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【第56回吉川英治文学賞受賞作】
『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞を受賞――本作でシリーズ三冠!
「遠野は化け物が集まんだ。咄だって、なんぼでも来る」
盛岡藩筆頭家老にして遠野南部家当主の密命を受けた宇夫方祥五郎は、巷に流れる噂話を調べていた。
郷が活気づく一方で、市場に流れる銭が不足し困窮する藩の財政に、祥五郎は言い知れぬ不安を感じる。
ある日、世事に通じる乙蔵から奇異な話を聞かされた。
菓子司山田屋から出て行った座敷童衆、夕暮れ時に現れる目鼻のない花嫁姿の女、そして他所から流れて迷家に棲みついた仲蔵という男。
祥五郎のもとに舞い込む街談巷説、その真偽は――。
ハナシは、やがて物語になる。どんどはれ。
〈巷説百物語〉シリーズの集大成!
Posted by ブクログ 2023年06月03日
シリーズ(文庫化済み)最新巻♫
「続〜」「西〜」「前〜」「後〜」で完結だと思っていただけに、1〜2年前に本作の存在を知った時には小躍りしたい位に喜んで、首を長くして文庫化を待ったものだった♫
さて、舞台は遠野。
京極ファン皆の大好きなあの男ではないものの、彼と同じ匂いのする男達の仕掛けの数々は皆、...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月17日
・京極夏彦「遠巷説百物語」(角川文庫)を読んだ。「巷説百物語」シリーズの文庫本最新刊であるらしい。6冊目である。あちこちで百物語をやつてきたやうだが、これは遠野である。ただし、書名は「遠野」ではなく「遠」一字である。柳田の「遠野物語」とも関係あるらしいが、私は確認して ゐない。京極に「遠野物語」訳が...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月06日
【短評】
多分10年振り位に着手する「巷説百物語シリーズ」の最新刊である。
どうにもならぬ人の世のしがらみを妖怪怪異に仮託することで解消する本シリーズ。
正直、事前知識はさっぱり抜け落ちていたが、思いの外すんなりと世界観に浸ることが出来た。そうそう、こんな感じだった的な安心感。
全6話が収録されてい...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月02日
待ってました大好きなシリーズ
読む前から読み終わってしまうのが惜しくて
自分を焦らしていたのですが、我慢ができなくなりついに読んでしまいました。
このシリーズは、身分の外の人たちが
どうにもならない困ったことを怪異に見せかけて丸くおさめてしまうお話です。
殺さずに悪を成敗する、必殺仕事人のような
...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月12日
『遠野物語』読んでるなら一層楽しめます。
真逆『遠野物語』のあの人物にこんなところで再会するとは思いませんでした……。然も迂闊にも最後の最後まで気付かなかった。その上なんかちょっとエモい感じに締められたのが悔しい(笑)。
遠野の全てに愛を込めて。著者が彼の地を愛おしく想う気持ちがひしひしと...続きを読む
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