京極夏彦のレビュー一覧

  • 猿

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     「猿がいる。」
     本書は祐美の夫隆顕のこの言葉から始まる。引き篭もりで精神的に不安定な夫を気に掛けつつ、祐美は岡山に向かう。百歳で亡くなった曾祖母の土地を見に、弁護士と助手の案内で又従妹の芽衣と県境の限界集落へ赴くのだが...。
     本書363ページ内の殆どが4人が道中交わす「恐怖」論で占められる。閉鎖的で村の掟が支配する所謂「因習村」は現代日本にあるのか。何故人は幽霊や祟り、古びた人形、ひいては暗闇や死を恐れるのか。「恐怖」のエキスパートである著者の言葉はとても説得力があり、読者も何も怖がることはないのだ、という気持ちになるのだが...。ラストは嘗て読んだことがないような幕切れとなる。
     賛

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    2026年02月05日
  • 巷説百物語

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    京極夏彦氏の小説は読んだことがなかったのだが、昨年このうちの一作が浪曲化され、評判を呼んだことに刺激されて、原作であるこの小説を読むに至った。
    怪異が語られ、のちにそれが、人間の作為によるものであったことが明かされるという定型のストーリー展開だが、流石にのちに大人気シリーズとなった第一作だけのことはあり、読者を心地よく酔わせてくれる。上質のミステリーの和風(擬似)古典版である。

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    2026年02月03日
  • 狐花 葉不見冥府路行

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    京極堂の曾祖父の憑き物落としだ(^^)歌舞伎化作品だから「この場面はこんな感じかなぁ?」と想像してワクワクしたり、いつもの京極作品のようにゾクゾクしたりと楽しかった(*^^*)話は恐ろしく、悲しく、切ない(;_;)

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    2026年02月02日
  • 猿

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    ネタバレ

    すごい小説を読んでしまった。これはホラーなのか何なのか。ジャンル分け不能。「京極夏彦」というジャンルとしか言えない。恐怖について、何が怖いのか、なぜ怖いのか、京極堂のように奥の奥まで腑分けしていく、その展開にグイグイ引き込まれる。本書を読んでしまうと、ホラー小説が怖くなくなってしまうのではないか、ある種の営業妨害になってしまってないか心配になるw。急展開のラストは怖い。のか、怖くないのか、もうなんだか分からない。それにしても各ページの上部はなんで空いているんだろう? 深読みするとちょっと怖いかも。

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    2026年01月31日
  • 了巷説百物語

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    めちゃくちゃ面白かった
    いつの間にか憑き物落としは出てくるし、これまでの話はみんな繋がってるし
    正に集大成でした

    狐窓、は3回ぐらいやってみました

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    2026年01月29日
  • 猿

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    京極夏彦氏らしいホラー小説。ホラーなんだろうけど、怖さはそこじゃない気がした。
    私は御大がキャラを通じて語りかけてくる人間の在り方が怖い。子が罪を犯せば祖父母が戻る場所がなくなるとか、冒頭の主人公が冷凍食品を詰め込むシーンとか。社会生活の闇にゾッとした

    普段ホラー小説は買わないんだけど(文章で怖さを感じられない&どうせ読むなら楽しいお話がいい)今回はたまたまサイン本を店頭で見つけたので購入。
    京極夏彦氏だから読めたけど、やっぱり読後はメンタルが落ちるので、以後あまり厭な気持ちになりそうな小説は読まないようにしようと思った。

    0
    2026年01月24日
  • 文庫版 地獄の楽しみ方

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    すべての読書は誤読である
    人間は自分がなりたいものになる
    世の中にいいことなんてない でも面白がろうと思えば面白い
    嫌いなことをしないために頭を使おう

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    2026年01月19日
  • 病葉草紙

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    “隠居”の父であり長屋の大家である藤左兵衛の息子藤助と、長屋の端に住む“引きこもり”の久瀬棠庵の二人が身の回りで困っている人を“虫”を“使って”解決する連作短編集(たぶん、間違ってはいない)

    藤助さんと棠庵との会話がたまらなく好きで、ずーっと読んでいたい!!

    めちゃくちゃ……好き!!なんだこれ!なんだこの愛おしいキャラクター達は!!
    藤助&棠庵はもちろん、周りのキャラも最高!!艾握りしめて背後に立つ藤左兵衛さんとか!長屋のメンバーもいい味出してるんよね……時代ドラマに出てきそう。

    前巷説百物語のスピンオフになるみたいやけど、雰囲気が→

    全然違う(笑)よりライトで読みやすい。
    8話収録

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    2026年01月18日
  • 了巷説百物語

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    ネタバレ

    ついに、本当に終わってしまったのだなあ、という感慨。
    『後巷説百物語』で、一度シリーズは終わったものと思っていたけれど、その後『西巷説百物語』『遠巷説百物語』と、場所を変えながら緩~くつながっていた化け物遣いたち。
    けれど、本当にこれで終わりだ、と腹に落ちた。

    舞台は水野忠邦の行った天保の改革が庶民を苦しめていた前後の江戸。
    ほんのちょっとの息抜きをも「贅沢」として取り締まり、生きるために生きるしかなくなってしまった江戸の庶民の恨みつらみもなんのその。
    とにかく財政を立て直すという大義名分が水野にはあったのだから。

