京極夏彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
文句無しの☆5。
京極堂の煩悶とそれをいつも通りの不遜な態度で手を差しのべる榎木津、あの場面は百鬼夜行シリーズのなかでも3本指に入る名場面だと思う。ちょっと、涙でてくる。
心理的なトリックを使う本ではまま取り上げられる題材ではあるけれど、「本当に今の時分は自分の中の意思で行動しているのか?過去の記憶は真実の記憶なのか?」という作中の問いかけは、大人になるにつれて結構重い意味を成すようになってきている気がする。
そして、記憶にある限りはじめて作中のカレンダーと読中のカレンダーが一致するというどうでもいいことなのに興奮してしまう出来事が起こった。 -
購入済み
ずっと読みたかった作品
史実で展開は知っている筈なのに夢中で読んでしまいました。作中の歳三の核心をついた台詞にハッとさせられます。只管にかっこよかったです。
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ネタバレ 購入済み
桜の季節はコレ。
桜が早く咲き、散り際です。(東京では)この季節に読まなきゃ、いつ読むの?という事で何度も何度も読んでおりますが、今回は電子版で購入しました。桜が好きな方には申し訳ないのですが、桜が禍々しく感じられる京極氏の傑作です。特に益田君が探偵に弟子入りする記念すべき巻ですね。苦手なんて言わないで是非!読んで欲しい春の一冊。コロナ禍で暇してる方には読みごたえ十二分です。