京極夏彦のレビュー一覧
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やっぱりこのシリーズはなんとも哀しい終わり方だ・・・後味があまりよろしくない。
でも読んでしまう不思議。引き込まれるんだよなぁ。
そういえばなんかこれは今までのと少し違う印象を受けました。
どこがどうとは言えないのですけど。
なんだろう・・・ノベルスじゃないからか? 文庫にするに当たってかなり手を入れてあるらしいですし。
もしくは前作を読んでから時間が経ってるからかな。高校生の時分とは考え方が変わっているのかもしれません。
それか本当に書き方というか構成が変わっているのか。
どうでしょう。とりあえず既刊を最後まで読んだらまた1から読み直してみたいと思います。 -
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『ええ、仏頂面の石地蔵ならひとり座敷にいます』
百鬼夜行(京極堂)シリーズ第二弾。
第49回日本推理作家協会賞受賞の超絶ミステリ(下巻のあらすじより)
ミステリ・・・?これやっぱりミステリなの?
まあミステリの定義にも依るとは思いますが。
これをミステリに分類するのは異議を唱えますが、「超絶」という言葉で形容するのには納得です。
私もkろえは至高だと思う。2冊目にして京極夏彦は絶頂に達した。
もちろんこれから先も魅せられずにはおれない物語が紡がれるのですが。
これは木場修の話です。今の時代に生きる私には彼の考えがちょっと理解しづらかったですが、純情なんだな、と思いました。
それにしても関 -
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いわずと知れた京極堂シリーズ。ええと、六作目だろうか。
再読なんだけれども、読んだのは大分昔だったせいで、ストーリーはほとんど忘れていた。
ので、もう初めて読む感覚で読めてしまった(いいことか悪いことかはわからないのだけど。
関口の監禁シーンや、朱美が海辺に佇んでいるシーンなど、割とどうでもいい部分は覚えていた。
本筋を忘れることって結構あるよね・・・。
文庫版は一冊のものが三冊にわかれているので、一冊だと短め。
それでも300Pあるけれども、短いと感じてしまうのが京極シリーズ。
さらに「塗仏」の話はもともと「支度」と「始末」からなっているので、
上中下にわかれた文庫本だと、一冊が六分の -
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■内容(「BOOK」データベースより)
「薫子さんは―。必ず僕が生かして戻します」。またしても惨劇は繰り返されたが、「鳥の城」に辿り着いた京極堂は伯爵にこう断言した。驚嘆する周囲をよそに、語り出した京極堂。少しずつ明るみになる犯人像。「それでも人は自分の真相を知りたがる。だから僕は来たのです」。京極文学の新境地、ここに完結。
■感想
前作で京極シリーズからは離れたつもりだったけど、オンモラキ(※俺屍/赤羽根天神参照)ときいては黙っていられぬ!と思って読みました。
白昼夢のような前作と比べて、多少昔の雰囲気に戻ってきたかなという印象。
だんだんとエノさんが躁病ぽくなっているのは、関口がだん -
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■内容(「BOOK」データベースより)
由良由良由良。頭から離れない。あの青白い顔が。あの硝子玉の目玉の鳥の死骸の群れが―。伯爵家での事件を解明できぬまま、警察を辞めた伊庭銀四郎。再び疼きだした心の傷を癒すため、伊庭は京極堂に赴く。一方、「鳥の城」では関口が花嫁・薫子を護っていた。だが、僅かな時間、薫子は一人になった―。
■感想
前作で京極シリーズからは離れたつもりだったけど、オンモラキ(※俺屍/赤羽根天神参照)ときいては黙っていられぬ!と思って読みました。
白昼夢のような前作と比べて、多少昔の雰囲気に戻ってきたかなという印象。
だんだんとエノさんが躁病ぽくなっているのは、関口がだんだんと -
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二次元であれ三次元であれ、小説の映像化(画像化)で見所のひとつは登場人物のキャスティングだ。この漫画版では大半の人物が自分の想像していたイメージとは違うキャラクターデザインなのだけれど、これが原作と非常にハマッていて見ているだけで楽しい。
京極堂のみごとな仏頂面、関口のおそろしく自信なさげな態度、榎木津のまさしく徹底的な美しさ、自分のイメージと食い違おうが何だろうが、このデザインには文句の付け所がない。
京極堂の細君はあんまり綺麗すぎて少々やりすぎな気はしたが、どうせ主要人物ではなし眼福でこれもありか。
京極堂の長講釈をいったいどうやってマンガにするのかと気になっていたが、これが想像以上に上