京極夏彦のレビュー一覧
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ネタバレ「怖い」とは何か、というお話。今までの氏の話からすると「なんだかわからないから怖い」「得体が知れないから怖い」という感じが多かった気がするのです。しかし今回は人が「怖い」と思う要因を片っ端から潰していって、なにも怖いことはない、それでも「怖いものは怖い」んだという話でした。なにを怖いと思うかは人それぞれで、なにもなくても怖いこともある。理由なんてない、でも怖い。その怖さは誰も否定出来るものではない。確かにあるのは「怖いんです」という感情、それだけ。私個人としては、不思議なことなどなにもないけど、確かなものもなにもない、この曖昧な世界が一番怖いなと思いました。
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最後まで読み進めて思ったのは、解釈が難しいし多岐に渡るだろうということ。
タイトルが「猿」なのだから、物語の主題は猿なのだと思うのだが。表紙も角度を変えて見てみると、ドアップの猿の顔が浮かび上がってくる、面白い装丁だ。
語り手の祐美は、病んだパートナーと共に暮らしている。性格も面倒なそのパートナーを残していくのが不安ながらも、祐美は岡山の僻地にある、百歳で亡くなった曾祖母の遺産である土地を見学するために出かけて行く。
小さい頃にあったきりの又従姉妹・芽衣と共に、曾祖母の財産を管理しているという怪しげな弁護士に会う。
パートナーの猿にまつわる妄言、芽衣とあった喫茶店での不気味な描写、怪しげな弁 -
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【2026年95冊目】
狐狩りである稲荷藤兵衛の裏の顔は、洞観屋――嘘を見透かす生業である。そんな藤兵衛の元に、国の改革を妨げる要因である一行について探るよう依頼が入る。相手の正体がわからないまま、藤兵衛は源助、お玉なる二人とともに探りを入れ始めるが…巷説百物語シリーズ最終弾。
最終弾にふさわしい、というか、まあこれくらいはあるよな、と思っていた厚みでした。1,100ページ超え、本を見た友人には「背表紙が悲鳴を上げている声が聞こえる」と言われましたが、ちゃんと耐えてくれました。すごいぞ角川!
さて、物語です。今作の主人公は初出の洞観屋、稲荷藤兵衛。しかも又市たちのことを探るよう言いつけられ -
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ネタバレ包帯男の包帯は覆面と手袋の上から巻いていた。覆面と手袋と共に着脱できる。
名塚君、大人のふりしてバーに通っていた。バーのママ似一目ぼれ。
隣の客が零した料理で、父の服が汚れてしまった。考え抜いた末、連続強盗犯をつかまえて、その時に汚れたということにしようと思った。
黒い覆面と手袋で暗闇では透明人間に見えた。
②怖い絵
西高二年の九重香織。
品評会。香織は個性的な絵を飾る。
フック。家で絵をかけるのに使ってた。
外出てから、カバン忘れた、と香織は戻る。
九重さんの絵、なくなってる。
絵を持って降りていった人はいない。
栞奈推理。盗んだのは香織。
絵の下にもう一つ絵があった。
自 -
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ネタバレ松永裕美は、隆昭と同居している。籍入れてない。
隆昭は仕事を辞めてしまい、引きこもっている。鬱なのかもしれない。裕美が仕事にいくのも、家を出るのも嫌な顔をするから、リモートの仕事に変わった。
そんな時曽祖母が亡くなったと知らせが来た。
相続するのは遠い親戚の芽衣と自分だけらしい。
曽祖母の外田のうは、岡山の山奥の山奥に1人で住んでいた。
芽衣と自分のどちらが相続するのか,放棄するのか諸々のために岡山にむかう。
隆昭はそれもぐちぐち言う。行かなくてもいいだろ?放棄すればいいだろ?
そして,出かける時に天井を向いて言った「猿がいる」
もちろん,都会の天井に猿なんかいない。
また引き止めるための戯言 -
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これは虫ですね――(p.43)
【説明】本草学者の久瀬棠庵は数々の事件を「虫」のせいにして収めてしまう。
【感想】>例によって会話劇。いつもよりうだうだ度は低くあっさりして読みやすい。>隠居の超ベテラン藤左衛門と生まれながらの隠居の子藤介が楽しい。>棠庵と藤介のなかなかかみ合わない会話が楽しい。
【内容】>乾坤で事件と解決編。>「病葉」とは?>善兵衛を殺したと孫娘のお初が言う。>巳之助の女房おきんが叫んでる。>〈うお膳〉の料理を食べた四人の客が死んだ。>金兵衛長屋は庚申講でみんなひーこら。>評判芳しかぬ医師のアドバイス。>食わないのに太っていく男。>棠庵に縁談?>志乃が拐われた。
■簡単な単 -
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本屋で京極夏彦の本の分厚さにのけぞることは多々あるけれども、本の薄さにのけぞったのは初めてだ。
たった250ページとはこれいかに?
この作品は、歌舞伎の原作として書かれたものなのだそうだ。
確かに京極夏彦の作品と歌舞伎は親和性が高いかもしれない。
そして確かにこの作品は、影や暗闇の効果が目に見えるようで、舞台映えがしそうである。
京極堂の曽祖父は、以前『了巷説百物語』にも出てきたが、衣装といい決め台詞といい、まったく京極堂そのもので嬉しくなってしまう。
ただ、単に”憑き物落とし”として雇われただけではなく、本筋にしっかりと絡んでいて、彼が出てくるのは物語の必然なのだ。
本来の京極堂シリー -
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ネタバレ大阪の浮世絵師、竹原春泉が描いたという妖怪絵に
福島出身の戯作者、桃山人こと桃華園三千麿が解説を書いたというかたちの江戸時代の『絵本百物語』という怪談奇譚集の現代語訳である。
(後書きの荒俣先生のコメントを読むにホンモノであるらしい)
もうここからパラレルワールドにいる気持ちなのである。
妖怪絵と竹原春泉の画讃はお馴染みのアレであるが、解説がすごい。邪念があるから禍を受けるのであるし、平知盛なんかが妖物に成り果ててそんなところに顕れるなどあり得ないと思うって言っちゃってるし、鷺は光るものだから不思議じゃないし、平家一門の怨霊の蟹って、平家の武士は愚か者ばかりだったのだろうかとか、とか。
批判的