京極夏彦のレビュー一覧
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・京極夏彦「豆腐小僧双六道中おやすみ」(角川文庫)と その先行の「豆腐小僧双六道中ふりだし」を読んだ。例の調子と言へるかどうか。たぶん言へないと思ふが、しかしおもしろいことは確かである。さう、これは 豆腐小僧を中心として、妖怪の来歴を記したもの、更に言つてしまへば、妖怪の履歴を散りばめた物語、履歴書小説ではないか。多くの妖怪が出てくる。それら のよつて来たるところをきちんと確認したうへで、その妖怪をそのやうに動かしてゐる。語りは、多分に戯作を意識してゐると思はれる饒舌体である。そんな作品だから、かういふ語りが案外あつてゐるのかもしれない。ただし、理屈つぽい作品である。それは概念といふ漢字におば
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”魍魎の匣 全五巻”京極夏彦原作 志水アキ画 角川書店(2007/12~2010/07発売)
・・・京極夏彦”魍魎の匣”のコミック版。原作の魅力を余すところなく引き出した美麗なコミックでした。
巻末に収録の設定画のコメントに”原作未読のアシスタントさんだと背景の雰囲気がなかなか伝わらないので全員に熟読して貰った。”とあったり、表紙は全巻中禅寺なのですが、カバーをめくると同構図別キャラクターであったりと本編以外にも楽しめる要素が多かったですね。
・・・シリーズのコミック化は”狂骨の夢”が全五巻で刊行済み。”姑獲鳥の夏”が連載中&一巻発売中。他に榎木津が主役の”百器徒然袋”が連載中。(”鳴釜” -
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巷説百物語シリーズは、続、後、前ときて、あーもうおしまいか〜と思っていたら「西」ときた!このシリーズがまだ読めそうで嬉しい限り。
登場人物それぞれがみんな味があり、その味がまた良い。今回は「西」の話だけれど、新しい人物に加え、ちゃんとあのおなじみの立役者たちも出てきます。
特に妖怪に興味はありませんので、人間社会の、理屈で説明できないものを「妖」として胸におさめてきた先人の知恵に納得しつつ、しかし妖怪蘊蓄はざっと飛ばし読み。それでももちろん内容は本当に面白いです。
複雑に絡み合う人と人、純真ゆえにそれが過ぎて罪となる、相手を思うがあまり道を踏み外す、深い情念にとらわれてしまう人々、どの話 -
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小さな体に似合わぬ大きな頭には破れた笠、手にはお盆を持ってその上には紅葉の豆腐。これが「豆冨小僧」。
妖怪好きの淳史が思い浮かべたおかげで数百年ぶりに世界に生まれた。
最初の一遍ははちゃめちゃでむちゃくちゃで面白かったです。出てくる機械もかっこいいし。結末はすっきりだし。
京極さんの現代物は始めてだったので新鮮かつ面白かったです。
狂言の「豆腐小僧」も「狐狗狸噺」も「新・死に神」もキチンと落ちてて、面白い。
クスリと笑えるカンジがなんとも良くて、これが狂言なのかなとも思いました。
最後の落語「死神remix」は最後スパッと終わっちゃって、なんかあっけにとられてしまった。内容は面白かったけ -
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京極夏彦の3冊目。
新解釈の四谷怪談と銘打たれているが……、怪談話ではない。周囲の陰謀と運命に翻弄された男女の、壮絶にして美しい愛を描いた物語。
面と向かってはうまく廻らなかった夫婦の、互いに相手を想うその気持ちが切なくなる……。
バッドエンドで締め括られる話は本来好きではないのに、不思議と本作では後味の悪さが微塵も無い。
★4つ、9ポイント。
2013.09.05.了。
“又市”なる御行が主要な役どころで登場している。
仕掛けの類いは無いけれども、あの決め台詞も……。
“あの又市”の初登場作品、ということなのかな?
後で、出版年を調べてみよう(笑)
↑
(追記)
調べるま