京極夏彦のレビュー一覧
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ネタバレ大好きな京極堂シリーズの作品が出ていることを知らず、本屋で偶然見つけた時は嬉しくてニヤニヤが止まりませんでした。
講談社、角川、新潮、3つの出版社から出す3部作の1作目です。今回は中禅寺敦子とみんなが大好き?呉美由紀ちゃんのが巻き込まれ、解決していく。
京極堂シリーズの女の人って怖い人が多いですよね。。
娘が罪を犯してしまい、それを止めるために殺してしまう母親。誰も報われないですね。それ以外にも道はあったのにと思ってしまいますが、自分がその立場だったら、ギリギリまでなんとかなるのじゃないか、ここで犯行をやめさせれ隠せるのではないか、家族だったらそんな他人から見たら愚かだと言われる選択を -
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ネタバレ再読。6~7年ぶり?
忘れてしまっていた部分も多々あれども、しっかり覚えていてちゃんと「再感動」させられた部分も多数♪
シリーズは全5作中4冊までは既読。
再読の2作目。
本編(?)はここで完結し・・この後「前巷説…」(前日譚)「後巷説…」(後日譚)と続いたはず。
※「西巷説…」は、別主人公のサイドストーリーという位置付けだったかと思っていたのだけど、
今回の再読をしてみたら、
百介が又市に束の間の再開をするまでの6年間の空白が気になった。
江戸城に巣食う大ネズミ退治・・
事触れの治平が命を落としたという東西の抗争・・
もしかして、これらのエピソードが「西巷説…」で語られてるの -
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ネタバレ目次
・寝肥(ねぶとり)
・周防大蟆(すおうのおおがま)
・二口女(ふたくちおんな)
・かみなり
・山地乳(やまちち)
・旧鼠(きゅうそ)
又市がまだ願人坊主になる前の、双六売りだったころの若い頃の事件いろいろ。
飄々とした又市ではなく、青臭くて理想の前で右往左往したあげく、自分の至らなさに打ちのめされる又市。
ああ、だけど。
青臭い又市、嫌いじゃない。
妖怪の仕業としか思えない怪事件を、人の所業と断じるのが京極堂なら、人と人とのやり取りなら収拾がつかなくなるところを、妖怪の仕業にして丸く収めるのが又市なのである。
神も仏も信じやしない又市が、何故妖怪を引っ張り出すのかというと、とにかく人 -
Posted by ブクログ
ネタバレ京極夏彦の京極堂シリーズコミカライズでは、これを一番何回も読み返している。姑獲鳥の夏。小説が素晴らしいけれど、それに負けない漫画に仕上げているのが本当にすごい。こんなに描けたら楽しいだろうな、いいな、うらやましいな。
原作もだけど、関口くんの病み具合が他より「あれ」でやばい。心配になるよ。榎木津が尋常じゃなくかっこいいのですが、特に姑獲鳥の夏は、破廉恥野郎に怒るシーンがあって、そこが好き。
最後のネタ晴らしは小説も鳥肌やばやばだったけれど、漫画もやばかった。「だから」「だから石でうち殺すのですよ」の、久遠寺の母の描写が本当に怖い。
何回読んでも「因習を断ち切れなかった母親」にモヤモヤする