感情タグBEST3
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妖怪専門誌「怪」の編集者である榎木津平太郎は、水木しげるから「鬼が妖怪をコロス」と告げられる。一方、駆け出しライターのレオ☆若葉は呼ぶ子を出現させる石を手に入れる。それと並行して、妖怪が現実のものとして現れるようになるが、それに伴って人間が少しずつ狂い始めていく。
帝都物語の悪役、魔人・加藤保憲の出現を機に、この世の理が捻じ曲げられていく。
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後半になって、物語が一気にに加速する。ちょっとそんな物語の世界に身を置いてみたいと思ってしまう。
また、実名で出てくる人物像・社名が多いのでとてもリアリティーがあり、ああ、まさに「虚実」と思わされます。
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京極夏彦の作品は結構読んだつもりだったけど、こんな現実の作家が登場する妖怪大暴れみたいな作品も書いていたとは知らなかった。お話と現実の境目を曖昧にして、どこからがお話かのあわいを楽しむ作品だと思う。
京極夏彦、荒俣宏、水木しげるなど登場したり、新幹線やSNSが出てくる(ついでに言うなら東日本大震災の原発問題も)現代。
榎木津、木場、青木などの百鬼夜行シリーズの登場人物の苗字を持つキャラクターも登場して(勿論年恰好も全く別の人)、ここで話題にのぼる「京極」は作家の京極夏彦か、京極堂の中禅寺秋彦なのか?と思いを馳せてしまうね。
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実名出ちゃってるし、自分登場させちゃうし、面白おかしいです。どうやって収拾つけるのか、もう気になって気になって。
合巻版?心ひかれましたけど、電車で読むにはどう考えても、不向きでしょう。
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初めての京極夏彦チャレンジでどうして上・中・下3巻続き物(しかもすごいぶ厚い)なんて選んでしまったんだ…
でも続きがすごい気になるので頑張って最後までは読み終わりたい。
確かに。最近の世の中は“怪異”だとか、“不可思議”だとか、そういった曖昧なものを許容する余地がどんどん無くなっていってて、最終的にそれが人と人同士の関係からも寛容さを奪っていってる気もしますね。
何でもかんでも見え過ぎてしまう世の中というのも考えものだなぁ、なんて思ったり。