京極夏彦のレビュー一覧

  • 姑獲鳥の夏(3)

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    憑き物落とし。
    涼子さんも梗子さんもきれいだから、豹変ぶりが本当に恐ろしい。
    ラスト、牧朗の意識が途切れるまでが素晴らしい。
    みんな狂気じみている

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    2014年12月08日
  • 数えずの井戸

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    ネタバレ

    一枚、二枚…決して十には届かない。子どもの頃に母から聞いた皿屋敷の怪談は、播州の女中が皿を割った失態のために殺されて井戸に棄てられる、ただただ募る怨みの物語。怪談はおそろしく冷たくて仄暗い。
    それが京極先生の手にかかると(先の作品もそうですが)、もの哀しくも人間味に溢れどこかあたたかい物語に…まぁ大号泣でしたけど。
    当事者たちの心の動きも、残されたもののやりきれない思いも、細かに描かれていて絶妙。
    個人的に今年拝読した小説のなかでは今のところ一番の作品です。

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    2014年10月28日
  • 姑獲鳥の夏(3)

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    ついに憑物落とし開始。
    見ていたのに知覚できなかった…。確かに聞こえているはずのものが聞こえていないことというのはあるし、見ているのに気づけないというのもあるし、全く見えないというのもあるのかなと思う。
    腹が裂けるシーンはやはり強烈だった。

    次巻が最終巻みたいだけど、ついに『蛙の顔をした赤ん坊』の正体が明らかに…。作者のTwitterによると、もうすぐ重大発表があるみたいだし、そっちも気になる。

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    2014年10月26日
  • 前巷説百物語

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    京極夏彦の文体は年々しつこくなってきている
    京極シリーズの印象というのもあるんだろうけど短編もなんか読みづらいんだよね
    巷説百物語シリーズだけはなぜかそれがなく読みやすいのは不思議。時代物だから京極節が緩和されてるんかねえ
    おすすめは後なんだけどこれを楽しむためには最初から読まないといけないという罠
    これは又市がまだ御行になる前の物語
    1冊目にも出てた祇右衛門を絡めて見事に又市を御行に仕立て上げたなと
    しかし久瀬棠庵はどうなったのか

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    2014年10月23日
  • 文庫版 虚言少年

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    クラス内での、書き割り的位置を保ち続け、面白くて馬鹿な事を愛する小学生男子たち。
    兎に角、面白いです。

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    2014年09月27日
  • 数えずの井戸

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    ネタバレ

    私もいつも足りない気がする。
    褒められたりない気がするし、確認したりない気がする。
    衣替えの季節に、こんなにたくさん服を持っているのに、服が足りない気がする。
    世の中はつまらない。
    そして私は、愚図で鈍間だ。

    章ごとに主人公が変わる形式のこの小説で、
    全員が自分に当てはまる気がした。
    足りない足りない、あてはめ足りない。

    菊さんのように、
    あぁ空がきれいだなと思って空を見上げられたらいいなと思った。

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    2014年09月21日
  • 鉄鼠の檻(2)【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    坊主だらけで登場人物が混乱する。
    そして、この段階で京極の憑き物落としが行われる。
    いつもの如く関口君がバカバカ云われながら憑物落としが完結する。
    相変わらず淀みなく論破していく様がたまらない。
    禅や悟りを科学するのではなく、言葉で言い表せない境地ー幻覚をいかにうまく受け流すかが肝要であると(多分そんな感じ)。
    疾しい心をいかに自分と向き合いうまく受け流せるかが肝要という話には実感せざるを得ない。

    その流れで出てくる「末那識・阿頼耶識が空の理論に基づく...」という流れではもう空の境界しか思い浮かばないのは仕方のないことw

    先が楽しみだ。

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    2014年08月06日
  • 遠野物語remix 付・遠野物語

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    remixというだけあってアレンジが効いている。文中の場面や心情なども詳細。でもやはり柳田國男氏の語り口がいちばんおもしろいということに気付かせる一冊。

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    2014年07月30日
  • 魍魎の匣(1)【電子百鬼夜行】

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    初めての京極作品。
    序盤からぐいぐい引き込まれていく。
    全く違う事件なのに根幹にあるものは同じで、みな複雑に、いや必然的に絡まっていく様子がとても面白い。
    私は、頼子と加奈子の関係性が好きだった。
    少女時代特有のにおいがして。
    最後もきっちり謎なきままに解決(?)して気持ちはすっきりしないものの、読み終わった!という満足感が得られる本だと思う。
    (上・中・下読破)

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    2014年06月17日
  • 狂骨の夢(3)【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    真言立川流エロス!
    こんなこと云っちゃいけないのだろう矢張り。
    世界一男女平等な宗教だと云わなければならないのだろう。

    話の拡散から、原因の特定、話の収縮。
    原因がザッピングしているせいか話は所々飛ぶが、話が収縮する様は引き込まれる。

    事件の始まりである髑髏の悪夢
    <朱美<殺人する悪夢<蘇る他人の記憶
    <降旗<強迫神経症<精神科医
    <白丘<汚れた神主・髑髏を抱えた坊主<プロテスタント
    +謎の復員服・一条家の夫婦・朱美の昔の奉公先・朱美の死んだ前夫・朱美の現夫・謎の御坊・謎の神主

