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「あなたの夢こそ鍵になるでしょうね」。京極堂は刑事・木場とともに店の敷居を跨いだ降旗にそう言った。逗子湾に浮かぶ金色の髑髏、葉山の山中で起きた男女集団自決に絡まり縺れるようにして殺された老作家・宇多川。やはり犯人は朱美なのか? 目撃された「復員服の男」とは何者なのか? 謎は謎を呼ぶ百鬼夜行シリーズ第3作。
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Posted by ブクログ
■内容(「BOOK」データベースより) 「あなたの夢こそ鍵になるでしょうね」。京極堂は刑事・木場とともに店の敷居を跨いだ降旗にそう言った。逗子湾に浮かぶ金色の髑髏、葉山の山中で起きた男女集団自決に絡まり縺れるようにして殺された老作家・宇多川。やはり犯人は朱美か?目撃された「復員服の男」とは何者なのか...続きを読む?謎は謎を呼ぶ。 ■感想 取り扱っているものがものなだけに、全体的に白昼夢のような雰囲気が漂う。 そういえば姑獲鳥の夏、魍魎の匣と映像化したけれど、狂骨の夢もするんだろうか? これは映像化できないトリックがあると思うんだけれどなあ。 狂骨の存在をしらなくて、調べてみたんだけれど、これは本当に骨なんだなぁと。 以下wikiより転載。 井戸などに捨てられて白骨化した死体が、その強い怨念により死霊化したもの。その姿は白髪をした骸骨の幽霊そのものである。 幽霊になってまで骨。ううん、深い。 狂骨に限らず、京極の何がよいかというと、薀蓄が無駄じゃないところ。これこれこういう薀蓄が前提としてあって、そしてその後が展開する。それがいいんだな。 京極を発端(じゃないかもだけど)に、薀蓄を垂れ流す本が本当に増えたなあ。ラノベは特に薀蓄は本当に薀蓄だけで、そのあとに続かないので非常に退屈。ただ薀蓄が読みたいだけだったら、小説じゃなくて百科事典かwikiを見るよーと思います(百科事典もwikiも大好き)。 京極はそれをかなえてくれるから非常に嬉しい。
関口視点の話って、実はそんなに多くない。 これも三人称で書かれてるし。 だから、乾いてるんだなあ。
中巻です。メインの登場人物が出てきて面白さが増しました。事件も発展して緊張して読んでました。やっぱり榎木津さんは楽しい。あの突飛な性格好き(笑)
京極夏彦の和風ミステリー『狂骨の夢』、分冊文庫版の中巻。 逗子湾に"金色に光る髑髏"が浮かんでいるとの複数の目撃情報が上がる「金色髑髏事件」と、その後、逗子海岸で発見される身元不明の生首。葉山の二子山山中で、集団自殺を果たしたと思われる、純白の死に装束を着た男5人と女5人の遺体...続きを読むが発見される「二子山集団自殺事件」。そして、老小説家・宇田川が殺害され、妻・朱美が容疑者として逮捕される。 「二子山集団自殺事件」で自殺した身元不明者の捜査をする刑事・木場。宇田川が殺害される直前、朱美の先夫殺しの告白と、それが原因と思われる神経症について、彼から相談を受けていた小説家・関口。牧師・白丘から、"髑髏"にまつわる過去の不可思議な体験について聞かされた、己自身も"髑髏"にまつわる夢に悩む元精神神経科医・降旗。再び訪れた逗子で、警察に連行される朱美の姿を目撃する遊民・伊佐間。逗子近辺で発生している奇妙な事件に三者三様、間接的に関わる者達。彼らが集う先は示し合わさずとも同じ、眩暈坂の上にある古本屋―――「京極堂」。 一見して関係性を見出すことが難しい過去・現在の事件。それら全てが連関していると結論付ける京極堂。果たしてその真相とは―――。
途中でもしかしたら、こうなのかなーと推測を立ててみる。当っているかどうかは下巻を読まなくては何も分からない。 楽しみだ。
体調不良のボンヤリした頭で読み進めてしまったため、 きっと感想もパッとしないはず。 元精神科医の降旗のウジウジに辟易とする。 関口には可愛さすら覚えているというのに。 この違いは何だ。 終盤にようやく京極堂が登場。 ここから佳境へと入る。下巻へ。
感想は下巻にまとめて。 中巻の後半でやーっと中禅寺さん登場。 物語の締めに入ります。 色々な状況がひしめきあってるのが、 どう締まっていくのか、楽しみであり気にもなります。
続いて中巻読破です。哲学や心理学は好きな分野(というか専攻)なので興味深く読めますが、宗教絡みの話には大分苦戦を強いられています; エノさんが出てくると癒されるようになっている自分に気付きました(笑) 全体感想は下巻読破後に。
ここのところ短編小説やエッセイばかり読んでいたので、何かじっくり読める長めの小説が読みたいなぁと思って、京極夏彦。 夢と現実、伝説と史実が交錯する怪事件を、今回はわりと控え目な榎木津といつも通り説明口調がウザい京極堂がバサリと切り落とす。まぁエンターテイメントとしてはそれなりに楽しめる一冊。
分冊で買うと割高だけど、持ち運びに便利なので良いです。立方体みたいに分厚いほうの本持ってると、見る人が見れば一発で京極だって知れますし(笑)
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