京極夏彦のレビュー一覧

  • 魍魎の匣(2)【電子百鬼夜行】

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    主な四人のキャラクターが濃く現れていて面白い。「中」が一番イイかもなぁ。榎木津さんの性格の明るさは、京極堂シリーズのなかで唯一光っているね。あと彼らの仲間が多く出てくることもあって、事件の展開が、読者の期待を裏切ってくれるので読み応え有り。難しいと感じる人が多いようだけど、そんなことないよ!

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    2009年10月04日
  • 病葉草紙

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    ネタバレ

    目次
    ・馬癇(うまかん)
    ・気積(きしゃく)
    ・脾臓虫(ひぞうむし)
    ・蟯虫(ぎょうちゅう)
    ・鬼胎(きたい)
    ・脹満(ちょうまん)
    ・肺積(はいしゃく)
    ・頓死肝虫(とんしかんちゅう)

    長屋に住む、何を生業にしているのかよくわからない青年(本草学者)久瀬棠庵が、病を虫になぞらえて事件を解決する、連作短編集。
    この棠庵という男、頭はいいのだが人の心の機微がわからず、言葉も文字通りの意味でとらえてしまうので、何かと意思の疎通が難しい。
    悪気なく失礼なことを面と向かって言って憚らないのである。悪気がないから。

    毎日様子を見に来る大家の息子(実質大家のようなもの)である藤介が、時折置いてけぼりに

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    2026年02月06日
  • 塗仏の宴 宴の始末(1)【電子百鬼夜行】

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    分冊はやっぱり便利ね。
    読み疲れない。

    宴の支度から、時間を空けての再会で、いろいろ忘れてる。
    当然。
    読んでるうちに蘇ってくるのもまたよし。

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    2026年02月04日
  • 猿

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    ネタバレ

    京極さんのお話は怖い、
    ちゃんと怖い。
    なんと言うか”怖い空気”がちゃんとある。
    頭を洗っている時に背後に何かがいる気がして怖くなる様な日常の中に潜んでいる普段は感じない、いや気付かないふりをしている怖いのカケラ。そのカケラ達が醸し出す空気感。
    物語序盤から漂う”怖い空気”なんだろうこの気持ち悪さ、と思いながら読み進めるに連れ濃くなる”怖い空気”オバケだ幽霊だの居る訳が無い、理屈でしっかりと教えてくれるし実際にそんなものは出てこないのだが、

    最後ちゃんと怖い。

    「いるの?いないの?」の大人版「厭な小説」の怖い版。
    最近、活字から少し距離を置いて居たのですが、又色々読みたくなる一冊でした。

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    2026年01月28日
  • 怪と幽 vol.020 2025年9月

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    今回の特集は、昭和に流行ったオカルトについてと小泉八雲さんの2本立てで、ユリゲラーさんや つのだじろうさんのインタビューも掲載されていました。
    先月「緊急検証!THE MOVIE」を読んだばかりの私には、ユリゲラーさんが立て続けに出てきたから、懐かしいというよりも「ブーム再来!?」って勘違いしてしまいそうになる(笑)

    加門七海さんが当時のご自身のことを「心霊現象のみに強い関心を抱いていた」って仰られてたけど、考えてみれば私もそうだったかもしれない。オカルト全般というより、心霊と超能力に惹かれてたから、夏休みには毎年「あなたの知らない世界」とかワイドショーの心霊写真特集を友達と観たりしてたし、

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    2026年01月26日
  • 巷説百物語

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    季刊『怪』に掲載されていた連作短編をまとめたもの。小股潜りの又市をどうやら中心に動いているらしい、この連作に登場する組織がいかなるものなのか、どうにもはっきりはしないが、<必殺仕事人>のようなものなのか?表立っては裁きようのない者を仕掛けを通じて「御行奉為(おんぎょうしたてまつる)」わけだけれど、その仕掛けに小豆洗いとか白蔵主とか妖怪がからんでいるところが京極夏彦的なのですね。
    話としては、情をかけられた狸が人間の形に変化して礼に訪れるといったことを仕掛けに用いた「芝右衛門狸」が面白いです。狸の仕掛けと悪人退治の結び付け方が奇抜なのですよね。
    それとやはり末尾を飾る「帷子辻」が何とも怖い。この