    その水野方陣営に雇われたのが、嘘を見破る「洞観屋」こと稲荷(とうか)藤兵衛

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    2026年01月17日
  • 文庫版 オジいサン

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    面白い。そうなんです、頭のなかで考えていることは次から次へと移っていき、もはや初めに何を考えていたか分からなくなる。徳一さんは、はじめは老害じいさんかと思ったら、最後はすごく良い人だった。かなりの部分ほ同意できた。読み応えあるけど、わずか7日間の出来事です。

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    2026年01月16日
  • 文庫版 地獄の楽しみ方

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    ・どんなつまらない、くだらない話でも、役に立てようと思えば役に立つものです。
    ・どんなに教え方が悪くても、学び方が上手なら何とかなるものです

    これは「はじめに」に書かれた京極先生のお言葉です。

    ・言葉は通じないんです。まずそれを承知で使いましょう。
    ・あなたの書いた文章は、あなたの思う通りに受け取られることは、まずありません。
    ・言霊は心以外には効きませんが⋯心にだけは効くんですよ

    時折こういうドキッとする一文が。なるほどなるほど、さすがいいこと言っとるな⋯と思ってメモする訳だけど、先生の言葉を借りれば、私も京極先生の意図を本当に汲めてるかどうかはわかりっこないってことですよね?
    なんと

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    2026年01月09日
  • 猿

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    岡山で暮らしていた曾祖母が亡くなったと報せてくれたのは祐美の再従姉にあたる芽衣だった。
    祐美の両親も亡くなり、祖母が亡くなってから疎遠になっていた唯一の親類だ。

    曾祖母については何も知らず、会ったこともなく、疎遠になった理由もわからないまま、弁護士と芽衣と一緒に岡山の袮山村へ行くことになる。

    その前からひきこもりのパートナーの「猿」がいるという迷妄に取り憑かれたことも気にはせずにいたのだが、ひとりマンションに残して行くのも…と気になりながらの岡山行きだった。

    道中でも芽衣に会ってからも不穏な黒い影が気になりながら弁護士の山川とパラリーガルの尾崎と袮山村に…。
    雨の中、最初に辿り着いた家で

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    2026年01月06日
  • 猿

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    ネタバレ

    久しぶりに現代が舞台になってる。相変わらずうつ病ぽいパートナーと、随所で主人公が猿を想像しては怯えてる。怖いけど、急に社会の変容と所得税の歴史学べるし。いつもの通り、本読んで物語楽しんで知識も身につくお役立ち本過ぎる!
    だがしかし、一気に時間ぶっ飛んで最後家で待ってたの猿ってどうゆう事。
    全部本人の妄想で終わったってこと?

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    2026年01月10日
  • 文庫版 書楼弔堂 炎昼

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    ネタバレ

    泣くような話ではないのに最後のふたつのお話では、塔子ちゃんの想いだったり主人の言葉になぜかグッときてしまって泣きそうになってしまった…
    人は生きてこそ、死んだら終わりというのが当たり前だけど改めてわかったような気がします。亡くなった人を忘れる必要はない、むしろ覚えているべきというのと幽霊の話が最後の松岡さんの話につながってすごくよかった…!!この人は誰なんだろうと思っていたからまさかの人で嬉しかった!
    忘れないために記録がある、書物があるという考えもすごくすごく良かった。読書って何になるの?と聞かれたことが昔あるけど、ご飯とか飲み物とか睡眠のようになくても生きてはいけるけどあると生活が豊かにな

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    2026年01月05日
  • 猿

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    このホラーブームに恐怖とは何かを問い直すような1冊。
    例に漏れずブームに合わせてホラーを読み、段々ホラーって何?となってきて辞書を引いたりもしていた身なのでとても面白く読んだ。
    1番身近にある、誰もが直面するのに全く言語化出来ない種類の恐怖を文章にしたかのよう。

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    2026年01月02日
  • 書楼弔堂 霜夜 探書廿壱 蒐集

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    出版業界の成り立ち。読書とは。書楼弔堂の最終巻。
    相も変わらぬ語り口で、事件が起きるわけでもないのに、スッキリとした読後感で楽しかった。

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    2025年12月31日
  • 書楼弔堂 霜夜 探書拾玖 活字

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    出版業界の成り立ち。読書とは。書楼弔堂の最終巻。
    相も変わらぬ語り口で、事件が起きるわけでもないのに、スッキリとした読後感で楽しかった。

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    2025年12月31日
  • 書楼弔堂 霜夜 探書廿参 黎明

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    出版業界の成り立ち。読書とは。書楼弔堂の最終巻。
    相も変わらぬ語り口で、事件が起きるわけでもないのに、スッキリとした読後感で楽しかった。

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    2025年12月31日
  • 書楼弔堂 霜夜 探書廿 複製

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    出版業界の成り立ち。読書とは。書楼弔堂の最終巻。
    相も変わらぬ語り口で、事件が起きるわけでもないのに、スッキリとした読後感で楽しかった。

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    2025年12月31日
  • 書楼弔堂 霜夜 探書廿弐 永世

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    出版業界の成り立ち。読書とは。書楼弔堂の最終巻。
    相も変わらぬ語り口で、事件が起きるわけでもないのに、スッキリとした読後感で楽しかった。

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    2025年12月31日