感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2024年04月09日
面白かった。
言葉の限界について書かれていて、納得感があった。
「地球にやさしく」を「親のすねを長くかじり続けるために、親には優しくしよう」
に言い換えているのは秀逸だなと思った笑
もう一回読みたい
Posted by ブクログ 2024年01月29日
京極先生の考え方好き
わかりやすくてとっつきやすい
言葉の罠にはまらないよう、語彙を増やして使いこなす、ほれがこの世を楽しく生きていくための術
面白かった。
特に断捨離に対する反論は
胸がすく思いがした。
どちらが正しいということではないのどけれど。
言葉にしないと伝わらない。
かといって言葉にすると情報が
切り捨てられたしまう。
困ってしまうね。
Posted by ブクログ 2023年08月28日
言葉徹底講座とあるが、これは凄い。 言葉とは何か?言葉の限界とは? 徹頭徹尾真理を突き続けている。 頷かざるを得ない。 特に前半の拈華微笑のところは必ず賛否(否の意見のが多いでしょう)あれども、言葉と意の限界に関して、言葉のプロがズバッと切り込むので小難しい単語の並ぶ仏教の入門書(特に禅系)より遥か...続きを読むに分かりやすいと思う。 百の言葉よりたった一つの目の前の現物。 言葉の限界を突き付けられます。 どうあれ、概念、言葉、思い、よりも目の前のもの、五感の領域のものの方が圧倒的に重いし、それこそがリアルですよね。
Posted by ブクログ 2022年03月27日
こうして書いている「言葉」に気を遣い、全ては伝えられないことを認識すること。
元々が若者向けの講演をまとめた本なので、若い人たちにはオススメしたいし、歳をとった人たちも読んで、「言葉」について考えてみると良いと思った。
Posted by ブクログ 2024年03月10日
京極夏彦さんの作品(本書は”小説”ではないとはいえ)を読んだ記憶は、10年以上前まで遡ることになります。
デビュー作である『姑獲鳥の夏』に衝撃を受けてから、『魍魎の匣』、『狂骨の夢』と順調?に読み進めていたのですが、”抜群に面白いけど、読むのにパワーが必要”
と感じて、ちょっと間を空けようと思ってい...続きを読むたら、10年以上もご無沙汰することになりました。
さて、「本書は、2019年7月27日に一般公募の15~19歳の聴講生50名を対象に行われた特別授業を元に構成された。」と2ページ目に書かれていますが、それもあってか、非常に分かりやすい文章で書かれています。
しかし、その内容自体は社会経験を積んできた大人の方がより理解出来るし、より共感も得ることが出来るな、とも感じました。
数多くの示唆に富む提言があったのですが、とりわけ、私のような読書愛好家には”全くその通りですね”と思わざるを得ない文章から抜粋すると、
人間は言葉から影響を受けます。
・・
ところが、言葉を聞いた人間は、捨てられた部分、欠けている部分を、勝手に埋めちゃうんです。
小説は、書いてあることより書いてないことのほうが大事なんです。
皆さん、小説を読まれる方も、読まれない方もいると思いますけれども、読んで面白いなあと思うこともあるでしょう。すげえ楽しいとか、わくわくするとか、いろんな感情をかき立てられるでしょう。その感情は、その小説がもたらしたものではないんですよ。その小説を読んだ読者である皆さんが作り出したものなんです。
前者の提言(”言葉”を”文章”に置き換えると)を読んだときに直ぐに頭に浮かんだのは、1月に読んだばかりの『弁護側の証人:小泉喜美子』ですね。確かに、私が勝手に思い込んだので(勿論、そうなるように小泉さんが文章を書いたのですが)、見事に騙される結果になりました。
こういう事で楽しめるのも、読書の良い点ですね。
最後に、本書は文庫で142ページと薄いのですが、先に書いたように内容は濃く、非常に有意義なひとときを過ごせました。
今回を契機として、京極さんの小説を読むのを再開(『鉄鼠の檻』かな)しようと思います。
*Youtubeの「ほんタメ」チャンネルでダイジェスト版?(本書の2割程度の内容です)がアップされていますので、そちらも併せて観ると、更に楽しめると思います。
