あらすじ
終戦間もない昭和の日本。女学校に通う楠本頼子と柚木加菜子は、最終列車に乗って湖に行く計画を立てる。当日、加菜子は到着した電車に轢かれてしまう。偶然居合わせた警視庁捜査一課の木場刑事は、混乱した現場で頼子の監視を頼まれる。加菜子の安否を気遣う頼子とともに、運ばれた病院に向かった木場は、そこで加菜子の姉と名乗る女性、柚木陽子と出会う。それは、木場が憧れていた女優、美波絹子その人だった。京極夏彦の大ベストセラー小説のコミック版ついに刊行!!
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原作ファンに一番おススメ。再現率の高さが素晴らしい。
作画も一番イメージに近いし、全体的な構成もセンスがよくて、安心して読める。アニメ版のキャラクターデザインも志水さんが描けばよかったのに、とつい思ってしまった。
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こんなに完ぺきに、美しく、上手に、あんなに長い小説をコミカライズできるものなのかね。本当にすごい。全部好き。もう、小説が、絵になって、本当にすごい。鳥肌実イメージの久保とか「そうです、こいつです」って感じです。
好きな場面
京極堂のマジカルステップと、箱館で呪うとこ
恋する箱男
口外法度を速攻で口外する榎木津
単身突撃する青木君あたりの猟奇的な表現
このシリーズを漫画で読むのは初めてですが、原作の世界観がしっかり投影されていると思います。絵も綺麗でひきこまれます。
絵にするとあの場面はこんな感じなのかと、小説を読んで自分なりに想像していたイメージと違っていたりするのも楽しいです。じっくり読もうと思います。
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角川祭りで半額だったのでこの機会にと購入。
こちらはアニメも観たし百鬼夜行シリーズとしては有名なお話なので比較的記憶に残っていた。
すべてのシリーズに言えることだけど、京極さんの作品は無駄がない。すべてが伏線で、すべてが必要な情報。だというのにすごい情報量。
小説だと読み応えがありすぎるが、漫画だと比較的読みやすくで好き。
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原作未読の方も既読の方も楽しめると思います.原作の小説に忠実に描かれているので,原作の分厚い小説を読む気にならない方に特にお勧めです.こちらも全5巻ですが,原作よりはずっとお手軽なので.
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頼子加菜子が可愛らしいということ
頼子は普通に可愛いのだけれど、屈折した心を表すかのように時折崩れる表情に鳥肌が立つ
加菜子はミステリアスで高潔な感じが出てる
陽子さんふつくしい
君江さんが想像以上に醜い……
ここまで原作のイメージのままなキャラデザは素晴らしい
もっと早く買ってても良かったかな
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絵が原作のイメージにピッタリで嬉しかった。
個人的大ヒットは青木君だった。
あーそうなるよなーそうなっちゃうよなー(額ペチッ☆)と云う気分だった。
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5巻完結です。
評価が高かったので、小説、映画に続き読んでみました。
これは、評価通りアッパレとしかいいようがなかったです。
京極夏彦さんの世界観が見事に表現されておりました。
京極さんの本は薀蓄に当たる部分が結構長いので
どうなるのかなと思ってたんですが、うまくまとめられており
感心しました。
あと、漫画なので話でわかりずらそうなところを表や図で
解説おり、理解もしやすくなっていました。
魍魎、箱が抽象的に表していることを理解するのが
結構難しいと思いますが、それはオリジナルがそうなので
やむを得ません。
ちなみに、第1巻目では中禅寺が出て来ませんので
彼のファンの人は少なくとも2巻目までは一緒に購入して
見て下さい!
読み終わったので、記憶が新しいうちに
もう一度映画を見直したくなりました。
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あらゆる原作付きの作品の中で、ここまで正しくコミカライズされている作品を見たことがない。
原作の二転三転かつ四重五重に作り上げられた奥行きのありすぎる世界を、見事に読みやすく漫画化している。すごい。
もちろん、内容も面白い。
Posted by ブクログ
コミカライズしているという話は知っていたんですが、どうにも手が出なかった。
まあ、原作ファンてのはそういうもんです。個々にイメージがあるからどうしてもここが違うあそこはそーじゃないという話になりがちです。
京極作品はただでさえ文字数も多いし、込み入ってるしで無理だろうと思っていましたが・・・・。
いやいや、これは本当によく出来ていますよ。ちゃんと要所は掴んでいるし、キレイにまとめているし。
原作をまた読みたくなる出来!
これは素晴らしい。本当にお見事です。
あれ?ところで、姑獲鳥はやらないんですかね。
非常に読みたいです。
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内容はあくまで原作に忠実に、キャラクターも正にイメージピッタリ!
絵も美麗ながら原作の妖しい雰囲気が十分に出ているし、素晴らしいとしか言いようがありません。
★5つでは足りない!
