京極夏彦のレビュー一覧

  • 病葉草紙

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    ネタバレ

    目次
    ・馬癇(うまかん)
    ・気積(きしゃく)
    ・脾臓虫(ひぞうむし)
    ・蟯虫(ぎょうちゅう)
    ・鬼胎(きたい)
    ・脹満(ちょうまん)
    ・肺積(はいしゃく)
    ・頓死肝虫(とんしかんちゅう)

    長屋に住む、何を生業にしているのかよくわからない青年(本草学者)久瀬棠庵が、病を虫になぞらえて事件を解決する、連作短編集。
    この棠庵という男、頭はいいのだが人の心の機微がわからず、言葉も文字通りの意味でとらえてしまうので、何かと意思の疎通が難しい。
    悪気なく失礼なことを面と向かって言って憚らないのである。悪気がないから。

    毎日様子を見に来る大家の息子(実質大家のようなもの)である藤介が、時折置いてけぼりに

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    2026年02月06日
  • 塗仏の宴 宴の始末(1)【電子百鬼夜行】

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    分冊はやっぱり便利ね。
    読み疲れない。

    宴の支度から、時間を空けての再会で、いろいろ忘れてる。
    当然。
    読んでるうちに蘇ってくるのもまたよし。

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    2026年02月04日
  • 怪と幽 vol.020 2025年9月

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    今回の特集は、昭和に流行ったオカルトについてと小泉八雲さんの2本立てで、ユリゲラーさんや つのだじろうさんのインタビューも掲載されていました。
    先月「緊急検証!THE MOVIE」を読んだばかりの私には、ユリゲラーさんが立て続けに出てきたから、懐かしいというよりも「ブーム再来!?」って勘違いしてしまいそうになる(笑)

    加門七海さんが当時のご自身のことを「心霊現象のみに強い関心を抱いていた」って仰られてたけど、考えてみれば私もそうだったかもしれない。オカルト全般というより、心霊と超能力に惹かれてたから、夏休みには毎年「あなたの知らない世界」とかワイドショーの心霊写真特集を友達と観たりしてたし、

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    2026年01月26日
  • 巷説百物語

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    季刊『怪』に掲載されていた連作短編をまとめたもの。小股潜りの又市をどうやら中心に動いているらしい、この連作に登場する組織がいかなるものなのか、どうにもはっきりはしないが、<必殺仕事人>のようなものなのか?表立っては裁きようのない者を仕掛けを通じて「御行奉為(おんぎょうしたてまつる)」わけだけれど、その仕掛けに小豆洗いとか白蔵主とか妖怪がからんでいるところが京極夏彦的なのですね。
    話としては、情をかけられた狸が人間の形に変化して礼に訪れるといったことを仕掛けに用いた「芝右衛門狸」が面白いです。狸の仕掛けと悪人退治の結び付け方が奇抜なのですよね。
    それとやはり末尾を飾る「帷子辻」が何とも怖い。この

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    2026年01月26日
  • 今昔百鬼拾遺 月 【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    京極堂シリーズの番外編で、京極堂の妹・中禅寺敦子と、『絡新婦の理』に登場した呉美由紀がペアになり、昭和二十九年に発生する怪事件に関わる三編。

    「鬼」:被害者が日本刀で斬り殺される事件が続発。「昭和の辻斬り」と呼ばれる連続通り魔に、美由紀の友人・片倉ハル子も犠牲に…。
    「河童」:千葉で尻を出した状態の水死体が相次いで発見される。河童の仕業か?
    「天狗」:高尾山に登った女性が忽然と姿を消した。天狗攫いか?…。

    理知的な敦子の推察が事件の闇を照らし、美由紀の啖呵がわだかまりを断つ。二人の真っ直ぐさが清々しい作品集。

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    2026年01月24日
  • 巷説百物語

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    初めての京極作品です。
    本の厚みが気にならないくらい、物語に引き込まれました。
    切なく、少し悲しい物語もありましたが、爽快な読後感です。百介、又市、おぎん、治平のチームプレイをもっと読みたいので続編も買おうと思います。