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    2026年01月26日
  • 今昔百鬼拾遺 月 【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    京極堂シリーズの番外編で、京極堂の妹・中禅寺敦子と、『絡新婦の理』に登場した呉美由紀がペアになり、昭和二十九年に発生する怪事件に関わる三編。

    「鬼」:被害者が日本刀で斬り殺される事件が続発。「昭和の辻斬り」と呼ばれる連続通り魔に、美由紀の友人・片倉ハル子も犠牲に…。
    「河童」:千葉で尻を出した状態の水死体が相次いで発見される。河童の仕業か?
    「天狗」:高尾山に登った女性が忽然と姿を消した。天狗攫いか?…。

    理知的な敦子の推察が事件の闇を照らし、美由紀の啖呵がわだかまりを断つ。二人の真っ直ぐさが清々しい作品集。

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    2026年01月24日
  • 猿

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    ネタバレ

    え!?そこで終わるの!?って感じ。
    村に着くまでが長い。でも京極夏彦さんらしい話がつらつらと書かれて進んでいったので、それほど苦にならなかった。現代の話だからそれなりに話も入ってきやすかったし。
    なぜ村の老人らや芽郁がのうさんがいなくなったあの村を怖がっていたかについて個人的な見解をするとするならば、怖いと思うものは人それぞれで、たまたま村に集まった老人たちと芽郁がのうさんがいない村を怖いと思ってしまった。大多数の人間が怖いと思うことで恐怖心を掻き立てられ、読者はその村に呪い的なもの(怖くなる理由)の存在を求めてしまう。佑美は村は全く怖くないけど、猿はやけに怖いってことだよね?「姑獲鳥の夏」で

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    2026年01月23日
  • 猿

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    ネタバレ

    覚えのある京極節で、ヤアヤア先生お元気そうで何より。実家みたいな味がする。

    書くの飽きちゃいました…?みたいな終わり方。
    彼氏は実在してるんですかね?
    この人の妄想なんじゃないかと感じた。
    自分の後ろ暗いところに目を向けてしまって、あるいは失う怖さを覚えて、初めて怖くなるんじゃなかろうか。

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    2026年01月22日
  • 猿

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    怖いもの。というものはなんなのか?
    と読み終わったあと考えてしまった。
    話としては最後なぜそうなったのかわからなかったが、最後に至るまでの話は興味深く京極夏彦さんの話の面白さというか、不気味さというか、全体を通してずっとある不快な様子が心地よくすら感じる内容だった。

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    2026年01月22日
  • 巷説百物語

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    初めての京極作品です。
    本の厚みが気にならないくらい、物語に引き込まれました。
    切なく、少し悲しい物語もありましたが、爽快な読後感です。百介、又市、おぎん、治平のチームプレイをもっと読みたいので続編も買おうと思います。

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    2026年01月21日
  • 中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。(1)

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    京極夏彦原作の推理もの。
    昭和の学校や町で起きる不思議な出来事を解明していく。キャラクターがどれも魅力的。
    事件は伏線がよく張られていて、各章序盤の些細な会話から事件の黒幕や背景まできちっとハマる。
    誰も悪くない、親切のすれ違いみたいなほっこり系あり、近所のイタズラかと思いきや重大組織犯罪あり、事件の規模も色々。

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    2026年01月20日
  • 了巷説百物語

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    よくもまぁこれまでの登場人物を登場させて
    物語を終わらせたもんだな。凄い。
    続きが読めないのは寂しいね。

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    2026年01月18日
  • 巷説百物語

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    世評高い「巷説百物語」がaudible(2025年12月15日)に入ったので、ヤツガレ早速耳を傾けまして御座います。

