京極夏彦のレビュー一覧

  • 書楼弔堂 霜夜 探書廿壱 蒐集

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    ネタバレ

    書楼弔堂シリーズ最終巻。相変わらず京極御大は面白いなー。

    主人公が「印刷造本改良会」の一員であり、本という文化の近代化(大衆化)に一躍買った存在という部分は特に気をつけて読みたい。
    本が大衆化される以上、生産のためにある種の均一化が必要になる。まぁ主人公が悩んでいたフォントがその1つなんだけど、その均一化と浮世絵がキーになっているのが構成として美しいね。

    本も浮世絵も、別にアナタのために生まれたワケではない。
    それらの存在から作者が本当に意図したことを完全に受け取ることは不可能だし、その必要もない。本も浮世絵も変わらずそこに在り続けるし、アナタがそこから何かを受け取ることこそが大事なのだな

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    2025年08月17日
  • 書楼弔堂 霜夜 探書廿肆 誕生

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    ネタバレ

    書楼弔堂シリーズ最終巻。相変わらず京極御大は面白いなー。

    主人公が「印刷造本改良会」の一員であり、本という文化の近代化(大衆化)に一躍買った存在という部分は特に気をつけて読みたい。
    本が大衆化される以上、生産のためにある種の均一化が必要になる。まぁ主人公が悩んでいたフォントがその1つなんだけど、その均一化と浮世絵がキーになっているのが構成として美しいね。

    本も浮世絵も、別にアナタのために生まれたワケではない。
    それらの存在から作者が本当に意図したことを完全に受け取ることは不可能だし、その必要もない。本も浮世絵も変わらずそこに在り続けるし、アナタがそこから何かを受け取ることこそが大事なのだな

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    2025年08月17日
  • 書楼弔堂 霜夜 探書廿弐 永世

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    ネタバレ

    書楼弔堂シリーズ最終巻。相変わらず京極御大は面白いなー。

    主人公が「印刷造本改良会」の一員であり、本という文化の近代化(大衆化)に一躍買った存在という部分は特に気をつけて読みたい。
    本が大衆化される以上、生産のためにある種の均一化が必要になる。まぁ主人公が悩んでいたフォントがその1つなんだけど、その均一化と浮世絵がキーになっているのが構成として美しいね。

    本も浮世絵も、別にアナタのために生まれたワケではない。
    それらの存在から作者が本当に意図したことを完全に受け取ることは不可能だし、その必要もない。本も浮世絵も変わらずそこに在り続けるし、アナタがそこから何かを受け取ることこそが大事なのだな

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    2025年08月17日
  • 文庫版 地獄の楽しみ方

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    言葉を信じすぎない。言葉は限定するもの、足りないもの。言葉で世界を変えることはできない。

    されども、言葉は人を変えることはできる。

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    2025年08月12日
  • 狐花 葉不見冥府路行

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    文句なく五つ星。
    京極先生で、薄い本・・・。って思ったけど読み応え十分。
    本編に触れるとネタバレになるのであまり触れないが、結構びっくりな展開。後半からスピード感もアップ。また、印象的に登場する華、曼珠沙華。改めて、美しく哀しい華だなと感じました。
    それから初版の限定の装丁だったのか、ものすごく素敵な装丁です。蔵書にします。

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    2025年08月11日
  • 書楼弔堂 待宵

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    目次
    ・史乗(徳富蘇峰)
    ・統御(岡本綺堂)
    ・滑稽(宮武外骨)
    ・幽冥(竹久夢二)
    ・予兆(寺田寅彦)
    ・改良(斎藤一)

    目次の後の括弧書きは、弔堂が本を売った相手。
    ただし、寺田寅彦が弔堂に依頼したのは斎藤一が探していた本であり、最終話では斎藤一本人が弔堂に来るが、話の主人公としては斎藤ではなくこの本の語り手であった弥蔵こと堀田十郎である。
    後々の自分のために記しておく。

    明治三十五年となり江戸は遠くなってしまったが、今回の語り手は甘酒屋の弥蔵。
    幕末に人を殺すことを生業としていたようであり、積極的に死を望んでいるわけではないが、生きることに禁欲的な生活をしている。

    狂言回しは近所の

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    2025年07月24日
  • 病葉草紙

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    面白かった!本から知識を得る人と、知識はないが世の中や人をよく知る人。この2人が合わさるとこうまでプラスに作用するのか。
    京極夏彦さんは百鬼夜行シリーズしか読んだことがなかったが、こんなにライトですいすい読める本もあるのかと感動(百鬼夜行は読み応えがあってそれはそれでいい)。また本編の前巷説百物語も読んでみようかな。

