京極夏彦のレビュー一覧

  • 文庫版 地獄の楽しみ方

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    人生が変わる本に出会えた

    言葉の扱う危うさ、世の中の荒波をどう受け流していくかを『魍魎の匣』や『姑獲鳥の夏』の著者の京極夏彦先生が講演録を文章に書き起こした作品。

    話し言葉を文にしてるので、とても読みやすいし、ページ数もP.141とすぐに読めるのでオススメです。

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    2025年10月31日
  • 了巷説百物語

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     天保11年。老中首座・水野忠邦の改革が進む中、改革支持派の依頼を受けた洞観屋の藤兵衛は、又市たち〈化け物遣い〉のことを調べていた。

     武家社会の存命を図る水野。そこに絡む新たな闇の勢力。生活苦が増す民草。人死にを出さない世のため、小股潜りの又市は一世一代の仕掛けに打って出るが……。

     「巷説百物語」シリーズ完結編。
              ◇
     下総国酒々井宿に、とうか藤兵衛という男がいた。

     稲荷と書いて「とうか」と読む。
     その「とうか」とは稲荷神社の御使いたるお狐様のことだが、「とうか」を名乗るのは藤兵衛が特に信心深いからではない。お狐様からすれば藤兵衛は、むしろ罰当たりと言っても

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    2025年10月16日
  • 中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。(12)

    io

    ネタバレ 購入済み

    昭和レトロな風情に浸る

    千鶴子さんが素敵すぎます!栞奈ちゃんが『女神様』というのも納得。中禅寺先生との馴初めが知りたいですねぇ。
    時代の風情を感じるのはモールス信号をアレンジした懐中電灯通信で連絡を取り合っていたお二人のエピソード。
    何でもスマホで済ませられる現代は確かに便利ではありますが、現代にこの風情を求めるのは難しそうです。

    #胸キュン #カッコいい #エモい

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    2025年10月11日
  • 文庫版 地獄の楽しみ方

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    無謀なことをしたくなった。
    たとえば、りくろーおじさんを食べるためだけに大阪へ行くような、そんなこと。

    「行動を起こさずに変えられるものなんて、世の中には一つもないんです」
    ──この一文に、頭をガツンと叩かれた気分でした。

    ぬるま湯に浸かって、あーだこーだと理想や夢を語っても何も変わらない。
    言葉って、怖い。言葉を使って人と接する仕事柄、それは毎日感じている。
    それでも、結局は言葉に救われている。
    人間って、本当に難儀だなと思う。

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    2025年10月08日
  • 嗤う伊右衛門

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    「兎に角、我慢して読め」と言われ、疑心暗鬼で前半の重く暗い展開を読み進めると、あら不思議、いつのまにかのめり込んでしまいました。面白い。

    京極さんの豪筆が魅せる、新たな四谷怪談物語。
    「四谷怪談」と聞くと、正直私は幽霊が井戸から出てきて、皿の枚数数えてる。ぐらいの認識しかございませんでしたっ!全く違う美しさと武士道の清廉垣間見える良作です。

    伊右衛門とお岩の純愛、しかしながら直接的な表現はされず、周りの欲望を際立たせる事で、相対的に2人の愛の深さを思い知ります。

    全く知らない人でものめり込めます。

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    2025年10月04日
  • 文庫版 ルー=ガルー 忌避すべき狼

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    百鬼夜行シリーズに比べてどうなのだろうかという期待感と不安を抱きながら読み始めたが、これはやはり京極夏彦。
    如何なる時代設定だとしても、根底は変わらない。
    やはり神のような存在。

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    2025年09月28日
  • 筑前化物絵巻

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    ネタバレ

     単なる妖怪本と思い読んでいたが、絵巻もの作者の死や生、嘘に関する哲学的な部分もありなかなか読み応えがあるものだった。今後の研究にも期待したい。

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    2025年09月24日
  • 続巷説百物語

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    ネタバレ

    巷説シリーズ第2弾。
    このシリーズの主題は、一作目『巷説百物語 』の感想で語ってしまったけど、まぁ本作も概ね同じ形かな。

    妖怪の本質は「現象(コト)」ではなく「存在(モノ/キャラクター)」であり、存在が語られる以上それは物語を伴う。例えばヌリカベなんかは行く手を塞ぐキャラクターである一方、行く手を塞いだエピソード(物語)が求められるわけだ。順番が逆なんだけどね。
    ある「現象」を「存在」に変えるプロセスを「物語」と云う。つまり又市の仕掛けはまさしくこのプロセスを利用しているのだ

