京極夏彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ期待通り楽しく読むことができた。
今までの作品と比べると、舞台となった日光の歴史についての言及が多く、トラベルミステリー的な要素が強かったように感じた。本作初登場の緑川佳乃は、病理学者として地方大学の医学部で助手をしていて、中禅寺や榎木津、関口と幼馴染でもある。小柄だが非常に聡明なキャラクターで、今後の作品で活躍しそうな予感を抱いた。
毎度の事ではあるが、京極堂の説教は心に沁みる。しかし、本作の京極堂の説教は他作品とは違う印象を受けた。以下、少しだけ触れておく。
「違うんだよ緑川君。...。化け物とは、異った文化習俗を持つ他集団との間に生まれる恐怖、軋轢や齟齬そのものなんだ」
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Posted by ブクログ
ネタバレ女性が殺害され、周囲の人間に被害者の人柄について嗅ぎ回るケンヤ。“知り合い”としか名乗らず最後の章まで正体は明かされなかった。ただ被害者の周囲の人間に被害者について尋ねるも、自らの現状や生い立ちについて語り出し、しまいには生きることが辛いという結論に各々至る。それに対し、ケンヤは「なら死ねばいいのに」と言葉を浴びせる。
結果的に女性を殺した犯人であるのはケンヤだが、肉体関係を持っていた上司や度を超えた誹謗中傷をしていた隣人など、被害者を自らの欠点のかき消しのために利用していたりと、人間の暗い部分が浮き彫りになっていた。やはり人間関係では皆相手のことを見ているようで、自分が最優先なのだと、また善