京極夏彦のレビュー一覧
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ネタバレ2025年7冊目。
ううん、見事な幕引き。まさに[了]の名にふさわしい大作で、おかげさまで満足感ともの寂しさがとんでもないわ。ナンバリングの一作目から、古典の三部作、そして時間軸があとだから触れられんべと勝手に思っていた遠野まで網羅して…すべてを絡めとった上に百鬼夜行につなげる流れはもう、舌を巻くしかなかった。
個人的に又市が大好きなもんで、まさかの最終巻にぜんっぜん登場しないのにはびびったけど、だからこそたった見開き1ページのあの終わりが…くそぅ、痺れる。そんで又市と、遠野に行っちゃってた仲蔵を抜けば、びっくりするくらいのオールキャストっぷり。お馴染みのキャラ…特に治平が退場するのを見せられ -
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ネタバレ書楼弔堂シリーズ最終巻。相変わらず京極御大は面白いなー。
主人公が「印刷造本改良会」の一員であり、本という文化の近代化(大衆化)に一躍買った存在という部分は特に気をつけて読みたい。
本が大衆化される以上、生産のためにある種の均一化が必要になる。まぁ主人公が悩んでいたフォントがその1つなんだけど、その均一化と浮世絵がキーになっているのが構成として美しいね。
本も浮世絵も、別にアナタのために生まれたワケではない。
それらの存在から作者が本当に意図したことを完全に受け取ることは不可能だし、その必要もない。本も浮世絵も変わらずそこに在り続けるし、アナタがそこから何かを受け取ることこそが大事なのだな -
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ネタバレ書楼弔堂シリーズ最終巻。相変わらず京極御大は面白いなー。
主人公が「印刷造本改良会」の一員であり、本という文化の近代化(大衆化)に一躍買った存在という部分は特に気をつけて読みたい。
本が大衆化される以上、生産のためにある種の均一化が必要になる。まぁ主人公が悩んでいたフォントがその1つなんだけど、その均一化と浮世絵がキーになっているのが構成として美しいね。
本も浮世絵も、別にアナタのために生まれたワケではない。
それらの存在から作者が本当に意図したことを完全に受け取ることは不可能だし、その必要もない。本も浮世絵も変わらずそこに在り続けるし、アナタがそこから何かを受け取ることこそが大事なのだな -
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ネタバレ書楼弔堂シリーズ最終巻。相変わらず京極御大は面白いなー。
主人公が「印刷造本改良会」の一員であり、本という文化の近代化(大衆化)に一躍買った存在という部分は特に気をつけて読みたい。
本が大衆化される以上、生産のためにある種の均一化が必要になる。まぁ主人公が悩んでいたフォントがその1つなんだけど、その均一化と浮世絵がキーになっているのが構成として美しいね。
本も浮世絵も、別にアナタのために生まれたワケではない。
それらの存在から作者が本当に意図したことを完全に受け取ることは不可能だし、その必要もない。本も浮世絵も変わらずそこに在り続けるし、アナタがそこから何かを受け取ることこそが大事なのだな -
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ネタバレ書楼弔堂シリーズ最終巻。相変わらず京極御大は面白いなー。
主人公が「印刷造本改良会」の一員であり、本という文化の近代化(大衆化)に一躍買った存在という部分は特に気をつけて読みたい。
本が大衆化される以上、生産のためにある種の均一化が必要になる。まぁ主人公が悩んでいたフォントがその1つなんだけど、その均一化と浮世絵がキーになっているのが構成として美しいね。
本も浮世絵も、別にアナタのために生まれたワケではない。
それらの存在から作者が本当に意図したことを完全に受け取ることは不可能だし、その必要もない。本も浮世絵も変わらずそこに在り続けるし、アナタがそこから何かを受け取ることこそが大事なのだな -
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ネタバレ書楼弔堂シリーズ最終巻。相変わらず京極御大は面白いなー。
主人公が「印刷造本改良会」の一員であり、本という文化の近代化(大衆化)に一躍買った存在という部分は特に気をつけて読みたい。
本が大衆化される以上、生産のためにある種の均一化が必要になる。まぁ主人公が悩んでいたフォントがその1つなんだけど、その均一化と浮世絵がキーになっているのが構成として美しいね。
本も浮世絵も、別にアナタのために生まれたワケではない。
それらの存在から作者が本当に意図したことを完全に受け取ることは不可能だし、その必要もない。本も浮世絵も変わらずそこに在り続けるし、アナタがそこから何かを受け取ることこそが大事なのだな -
