あらすじ
「目に見えないモノが、ニッポンから消えている!」妖怪専門誌『怪』のアルバイト榎木津平太郎は、水木しげる氏の叫びを聞いた。だが逆に日本中で妖怪が目撃され始める。魔人・加藤保憲らしき男も現れ……。
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Posted by ブクログ
妖怪専門誌「怪」の編集者である榎木津平太郎は、水木しげるから「鬼が妖怪をコロス」と告げられる。一方、駆け出しライターのレオ☆若葉は呼ぶ子を出現させる石を手に入れる。それと並行して、妖怪が現実のものとして現れるようになるが、それに伴って人間が少しずつ狂い始めていく。
帝都物語の悪役、魔人・加藤保憲の出現を機に、この世の理が捻じ曲げられていく。
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後半になって、物語が一気にに加速する。ちょっとそんな物語の世界に身を置いてみたいと思ってしまう。
また、実名で出てくる人物像・社名が多いのでとてもリアリティーがあり、ああ、まさに「虚実」と思わされます。
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とりあえず三部作の一作目。
なんだこれ?
名だたるホラー作家が実名で登場している。
妖怪が現代に現れ、世の中が大混乱。
水木しげるが憂い、荒俣宏が奮闘する。
会話文が多くて、今までの京極小説っぽさがない。
大御所がラノベ書いたらこんな感じなのか?それにしても語彙が多くて、会話文だらけの展開でもどこか新鮮で面白い。
端役だったけど、岩井志麻子が男性に刺されそうになって逃げてるところがツボだった。妖怪関係なく身の危険にさらされる女流作家。
黒史郎さんがいい人なのに貧乏くじ引くのがほほえましい。ダゴンみたいのに憑かれて可哀そう(だけど笑える)
ちゃんとした感想は最終巻まで読んでから。
今のところは面白い。バ●とか●ねとか中学生みたいな暴言多く、もしかしたら読む人選ぶ可能性はある。だが、私は好きな一冊。
Posted by ブクログ
京極夏彦の作品は結構読んだつもりだったけど、こんな現実の作家が登場する妖怪大暴れみたいな作品も書いていたとは知らなかった。お話と現実の境目を曖昧にして、どこからがお話かのあわいを楽しむ作品だと思う。
京極夏彦、荒俣宏、水木しげるなど登場したり、新幹線やSNSが出てくる(ついでに言うなら東日本大震災の原発問題も)現代。
榎木津、木場、青木などの百鬼夜行シリーズの登場人物の苗字を持つキャラクターも登場して(勿論年恰好も全く別の人)、ここで話題にのぼる「京極」は作家の京極夏彦か、京極堂の中禅寺秋彦なのか?と思いを馳せてしまうね。
Posted by ブクログ
実名出ちゃってるし、自分登場させちゃうし、面白おかしいです。どうやって収拾つけるのか、もう気になって気になって。
合巻版?心ひかれましたけど、電車で読むにはどう考えても、不向きでしょう。
Posted by ブクログ
3部作の第1部
現実に存在する方々や企業名を実名で書いています
主に雑誌「怪」の関係者を中心とした
作家や編集者のオンパレード
これはみなさん性格や喋り方もこんな感じなのでしょうか!?
平山夢明先生、まさにダイナー書いてただけあって
キャラ濃すぎて大笑いしました
現実世界にじわじわと妖怪達が侵食してくるのですが、
まだ始まったばかりという感じ
Posted by ブクログ
初めての京極夏彦チャレンジでどうして上・中・下3巻続き物(しかもすごいぶ厚い)なんて選んでしまったんだ…
でも続きがすごい気になるので頑張って最後までは読み終わりたい。
確かに。最近の世の中は“怪異”だとか、“不可思議”だとか、そういった曖昧なものを許容する余地がどんどん無くなっていってて、最終的にそれが人と人同士の関係からも寛容さを奪っていってる気もしますね。
何でもかんでも見え過ぎてしまう世の中というのも考えものだなぁ、なんて思ったり。