京極夏彦のレビュー一覧
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ネタバレ『巷説百物語』シリーズが完結した直後、京極夏彦さんの新刊が並んだ。帯には、『前巷説百物語』にも連なる謎解き奇譚、とある。
八丁堀近くに貧乏長屋があった。大家の息子である藤介は、店子を見回るのが日課。店子の中に、久瀬棠庵という風変わりな本草学者がいた。この長屋で、なぜか怪事件が続発し、その度に藤介は棠庵に頼ることになるのだが…。
読み進めると、『巷説百物語』シリーズとフォーマットが似ていないこともない。妖怪のせいにして丸く収める『巷説百物語』シリーズ。棠庵はどうするのかというと、虫のせいにしてしまう。もちろん、こんな虫は存在せず、むしろ妖怪に近い。
棠庵というキャラクターは、又市一 -
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『絡新婦の理』で事件に翻弄された美由紀と、京極堂の妹で雑誌記者の敦子が探偵役となる3篇。京極堂とその悪友(?)3人は登場しないけれど、百鬼夜行シリーズでお馴染みの面々が登場してきて、雰囲気は随分賑やかである。
ある意味普通を地で行き、十代ならではの素直な感覚をいかんなく発揮する美由紀と、理性的であろうとすることが信条の敦子は、互いに足りないところを補い合える良いコンビだった。密会場所となるのが、駄菓子屋というのも楽しい。『天狗』に登場する(いつぞやかの榎木津に結婚式を滅茶苦茶にされた)美弥子も含めて、京極先生の描く女性というのはどことなく清々しいのは何故だろうか。3篇とも人死にが出ていて物騒極 -
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【2024年170冊目】
投擲する狸、首を跳ねられても蘇る男、消えた花嫁、山の民と船幽霊、殺しに魅入られた死神、二人の天狗。仕掛けを施し、悪を滅する。巷説百物語シリーズ第二弾。
一話からぐっときてしまいました。こんな泣かせるような話書いたっけ京極先生…私の涙腺が緩い?とか思ってたら、話がどんどんエグくなっていって、やっぱり一番怖いのは人間じゃねーか、と。むしろ、祟られてるとか取り憑かれてる方がまだいい、正気で狂気の人間の怖さ。
一見、それぞれのお話が別物に見えたりしますが、連作短編集で少しずつ繋がっています。これ、最初は今作でお仕舞いにしようと思ったんじゃなかろうかこのシリーズ…と思わせる -
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日本を滅ぼすには、妖怪を滅ぼせばいい?
その目論見に、妖怪馬鹿たちが立ち上がるーーーのか??
虚実が混じり合って、何が嘘で何が実やら…妖怪大好きな人にぜひ読んでほしい、京極節満載の物語。
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好きだなー、このお話。ところどころクスクス笑いながら、極太本を楽しく読み終えた。
あの人が!あの人も!?(大好き小松和彦さんも!)
で、あのキャラが!!
と、実在のヒトたちがたくさん出演している。人気キャラクターも出てくる終盤は、まぁ笑った。
読後は祭りの終わりの一抹の寂しさ…水木しげるさんが亡くなっている今だから、一層寂しく感じる。
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余裕や遊びがないと、生きるのは難しい。
日本人が古くから、人生をど -
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【2024年142冊目】
御行奉為――ある雨の日に山小屋に居合わせた人々。足止めを食らった彼らが始めたのは、江戸で流行している百物語だった。ひとり、またひとりと語るに連れ、一人の男の様子がおかしくなっていく。ついに男は雨の中――。小豆洗いから始まり帷子辻で終わる7つの短編集。巷説百物語シリーズ第一弾。
再読です。読み始めのあの感覚は、何も知らずに読んだ方がきっと面白いので、未読の方はあらすじも何も読まずに読んで欲しいなと思います。そ後は、多少の流れは理解した上で読むことになるわけですが、どの話も「はい、はい、最後はそうなりますね」とはならない仕掛けが施されており、毎話「んぐわぁー!そういうこ -
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何年ぶりの再読か忘れたし、そもそもいつもの様に何も覚えてなかったので純粋に楽しんだ。
なかなか入りが辛くて物語が始まらないなともどかしかったり、人間の相関はあれがああなんでしょ?ってのはある程度示してくれてるものの中身が分かる訳もなく3つだの4つだのの事件が起こる。
前作もだったけど、今回も風呂敷バサーっと広げてる。
それが下巻で急に回収してくる。
自分の中で即身仏は孔雀王のあれを重ねながら読んでたから変な感じにはなったけど。
取りこぼしなのか私が見落としてるのか、回収されないものもある気がするし、後味がそんなに良い物ではないけど楽しい時間だった