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ネタバレ書楼弔堂シリーズ最終巻。相変わらず京極御大は面白いなー。
主人公が「印刷造本改良会」の一員であり、本という文化の近代化(大衆化)に一躍買った存在という部分は特に気をつけて読みたい。
本が大衆化される以上、生産のためにある種の均一化が必要になる。まぁ主人公が悩んでいたフォントがその1つなんだけど、その均一化と浮世絵がキーになっているのが構成として美しいね。
本も浮世絵も、別にアナタのために生まれたワケではない。
それらの存在から作者が本当に意図したことを完全に受け取ることは不可能だし、その必要もない。本も浮世絵も変わらずそこに在り続けるし、アナタがそこから何かを受け取ることこそが大事なのだな -
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ネタバレ書楼弔堂シリーズ最終巻。相変わらず京極御大は面白いなー。
主人公が「印刷造本改良会」の一員であり、本という文化の近代化(大衆化)に一躍買った存在という部分は特に気をつけて読みたい。
本が大衆化される以上、生産のためにある種の均一化が必要になる。まぁ主人公が悩んでいたフォントがその1つなんだけど、その均一化と浮世絵がキーになっているのが構成として美しいね。
本も浮世絵も、別にアナタのために生まれたワケではない。
それらの存在から作者が本当に意図したことを完全に受け取ることは不可能だし、その必要もない。本も浮世絵も変わらずそこに在り続けるし、アナタがそこから何かを受け取ることこそが大事なのだな -
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ネタバレ目次
・史乗(徳富蘇峰)
・統御(岡本綺堂)
・滑稽(宮武外骨)
・幽冥(竹久夢二)
・予兆(寺田寅彦)
・改良(斎藤一)
目次の後の括弧書きは、弔堂が本を売った相手。
ただし、寺田寅彦が弔堂に依頼したのは斎藤一が探していた本であり、最終話では斎藤一本人が弔堂に来るが、話の主人公としては斎藤ではなくこの本の語り手であった弥蔵こと堀田十郎である。
後々の自分のために記しておく。
明治三十五年となり江戸は遠くなってしまったが、今回の語り手は甘酒屋の弥蔵。
幕末に人を殺すことを生業としていたようであり、積極的に死を望んでいるわけではないが、生きることに禁欲的な生活をしている。
狂言回しは近所の -
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ついに大好きなシリーズが終わってしまう。
25年もかけて御行の又市シリーズ完結です、寂しい〜
今作のメインは稲荷藤兵衛(とおかとおべえ)という狐猟師。裏渡世は洞観屋(どうかんや)といって嘘を見破る仕事。
初めは世の中にいろいろある事件の裏側を探って欲しいっていう、改革を推し進める幕府側に近いところからの依頼で江戸に出てきた藤兵衛。
助っ人のお玉と源助とともにあれこれ調べるうちに、山岡百介と小股潜りの又市の名が聞こえてくる。
少しずつ、事件の真相に近づいて
裏渡世の化け物遣いが大勢絡んで、裏の裏の黒幕を暴く。
大立ち回りもめちゃくちゃ派手でドキドキする流れ。
又市がなかなか登場しないので寂しい -
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ネタバレ目次
・事件(田山花袋)
・普遍(添田啞蝉坊)
・隠秘(福來友吉)
・変節(平塚らいてう)
・無常(乃木希典)
・常世(柳田國男)
目次の後の括弧書きは、弔堂が本を売った相手。
ただし、柳田國男は全ての作品で本を購入しているが、彼のための一冊とは自分自身で後に著す物のことだろうとの店主の言葉。
この本の語り手である天馬塔子も何冊か本を買っているが、彼女はフィクションの人物と思われる。
後々の自分のために記しておく。
多分作者が描きたかったのは、柳田國男が民俗学の入り口に立つまでの、煩悶する姿だったのではないかと思う。
一冊を通して、抒情派詩人として人気を博しておきながら詩と決別し、中央官吏 -
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「語彙の数だけ世界が増える」
マイナスに捉えていたことも、それをプラスに捉える言葉を知っていれば、落ち込まずに済む。言葉は記号に過ぎないけれど、選ぶ言葉次第で見える世界を変えられる。うつ病を経験してから、よりそう思うようになった考えでもある。このことは常に意識していたいな。
「本の数だけ人生がある」
この思想は、私が本を好きな理由そのもの。本を通していろんな人生を体験して、現実逃避したり、自分の行動のヒントにしたり。
「『面白がらせてくれる』と思っちゃダメですね。読書は受動じゃなく、能動です。『面白がってやる』が正しいでしょう。」
自分が全く持ち合わせていなかった考え方だった。読書を例に出