京極夏彦のレビュー一覧
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正体の分からないものへの畏敬、姿は見えているが自分とは違う物への怯えは今の日本人の好む物語にも通じるとおもう。カッパ、雪女、山男、童話だったり小説、漫画、映画でも有名な妖怪達の物語が京極夏彦さんの手によって読みやすくなっているので興味はあったけど古い作品だし手を出しづらいと考えている人がいたら、これを! と差し出したいです。
現代人以上に神仏信仰が盛んで、生活に馴染みすぎたが故に無宗教であると言う人もいない時代だからこそ、たぶん勘違いだろう、見間違いだろうではなく化け物に違いないという方向に転がっていくのは興味深い。
五十九の胡桃の合間に赤ら顔の河童が見えたのはその最たるものだと考える。
後 -
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ネタバレ番町皿屋敷を知らないものは日本人にはいまい。女中の菊が、足りない皿を数える声が、夜な夜な井戸から聞こえるというものだ。
しかしなぜ、を仔細に知る人はそう多くないのではないだろうか。
皿が足りないくらいで殺されて、恨みを持つようになったのはなぜ?
その問いかけに答えるよう、よく知られた結末に向かっての道筋を描くのが本作だ。
「数える」ことに対する個々人の主張を主として章立ては進む。
先を考えすぎてしまい、身動きができなくなってしまうから数えたくない器量よしの菊。
数えても数えても足りない気がする、青山播磨。
数え切れない米搗きの三平。
誉を数える十太夫。
際限ない欲深さの吉羅。
満ち溢れる遠山 -
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”遠野物語remix 付・遠野物語”京極夏彦・柳田圀男著 角川ソフィア文庫(2014/06発売)
・・・遠野出身の佐々木喜善が語る怪異譚を柳田が記した”遠野物語”、その京極夏彦版。(柳田の原板も収録)
現代語に訳出したものや、関連のある話を近くに集めたり、非常に読みやすい構成。
・・・柳田版を前に読んだときも思いましたが、間に人が入りすぎ。
遠野住人(複数の場合あり)→佐々木→柳田、で、
話の内容が相当変わっているのではないだろうか。
また、実際にあった話のように語られている中にも一から作られたっぽい話も多数。
各話の成立の過程を考えながら読んでいくと非常に面白い。
今年のベストを狙えるク -
おとなになったら
番町皿屋敷
40超えて何ですが、大人になったらもう一度読んでみようと思う(´・ω・`) 難解で理解が追い付きませんでした(; ・`д・´)
京極本で繰り返し読めない本、なのに、やっぱりこのクドさが好き -
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ネタバレ【本の内容】
疱瘡を病み、姿崩れても、なお凛として正しさを失わぬ女、岩。
娘・岩を不憫に思うと共に、お家断絶を憂う父・民谷又左衛門。
そして、その民谷家へ婿入りすることになった、ついぞ笑ったことなぞない生真面目な浪人・伊右衛門―。
渦巻く数々の陰惨な事件の果てに明らかになる、全てを飲み込むほどの情念とは―!?
愛と憎、美と醜、正気と狂気、此岸と彼岸の間に滲む江戸の闇を切り取り、お岩と伊右衛門の物語を、怪しく美しく蘇らせる。
四世鶴屋南北『東海道四谷怪談』に並ぶ、著者渾身の傑作怪談。
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[ POP ]
腹の中にどろどろとしたものを溜め込んでいる伊藤喜兵衛。
この男が -
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・ 私が知つてゐる皿屋敷は、落語の「お菊の皿」は論外として、黙阿弥の「新皿屋敷月雨暈」、通称魚屋宗五郎も殿様の手打ちはあるものの、例の皿数へがないといふもので、要するにまともなのは岡本綺堂「播州皿屋敷」だけと言つて良い。これには小説もあるが、私には歌舞伎で、今でもよく上演される綺堂の人気作と してある。この作品には手打ちも皿数へもあり、皿屋敷伝説の粋の詰まつた作品と言へる。ポイントは青山播磨の「潔白な男のまことを疑うた、女の罪は重いと 知れ。」(青空文庫本戯曲「播州皿屋敷」による。)、あるいは「もし偽りの恋であつたら、播磨もそちを殺しはせぬ。いつはりならぬ恋を疑はれ、重代の宝を 打割つてまで試
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ネタバレ読み終わりました!
ちょっと読みにくかったなぁ・・・
だけど、ずっと気になっていた本が
やっと読めたので良かったです(〃^^〃)
最初。。色んな妖怪さんのお話がぎゅっと詰め込まれた本なのかなと思っていたら、
予想と違っていてビックリしました!
遠野では昔話の終わり「コレデドンドハレ」なんですね!
最後のお話『百十七』は、
ドンドハレじゃないでしょ!?と突っ込んでみたりしてました(^_^;)笑
狐とか河童とか知っている妖怪が出てきたのは嬉しかったです♪♪
妖しに化けて人間の前に出てくるエピソードが
夏目友人帳に似ていたのも嬉しかった////
知っている人が妖怪さんにな