京極夏彦のレビュー一覧
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ネタバレ人は結局、自分勝手に生きている。
そのズルさをわきまえながら、
図々しさにちょっと照れながら、
人間クサく生きている治平さんが好きです。
主人公の性格(モノの考え方・・・哲学?)がすごく魅力的だったのと比べ、物語自体はフツウだったので、☆4つ。
☆☆☆内容(ネタバレ)☆☆☆
主人公、小幡小平次(こはだ=こへいじ)は、
押入れの中に引きこもり、
ふすまのわずかな隙間から、女房をじっと見ている。
話しかけても答えないし、
語りかけても応じない。
奥さんが叩こうが蹴ろうがわめこうが怒ろうが、
何もしない。
ただただ、ずっと、押入れの奥から
覘いている。
「何 -
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ぴょん。
「豆腐小僧にございまするぅ」
前作「ふりだし」の後を受け、意味もなければ説明でも解釈でもない概念(=おばけ…ですらないような気が)、愛すべきキャラクター妖怪の豆腐小僧が今作では甲州で活躍……は、しないなあんまり(´・ω・`)
まあ活躍するようなキャラじゃないのだよね。しかも主役のくせに物語の半ばで長いこと留守になるし。
しかも今回はなんと河童(豆腐小僧的にはこれ大事件だと思うんだが、本人あまり気にしてなさそう。豆腐はアイデンティティの根幹だけど、笠とかはオプションなのでいいらしい)になっちゃうし!かっぱっぱああ!
そしてまた、人間の方の物語もちゃんと進んで行くわけだけど、これも -
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・京極夏彦「冥談」(角川文庫)巻 頭の一編、「庭のある家」のかなりは話し手とその友人小山内君との会話でできてゐる。「庭のある」小山内君の家での庭を見ながらの会話である。「何だね、 君が庭を観るなんて珍しいじゃないか」「そうかな。まあ、別に庭を愛でていた訳じゃあない云々」(8頁)と始まるこの会話、何といふこともない会話なのだ が、しかし読み進むに従つて違和感と言ふか、既視感、いや既読感と言ふか、そんなものを感じることになる。こんな会話を私は知つてゐる……どこかで聞いた ことがある……ではどこで? さう、どこでなのだらうと思ふ。結局、思ひついたのは、これは一昔前の小説によくある態の会話ではないかと
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幽談と併せて買って、こちらを後に読みました。
タイトルだけを見た時は幽談の方が魅力があるように感じたのだけれど、
蓋を開ければこちらの方が文章が胸に迫る。
幽談は怪異と登場人物の間に距離が感じられます。
『こわいもの』はあくまでもベッドの下にいる存在であったり、後ろから追いかけてくる
正体不明のものであって、それと自分との間の温度は決して温かみがあるわけでは
ありません。
なんとなく怖い、気持ちの悪いものたち。
一人称の語り口調で展開する文章が、不快さも混じえて気味悪く印象に残ります。
一方こちらの冥談は、こわいだけじゃない。
読んだ後に物悲しさがのこります。
大事なものが消えていってしま