遠巷説百物語

遠巷説百物語

1,056円 (税込)

5pt

【第56回吉川英治文学賞受賞作】
『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞を受賞――本作でシリーズ三冠!

「遠野は化け物が集まんだ。咄だって、なんぼでも来る」

盛岡藩筆頭家老にして遠野南部家当主の密命を受けた宇夫方祥五郎は、巷に流れる噂話を調べていた。
郷が活気づく一方で、市場に流れる銭が不足し困窮する藩の財政に、祥五郎は言い知れぬ不安を感じる。
ある日、世事に通じる乙蔵から奇異な話を聞かされた。
菓子司山田屋から出て行った座敷童衆、夕暮れ時に現れる目鼻のない花嫁姿の女、そして他所から流れて迷家に棲みついた仲蔵という男。
祥五郎のもとに舞い込む街談巷説、その真偽は――。

ハナシは、やがて物語になる。どんどはれ。
〈巷説百物語〉シリーズの集大成!

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遠巷説百物語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    いやはや
    京極作品は長い
    その分読み終わったときの達成感はハンパない
    このシリーズで又一に会えて嬉しかった
    やっぱり仕掛けの核は又一が一番ですね
    遠野の次もあるのかな?

    0
    2023年11月08日

    Posted by ブクログ

    妖怪好きなら知らない者はいない、人も物もハナシも集まる「遠野」が舞台
    遠野領の領主から密命を仕った「御譚調掛」が主人公として遠野で起きた事件に表裏両方から接近していく
    シリーズお馴染みのあの人も登場したり舞台も舞台でめっちゃ面白かった

    「あの」遠野ながらに妖怪のスケールもデカくて、時期もこれまでよ

    0
    2025年01月02日

    Posted by ブクログ

    巷説百物語シリーズの第6作目

    舞台を江戸末期の遠野へと移し、盛岡藩筆頭家老の密命で巷に流れる噂話を調べる宇夫方祥五郎を主人公に物語が展開する。

    全部で6話。
    どの話も遠野の昔語りから始まって、巷の話、事件の当事者の話、最後にそれを解体する話という構成。

    昔語りの遠野の方言はなんとも味がある。

    0
    2024年10月31日

    Posted by ブクログ

    盛岡藩支藩の遠野保で起きる摩訶不思議な事件。
    シリーズ前作からだいぶ間を置いて読んだため、それと繋がりがある(と思われる)エピソードが上手いこと理解できなかったのが残念。もう一度読み返してみようか。

    0
    2024年08月15日

    Posted by ブクログ

    あー面白かった……
    正直、今までと趣が違うと聞いてたのでどうかなー?と思いつつ読んだものの。
    やはり面白い!の一言に尽きる。

    最後の話は終幕に向かっているのがヒシヒシと伝わってきて、震えた…。
    乙さん、そうだったのね!
    さて次はいよいよ了!

    ところで、
    物凄く幸運なことに地元で京極先生のトーク会

    0
    2024年08月12日

    Posted by ブクログ

    シリーズ(文庫化済み)最新巻♫
    「続〜」「西〜」「前〜」「後〜」で完結だと思っていただけに、1〜2年前に本作の存在を知った時には小躍りしたい位に喜んで、首を長くして文庫化を待ったものだった♫

    さて、舞台は遠野。
    京極ファン皆の大好きなあの男ではないものの、彼と同じ匂いのする男達の仕掛けの数々は皆、

    0
    2023年06月03日

    Posted by ブクログ

    遠野で巷に流れる噂話を集めることを命じられた宇夫方祥五郎。その中から、藩の存亡に関わる出来事が露見する。
    遠野に昔譚があり、噂咄から噺(物語)へ、そして真偽を見定める話に。そして、宇夫方が筆頭家老に語る譚に。「はなし」がつながり、遠野に新たな譚ができる。
    「はなし」に引き込まれる。

    0
    2023年03月21日

    Posted by ブクログ

    とても考えられている構成だと思った。

    人々は説明のつかない諸々をまとめて妖怪の仕業とし、噺(はなし)を創り上げてきた。
    奇怪な出来事が起きる咄から始まる。
    それを解決する話を出し、噺が出来たであろうストーリーを作る。

    おもしろかった。

    0
    2023年03月12日

    Posted by ブクログ

    ・京極夏彦「遠巷説百物語」(角川文庫)を読んだ。「巷説百物語」シリーズの文庫本最新刊であるらしい。6冊目である。あちこちで百物語をやつてきたやうだが、これは遠野である。ただし、書名は「遠野」ではなく「遠」一字である。柳田の「遠野物語」とも関係あるらしいが、私は確認して ゐない。京極に「遠野物語」訳が

    0
    2023年05月17日

    Posted by ブクログ

    【短評】
    多分10年振り位に着手する「巷説百物語シリーズ」の最新刊である。
    どうにもならぬ人の世のしがらみを妖怪怪異に仮託することで解消する本シリーズ。
    正直、事前知識はさっぱり抜け落ちていたが、思いの外すんなりと世界観に浸ることが出来た。そうそう、こんな感じだった的な安心感。
    全6話が収録されてい

    0
    2023年03月06日

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