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    2025年07月24日
  • 了巷説百物語

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    ついに大好きなシリーズが終わってしまう。
    25年もかけて御行の又市シリーズ完結です、寂しい〜
    今作のメインは稲荷藤兵衛(とおかとおべえ)という狐猟師。裏渡世は洞観屋(どうかんや)といって嘘を見破る仕事。
    初めは世の中にいろいろある事件の裏側を探って欲しいっていう、改革を推し進める幕府側に近いところからの依頼で江戸に出てきた藤兵衛。
    助っ人のお玉と源助とともにあれこれ調べるうちに、山岡百介と小股潜りの又市の名が聞こえてくる。
    少しずつ、事件の真相に近づいて
    裏渡世の化け物遣いが大勢絡んで、裏の裏の黒幕を暴く。

    大立ち回りもめちゃくちゃ派手でドキドキする流れ。
    又市がなかなか登場しないので寂しい

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    2025年07月13日
  • 文庫版 書楼弔堂 炎昼

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    目次
    ・事件(田山花袋)
    ・普遍(添田啞蝉坊)
    ・隠秘(福來友吉)
    ・変節(平塚らいてう)
    ・無常(乃木希典)
    ・常世(柳田國男)

    目次の後の括弧書きは、弔堂が本を売った相手。
    ただし、柳田國男は全ての作品で本を購入しているが、彼のための一冊とは自分自身で後に著す物のことだろうとの店主の言葉。
    この本の語り手である天馬塔子も何冊か本を買っているが、彼女はフィクションの人物と思われる。
    後々の自分のために記しておく。

    多分作者が描きたかったのは、柳田國男が民俗学の入り口に立つまでの、煩悶する姿だったのではないかと思う。
    一冊を通して、抒情派詩人として人気を博しておきながら詩と決別し、中央官吏

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    2025年07月08日
  • 文庫版 地獄の楽しみ方

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    「語彙の数だけ世界が増える」
    マイナスに捉えていたことも、それをプラスに捉える言葉を知っていれば、落ち込まずに済む。言葉は記号に過ぎないけれど、選ぶ言葉次第で見える世界を変えられる。うつ病を経験してから、よりそう思うようになった考えでもある。このことは常に意識していたいな。

    「本の数だけ人生がある」
    この思想は、私が本を好きな理由そのもの。本を通していろんな人生を体験して、現実逃避したり、自分の行動のヒントにしたり。

    「『面白がらせてくれる』と思っちゃダメですね。読書は受動じゃなく、能動です。『面白がってやる』が正しいでしょう。」
    自分が全く持ち合わせていなかった考え方だった。読書を例に出

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    2025年07月04日
  • 百鬼夜行 陰(全)【電子百鬼夜行】

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    短編集でも面白い!!!!
    姑獲鳥の夏~宴の始末までのサイドストーリー短編集ですが、謎めいてた部分が解明したりあれこの人誰だったっけ?があったり面白かったです。
    2名ほど知らない人が主人公で出てきましたが、登場人物内に今まででてきた方が出てきていた話だったので、どこかで出てくるんだと思います。その鳥肌伏線回収楽しみにしています。

    でもやっぱり関口くんにのめり込みすぎて何故か泣いてしまいました。

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    2025年07月03日
  • 文庫版 書楼弔堂 炎昼

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    P44 
    貴君の視点で見た事実は貴君にとっての事実でしかなく、普遍の事実ではないということです。ならそれは幻想と同義ではないのか。個人にとっての事実というのは世間にとっては幻と同じなんですよ。

    前作に引き続き、実在の人物が弔堂を訪れ、一冊の本と巡り会う話。
    本当に弔堂というものはあったのではないかと思わされる描写。登場人物をもっと知っていたらもっと違う楽しみ方が出来るのではないかなと。

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    2025年06月30日
  • 後巷説百物語

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    読む順番を間違えて「参」を先に手にとってしまいました・・・。「弐」までは一度読んでいるのでこちらは初見。「壱」の体裁でものがたりは進んでいるのかと思いきや参では物語の有り様が変わっており、百介を中心に話がすすむ。
    ところどころ百介の気持ちが語られるが壱で受けた百介の印象とは大きく異なり、葛藤が垣間見られる。最終話は不器用ながらも又市を模し自身を囮に一幕打ち予想外、想像以上の成果を挙げる。
    最後の1ページで百介の素の気持ちが知れたようで切ないような温かいような不思議な気持ちになる。

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    2025年06月28日
  • 前巷説百物語

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    ありし日の又市がちゃんと正義漢で格好いい
    若い百介、おぎん、小右衛門、などなど
    色々繋がってきました

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    2025年06月27日
  • 文庫版 書楼弔堂 破曉