Posted by ブクログ
京極夏彦先生の「百鬼夜行シリーズ」の第2作目『魍魎の匣』を完全コミックス化した作品。柚木加奈子と楠本頼子、2人の女学生は夜の湖を見るために駅に赴く。
しかし加奈子は列車に轢かれてしまう。その現場に居合わせた刑事・木場は、まるで銀幕を見ているかのような、思いがけない出会いを果たす。それが「もうりょう」の憑いた奇妙な事件の幕開けだった。
作画の志水アキ先生のイラストが秀逸。
美しいものは限りなく美しく、醜いものはこの上なく醜く描いている。原作の雰囲気やキャラクターの描写が忠実でかなり完成度が高い。原作を知らない人にも、原作を読んだことがある人にもオススメ。
現在、4巻まで発売中となっている。
早く続き出ないかなー。
原作既読。幾周回完読。
姑獲鳥の夏以上の滑り出し。原作を見事に表現している辺り、乗りに乗ってるっていう感じ〜 作画者様の貴シリーズへの読み込みと理解の深さに、感謝申し上げたく。
手足を奪い自由を削ぎ囚われの少女を欲するその想いがどう作画されるのか、とても愉しみ〜
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コミックだと読みやすい分かりやすい。
加奈子も頼子も美人なんだけど、頼子は加奈子に依存し過ぎてちょっと怖い。
自分の知らない、理想としない加奈子を知ったときの表情が特に。
加奈子は消える直前、頼子に何を言いたかったんだろう・・
そしてなぜ匣詰めにされた人は「ほぅ」と言うのだろうか
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”魍魎の匣 全五巻”京極夏彦原作 志水アキ画 角川書店(2007/12~2010/07発売)
・・・京極夏彦”魍魎の匣”のコミック版。原作の魅力を余すところなく引き出した美麗なコミックでした。
巻末に収録の設定画のコメントに”原作未読のアシスタントさんだと背景の雰囲気がなかなか伝わらないので全員に熟読して貰った。”とあったり、表紙は全巻中禅寺なのですが、カバーをめくると同構図別キャラクターであったりと本編以外にも楽しめる要素が多かったですね。
・・・シリーズのコミック化は”狂骨の夢”が全五巻で刊行済み。”姑獲鳥の夏”が連載中&一巻発売中。他に榎木津が主役の”百器徒然袋”が連載中。(”鳴釜””瓶長””山颪””五徳猫”が刊行済み)
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原作をまだ読み途中なので、漫画も原作で読んだところまでしか買ってない。
キャラのビジュアルは申し分なし。原作を読んだあとに改めて一気読みする予定。
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2012/04/11
【やや好き】アニメは観たけど原作は分厚いし…漫画だったら読めるかなーと思って読んでみる。 だいたいアニメと同じ雰囲気で進んでいるが、結末がどうなったのかイマイチ思い出せない…。 最後のページにようやく秋彦がいた。
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京極堂のシリーズで一番好きな作品なだけに、自分の思い描いていた情景との違いがあれば読めないだろうな~っと、ずっと二の足踏んでいましたがチラッと覗いた途端に…。かなり再現されているのに感動しました。
ただ一つ、私が十数年想像していた、久保竣公の作品に出てくる『匣(はこ)』の中の女の子の納まり方が違っていた。私はフタを開けると女の子が見上げるように入っているのかと思っていたけどこれは仰向けだった。一番のキーなので描くの難しかったろうな~。
あと眩暈坂も。『一見普通の坂なのだけれど歩いているとなぜか眩暈がする』ような坂なのかと想像していた。何だか中国チックな坂だし。ま、これはどうでも良いところ。
でも「原作と違うじゃないか!」という批判的なものは全く感じなくて、むしろ「あ~、ここはこういう風景だったんだ」とか思ったり、ところどころ忘れている箇所があって原作を久々に読み返したくなったり。続巻もぜひ読みたいです。そして思うのは…
「はやく榎さん出てきて~っ!」 です
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京極夏彦の京極堂シリーズで1番好きな「魍魎の匣」のマンガ化第1弾。(木場修が活躍(?)するから♪)
登場人物たちがイメージに近く、好き。
京極堂が最後にならないと登場しないというじらしっぷりもいいと思う(笑)
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京極堂の雰囲気に合うタッチだし志水さんの絵はもともととっても好きなのでこの人でコミック化なのがたいへん喜ばしい。
どこまで再現されるかが楽しみです。
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志水アキのマンガということで、購入。
たしか、京極夏彦って、新井素子が、「素子の読書あらかると」で、ほめてた様な気が。
戦後間もない時代を舞台にしたミステリーです。でも、時代は、よくわからない感じですね。
最初の箱の中の女の子のイメージが、けっこう強烈です。これが、本編とどうかかわってくるのか、さっぱりまだ見えていません。
というか、主人公って、この巻の1番最後に、ちょっと出てきただけの人のようです。
でも、この雰囲気は好きだなぁということで、ちょっと原作にも手を出してみようと思った1冊です。
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大体アニメでも映画でもメディアミックスされたものって全然だめやなあと思ってしまうことがほとんどなんですけど、これは期待以上でした。充分画力もあると思うし、ちゃんと楽しんで読むことができました。表紙の京極堂さんすっごい美麗だなあとか思って買うと、本編にはラスト1コマにしか出てこない罠に嵌るので気をつけて下さい…。続刊が楽しみです。
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だいぶ前に小説を読んで、内容がおぼろげ。そのため、あー、こんな展開だったよとか思い出しながら読んでました。絵がきれいだ!キャラクターの特徴つかんでるなーという感じがしました。京極作品独特の鬱っぽい雰囲気もうまく出ていると思います。原作未読の人だと1巻読んだだけでは何がなんだか、という感じになりそう。→2010/07 完結しました。最終巻のあの常軌を逸した雰囲気がすごく出ていてとてもよかった!
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表紙の人物がちゃんと登場するのは二巻目なのですね……
絵も綺麗だし素敵だと思いますが、個人的にちょっとついていけない世界でした。本のほうは読んだことがないので、マンガのみの感想です。
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ノベルスで読み、四六版で読み、文庫で読み、さらにコミックスで読んでも面白いんだから、傑作なんだと思う。コミックスはちょっと再現性について心配したんだけど、原作に忠実、さらに+アルファで、杞憂でしたね。あと、4巻。味わいながら読みましょう。