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    2026年01月21日
  • 中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。(1)

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    京極夏彦原作の推理もの。
    昭和の学校や町で起きる不思議な出来事を解明していく。キャラクターがどれも魅力的。
    事件は伏線がよく張られていて、各章序盤の些細な会話から事件の黒幕や背景まできちっとハマる。
    誰も悪くない、親切のすれ違いみたいなほっこり系あり、近所のイタズラかと思いきや重大組織犯罪あり、事件の規模も色々。

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    2026年01月20日
  • 巷説百物語

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    世評高い「巷説百物語」がaudible(2025年12月15日)に入ったので、ヤツガレ早速耳を傾けまして御座います。

    百物語と云い乍ら七編しか収めては無く、同事務所宮部嬢「三島屋変調百物語」の二番煎じかと思いきや、はや26年も前のお話と聞き、こちらが先と恥入り。而も、実は妖怪譚でさえ無いと云う。

    流石、冒頭「小豆洗い」が一番で御座いました。何が一番て、山中深く大雨で避難した小屋に集まった5人の人物正体が一向に判らぬ儘語られ始まる百物語が不思議過ぎて、総てが妖しく怪しいので御座います。

    いつも最後の章が謎解の回となっております。よって彼らの仕掛けと種明かしに興味の焦点が移る始末。それでも、

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    2026年01月18日
  • 文庫版 地獄の楽しみ方

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    例えば自分の気持ちなどを自分の持つ語彙から定義して伝えた時、そこから零れ落ちるものがたくさんある。だから話して分かるなんてことはない、というような事が書かれていて目から鱗だった。
    そうして言葉とはなにか、ということから言葉の使い方まで示唆に富むお話のオンパレードでビジネス書よりも役に立ちそうだった。

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    2026年01月13日
  • 文庫版 地獄の楽しみ方

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    さすが京極先生〜!と唸りたくなるような内容。
    書き物もお話も面白いって……凄すぎ。

    言葉というものに対して改めて考えさせられる内容。

    自分の場合は語彙を増やすこと、
    後は難しいけど、それの活用方法をウンと考えねばなあ。

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    2026年01月12日
  • 今昔百鬼拾遺 河童

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    ★4と5で迷った。
    それくらい面白かったし、読む手が止まらなかった。前作の鬼よりずっと面白いと感じたが、前作あっての今回の結末なので、それだけで前作にも十分価値がある。
    ただ、主人公たちが気づくより先に自分が気づいてる事が結構あって、そこは少し物足りなかった。

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    2026年01月08日
  • ひどい民話を語る会

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    糞尿屁、小学生が好きな下品な盛り上がりがこんなにもあるんだぞという、全国物産展のような本。トークテーマごとに章が区切られているので非常に読みやすい。

    巻頭巻末の文章が素晴らしくよく、トークイベントをそのまま書籍化したものだが、この2つの文章で挟むことで本としての深みを出している。巻頭は「話が面白い人はなぜ面白く話せるのか?」。巻末は「ひどい民話の存在意義について」と、本内容を読まなければ何を言っているのだ?と言うものだが、非常に深く、実になる内容である。(ここで言う実は糞ではない)

    本やテレビ等を通じて伝わってくるお話は非常に整備されて健全であるが、悪く言えば毒がない。果たしてそれで本当に

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    2026年01月08日
  • 今昔百鬼拾遺 鬼 【電子百鬼夜行】

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    ストーリーとしては、動きが少なくてつまらないかも。
    8割くらいただ座って話しているだけ。
    ただ文章がおもしろいから最後まで読み切った。
    この辺りの時代をよく知らないから、出てくる文化の目新しさに興味をそそられたというのもあるかもしれない。読めない漢字や知らない単語が多くて都度調べたけど、その作業も楽しくて、近々もう一度読み返すかも。

