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Posted by ブクログ
■内容(「BOOK」データベースより)
「あなたが―蜘蛛だったのですね」。桜の森の満開の下に響く京極堂の声。いまや恐るべき大計は成就した。だが、何故にかくも累々たる骸が晒されねばならなかったのか。神代の昔から続く理を開顕した陰陽師の発する哀しい問いに「真犯人」の答えは…。古今未曾有、瞠目の構造を織り上げた京極文学の金字塔。
■感想
なんとなくイメージとして、水墨画のような印象を受ける。全体的に墨と白、そんな感じで色彩の印象を受けない。モノクロームの世界。
絡新婦の理に、まさしく蜘蛛の糸のように張り巡らされている女性論は面白い…というか心地いい。
私自身、趣味で古典をかじったことがあって、現代の感覚で読むと違和感をどうしてもぬぐえなかった部分が、妻の地位が重要であること、女の家に通うこと(というか婿入り前提)、あとは後宮に入っての後ろ盾が、父より母の身分の方が重要視されていること。
現代の場合はそうでもない。一見「妻の地位が重要」で「婿入り前提」に見えても、それは彼女の父親が偉いからというケースばかり。
古典は「彼女の母親が偉いから」なんだよね…ここがなんとも。ううん。
調べればいいんだろうけど、疑問に思っても、もともと調べたいことは別のことだったのでスルーしてもうた。その謎を京極が見事に解いてくれている。ううむ、すごい。
あとは個人的に最初の頃の織作茜の描写が好き。○○というよりは××、という否定形のとこ。うん、写真では(あるいは黙っていれば)美人だけど、動いちゃうとなぜかそういう印象が砕けるって人いるよなぁ(これは男女関わらず)。
しっかし日本人にとって、キリスト教(というか一神教…てくくると怒られるのかな)て、想像以上にものすごく理解しづらいものなんだなぁとしみじみ思う。
それと同じく、キリスト教(一神教)が当たり前の人って、多神教が理解できないものなのかしら。
Posted by ブクログ
すごかったー。
ふとしたことが複雑に絡み合って事件を作り出してて、ほんとスゴイとしか言いようがない。
語彙がないので惜しいな。もっと気の利いた感想を書きたいのですけど。
・・・ただねー。
やっぱりなんとも人死にが多すぎるというか。切ない。
あとやっぱ難しかったな。
宗教的なこととか女権がどうとかさっぱり興味もないので、なんかこう・・・正直、理解は諦めた。
つ、次は頑張る・・・!
個人的に一番テンション上がったのは最後の関君と京極堂のやりとりです。
もう仲良すぎるだろコレ。お前らお互い好きすぎ。
なんやかんやでやっぱり2人は友人なんだな、と思いました。
あとは4巻まで読み終えてから1巻に戻ったときですね。
そういうことか! とぞくぞくしますよ。
Posted by ブクログ
千葉の片田舎にある呪われた女ばかりの織作家の物語完結編。
やはり「蜘蛛」はこの人だった…って感じだけど、なんだかピンと来なかったです。
蜘蛛の巣のように3Dの構図でいろいろな事件が繰り広げられていくんだけれど、古い女系家族の思想的構図が明治以降の一夫一婦制&女性は一人の男性に操を誓うものと考える西洋思想を当然のように思っている男性によって狂わされていくことによっての悲劇。
……のようだけど、まぁ家族という組織優先で個人の意思を全く無視した冷たい家族ってのはどうもねぇ。
貴族制度が崩壊した戦後にこんな生活していてもつまんないって!
どうもピンと来なかったのが、どこかで読んだような内容ばかりだったのと、長い物語の割には蜘蛛の巣のように芯のない隙間だらけの芯をとらえられないお話だったこと。
地方のド田舎で良家の子女たちが売春をしていたというけれど、その場合、彼女たちを買った男性たちが全く見えないのが不思議だったこと、それなら地域社会にもっと何かしらのさざ波が立っていなくてはおかしいのではないか、よって、本当に少女買春があったのか…。
物語に熱が感じられなかったのが、イマイチでした。
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