京極夏彦のレビュー一覧
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豆腐小僧のジュブナイル版、だから豆富小僧なんですな。平成の世を舞台とし少年を狂言回しとして登場させていますが、骨格となるのは『豆腐小僧双六道中 ふりだし』と同じ。いやさ、この同じってとこがすごいなあと思ったんですけどね。よくもまあ、あの話をジュブナイルに置き換えたもんだと。最後の締めくくり方が、ちと突拍子もない気もしましたが、これはこれでありかな。妖怪は概念の具象化であり、いるけどいない、いないけどいる。この肝となる部分を理解出来るかどうかが問題なんでしょうね。(未見ではありますが、映画版はこの部分をどう処理したのだろうか? それともこの妖怪論を無視しちゃったのかな?)
併録された狂言や落語も -
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ネタバレ京極堂シリーズ
自分たちの繋がりを信じる楠本頼子と柚木加菜子。深夜の駅での加菜子の転落事件。電車にひかれ重傷を負った加菜子。電車に乗り合わせた木場修。木場の憧れる女優・美波絹子の登場。加菜子の姉・陽子と名乗った絹子。絹子の取り巻き雨宮と増岡。加奈子を収容した謎の施設。関口の短編集発売の話。久保俊公との出会い。久保俊公の小説「箱の中の女」。関口の知り合いの事件記者・鳥口に巻き込まれた取材。謎の函の警備に付く木場。連続バラバラ殺人事件との関係。函を訪れた福本巡査と頼子。病室から消えた加菜子と殺害された増岡、失踪した雨宮。鳥口の取材する新興宗教・御筥様。御筥様の信者の名簿とバラバラ殺人の被害者の関