」。被害者・矢野妙子、水商売の女・川野弓栄、女教師・山本純子。宿で殺害された前島八千代。殺害現場で目撃された木場の旧友・川島喜一と思われる人物。川島と出会い「蜘蛛にきけ」と吐かれた木場。ベルナール学園に流れる「黒い聖母」の噂。「黒い聖母」に願いをかけると恨みを持つ人間を殺すことができるという。学園内の売春組織。教師の本田に乱暴され妊娠した渡辺小夜子の復讐。何者かに殺害された本田と直後に転落死した渡辺小夜子。織作家の骨董の鑑定にやってきた伊佐間。鑑定中に乱入してきた織作茜の良人・耕作。先代に見込まれたが挫折し酒におぼれていた耕作。何者かに絞殺された耕作の謎。

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    2012年12月24日
  • 絡新婦の理(2)【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    木場の動きが一瞬止まった。
    小屋の中を凝視している。
    「ーー畜生オッ!」
    木場は雄叫びを上げて、脱兎の如く男を追った。

    木場さんフィーチャリング。
    今回は沢山木場が出ているので木場ファンな私に取っては嬉しい何かです。
    幼馴染み・降旗さんとのやり取りなど、木場修の人間味溢れる魅力に触れられる第2巻。

    今回のおちゃめな京極さんのシーンは増岡弁護士とのやり取り。
    二百何人分の憑物落としの祈祷料について、高くても柴田財閥が払うから大丈夫という増岡に対して、榎木津の6万倍は貰うがそういう問題じゃないと云いきる京極堂。
    京極堂の憑物落とし代(1人分)は榎さんの探偵料の300倍なんだw

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    2012年12月22日
  • 絡新婦の理(1)【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    「あなたが--蜘蛛だったのですね」
    低い、落ち着いた声だった。
    一面の桜である。
    満開の桜の只中である。

    黒衣の男と桜色の女との会話から始まる蜘蛛と理、キリスト教が散りばめられた物語。
    始まりの場面の幻想的な美しさが、少しだけ関口君の見ている世界に通じる印象でした。
    最後まで読んで、最初に戻るとまた味わい深い第1巻。

    第1巻にはおちゃめな京極さんのシーンは特になし。
    というか、出ばったのは木場さんで、京極、関口、榎木津は時系列的に箱根で大変な目に遭っていた頃ですし。

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    2012年12月22日
  • 魍魎の匣(2)【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    今すく出かけよう。彼の娘を

    燻っている謹慎中の木場から始まり、『匣の中の娘』の一文で終わる第2巻。
    これまで紡がれていた物語を別視点で見ると違う風景が見える。凡てが見えることが良いとは限らないのかもしれません。

    今回のおちゃめな京極さんは「そりゃあ僕だ」と云いきる辺りでしょうか。そもそもは君が僕を引っ張り出すからややこしくなったと宣い、楠本頼子の目撃証言を解説しだします。関口センセの小説が引用されているのがちょっと嬉しい。もう少し関口君の幻想的な世界に触れてみたいなーと個人的には思います。

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    2012年12月08日