    <<<京極グループ 憑物落としへ

    >朱美1>奉公先の秘密>武御名方>髑髏本尊
    >朱美2>奉公先の秘密>真言立

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    2014年06月01日
  • 狂骨の夢(2)【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    狂骨の考察が半端無い。
    上下する妖怪、井中の怨む妖怪、、骸骨の妖怪。
    それぞれの要因を含む狂骨の解釈が奥深い。
    番町皿屋敷も、お菊さんの幽霊話を否定、更屋敷の洒落からくる妖怪という話も面白い。

    個人と社会の関わり方も面白い考えだった。
    ひとりひとりは善人であっても、組織化すれば別の主張ができあがり、そうしてできた全体の意思は個人の意志とかけ離れてしまうことが多いという話を海に例えているシーンが実にすんなり入ってくる表現だ。

    「世の中にはね、不思議なことなど何ひとつないのだよ。」

    ついに下巻に突入だ。

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    2014年05月26日
  • 狂骨の夢(1)【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    難しいけど、面白すぎる。

    知識としてのボキャブラリーが殖えるし、淀みなく言いくるめられている感がたまらない。
    「言いくるめられている」は表現が悪いけれど、戯言といっても矛盾がなくて合理的な思考。
    自分発想の冗長な利己的主観ストーリーとは異なっていて頷けるところが凄い。

    未知・怪談は基本胡散臭くて煙たがれがち。
    怪異を知らないからと拒絶するのではなく、いったん受け入れて、合理的な解決に導いていくのが小気味良い。
    仮説や文献を引用して理論立てて説明するから、反論の余地を残しつつも納得させられることがしばしば。
    神父と牧師の違い然り、告解の免罪符的な使い方に対する意見然り。

    そして強迫神経症の

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    2014年05月19日
  • 幽談

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    久しぶりに京極夏彦を手に取った。短編集でありながら、この奥の深さは感服ものだ。全てが記憶に残る、懐かしさと怖ろしさと、どこか物哀しい。表紙はそうか、「手首」なのか。

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    2014年02月27日
  • 姑獲鳥の夏(1)

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    あいかわらず志水アキの京極シリーズは素晴らしい。
    完璧だと思うが、出版ペースが早過ぎるのか、作画が追いついてない気がする。コレの1巻の最初のカラー絵(眩暈坂)とか絵が雑すぎじゃね?
    出版ペース落としてクオリティ重視してほしいです。

    あと、京極堂がだんだんイケメンになるのはやめてくれー!
    魍魎の2巻の京極堂が一番よかったのに!

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    2014年02月25日
  • 姑獲鳥の夏(2)

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    問題のシーンはおお成程という感じでした。
    部屋の内側の視点から描けば、入り口からどうやって見えるかはわからない!

    もう一つの問題のシーン「あそびましょう」ですが、●子出血しすぎだと思いました。

    久遠寺家の人々の狂気と関口の狂気、絵に表わすととても迫力と不気味さがでてすてきですね。

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    2014年02月09日
  • 姑獲鳥の夏(2)

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    原作を読んだ上で読むと想像していたあの場面が描かれていてとても面白い。
    さらに先の展開を知ってるからこそ、あー、この場面のこれは…ってなって楽しめる。

    次巻はいよいよ、憑物落とし開始かな。

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    2014年02月02日
  • 姑獲鳥の夏(2)

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    志水アキさんの京極コミック化は、本当にツボを心得てらして雰囲気も良くて……「姑獲鳥の夏」の初読の時の感じを思い出しました。今回は、全4巻予定とのことだけど、今回があそこで終わってるということは、次の巻から怒涛の展開ですよね。楽しみです!

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    2014年01月29日
  • 幽談

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    秀逸。京極夏彦氏は断じてミステリー作家などではなく、ミステリーの体裁をとっている怪談がバカ売れしたのだと改めて実感。氏の物語は、怪異の描き方が天才的に上手い。しかし、面白い事にそれらの怪異は「恐ろしいもの」なだけでなく「とても嫌なもの」として、現代に生きる我々をちくちくと刺激する。それを思うと、現代における相応しい怪異を復興させた氏の功績が明瞭になってきたりする。そんな短編集。怪異好きは是非とも御一読を。

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    2014年01月16日
  • 冥談

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    読んでとても 後を引くさびしいお話の集まり
    余韻というか話の空間が絶妙
    空地のおんなはちょっとむごすぎる・・・
    庭のある家の 異次元感覚がとても好き

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    2014年01月13日
  • 塗仏の宴 宴の始末(1)【電子百鬼夜行】

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    「その時は、それが真実になってしまうのです」。「成仙道」の幹部・刑部を前に、家族を“喪った”男・村上貫一は大きく揺れた。同じころ、「韓流気道会」の毒手は、突如消息を絶った木場を追う二人の刑事、青木と河原崎へと伸び、華仙姑処女は“開かずの間に居たモノ”にまつわる戦慄の体験を語りはじめる。

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    2014年01月05日