京極夏彦のレビュー一覧

  • 鉄鼠の檻(4)【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    不立文字の4文字で言葉を撥ねる禅。
    闘わずにして敗北している京極堂。
    空と海の間に存在する朱雀以外の神獣の意味―

    面白い。
    面白いけど難しい。
    禅と憑物とそれに纏わる過去が錯綜する様はもう一度読まないと理解できない。

    「拙僧が殺めたのだ」
    この言葉から始まり、この言葉で終わる不思議な話だった。

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    2014年09月16日
  • 遠野物語remix

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    ・京極夏彦・柳田国男「遠野物語remix」(角川文庫)は 紛れもなく京極の作物である。だてにremixと付したわけではない。それなりの理由と京極の意志がここにはあつたのである。冒頭に「remix序」といふ序文がある。これは所謂旧漢字、歴史的仮名遣ひの文語文である。「遠野物語」のごく簡単な説明と、それを現代語訳するについての決意を述べたものと言へよう。そこにかうある、「柳田先生は文学者にはあらざれども名文家として識られる碩学の人なり。自分もまたその端正なる美文に因り喚起せらるる感動を損なはぬやう、一字一句をも加減せず、時に補い時に意訳し、順序を違へて、拙き筆なれど感じたるままを伝へらるるやう努め

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    2014年09月14日
  • 巷説百物語

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    お友達に勧められた本です。1999年発表の、京極夏彦さんの時代小説。
    勧めてくれた言葉通り、割と理屈抜きで愉しめる、勧善懲悪の江戸時代モノ。
    味わいとしては、鬼平犯科帳が横溝正史さんになったような感じ、という印象。肩の凝らない、胃にもたれない、大人の娯楽小説、愉しめました。

    江戸時代を舞台に、レギュラーの「必殺仕事人」的な、善玉小悪党たち?とでも言うべき、個性的な面々が、法を逃れた非道な殺人者を、懲罰していきます。
    あるいは自殺に追い込み、あるいは、直接描写されないまでも殺します。
    (中には、悪党というよりも、「可哀そうな殺人愛好者的な変態さん」というのも含まれますが)

    で、この小説の仕掛

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    2026年01月18日
  • 豆腐小僧その他

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    豆腐小僧がかわいい。
    ほかの妖怪たちも面白い。
    セリフやストーリーのテンポがよくて楽しかった。
    狂言の豆腐小僧も面白かった。

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    2014年08月10日
  • ふるい怪談

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    祠の中にいた真っ黒いモノ、15日間毎日化け物がやってきた屋敷、家族の悩みを狐に相談する幽霊、確かに死んだはずで死体もあるのに、何故か生きている人、まるきり猫になってしまった人、引き揚げられた河童らしきモノ、夜に頭を叩きにくる大きな亀……不思議でちょっと怖い話を聞き集めした江戸時代の書物『耳嚢』を、京極夏彦氏がちょっと今風にアレンジ! その話、まことか?

    積読してたつばさ文庫を崩していこうフェア。思えば京極夏彦を読むのも随分久しぶりでした。一応つばさ文庫なので子供向けに平易な文章で書かれているのですがところどころ京極氏らしい書き口で、それがなんかすごく懐かしくてあ~自分の文章の基本ここにあるな

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    2014年08月10日
  • 鉄鼠の檻(3)【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    僧が警察の憑き物落としを敢行するとかw
    まあ、その僧は京極堂による憑き物落としで救われたのだが。

    幼女強姦元医者の僧は榎津により大悟し、僧♂を巡ってのBL争いも、誤り認めることにより大悟。

    魔境はただ受け流し、ただなされるがままにできるまでに大悟し、妄想幻想を受け流し続けていられる坊さんは稀なのだろう。

    三巻の最後の最後で発生した事件。
    鉄鼠の憑き物は既に京極堂が落としたとはいえ、最後の闖入者は矢張り京極堂が落とすのだろうな。
    楽しみだ。

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    2014年08月09日
  • 遠野物語remix 付・遠野物語

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    興味があったけどハードルが高かった本。京極さんがかみ砕いてるとあり、それならと読んでみたら。
    面白い。語り継がれる民話。
    懐かしい気持ちになった。

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    2014年08月08日
  • 西巷説百物語

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    分厚いのですが、7篇に分かれてて丁度いい長さで読みやすい
    これもシリーズものだったんですね
    しかも途中から読んじゃった汗
    でも凄く面白い!!
    これは是非最初から全部読んでみたいと思いました

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    2014年07月27日
  • 遠野物語remix 付・遠野物語

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    ネタバレ

    柳田國男の没後50年、著作権切れをもって、当初の出版から百年を経た現代に向けリミックスされた書。順番が整理され、意訳が加えられているが、原著の内容や味わいは大いに伝わってくる。(原著も収録されているのでそれがよく分かる。)
    今も人々の心の中に生きている、怪異や不思議、自然・季節・夜などへの畏怖が感じられた。
    14-103