    しかし百介の出番はここで終わりなのだろうか…。
    なんだか淋しくなるような。後巷説百物語が楽しみですねぇ。

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    2025年09月24日
  • 巷説百物語

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    直木賞を受賞した2作目を読みたくて、こちらを拝読。百鬼夜行シリーズを読んでいるところで、そちらとの共通点として、表紙が美しい。
    陰摩羅鬼を挟んでから、この2作目に行こうかなと。

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    2025年09月13日
  • 今昔百鬼拾遺 河童

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    呉美由紀が友人達と河童について色々語り合う冒頭から一転、中禅寺敦子は薔薇十字探偵社の益田に相談を持ちかけられて……。宝石泥棒と水死体の事件が複雑に絡み合っていくスピンオフ作品2作目。

    多々良さん登場。単品だとだいぶん変わった人なんだな→

    塗仏の時は京極堂と一緒にいたから薄まっていたのか、私の記憶違いか……とにかく濃い!だいぶん変人。おもしろい。
    事件的には、「鬼」と同じく戦後すぐの混乱期をうまく絡めた感じで興味深く読んだ。なかなかヘヴィ。悲しい。でも、戦後ってこういうことはよくあったんだろうな。戦争は嫌だね

    「鬼」「河童」と読んで気づいたんだが、このシリーズ、様式が決まっているんよね。

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    2025年09月11日
  • 死ねばいいのに

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    殺された女性について、教えてほしい
    そう関係者の元へ尋ねる無礼な男

    礼儀や言葉遣いを知らないその男との会話が進むにつれ、女性との関係や自身の姿があらわになっていく。

    そして、タイトルの言葉が、、、

    この本の怖いところは
    「死ねばいいのに」がもつ本当の意味

    読み手自身にも向けられていること。
    読み終えた時、この作品は凄いと感じた。

    不幸なことがあると人生はマイナスか?
    それすら改めさせられる何度も心に刻みたい一冊。

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    2025年09月06日
  • 姑獲鳥の夏(2)【電子百鬼夜行】

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    斬新極まりないミステリ

    下巻は概ね謎解きだ。謎は精緻玄妙に解きほぐされていき、大いに興をそそられ、早く全容を掴みたくなって、時を忘れ食い入るように読み進める。👻さて、ミステリの仕掛けの核心部分だが、これにはやや肩透かしを喰らった気分になり、乾いた笑いがこぼれてしまう。とはいえ、事件の全容を詳らかにする怒涛のロジカル尽くしに、アタマがクラクラするほど圧倒された。まるで眩暈坂を歩いているときのように。👻デビュー作らしく、斬新極まりないミステリであった。👻

    #ダーク

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    2025年09月03日
  • 文庫版 鵼の碑

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    本の暑さが凄い解説も入れて、1286ページ!違う作家さんのレンガ本見た事が有りましたが、初めて読んで文字が綺麗で読み終えるとなんか、良い感じになりました。

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    2025年09月02日
  • 姑獲鳥の夏(1)【電子百鬼夜行】

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    女子高生に大人気だった本

    30年程前、近隣の某高校女生徒の間で京極堂シリーズが人気を博していた。そんな話を聞き、本書を手に取ってはみたものの、推理小説なのに、事実関係を充分に把握しきれないまま、上下巻を読了。そう言えば、某高校は偏差値高めだった。カピバラKSってアタマワルイである。👻とはいえ、本書はただの犯人探しの推理小説ではない。上巻は、登場人物達のキャラの濃さで笑いが止まらないし、該博な知識と高い見識に満ちた主人公の宗教妖怪等談義には知的興奮を抑えられない。著者京極夏彦の筆力に圧倒された。👻

    #深い

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    2025年08月27日
  • 続巷説百物語

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    シリーズもの。この前の巷説百物語はイマイチでしたが、この続から登場人物の個性がより濃く描かれ始め、加速度的に面白くなります。