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    2026年01月07日
  • 文庫版 オジいサン

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    自分のことを何ていうかってとこ私には面白くて2回読み返した笑。ああ怖くない…怖くないよ。皆こんなふうに年老いながらも思考は若い頃から変わらずに目まぐるしく駆け巡ってる。ちょっとばかし若い頃よりも忘れて繰り返してボケ…
    イヤ、リフレインしてるけど笑
    飛び抜けて目立つ事も成し遂げたこともない
    普通、ごくごく普通。
    平和ってことだ。
    軽く淡々とジワっと面白い一冊
    ただひたすら真面目に生きてきてさ
    何もない、誰もみてない、私なんて…
    なんて思うときがおおいけど。
    でもやっぱり何にもなくてもいいんだよ
    一生懸命自分なりに生きていけばと思えるよ。
    おすすめは私のように薄ぼんやりした人かな笑

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    2026年01月04日
  • 死ねばいいのに

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    ネタバレ

    死んだアサミについて関係者に話を聞きにくるケンヤ。派遣先上司、隣人、彼氏、母親、担当刑事、弁護士、それぞれとの会話の中で出てくるタイトルのフレーズ。
    生活、境遇に不満が溢れるアサミ関係者たちに苛立ちを感じたりしたが、自分は?どうとでもできる生き方を、できない理由を探して狭めてやいないか、ちょっと振り返るきっかけになったり。
    ケンヤ自身のことも、アサミのことも結局良くはわからないのだけど、最後数ページで死に至るまでの2人のやり取りを想像でき、やっとなんとなくを理解した気になったり。

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    2026年01月02日
  • 書楼弔堂 待宵

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    徳富蘇峰、岡本綺堂、竹久夢二、宮武外骨、寺田寅彦が本屋で交わる。江戸と明治も交わり理が先に立ち説教くさい面もあるが、やはり京極夏彦の語りは面白い。

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    2025年12月30日
  • 巷説百物語

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    昔の言葉遣いなので理解に時間がかかったり、漢字の読みが覚えられず 読むのに苦労しましたが、後半慣れてだんだんスムーズに読めるようになりました、

    難しいなあと思いつつ短編なので読みやすく内容も妖怪関連のコンフィデンスマンみたいな感じで最終的には丸くおさまる感じが好みでした。

    解釈はあなた次第みたいなモヤっとした終わり方があまり得意ではないので、ちゃんとネタバラシ?があってスッキリして終わるのも良きです

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    2025年12月24日
  • ひどい民話を語る会

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    京極夏彦、多田克己、村上健司、黒史郎
    が民話のひどさを語り合う

    ひどいって何が??

    そんな……… ひどい……… ことが………
    話になっているなんて………

    知らなかったけど
    あぁ 面白かった

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    2025年12月21日
  • 遠野物語remix

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    遠野物語や柳田國男のことを初めて知ったのはいつだろう。周りの人はほとんど知らないのに、どうして私は昔から知っているんだろう、と不思議な気分になる。

    神様系の怖い話に惹かれてしまうので、遠野物語はどれだけ読んでも飽きなかった。

    死にかけた人が、もう死んだ父親にこれ以上来てはいけない、と言われて目を覚ましたお話があるんだけれど、これ、私も体験したことがある。(死にかけたわけではないけど) シンプルに怖い!!!!

    民俗学って、全てを解剖することができないのが魅力だな。不思議なことを、そのまま受け入れる懐の深さもすきだ。違う本も読んでみよお!

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    2025年12月13日
  • 文庫版 地獄の楽しみ方

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    言葉にすると、何かが欠ける(=相手に全てを伝えられるわけではない、なんなら誤った伝わり方をするもんだ)というお話から、この世に勝ち負けなんてないし、愛は執着だし、整理整頓は大切だ、というお話。笑

    本の収納だけは愛(執着)でどないかしろとおっしゃってました。頑張るかぁ!

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    2025年12月10日