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    2014年08月07日
  • 文庫版 豆腐小僧双六道中おやすみ

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    概念としてしか存在しないものを描写する妖怪ばなしの2作目

    前にも増してメタな表現が増える
    ってか、豆富小僧ひいてはこの小説自体がその存在を確定させるという入れ子構造の説明がされた時点でもう何でもありだな

    ストーリー的には一区切りついてない中途半端なところでおわってるけど、続編はいつ出るのかねぇ?
    続編が出てもまた読み返さないと話がわからんぞ~

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    2014年07月23日
  • 冥談

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    雰囲気は何となく綾辻さんの「深泥丘奇談」のような感じで、不思議な御話が沢山です。説明のつかないようなものが殆どで自分の中で色々と消化出来るところが個人的には好きです。

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    2014年07月18日
  • 文庫版 豆腐小僧双六道中ふりだし

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    京極夏彦作品の中ではわりと読みやすいものだと思う。豆腐小僧という妖怪の視点から妖怪とは何なのか、妖怪についての指南書のようなものだと思う。語り口はコミカルな場面も多くすらすら読めるものだった。

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    2014年07月03日
  • 遠野物語remix

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    巻末の解説が中身なさ過ぎて草。
    話自体はどこかで聞いたこともある民話を集めたものだけど読む人を引き込む力がある。

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    2014年06月29日
  • 遠野物語remix 付・遠野物語

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    単行本読んだ時、そんなに原文と変わらないのに何て魅力的なんだ、と思った記憶があるのですが、今回収録の原文を見て、文語体じゃん、と。あれ、全然違うじゃん…。作者の文章が自然すぎる、ってことでしょうか。とにかく原文よりも好きで、最近の京極作品の中では一番気に入ってます。
    原文と比較しながら読むのも面白く、一を読むととにかく遠野に行きたくなる。

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    2014年09月17日
  • 百器徒然袋 山颪 薔薇十字探偵の憤慨

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    薔薇十字探偵シリーズ、第3弾。
    おもしろいけど、京極堂シリーズほどのすごみは感じないです。まぁ、マンガも1巻完結ですし軽い感じがします。

    榎津さんが、あまりにも強すぎるというのもあると思います。

    「悪い」と「真面目」の同居が、いい味をだしています。

    山嵐(やまあらし)ではなくて、山颪(やまおろし)だということには、今、気づきました。

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    2014年06月18日
  • 西巷説百物語

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    面白かったー。
    3話目くらいになると、パターンは読めてくるんだけど、それでも充分。
    シリーズのこれまでのものと比べると、大掛かりな仕掛けはないものの、次になにが起こるのか、物語はどうなってゆくのかとてもワクワクしながら読んだ。ページを捲るのがこれほど楽しみな本は久しぶりだった。
    やっぱりこのシリーズ最高。

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    2014年06月05日
  • 覘き小平次

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    ネタバレ

    人は結局、自分勝手に生きている。
    そのズルさをわきまえながら、
    図々しさにちょっと照れながら、
    人間クサく生きている治平さんが好きです。

    主人公の性格(モノの考え方・・・哲学?)がすごく魅力的だったのと比べ、物語自体はフツウだったので、☆4つ。


    ☆☆☆内容(ネタバレ)☆☆☆

    主人公、小幡小平次(こはだ=こへいじ)は、
    押入れの中に引きこもり、
    ふすまのわずかな隙間から、女房をじっと見ている。

    話しかけても答えないし、
    語りかけても応じない。
    奥さんが叩こうが蹴ろうがわめこうが怒ろうが、
    何もしない。
    ただただ、ずっと、押入れの奥から
    覘いている。

    「何

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    2014年05月19日
  • どすこい。

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    噂どおりのくだらなさ。
    莫迦に本気だし過ぎて、莫迦ばかしい通り越して、くだらない。
    しかし、読む手は止まらない。
    くだらないが、つまらなくはない。

    ファンの欲目だといわれてもいい。


    こういうの、好き!!\(^^)/

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    2014年05月11日
  • 絡新婦の理(2)【電子百鬼夜行】

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    女系家族と現代の混沌を描いている作品

    この話を読んでから簡単に昔ながら〜とか、伝統は〜と言っている人は本当にちゃんとその言葉の意味をわかって言っているのだろうかと不思議に思うようになりました

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    2014年04月13日
  • ルー=ガルー 忌避すべき狼 完全版(3)

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    冒頭にも結末にも出てくる「そういうことになっている」の一文は響くものがあった。京極先生ってSFも書くんだなぁと思った。作中出てくる、みんなでこそこそ屯する秘密基地のような場所は懐かしささえある。

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    2014年04月04日