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    2025年08月22日
  • 了巷説百物語

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    ネタバレ

    2025年7冊目。
    ううん、見事な幕引き。まさに[了]の名にふさわしい大作で、おかげさまで満足感ともの寂しさがとんでもないわ。ナンバリングの一作目から、古典の三部作、そして時間軸があとだから触れられんべと勝手に思っていた遠野まで網羅して…すべてを絡めとった上に百鬼夜行につなげる流れはもう、舌を巻くしかなかった。
    個人的に又市が大好きなもんで、まさかの最終巻にぜんっぜん登場しないのにはびびったけど、だからこそたった見開き1ページのあの終わりが…くそぅ、痺れる。そんで又市と、遠野に行っちゃってた仲蔵を抜けば、びっくりするくらいのオールキャストっぷり。お馴染みのキャラ…特に治平が退場するのを見せられ

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    2025年08月18日
  • 書楼弔堂 霜夜 探書廿弐 永世

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    ネタバレ

    書楼弔堂シリーズ最終巻。相変わらず京極御大は面白いなー。

    主人公が「印刷造本改良会」の一員であり、本という文化の近代化(大衆化)に一躍買った存在という部分は特に気をつけて読みたい。
    本が大衆化される以上、生産のためにある種の均一化が必要になる。まぁ主人公が悩んでいたフォントがその1つなんだけど、その均一化と浮世絵がキーになっているのが構成として美しいね。

    本も浮世絵も、別にアナタのために生まれたワケではない。
    それらの存在から作者が本当に意図したことを完全に受け取ることは不可能だし、その必要もない。本も浮世絵も変わらずそこに在り続けるし、アナタがそこから何かを受け取ることこそが大事なのだな

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    2025年08月17日
  • 書楼弔堂 霜夜 探書廿肆 誕生

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    ネタバレ

    書楼弔堂シリーズ最終巻。相変わらず京極御大は面白いなー。

    主人公が「印刷造本改良会」の一員であり、本という文化の近代化(大衆化)に一躍買った存在という部分は特に気をつけて読みたい。
    本が大衆化される以上、生産のためにある種の均一化が必要になる。まぁ主人公が悩んでいたフォントがその1つなんだけど、その均一化と浮世絵がキーになっているのが構成として美しいね。

    本も浮世絵も、別にアナタのために生まれたワケではない。
    それらの存在から作者が本当に意図したことを完全に受け取ることは不可能だし、その必要もない。本も浮世絵も変わらずそこに在り続けるし、アナタがそこから何かを受け取ることこそが大事なのだな

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    2025年08月17日
  • 書楼弔堂 霜夜

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    ネタバレ

    書楼弔堂シリーズ最終巻。相変わらず京極御大は面白いなー。

    主人公が「印刷造本改良会」の一員であり、本という文化の近代化(大衆化)に一躍買った存在という部分は特に気をつけて読みたい。
    本が大衆化される以上、生産のためにある種の均一化が必要になる。まぁ主人公が悩んでいたフォントがその1つなんだけど、その均一化と浮世絵がキーになっているのが構成として美しいね。

    本も浮世絵も、別にアナタのために生まれたワケではない。
    それらの存在から作者が本当に意図したことを完全に受け取ることは不可能だし、その必要もない。本も浮世絵も変わらずそこに在り続けるし、アナタがそこから何かを受け取ることこそが大事なのだな

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    2025年08月17日
  • 書楼弔堂 霜夜 探書廿壱 蒐集

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    ネタバレ

    書楼弔堂シリーズ最終巻。相変わらず京極御大は面白いなー。

    主人公が「印刷造本改良会」の一員であり、本という文化の近代化(大衆化)に一躍買った存在という部分は特に気をつけて読みたい。
    本が大衆化される以上、生産のためにある種の均一化が必要になる。まぁ主人公が悩んでいたフォントがその1つなんだけど、その均一化と浮世絵がキーになっているのが構成として美しいね。

    本も浮世絵も、別にアナタのために生まれたワケではない。
    それらの存在から作者が本当に意図したことを完全に受け取ることは不可能だし、その必要もない。本も浮世絵も変わらずそこに在り続けるし、アナタがそこから何かを受け取ることこそが大事なのだな

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    2025年08月17日