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    ネタバレ

    目次
    ・臨終(月岡芳年)
    ・発心(泉鏡花)
    ・方便(井上圓了)
    ・贖罪(岡田以蔵)
    ・闕書(巖谷小波)
    ・未完(高遠彬)

    目次の後の括弧書きは、弔堂が本を売った相手。
    最後の一人は、この本の語り手。
    後々の自分のために、記しておく。

    最近は読みたい本リストの巡りあわせにより、続々京極夏彦の本を読めるのが嬉しい。
    どの本を読んでも、理解の範疇を超えるような膨大な知識や知見が披露され、それらを読むことがぞくぞくするほど楽しい。
    ましてこのシリーズは、本屋が舞台なのである。
    しかも、歴史上の人物たちが自分の人生に迷ったときに、「自分のための一冊」の本に巡りあう話なのだ。
    本好きであり、歴史好きで

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    2025年06月26日
  • 巷説百物語

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     江戸時代を舞台とした妖怪に纏わる怪異譚と関係がある闇に葬られた事件を小悪党達が金と引き換えに決着を着ける七つの短編が収録された妖怪時代小説で、それぞれの話に出てくる妖怪の言い伝えや事件の裏に隠された悲しい人の業、無情な世の移ろいに登場人物達の小気味の良いやり取りなどエンタメの楽しさが詰まった作品だった。

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    2025年06月19日
  • 了巷説百物語

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    ネタバレ

    〈憑き物落とし〉中禪寺洲齋。
    〈化け物遣い〉御行の又市。
    〈洞観屋〉稲荷藤兵衛。
    嘘を見抜く洞観屋藤兵衛の側から見た又市や洲齋の物語をからめながら、老中首座・水野忠邦による改革とその黒幕となっている金貸しによる改革の真の目的が語られます。
    複数の事件が相互にからまりながら、クライマックスへと突き進む1100頁を超えるオールスター総出演の物語を一気に読ませてもらいました。
    このシリーズには『巷説』『前』『続』『後』『西』『遠』『了』があって、又市側の視点から描かれたそれぞれの事件が本作ではどのように藤兵衛の目に映るのかという読み方もとても興味深いです。
    膨大な物語を破綻なくまとめる。やはり、京極

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    2025年06月06日
  • 書楼弔堂 霜夜 探書廿壱 蒐集

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    至福の読み心地。

    過去に京極夏彦作品を読んだときの、とにかく読みづらかったという印象が強くずっと避けていた。
    今回「読者による文学賞スピンオフ」の選考委員となり、担当作品を選ぶにあたって自分が普段読まないものを指名させてもらったが、いやはやこれは面白い!!

    「書楼弔堂」…しょろうとむらいどう、と読む。
    明治の終わり頃、町外れにある書店はその名のとおり一風変わっている。どう変わっているかはこの本の中でじっくりおいおいと。

    書楼弔堂シリーズの完結編。だが、この作品だけでも十分に楽しめたし、ここから遡ってシリーズ前作を読んでいくのもありだなと思った。

    「読みたい時に読みたいものが読める、それ

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    2025年06月01日
  • 書楼弔堂 霜夜 探書廿 複製

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    至福の読み心地。

    過去に京極夏彦作品を読んだときの、とにかく読みづらかったという印象が強くずっと避けていた。
    今回「読者による文学賞スピンオフ」の選考委員となり、担当作品を選ぶにあたって自分が普段読まないものを指名させてもらったが、いやはやこれは面白い!!

    「書楼弔堂」…しょろうとむらいどう、と読む。
    明治の終わり頃、町外れにある書店はその名のとおり一風変わっている。どう変わっているかはこの本の中でじっくりおいおいと。

    書楼弔堂シリーズの完結編。だが、この作品だけでも十分に楽しめたし、ここから遡ってシリーズ前作を読んでいくのもありだなと思った。

    「読みたい時に読みたいものが読める、それ

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    2025年06月01日
  • 書楼弔堂 霜夜 探書拾玖 活字

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    至福の読み心地。

    過去に京極夏彦作品を読んだときの、とにかく読みづらかったという印象が強くずっと避けていた。
    今回「読者による文学賞スピンオフ」の選考委員となり、担当作品を選ぶにあたって自分が普段読まないものを指名させてもらったが、いやはやこれは面白い!!

    「書楼弔堂」…しょろうとむらいどう、と読む。
    明治の終わり頃、町外れにある書店はその名のとおり一風変わっている。どう変わっているかはこの本の中でじっくりおいおいと。

    書楼弔堂シリーズの完結編。だが、この作品だけでも十分に楽しめたし、ここから遡ってシリーズ前作を読んでいくのもありだなと思った。

    「読みたい時に読みたいものが読める、それ

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    2025年06月01日