    百物語と云い乍ら七編しか収めては無く、同事務所宮部嬢「三島屋変調百物語」の二番煎じかと思いきや、はや26年も前のお話と聞き、こちらが先と恥入り。而も、実は妖怪譚でさえ無いと云う。

    流石、冒頭「小豆洗い」が一番で御座いました。何が一番て、山中深く大雨で避難した小屋に集まった5人の人物正体が一向に判らぬ儘語られ始まる百物語が不思議過ぎて、総てが妖しく怪しいので御座います。

    いつも最後の章が謎解の回となっております。よって彼らの仕掛けと種明かしに興味の焦点が移る始末。それでも、

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    2026年01月18日
  • 猿

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    あらすじを読んだ時は初期の頃のような因習系のホラーを想像していたのですが、全然違いました。
    何かが起こるわけではなく、ひたすら何かが起こりそうな気配だけが漂う。ずーっと続く不穏な空気の中で、「怖いとは何か」を考えさせられる…という感じ。

    小説の中に「何も起こらないから怖いんです」というセリフが出てきますが、この小説がまさにそんな感じです。
    実際、じわじわとメンタル削られるより、ドーンとかまされた方が楽だと思うし。

    「恐怖」は人間の想像力が作り上げたものと作中にあるのですが、確かに何もない暗闇を、何となく怖がるのは、頭の中であれこれ想像してしまうからで、余計なことを考えなければ怖がる理由はな

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    2026年01月14日
  • 文庫版 地獄の楽しみ方

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    例えば自分の気持ちなどを自分の持つ語彙から定義して伝えた時、そこから零れ落ちるものがたくさんある。だから話して分かるなんてことはない、というような事が書かれていて目から鱗だった。
    そうして言葉とはなにか、ということから言葉の使い方まで示唆に富むお話のオンパレードでビジネス書よりも役に立ちそうだった。

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    2026年01月13日
  • 猿

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    曾祖母の遺産相続のため限界集落に向かうが… 超現実的で幻想世界に包まれるホラー #猿 #京極夏彦

    ■あらすじ
    岡山の山奥に住んでいた曾祖母が亡くなり、遺産相続について弁護士から連絡があった松永祐美。パートナーの隆顕から反対されるが、彼女は逃げるように自宅を出発した。駅で待ち合わせていた親族、弁護士らと一緒に、山奥の限界集落に向かうが…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ずーーっと会話してる小説。

    その会話自体にはリアリティがあるんですが、話してる中身がよく分からない。さらに読んでると、なんか背中がそわそわするんすよね。落ち着かないというか、誰かにみられているような感覚というか。

    都度都度あ

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    2026年01月13日
  • 文庫版 地獄の楽しみ方

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    さすが京極先生〜!と唸りたくなるような内容。
    書き物もお話も面白いって……凄すぎ。

    言葉というものに対して改めて考えさせられる内容。

    自分の場合は語彙を増やすこと、
    後は難しいけど、それの活用方法をウンと考えねばなあ。

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    2026年01月12日
  • 猿

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    【一言感想】
    後ろめたいことがあり、精神的支柱がない場合は"恐怖心"が生まれやすくなる

    【感想】
    曽祖母が亡くなり、明治時代以前から限界集落の状態が持続しているという土地の相続する話が上がることから始まる"恐怖"を題材にした物語

    誰も悪くないのに後ろめたいことや、償いたいけれど償えない罪悪感を感じる場面があり、普段は気にならないかもしれないけれども、日常のふとした瞬間に悪い想像が膨らみ漠然とした不安感が強くなることから、"恐怖心"が生まれることがあります。

    心の支えとなる人物がいる間は恐怖心が紛れるけれども、現在の人と人との関係

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    2026年01月08日
  • 今昔百鬼拾遺 河童

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    ★4と5で迷った。
    それくらい面白かったし、読む手が止まらなかった。前作の鬼よりずっと面白いと感じたが、前作あっての今回の結末なので、それだけで前作にも十分価値がある。
    ただ、主人公たちが気づくより先に自分が気づいてる事が結構あって、そこは少し物足りなかった。

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    2026年01月08日