Posted by ブクログ 2024年03月02日
京極夏彦氏の作品としてはありえない薄さの本。
内容は講義を文字起こししたものなため薄くても仕方は無いのだが、その講義の中に出てくる本のお締め方に1ミリも無駄にしないという考えがあり、まるでそのために薄い本を作ったのかと錯覚してしまう。
京極夏彦氏による、世間を生きるにあたっての言葉の使い方や考え方...続きを読むなどをゆるーく書いた本。
口語調(文字起こし)なため読みやすく、薄さも相まってご飯の待ち時間などには読み終わってしまうが、読後の満足感はしっかりと京極夏彦「感」を残してくれる良い本だと思う。
なんとなくの京極夏彦雰囲気を味わいたいが、どれもこれも鈍器サイズで躊躇している方にはおすすめかもしれない。
タイトルからして宗教的な地獄について語っているのかとおもえば、そのような話はあまりなく、どちらかと言えば「言葉」「言霊」と言ったものをメインに語っている。
ネットでの言い争いや、マウントが激しい昨今にむけての内容なだけに、言葉の使い方という面で気が楽になり、クスッと笑えるような考え方が詰まっていた。
読んでいながら、楽しそうに話している京極夏彦氏が想像でき、またそうありたいと思わせるのは流石だなと思う。
薄いため長らく眠らせていたが、これを読んでから改めて京極夏彦作品を読み返すのもいいかもしれない。
また、京極夏彦氏に比べればまだまだ蔵書量が足りないので、増やしていきたい。
Posted by ブクログ 2024年02月12日
リアル京極堂じゃないか。
聴講生の方が羨ましい。
そして何と言ってもタイトルが良い。
結局は自分次第ってことだな。
言葉の捉え方や抽象概念、人生訓など多岐にわたる講義内容が本当に面白い。
全141頁なんて、あっという間。
この薄さで人の心を動かすところが凄いな。
ちょっと泣きそうになったわ。
Posted by ブクログ 2022年05月07日
言葉の罠にはまらないために
地獄を楽しむために
京極さんとの言葉をめぐる一問一答
同じ言葉を使っているはずの職場でさえ、伝わらないときがあり理解できない時がある。
自分にさえ自分がわからないのに他人にわかるわけがないと思っている。
その本面白い?と聞かれて 面白いよと答えることがあっても他人に面白...続きを読むかったよと言って薦めることはしない。
言葉という不思議なもの、不完全で完全なもの、言葉って面白い。
Posted by ブクログ 2022年04月24日
2019年におこなわれた10代の若者向け特別授業をもとに構成したものなのだそうです。冒頭いきなり京極さん本にはありえない「頁またぎ」の箇所が出てきたので、これホントに京極さんなのかしらと疑いの目を向けてしまいましたが、読めば確かに京極さんの講演。
数々の覚えておきたい言葉にメモを取りかけたけれど、...続きを読むメモを取らずとも思い出すものだと京極さんに言われてやめる(笑)。勝ち負けって何だよという話はちょっと目からウロコでした。「役に立たない」とか「面白くない」とかいうのはもうやめよう。物事を楽しめるかどうかは自分次第。
Posted by ブクログ 2022年03月30日
ここまで言葉について考えたことが無かった。
言葉というのは不安定であるが故に、良くも悪くも受け取り方は無数にあるのだ。
間違った使い方をしないように訓練していきたい。
Posted by ブクログ 2022年09月06日
いわゆる「地獄」の楽しみ方は学べなかったけど、SNSはなぜ炎上するのか?本はどう楽しむのか、言葉の使い方とは。別の人生を生きる、ではないけど、やっぱりこういう本があると思うと読書は有意義。だけど、それを活かせるか、なんだよなぁ。
Posted by ブクログ 2022年04月03日
京極夏彦氏が10代の50名を対象に開催した特別授業?ってか講演内容を収録した一冊。
色々な言葉について解説した・・という内容と思ってましたが・・
前半は氏の様々な持論が延々と展開され、後半に少し言葉についての見解がある感じで、ちょっと物足りない読み物でした。
ただ「京極夏彦史上再薄!」の触れ込みは正...続きを読むしかった(奇跡の141ページ!「魍魎の匣」は文庫で1,000ページ超えてた!(^_^;)